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【プロ野球】

新井が復帰弾 好走塁も見せた

2015年2月15日 紙面から

4回、広島・天谷の二ゴロで生還する新井(右)。捕手・会沢=日南で(出月俊成撮影)

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 広島・新井貴浩内野手(38)が14日、今キャンプの実戦初打席で復帰弾を放った。紅白戦に5番・指名打者で初出場し、野村の直球を左中間に弾丸ライナーで突き刺した。2打席目も左中間フェンス直撃の二塁打とし、2打数2安打1打点。順風発進を飾った。

 立ち見客であふれるスタンドが沸騰した。一発を放った新井は、今キャンプ最多2500人の拍手と歓声に包まれて生還。ネット裏で見守る緒方監督に一礼し、ベンチでナインとハイタッチを交わすと、笑みがこぼれた。

 2回1死。「5番、指名打者、新井」。名前がコールされると、大きな拍手が起こった。「うれしかったです。たくさんの拍手と歓声をいただいて、本当にうれしかったです」。1ボール2ストライクからの4球目。野村の真ん中高めの直球を完璧に捉えた。

 8年ぶりに復帰した古巣の初打席で放った復帰弾。「調整ではない。自分の出せる力を出そうと集中して入りました。しっかりしたスイングができて良かった」。三塁の定位置争いを勝ち抜く決意で結果で示した。

 4回は今村の直球を左中間フェンス直撃の二塁打とし、足でも魅せた。1死三塁からの二ゴロで本塁に突入。際どいタイミングだったが、外側に回り込んで捕手のタッチをかいくぐり、左手でベースに触れた。「もちろん次の塁を狙う意識はある。思い切ってスタートが切れました」とうなずいた。

 昨年まで在籍した阪神の古里スコアラーは「もともといいものは持っている。注意しないと。開幕(スタメン)に入りそうな感じ」と警戒を強めた。緒方監督も「状態の良さがそのまま出た。打って良し、走って良し」と目を細めた。

 新井はキャンプ初日から特守や早出練習に参加し、下半身をいじめ抜いてきた。「実戦に入ると、振る量が減っていく。自分で補ってやっていく。まだまだです」。己に厳しく進んでいく。 (山本鋼平)

 

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