ドラマ10 全力離婚相談(6)「悲しい記憶」 2015.02.10


(佳苗)お父さん…。
お父さんどうして…?
(稲垣)迎えに来たんだ。
佳苗こんな所で何してる?いや…。
さあ帰るぞ。
佳苗。
はい。

(美晴)あの…!いまさら佳苗の母親面をしないでもらいたい。
君は裁判で負けたはずだ。
私はまだあなたに一番大事な話をしてなかったの。
だから…。
そんな話を聞く必要は…。
(章太郎)ついてくるんじゃないよお前!探してんだから。
うるせえなもう!もう〜!
(信枝)あの…矢川さんでいらっしゃいますか?ああああ!美晴さんさっき連絡があって水野法律事務所の杉浦先生からの紹介の方です。
あんたが竹内美晴さん?はい。
よかった!あのさ優秀な離婚相談員って聞いて来たのよ。
もう早くこいつとさ離婚したくてしょうがねえの。
お願い!頼む!離婚させて!
(真奈美)私は絶対に離婚はしませんから。
憎たらしいな。
お前何だよ?
(信枝)すいません。
あの〜!うん?とりあえずお2階の方へ。
2階?
(信枝)どうぞ。
お前来なくていいんだから。
何だお前その格好はよ!バブルじゃねえんだよ!優秀な離婚相談員か…。
佳苗。
え〜と…え〜今回はご夫婦そろってのご相談という事でよろしいでしょうか?違う違う違う。
こいつがね勝手についてきたんだよ。
放っておいたらうそ八百並べるに違いないだろ!先生聞いて下さい。
こいつねブランド品買いあさって半端じゃねえの。
ほらもううそついて。
そんなに買ってないだろ!先生俺ね土建屋やってんだよ。
収入がゼロの月もあれば500万の月もあるの。
その500万が気付いたら200万よ。
先生これ俺怒っちゃいけませんかね?じゃまずはこれを…。
自分だってガールズバーとかキャバクラとかで派手に金使ってんだろ!この人の口癖ね「女の上限25歳」。
この面で笑っちゃうでしょ。
うるせえな。
てめえの年考えろ!俺が稼いだ金だよ!先生早く別れさせて下さいよ。
幸いね子供もいねえんで。
あっそうですか。
この人ね数字が5桁になったらもう計算できないんですよ。
そんなあんたの会社の経理を立て直して500万稼げるようにしてやったのは誰のおかげなんだよ!何だとコノヤロー!うるせえな!ちょっちょっ…ちょっと待って。
ちょっと待って下さい。
もう少し丁寧にお話を伺わないと離婚できるかどうかの判断もつきませんので。
そりゃそうですよね。
はい。
落ち着かれて。
どうぞ。
冗談じゃねえよなお前。
早く帰れよお前!
(真奈美)あんたが帰んなさいよ!
(章太郎)ペットの餌の時間だよ!
(真奈美)自分でやれよほら!今夜はここに泊まりなさい。
私は…。
ウイークリーマンションに荷物があるから。
じゃあ今から引き取りに行こう。
あの離婚相談室には私からお願いして行く事になったの。
だから今突然辞めるのは…。
うん分かった。
じゃあ私から連絡をして断っておこう。
それはお母さんが…。
竹内さんの方から来いって言った訳じゃないの。
だから…。
佳苗が弁護士の見習いをやりたいならお父さんがいくらでも事務所を探してあげる東京で。
はい。
うん。
(誠二)ありがとうございました。
(鉄)ありがとうございました。
(笙子)連絡ありがとう。
…で稲垣と美晴の激しいバトルやった訳?
(剛三)まだその方がよかったわな。
えっ?ほとんど一方的にって感じだったらしいに。
(松山)元旦那にはよ別れた時の感情がそのまんま残っとるらしいわ。
(井上)それを抑えられへんのだわなぁ。
美晴ちゃんつらかったろうなぁ佳苗ちゃんの前で。
どっちもつらかったんじゃないの?鉄ちゃん。
えっ?何かと力になったってぇね。
ああ。
(千賀子)矢川真奈美さんがつけた帳簿です。
失礼します。
(塙)どんな感じ?
(あかり)いや〜火花バチバチ飛んでるね。
おぉ〜。
杉浦先生何で商売敵に仕事回すような事するんだろう?完璧!
(千賀子)経理担当としての彼女はかなり優秀です。
もちろん会社の経費を使い込んでる訳でもない。
だからバッグを10個買おうが靴を100足買おうが生計を破綻させないかぎりあのご主人が彼女に離婚を請求するのは無理なんです。
だからまあ適当な落としどころを見つけなければならないのですが…。
えっ…それで私の所へ?離婚は無理だとあのご主人を説得するかあの奥さんに離婚を納得させるか。
まあちょっとやっかいですけど。
杉浦先生だったらいかようにも対処できそうだけど。
私にはそんな時間がかかって実りのない仕事をやってる暇はないんです。
竹内先生の抜けた穴を埋めて水野所長を支えなくちゃならないんです。
え〜それじゃあお買い物以外で奥様のこんなところが許せないというところはありますか?もう全部全部!全てが全てよ!見たでしょ?あいつね俺の顔見るとガミガミガミガミ攻撃してくんの。
あんなのが待ってる家にさ帰りたいと思います?俺は帰らないね!やだやだ!そんでさ押し入れの中にブランド品のバッグが30個ぐらい入ってんのよ。
で中には買ってきたまんま放り込んでんのもあるの。
訳分かんないでしょ?奥様はいつごろからそんなに買い物をなさるように?娘が死んだあとかなぁ?お嬢さんがいらしたんですか?
(章太郎)うん…。
まあ諦めてたんだけど忘れたころに授かってさ。
まああん時は真奈美と一緒に喜んだんだけどね。
3つで死んじゃった。
真奈美の野郎がさちょっと目離したら…交通事故で。
私を追い出したら亭主の会社なんてたちまち潰れますよ。
まあ経理係が女房だったら便利だと思ったんじゃない?結婚してくれって言うからさしてやったら会社は急成長。
今じゃ30人の職人を使えるまでになったんですよ。
そんな事もすっかり忘れて会社が大きくなったのは自分の力だと勘違いしてんですよあのバカは!なるほど。
弁護士先生。
はい。
そうやって感心ばかりしてないでさあいつにしっかり言って聞かせてよ。
恩ある女房に買い物ぐらい自由にさせてやれって。
あいつが女遊びに使ってる金だって私は自由にさせてやってんだよ。
ご主人はいつごろからそういった…?結婚した時からず〜っとよ。
でも…。
派手に遊ぶようになったのは…娘が死んだあとかな。
お嬢様が亡くなられた事…。
あ〜その話は勘弁して!もう思い出すのも嫌なの!
(ドアが開く音)
(信枝)ただいま帰りました。
お帰りなさ〜い。
ねえねえ信枝さん。
信枝さんは…これ着て。
えっ何ですか?あの奥さんこのあときっと買い物に行く。
様子を見に行きましょう!なんか無理してません?うん?美晴さん。
(美晴の笑い声)してないしてな〜い。
(ノック)は〜い。
佳苗さん!遅くなりました。
お父さんは?東京に帰りました。
どこかへ出かけるんですか?
(信枝)あっこれ…この間のブランド尽くめの奥さんあの人の買い物の実態調査に行くんです。
そんな格好目立つんじゃないですか?あっそうだ。
佳苗さんと行ったらどうですか?セレブ親子って感じで!これを私が着るんですか?うん…ちょっと無理があるか。
調査から帰ってきたら話があるの。
大事な話なの。
あっこれもすてきね!あ〜どっちにしよう?矢川様はこちらのワンランク上のバッグの方がお似合いですよ。
そう?はい。
そちらの商品でしたらおそろいの靴もございますよ。
じゃあそちらも見せて頂こうかしら。
(店員)いらっしゃいませ。
お嬢様の服をお探しですか?いえ…あっええ。
お母様にたくさんおねだりなさって下さい。
はい。
決まったら声かけます。
かしこまりました。
どうぞごゆっくり。
(店員)いつもお買い上げありがとうございます。

(佳苗)リサイクルショップ。
買ったばかりのものをお金に換えたって事?手に入ったら興味なくなっちゃうのかな?
(真奈美)お待たせ〜!どうも〜ありがとう。
なんかあの人痛々しい。
彼女が欲しいのはバッグじゃないのね。
(佳苗)店員にちやほやしてほしいんだ。
あの人娘さんを亡くしたの。
愛する娘はいなくなり夫とは心が通じ合わなくてたまらなく寂しいんじゃないのかな。
あの買い物自分で止める事ができないのかもしれないわね。
はい竹内です。
(稲垣)私だ。
稲垣です。
(稲垣)話がある。
今からすぐに来てくれ。
佳苗には黙って。
めいじょうグランドホテルのラウンジだ。
あっでも…。
(稲垣)君は私に説明する必要があるだろ。
(電話が切れる音)今夜お話すると言ってたけどダメになっちゃった。
ごめん。
そう。
よう。
美晴さんは?他に寄るって。
他って?さあ?ふ〜ん。
これあんスパ作ってきたから食えよ。
よいしょ。
私どうしようかな…。
うん?どうしようって?いつまでも名古屋にいられないなと思って。
私やっぱ父には育ててもらった恩があるっていうか。
黙って母に会いに来たのもなんか裏切り行為みたいで…。
清く正しく育ったんだなぁ。
ゆうべ父と話してひしひしと感じた。
父はまだ母に怒りと憎しみを持ってるんだなぁって。
そうなの?私が早く東京に戻った方がいいんですよね。
君とは死ぬまで会う事はないと思っていたがこんな形で再会するとはね。
佳苗さんが名古屋へ来た事に…。
(稲垣)よく平然と佳苗に会えたな。
あのやけどの跡をよく平気で見られたな。
自分が娘につけた傷を。
平気なはずないじゃないですか。
佳苗はめったに私に逆らうような事はしなかった。
それなのに…夏休みの間はこちらにいたいなどと言いだして。
それは…。
覚えてるよな?あの火事の夜君が私に言った言葉を。
私は今でもそれを佳苗にぶちまけてやりたい衝動に駆られる時がある。
(稲垣)しかしどんなに佳苗が傷つくかと考えたら…。
できればこれからもそれを口にしたくはない。
だからもう二度と佳苗に会わないでくれ!回想佳苗!離れて下さい!やだ!やだ…佳苗!佳苗!火事のあった夜娘は熱があったんですよ。
その娘を一人残して妻は仕事に出かけたんです。
これは完全な育児放棄でしょう!だからあの時あなたに電話したでしょ。
すぐに帰ってきてって!その時の電話で妻はひどい事を口走ったんです。
全く母親としていや人間として絶対に許せない事を!
(呼び出し音)
(呼び出し音)ああ…今電話くれた?あっ…ごめんなさい。
かけ間違えて…。
泣いてるの?所長…。
どうした?覚悟してたんです。
稲垣には…どう罵倒されてもしかたがないって。
でも…。
やっぱり…。
すぐに行く!どこにいる?自業自得なんですよね…。
竹内どこにいる?でも私は離婚相談のプロだから…。
自分で解決しなきゃダメなんですよね。
所長ちょっとご相談したい…。
悪い。
ちょっと急ぐ。
明日朝一で聞くから!竹内先生にまた何かあったんですか?あったんですね。
ご無沙汰しています。
(稲垣)こんな時間に何です?竹内の事でお話があって。
あいつは離婚後3日3晩連続して働くようなまねをして倒れた事が何回かありました。
やめさせようとしても…隠れて仕事をした。
私もどうしてやったらいいか分からなかった。
とにかく「自分を責めるな」って言い続けた。
それでやっと仕事依存の状態から抜け出てったんです。
ですから…。
自業自得です。
さすが元夫婦だ。
同じ事を言うんだなぁ。
いやあいつは今あなたとの離婚は自業自得だったと反省してる。
あなたの知ってる妻としても母としても至らなかった竹内は10年前の竹内だ。
今の竹内は…他人の離婚問題に寄り添う事ができるまでになった。
もう…過去のあいつを責める事はやめてやって頂けませんか?しかたがないでしょう。
それだけの事をしたんだ美晴は。
だったらそのみそぎはもう済んだ!佳苗ちゃんは二十歳になり君はもう親権者じゃない。
あなたがそうやって美晴をかばうのは元上司としてですか?それとも男としてですか?もしそうだとしたら俺は今こんなとこにはいない。
東京へ帰ります。
さっき父が迎えに来て…。
短い間だったけどお世話になりました。
そう。
お別れが言えるだけでもよかった。
佳苗ちゃん名古屋へ来てくれてありがとう。
どうか…元気で。

(信枝)1週間で111万お使いですね。
えっ!?うそ〜!私そんなに使ってないわよ!計算間違ってない?買い物って楽しいですからね。
夢中になったらつい金額の事を忘れてしまいますよね。
うん。
え〜ご主人の離婚の意思は非常に固いです。
これからは経済封鎖つまり奥様の自由になるお金を制限なさってくるかもしれません。
だって私会社のお金に手つけてないわよ!しかし家計を圧迫するような事になれば奥様の立場は弱くなり離婚に同意せざるをえなくなりますよ。
そんな事させるもんですか!それでしたら当分の間はうそでもいいからご主人に尽くし買い物を控えてみられてはいかがですか?そのかわり毎日30分ここに通ってきて下さい。
えっ?ご主人の事いろいろ聞かせて下さい。
少し長期戦になるかもしれないのでその上で計画を立てていきましょう。
ねっご一緒に。
それじゃあの人の買い物依存がなくなるまでうちでフォローするんですか?そういう事になるかなぁ。
ずっとなくならなかったらどうするんです?とことんつきあいましょう。
…ったくほんとに人のいい相談員だよな。
それからは経理を全部私がやってさ。
そうだったんですか。
だけど何しろ金回りはいいから結婚しても女遊びやめなくてさぁ。
女にはさんざん苦労させられた。
知らない女から電話かかってきてさ「私と結婚するって約束したんだから奥さんは早く離婚して下さい」って言われたりさ乗り込んできて手切れ金要求されたりさ。
そのたんびに大ゲンカ。
「よそに子供つくったりしたら生きていけなくなると思え!」っていっつもどなってた。
(章太郎)ねえあいつ今何て言ってます?離婚できそうですかね?このところ毎日いらっしゃってお話していますが浪費という理由だけではなかなか…。
あの〜奥様経理の事はきっちりなさるのにそれ以外のお金はいくら使ったかも分からない。
不思議ですね。
う〜ん…あいつもよ母親のころはさ普通の気のいいおばちゃんだったのよ。
それが今じゃさモンスターみたいになっちまった。
俺あいつの顔見てんのもうまっぴらなんだよなぁ。
(真奈美)結婚7年目かなぁ。
諦めかけてた時に娘ができたんですよ。
英理って名前。
亭主が付けたんですよ。
英語も理科もできるような優秀な娘に育ってほしいって。
笑っちゃうでしょう?金の計算も満足にできないくせにねぇ。
でもその時からすぱっと女遊びはやめたんですよ。
私の事は便利な女房ぐらいにしか思ってなかったんでしょうけど娘は違ったんじゃない?そりゃあかわいがってねぇ。
幸せだった〜あのころは。
ありがとう。
佳苗さんの事このまま放っておいていいんですか?会ってきた方がいいと思いますよ。
でもあの奥さんの事なんとかしてあげないと。
あの奥さんの話し相手は私がしますから。
グズグズしてると取り返しがつかない事になりますよ。
美晴さんの人生にとって今は大切な節目の時なんじゃないですか。
信枝さん…。
私に留守番させて下さい。
恩返しさせて下さい。
所長。
おっ!その節はご心配かけて。
うん。
結局佳苗ちゃんとは?私佳苗に会いに東京へ行ってこようと思います。
決心したんです。
それを一番先に所長にお伝えしなくてはと思って。
そうか。
本気なんだな。
自分の離婚に決着をつけてきます。
大丈夫か?一人で。
稲垣も命まではとらないでしょ。
強くなったな。
所長に助けてもらわなきゃ壊れてました。
竹内が自分の離婚が片づいたって思える時が来たら…俺も竹内に伝えなくちゃならない事がある。
命には関わらない事だよ。

(信枝)行ってらっしゃい!何ですか同じ格好して。
あ〜あ。
10年ぶりに東京に行くの楽しみだったのに。
だってまだ大事な話っていうの聞いてないし。
(真奈美)弁護士先生!今日はちょっと早く来ちゃったわよ。
私さ今まで自分の気持ちに気付かなくてさ。
はい。
ここに来るようになって分かったの。
「ああ…私今までずいぶんつらかったんだなぁ」って。
そうでしたか。
話聞いてもらって楽になった。
だからね今ならつらい事も話せる気がするの。
娘が白いちっちゃなひつぎに入っちゃった時一緒に逝きたかった。
でも私は必死になって立ち直ろうとしたの。
また娘がいたころのような家族に戻りたかったからさ。
その時私は38になっててもう一度母親になれるかどうかの瀬戸際だった。
だけど亭主はまた女遊び始めてさ。
もう子供はいいって。
それで私はまたただの経理のおばさんに戻ったって訳。
こんな夫婦離婚した方がいいのかなぁ。
離婚は離婚した方が幸せになれると分かった時にするものですよ。
そうね。
長期計画だったわね。
ええ。
なんかあいつ急に締まり屋になってさ。
ここんところ買い物も行ってないんですよ。
え〜ちょっとお嬢様の事を伺ってもよろしいですか?ああ…いいっすよ。
ええ。
奥様お嬢様を亡くされたあとずいぶんつらい思いをなさったようですね。
う〜ん…それは俺も一緒だったんだけどなぁ。
まああいつはもう1人欲しがったんだけど。
新しい子供ができたら英理の事なんてきっと忘れちゃうでしょ。
なんかそれが悲しくてね。
うん。
だから俺次の子を持つ気になれなかったんですよ。
そうでしたか。
俺たちお互い相手を見るのがつらいのかもしんないね。
だから一緒にいない方がいいんだよ。
分かりました!えっ?離婚の意思が固いという事であればご主人も少し夜遊びを控えて下さい。
奥様の方は買い物を控えるようになられたんですから。
ああ…なんか予定狂ってきちゃってるなぁ。
いやいや有利な離婚のため当分の間は身を慎まれて妻を大事にしているという姿勢を見せないと。
当分っつうのは?う〜ん…。
少し長期戦になる事は覚悟して頂いてご一緒に計画を立てていきましょう。
ああ…うん。
う〜んしょうがねえかぁ。
(章太郎)まあそっか…。
しょうがねえなぁ。
(佳苗)長期計画で修復に持ってくって事?修復というより延命かな。
延命?うん。
あの2人は今まで自分のつらさを背負うのに精いっぱいだったんじゃないのかなぁ。
ここへ来るようになってお互いのつらさに気付き始めたって事?だからこれからはだましだましでも夫婦生活を続けて娘を失った悲しみを2人で癒やし合う関係になってほしいと思って。
自分はできなかったくせにおかしいわよね。
稲垣さんと私は…癒やし合うどころじゃなかったの。
あなたが…火事に遭うような事故に遭っても。
大事な話をしてもいい?あの事故のころ私たちの夫婦仲はもう末期的でね顔を合わす度に口ゲンカするようになってた。
私は仕事がどんどん忙しくなってそれが余計に2人の関係を悪化させてね。
火事の日あなたは熱があって寝込んでたの。
覚えてる?うん。
でも私は急に出かけなくてはならなくなって。
大きなビジネスチャンスが突然降って湧いてね。
それで稲垣さんに電話したの。
まだ熱はある。
うん。
でも私行かなきゃ!私しかできない仕事なの分かってるよね?何で?行かせてよ!うそでしょ…待ってよ待ってよ。
ねえねえねえ!
(稲垣)熱のある娘を置いてよく仕事に出かけようという気になるな!そんなもんキャンセルしろ!お父さんが怒るのは当たり前よね。
でもねその時は…お父さんの意地悪だと思った。
悪いのはお父さんだって思ってたの。
それで…。
腹立ちまぎれに私は決して言ってはいけない事を口走ったの。
「佳苗は肝心な時に…」。
佳苗は肝心な時にいつも私の足を引っ張る。
本当に嫌な子!それで私は…あなたを置いて出かけてしまったの。
ママ!ママ!パパ!ママ!助けて!ママ!パパ!助けて!
(消防車のサイレン)
(佳苗)ママ!・「行ったり来たりの日々の中」・「夢見た自分は遠くに消えた?」そんなにいがみ合うなら私なんて生まなきゃよかったじゃない!佳苗!私はここだ!ここだ!誰よりも大事な人を忘れてしまうなんて…。
私はあなたや佳苗を傷つけて…。
ずっと自分が悪かったんだって思って…。
だから…。
・「ただ一度の命だと」・「あの人の声がする」・「忘れてはいないのよ」・「ただ少し眠いだけ」・「失くしてはいないけど」・「ただ少し目を閉じてる」2015/02/10(火) 22:00〜22:50
NHK総合1・神戸
ドラマ10 全力離婚相談(6)「悲しい記憶」[解][字]

美晴(真矢みき)の元夫・稲垣(利重剛)が突然、娘の佳苗(竹富聖花)を連れ戻しにやって来た。その頃、相談室では浪費癖の妻と、女遊びが好きな夫が大ゲンカの最中だった

詳細情報
番組内容
美晴(真矢みき)の元夫・稲垣(利重剛)が娘の佳苗(竹富聖花)を連れ戻しにやって来た。その頃、相談室では浪費癖のある妻・真奈美(田中美奈子)と女遊びが止まらない夫・章太郎(玉袋筋太郎)が、離婚をするかどうかで大ゲンカしていた。夫婦の不仲の原因が過去に起きた不慮の事故であることを知った美晴は、二人の思いを再び近づけるための奇策を思いつく。一方、水野(舘ひろし)は稲垣と、美晴をめぐって激しくぶつかる。
出演者
【出演】真矢みき,舘ひろし,上地雄輔,竹富聖花,近衛はな,関めぐみ,池田努,丸一太,飯沼千恵子,渡辺哲,中尾ミエ,利重剛,玉袋筋太郎,田中美奈子
原作・脚本
【作】小松與志子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:33855(0x843F)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: