鍋焼きうどんセットに縫い針混入2月15日 20時11分
京都のメーカーが製造し、大阪のスーパーで13日販売された鍋焼きうどんのセットに縫い針が混入しているのが見つかりました。
このメーカーが作った商品からは、今月に入って相次いで縫い針が混入しているのが見つかっていて、警察は何者かが針を混入させたとみて調べています。
14日、大阪・北区の「成城石井梅田店」で鍋焼きうどんのセットを購入した女性から「かき揚げの中に縫い針が混入していた」とスーパーに連絡がありました。
スーパーによりますと、この商品は13日販売されたもので、縫い針の長さはおよそ3.5センチだったということです。
女性は調理する段階で針を見つけ、けがはなかったということです。この鍋焼きうどんセットは、京都市右京区の製麺メーカー、「薬師庵」が京都府亀岡市にある工場で製造したもので、店は、警察に届け出るとともに、このメーカーの商品を店頭からすべて撤去する措置を取りました。
このメーカーの商品からは、今月に入って、京都市内のデパート「藤井大丸」と「大丸京都店」で販売された中華そばやうどんの麺から、相次いで縫い針が混入しているのが見つかっています。
警察は何者かが縫い針を商品に混入させたとみて偽計業務妨害の疑いで調べています。
一方、京都市下京区のデパート、京都高島屋は15日、販売したうどんに「縫い針」が入っていた可能性があると発表しました。
警察などによりますと今月10日に京都の製麺メーカー、「薬師庵」が製造したうどんを高島屋で購入した客が、別の店で購入した異なる会社のうどんと混ぜて調理したところ、長さ3.7センチの縫い針が入っているのを見つけたということです。
この客から13日デパートに連絡が寄せられ、客にけがはないということです。
警察は関係者から話を聞くなどしてどの商品に針が入っていたのか確認を急いでいます。
商品を製造した京都市右京区の食品メーカー「薬師庵」の山下真司副社長は、「出荷する時点ですべて金属探知機で検査を行っており、製造過程での混入はほとんど起こりえないと思っている。出荷までの保管場所から店頭で客に渡るまでのどこかで混入されたと考えているが、会社として心当たりもなく非常に困惑している。警察と相談して今後の対応を考えていきたい」と話しています。