オリーブオイル生産量1位のスペインで正しい使い方を聞いてみた
こんにちは! TRiPORTライターの濱松です!
スペイン旅行ではまず、バル巡りを楽しみにするという方もいるでしょう。地元客でわいわいにぎわっているバルから、スタイリッシュに落ち着きのあるバルまで、ひと通り楽しんでみたいものです。そして、バルといえばビールにタパス! 小皿をいくつか頼んで、つまみながら地元客と話すという経験ができれば、それは一生の旅の記憶となるはずです。
そして、どのバルに行っても必ずと言っていいほど見かけるのがオリーブオイル。スペインでのオリーブオイルの歴史は古く、紀元前までさかのぼるとともに、今でも使用頻度が高いことから、食事に必要不可欠なものであることがよくわかります。
オリーブオイルにもランクがある
ふんだんにオリーブオイルがかかったタパス(筆者撮影)
オリーブオイルとは、その名の通り、オリーブから採油したものを指します。言い換えると、オリーブのジュース。ここが他の油と違い、オリーブオイルが健康によいとされる由縁なのです。また、オリーブオイルのなかでもグレードがあり、3段階にわけられています。
1つ目は、バージンオイル。採油したオイルそのままに、化学処理をまったくせず、酸度が2%以下のものを指します。さらに、酸度が0.8%以下のものをエキストラバージンオリーブオイルと呼び、これが最高級品となります。この名称は、日本でも精通しているため、みなさんのなかでもお聞きしたことがあるかと思います。
その他は、化学処理された精製オリーブオイル、そして最も低いグレードがピュアオリーブオイルで、バージンオイルと精製オイルをブレンドしたものになります。また、オリーブオイルは、健康によいとされ、特に悪玉コレステロールを抑える効能が代表的です。これは、脳血栓などの血管障害の予防になると言われています。アメリカの食品医薬局ではその効能に着目し、毎日スプーン2杯の摂取を推奨しているとか。
スペインが生産量世界1位!
さまざまなボトルの形状やカラーがあり、選ぶのも楽しい(筆者撮影)
日本でも、近頃は健康によいという認識が広まり、ダイエット効果をねらった摂取の仕方など、オリーブオイルの注目度は上がり続けています。そして、日本人の多くはオリーブオイル=イタリア産というイメージを持っていると思います。しかし、生産量世界1位の国は、なんとスペインなのです。国内生産量は年間750万トン以上、世界のオリーブオイルの40%はスペイン産で100カ国以上で楽しまれているというから驚きです。
国内で栽植場を多く所有していることから、オリーブの栽植場を巡るツアーまであります。料理人をメインに、収穫シーズン11月〜2月は大変な盛況を博しているとのこと。そのツアーでは、オリーブの歴史から育て方、オリーブオイルの抽出作業風景まで見学できるそうです。
本場スペインのオリーブオイルの使い分けとは
オリーブオイルのテイスティングキット(筆者撮影)
栽植場まで行くのはハードルが高いという方にオススメなのが、オリーブオイル専門店巡りです。ここでもオリーブオイルの種類・使い方・効能について詳しく教えてもらえます。そして、テイスティングを楽しみながら自分に合ったオリーブオイルを購入することができます。
一般的に広まっているバージンオリーブオイルにも数種類あり、代表格で3品種、すべて合わせると260品種以上とも言われています。1つ目のアルベキナ種は、甘くなめらかな舌ざわりで最もライトです。この品種は、カルパッチョなど、オイルをそのまま摂取する料理に適しています。2つ目のオヒブランカ種は、わずかに苦みをともないますが、アーモンドの香りを感じられるミディアムタイプ。オイル漬けに使用すれば、その特徴的な香りを存分に活かすことができるでしょう。3つ目はピクアル種で、苦みが強いため、フルボディータイプと言えるでしょう。これは、フライドポテトなどの揚げ物に向いているそうです。このように、一言でオリーブオイルとまとめても、さまざな種類、それに適した使用方法があることがわかります。
今回、取材協力してくれたOleo-leの店員さん(筆者撮影)
おわりに
スペインは、建築・美術・バル巡りなど、本当に多くの魅力が詰まった国です。そのなかでも、今回はスペインで学べるオリーブオイルについてご紹介しました。「オリーブオイルは、なかなか使う機会がない!」という方も多いと思います。しかし、やはり使用するだけでも魅力的な効能が多くあることがわかりました。スペインに旅行した際は、ぜひオリーブオイル専門店に足を運び、自分に合った最高の1品を探してみてください。どのお店もきっと、熱心に教えてくれるはずです。
スペインの旅行記はこちら
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*Keita Yasumoto「バルセロナ〜未完の教会サグラダファミリア〜」
*トモテラ「マドリードからアンダルシアへ」
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ライター:濱松 教道
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▲編集元:TRiPORT
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