コードを書く能力で転職を成功させた3人のエンジニアに聞く、転職活動の実際 [PR]

2015年2月16日

転職時の面接といえば、まず人事部の担当者が出てきて履歴書を見ながら行う、ということがよくあります。

fig 芸者東京エンターテインメント株式会社

しかし、現役でコードを書いるエンジニアが面接を担当し、面接時ににはその場でノートPCを渡してコードを書いてもらう試験を行うなど、プログラミング能力を重視したエンジニアの採用を行っているのが「芸者東京エンターテインメント株式会社」です。

同社は東京大学の研究者と大手ゲーム会社出身者、大手コンサルティング会社の出身者が集まり、遊び手、作り手、売り手の全員が幸せになるようなエンターテインメントコンテンツを提供するために設立された会社です。代表作は「脳トレクエスト2」「電脳フィギュアARis」など。

コードを書く能力重視で芸者東京エンターテインメントに採用された3人のエンジニアに、コード重視の転職についてどう受け止めたのか、転職の経緯などを聞きました。

3人ともに、ITエンジニアの実務スキル評価サービス「CodeIQ」を使った転職を行っています。聞き手はPublickey新野です。

転職活動をがっつり行ったつもりは全然なかった

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山口大祐氏は現在、新規開発中のゲームのエンジニアとして主にサーバサイドでScala言語を用いた開発を行っています。以前の職場はベンチャー系SIerだったとのこと。

──── 転職にあたって重視したことは何でしたか?

山口氏 いい人と働けそうか、という点です。前の会社で辞めていった仲間のなかには上司と合わなくて辞めたという人もいて、そうなりたくなかったと。

──── 実際に転職してみて、想像通りでしたか?

山口氏 皆さんの雰囲気は想像通りでした。

──── 山口さんの転職のきっかけはどこにあったのでしょう。

山口氏 大学ではJavaをやっていて、Java系の言語であるScalaにも興味を持っていたので勉強会などにも出ていたんです。それから何かのサイトでCodeIQを知って、Scalaの問題があったので解いてみたり。

それで、なにかきっかけがあったわけではないのですが、スカウト問題も解いてみたんです(注:CodeIQには、会社からスカウトが来るスカウト問題だけでなく、転職とは関係なく一般問題としてコードを書く問題がたくさんある)。そこに問題があったから解いてみた、という感じで、本当にオファーがくるものなのだろうか? と思っていたんですね。そしたらオファーが来たと。

──── それで芸者東京エンターテインメントの面接を受けたのですね?

山口氏 実は面接をしてくれた山内とは、Scalaの勉強会でも話をしたことがありました。弊社はScalaの分野では有名な会社なので。面接では現場の話なども聞けて、大学の研究室のようで居心地がよさそうで、打ち解けて話せました。面接は2回の予定だったのですが、その場で続けて2次面接みたいになりました。

──── いろんな転職方法があるなかで、CodeIQの問題を解いてコードの能力を見てもらって転職した、という点についてどう感じていますか?

山口氏 転職活動をがっつり行ったというつもりでは全然なかったんですね。スカウト問題を解いてみたらオファーが来て、面接ですぐ決まったので、正直ほかの転職方法についてはよく分からないのですが、すごく自然に決まったという感じがしました。

コーディング能力を評価して採用してもらえた

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松田友希氏は、大手企業のデータベース開発エンジニアから芸者東京エンターテインメントへの転職でした。現在はiPhone向けのアプリケーション開発で、Objective-Cを用いたフロントエンドの部分を主に担当しています。

大学でコンピュータを学び、TopCoderやCodeforcesなどの競技プログラミングにも趣味で参加するというほどプログラミングに親しんでいるとのこと。

──── 松田さんが転職しようと考えたとき、まずどんなことから始めたのですか?

松田氏 転職しようと思ったときに、まず何をしたらいいのかはよく分かりませんでした。いろんな転職サイトがあるのは知っていましたが、プロフィールなどを細かく登録しなくてはならないのが手間に感じていて、CodeIQはプログラミングの問題を解くという点でTopCoderと似ていたので、半分趣味でCodeIQのスカウト問題を解いてみました。

──── それでオファーが来たわけですね。何社くらいのオファーが来ましたか?

松田氏 10社いかないくらいです。もともとゲームが好きでゲームプログラマになりたいと思っていたこともあり、それでこの会社を受けてみました。

──── 面接ではどんな質問をされたのですか?

松田氏 絶対に重要だったのが、自分でコードを書けることでした。それからあまり大きすぎない規模の会社であることです。転職する前の会社が大きな会社で、大きな会社の悪い部分を見てきたので、次は小さいところがいいなと思っていました。

実際に面接でそのあたりを聞きましたし、オフィスを見ればみんなが自分でコードを書いてるのは明らかだったので(笑)

──── CodeIQのスカウト問題を解くと、コードを見た会社がオファーを出す、という仕組みをどう感じましたか?

松田氏 僕にとってはコーディング能力を評価して採用してもらうということが感じられて、そこはすごくよかったですね。言葉でコーディング能力を伝えるのも大変ですし、コードがそのまま伝わるのは楽だなと思いました。

問題をHaskellで解くことで、関心を持ってくれる会社を選んだ

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西園丈範氏は芸者東京エンターテインメントが3社目。「まだ入ったばかりなので、具体的なポジションはなくて、いまは一人で新しいゲームを作るというのをしています」と話します。

西園氏は当初、あくまでCodeIQは勉強の題材として使っていたとのこと。

──── そこから転職へどう結びついたのですか?

西園氏 CodeIQさんのいろんな課題をRubyとかHaskellとかでコードを書いて解いていくなかで、そうした新しい言語を仕事でも使っていきたいという思いがでてきて転職を考えるようになって、それでスカウト問題を解くようになりました。

──── 最初は転職するつもりはなかった?

西園氏 そうでしたね(笑)。スカウト問題はHaskellで解いて、それに関心を持ってくれる会社なら受けてみようと思っていました。何社かきたオファーの中で、Scalaで有名なこの会社ならと思って受けました。

──── なるほど、あえてHaskellで書くことで、CodeIQを応募者が会社を選ぶためのツールにしたわけですね。それは面白いです。

西園氏 普通の面接だと、履歴書ありきで会話をしなければなりません。でもCodeIQを使えばコードでアプローチできる、そういう点は大きなメリットです。それに自分は口下手なので、言葉でうまく伝えられる自信がなくても、コードをどれくらい書けるのか、ダイレクトに伝えられますから。

fig 芸者東京エンターテインメントのオフィスの一部。かなり広々とした使い方をしている

仕事以外でもコードを書くような人は伸びるはず

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ここまで紹介した3人の転職者をすべて面接したのが芸者東京エンターテインメント 山内雅浩氏です。山内氏は同社の採用を担当しつつも現役のプログラマーであり、毎日コードを書いています。

山内氏 弊社の方針としては、優秀なエンジニアをたくさん採用したいのですが、なかでもいちばん重視しているのがちゃんとコードを書けるか、という点です。そこで面接のときにコードを書いてもらうテストをしています。

──── 応募者のコードを見るときにはどこを重視しているのでしょうか?

山内氏 コードを見る観点は、大きく言うとこの人と一緒にコードを書く仕事ができるか、というところです。技術的なポイントは3つあります。1つはカプセル化ができているかどうか。コードの再利用がしやすいか、分かりやすいかといった点です。2つ目はデータ構造を作れているか。コードを書く上で取り扱うものはデータになると思うのですが、そこが使いやすく定義されているか、分かりやすいか。3つ目は、アルゴリズムというかコードの内容が適切に効率的に考えられているか、ですね。

──── CodeIQのような、コードを使った転職サービスについてはどう評価されますか?

山内氏 コードを書く能力が事前にある程度評価できる点は効率が良いと思っています。しかしそれよりも仕事以外でわざわざCodeIQに登録して問題を解くためにコードを書く、なんてことをやっているくらいプログラミングが好きな人がいる、というところが大事だと思っています。

転職の面接では、現時点でのスキルだけでなく、その人が将来的にスキルが向上しそうかどうか、という点も評価しようとしています。その点で、仕事以外でもプログラミングが好きな人方が伸びるはずで、その点でもいいCodeIQを通じて転職される方のポテンシャルは高いのではないかなと考えています。

自分の書いたコードを誰かに評価されたいエンジニアは、けっこう多い?

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ITエンジニアのための実務スキル評価サービス『CodeIQ』で出題されている「コード銀行」問題に挑戦すると、あなたのコードが評価されます。

≪出題中のコーディング問題はこちら≫

興味を持った方はチャレンジを!

(本記事はリクルートキャリア提供のタイアップ記事です)

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