ライフハッカー編集部 - メンタル,働き方,生産性向上,脳 08:30 AM
脳の「高速モード」スイッチを切って、集中する
99u:現代メディアによる継続的な過度の刺激が脳に与える影響の一つに、Leo Babauta氏が「高速モード」と呼んでいるものがあります。EメールやTwitterのストリーム、Facebookのニュースフィードなど、いろいろなものを切り替えながら頭をフル回転させて読むうちに、脳は過熱状態になります。猛烈な勢いで脳を酷使することは、生産性の喪失につながります。ToDoリストから小さなタスクを消すことならできるでしょう。しかし、意義のあること、または本質的に重要なことは何も達成できなくなる恐れがあります。
なぜそうなるのでしょうか。脳が高速モードにあるときに思考力に限界が生じるのは、思考や意思決定の速度に原因があります。ツイートに素早く目を通し、各ページをスクロールして、いくつかをお気に入りに登録し、あちこちのリンクをクリックし、他の人に簡潔に返信するのにかかる時間を考えてみてください。
Eメールも同じです。大抵の場合、おそらく、受信ボックスのメールを苦労して読んで、特定のメッセージを仕分けたり、アーカイブしたりしてからほかのメッセージを削除し、必要な場合は返信を一気に書き上げているでしょう。返信に熟考が必要なメッセージは、間違いなく、その応対に必要な空き時間を見つけられるまで受信ボックスの中に長く放置されることになるでしょう。高速モードは、深い思考の妨げになるという点で有害です。
脳を低速モードに切り替えるまでは、何かを執筆したり、ほかのクリエイティブな作業をすることはほぼ不可能です。執筆作業をしようとしても、すぐにできる何らかの短い作業に切り替えてしまうか、もしくは気が散ってしまうだけでしょう。また、さまざまな要素を勘案し、良い判断をするために長い時間を必要とする難しい意思決定を考えてみれば、高速モード状態でそれを行うことも、不可能に近いといえます。高速モードで脳を働かせたり深く考えたりすることもできません。それは、時間がかかることだからです。
Babauta氏は、頭が高速モードである時を自覚し、低速モードにギアチェンジすることを学ぶように勧めています。
高速モードにあると、常に切り替えが必要で忙しい状態が続きます。また、スイッチを切るときがわからず、過労につながります。息をつく暇がまったくないため、疲弊してしまうのです。自分が高速モードであるときを認識することを学んでください。そして、時には低速モードへの切り替えを実行してください。本当に重要なことすべてを行うことこそが重要です。
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