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【プロ野球】

松坂 大人の投球 初フリー、変化球主体に48球

2015年2月15日 紙面から

フリー打撃に初登板した松坂=生目の杜運動公園で(三笘真理子撮影)

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 ソフトバンクの松坂大輔投手(34)が14日、フリー打撃に初登板した。全48球の5割以上の27球が変化球。直球を含む全6球種を惜しみなく披露し、打者との対戦感覚を確かめた。投球フォームに加え、配球面でも日本仕様を模索中の日米164勝右腕は、大人の投球スタイルの確立を目指す。

 バレンタインデーの14日は土曜日ということもあって、キャンプ地は3万1800人もの大観衆。スタンドは通常の内野席に加えて、外野席も開放された。そんなファンの熱視線を一身に集め、9年ぶりに日本復帰した背番号18がマウンドへ。直球に加え、変化球はスライダー、カットボール、カーブ、シュート、チェンジアップ。高田は23球中、安打性の当たりは4本、牧原は25球中3本に抑えた。

 「変化球はしっかりコースにいった。やっぱり打者に立ってもらった方が投げやすい。徐々にいい形が出ている」。ハイライトは昨年のウエスタン・リーグ首位打者、左打者の牧原への18球目。内角高めへのスライダーがバットを砕いた。「曲がりが打者の近くだったのか、思ったより食い込んだ」。牧原は「見たことがない変化。球種が分かっていても球が重くて詰まらされる」と振り返った。

 西武時代は圧倒的な球威を武器に勝利を重ねた。米国で右肘手術も経験してモデルチェンジ。この日は日本仕様の配球も試した。「外国人と日本人は内角に対する意識が違うし、米国ほど有効でない気がする。左打者は外に沈む方が引っかけてくれる」。決め球のスライダーについても、日本のボールへの対応を急ぐ。「僕の感覚では完全に違う。曲がりが大きい感じはしないが、曲がり方や感覚が異なる」。打者相手に多く試し、指先の感覚を修正していく。

 本人に調整を一任している工藤監督は「直球の感じがつかめれば、次は変化球。次の段階(に入った)と捉えていい」と信頼を口にした。松坂は「(仕上がりは)今は6割ぐらい。十分だと思う。まだ2月中旬。焦ることはない。あまり早く仕上げたくないし、ペースを上げることはしたくない」。今後は打撃投手を1、2度務め、21日以降の対外試合で実戦マウンドに上がることになりそうだ。 (小畑大悟)

 

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