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【スポーツ】<首都スポ>釜石 昇格ならず それでも歴史的一歩2015年2月15日 紙面から ◇ラグビー・トップリーグ入れ替え戦 クボタ34−5釜石
 大敗も、背中は見えた−。ラグビートップリーグ(TL)の入れ替え戦は14日、埼玉・熊谷ラグビー場などで3試合が行われ、クラブチームとして初めてTLの入れ替え戦に進んだ釜石シーウェイブスはクボタ(TL13位)に5−34で完敗。昇格という目標はかなわなかったが、初めての入れ替え戦出場で、これまで遠い夢だったTLが明確な目標になってきた。釜石を破ったクボタの他、コカ・コーラ(同14位)、豊田自動織機(同15位)がともに残留を決めた。 北関東の空っ風が吹き付ける中で、釜石シーウェイブスの一番長いシーズンが終わりを告げた。 2001年のクラブ化から14年、トップリーグ誕生から12年、クラブチームとして初めて臨んだ入れ替え戦の大舞台。しかし、壁は厚かった。前半は風上に立ちながら、3分に先制PGを、5分にはトライを献上。9分に相手反則から攻め込み、FB沼田がインゴールに飛び込むが、トライを決めたときにその沼田が負傷退場となった。 「あれで選手を入れ替えるタイミングが難しくなった」と三浦ヘッドコーチ。釜石は再三相手陣に攻め込むが、キックでトライを取り急いでは流れを失い、前半にもう1トライを献上。有利な風上を5−13で折り返すと、後半もじりじりとPGで引き離され、ラスト10分に2トライを奪われた。 最終スコアは5−34。それでも選手たちは前を向いた。 「クボタには2年前はスクラムも接点も圧倒されたけれど、今日は対等に戦えた」とナンバー8須田主将。攻守とも、もう少し我慢を続けられれば、スコアは違ったはず。それを知っているから、遠く岩手から夜行バスで駆け付けたファンも、首都圏のファンも、大漁旗を振って選手の背を押し続けた。 「今年は、入れ替え戦に出てクラブの新しい歴史をつくれたし、自信がついた。来年、またここでやって勝てるチームをつくりたい」と須田主将。入れ替え戦の点差は敗れた3チームで最少。これまで遠い夢だったトップリーグ昇格は、ついに手の届くところにきた。 東日本大震災から間もなく4年。釜石シーウェイブスの新たな挑戦が始まる。 (大友信彦) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報 
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