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46歳永田敗退も同世代オヤジ沸かせた

<新日本:仙台大会>◇14日◇仙台サンプラザホール

 IWGPインターコンチネンタル選手権は挑戦者永田裕志(46)が王者中邑真輔(34)に敗れ、ベルト奪取はならなかった。かつてミスターIWGPといわれた男が、同世代へ夢を与えるべく果敢に挑んだが、中邑の壁は厚かった。

 永田の夢は散った。白いベルトを胸に巻くことはなかった。ただ、王者中邑という巨大な壁に立ち向かう姿に、超満員の会場が沸いた。同世代のオヤジたちに、そしてこの日東京から応援に駆けつけた5歳の長男の裕生君に、戦う親父の背中は見せられた。

 結末はあっけなかった。延髄斬りの応酬から、攻撃に出たところに、中邑のカウンター「ボマイェ」をもろに食らった。何度も窮地から立ち上がった永田に、もう力は残っていなかった。「悔しいなあ。決して、オレがさび付いているわけじゃない。中邑が強かったんだ」。試合後、永田は寂しげにつぶやいた。

 年明けの東京ドーム大会。20年間続けてきた、出場が途絶えた。落ち込みながら見た、中邑-飯伏のインターコンチ戦。闘志に再び火がついた。中邑の戦いは、かつてIWGPヘビー級王者として最多防衛記録をつくった際の、自分を見るようだった。「今の中邑に代われるとしたら、オレしかいない」と中邑に、挑戦状をたたきつけた。

 98年4月、猪木の引退試合で、44歳の藤波がIWGPタイトルを奪取。「そういうのをオレがやりたい」と臨んだ試合だった。「オレはオレの生きざまを思い切り体現するだけ」。負けても永田は止まらない。【桝田朗】

 [2015年2月15日8時48分 紙面から]

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