(水が滴る音)
静寂に包まれた不思議な空間
何だよまた…化け物がエイリアンとかすんでる。
(田中)すんではねえよ。
マジで。
(田中)マジでじゃねえよ。
いやマジで。
暗闇の先どこまでも続く謎の水路
一体誰が何のために?
前代未聞の探検が始まる
さあ今日はですね…ちょっと我々の目の前に今すごいのがあるんですけど。
よくぞ気付きました。
これ気付かない人いないでしょ。
スゲーな。
ホントにすごいこれ。
奇妙な形をした巨大な岩。
これは…?
土地に秘められた謎を知る男がいるという
この近辺でね来て下さいと言われて待ち合わせをしてるんですけど。
そうなの?そうなんですよ。
ちょっと人が…。
どこにいるのかな?あっ!あの方じゃないですか?寂しそうな独居老人。
(サヘル)そんなことないです。
どうぞこちらへ。
(田中)どうもこんにちは。
(サヘル)こんにちは。
箱田さんです。
実はですねもう。
お茶飲んでるんじゃないですか。
こんにちは箱田さん。
どうもこんにちは。
お願いいたします。
よろしくお願いします。
ただならぬ余裕を漂わせるこの男箱田穂。
実はかなりの大物だ
ちょっと今手を見たんですけどすごい!でっかい!すごい!うわ〜!こりゃ働いてきた男の手だ。
俺は特にちっちゃいからあれだけどすごい手してるこれ。
立ってみてもらってよろしいですか?ほら体も。
体も大きいもん。
え〜っ!89歳!?うそでしょ?うそ〜!いや〜すごい!こんなにしっかりしてんですか。
はい。
最近の90歳は。
最近の90歳っていやいや。
姿勢がいいし。
でしかも…。
(田中)「探検バクモン」ってまさに感じがしてきましたけどもね。
いや〜。
寒いんだ。
(鈴木)中寒いですから。
寒いでしょ?
(鈴木)4度しかない。
4度!よんどのことですよ。
行ってきて下さいよ。
(田中)行ってきて下さいじゃない。
うわすご〜い!もうこんな景色。
山の中にうがたれた巨大な空間!
(田中)いや〜!不思議な空間だなこれは。
はい。
石器時代のようだ。
(田中)石器時代!すごい迫力。
(サヘル)ですよね。
あちらにもああいうふうに…
一体誰が何の目的で作ったのだろうか?最近まで使われていたようにも見えるが…
階段の脇には切りそろえられた石が残されている
今からおよそ60年前の記録映像。
映し出されているのは大谷の石を切り出す男たちの姿
そうここは採石場だったのだ
最盛期この一帯で2,000人が採石の仕事に汗を流した
大谷石の名は全国にとどろき建物や石塀などに用いられた
大正時代を代表する建築物帝国ホテル旧本館。
ここにも大谷石が使われている
壁や柱など至る所に装飾を施された大谷石が
関東大震災にも耐えたことから大谷石は丈夫さと加工のしやすさを兼ね備えていると評判を呼んだのだ
かつてより規模は小さくなったがこの一帯で今も採石は続けられている
(サヘル)石も間近で見るとサイズも形もいろいろとありますけどこれも何か意味があるんですか?結構バラバラじゃないですか。
用途分けでいろいろ使い分けで。
蔵に使うとか塀に使うとか。
今すごく軽々と。
ちょっと今もう一回やって下さい。
すごい!持つのは…転がすのが多いんですね。
だからこうやって転がすんですね。
(サヘル)太田さんも田中さんもできますか?できないですよ。
転がすんだったらできないかな。
できないよ。
あ重たい!怖い怖い怖い!危ない危ない。
倒したら大変。
やめたほうがいい。
これ何キロぐらいあるんですか?今軽々とやってますけど。
70キロ!70キロだもん。
そんなの持ち運べるわけないよ。
ですよね。
ですが持ち運べるわけないとおっしゃいましたよね。
転がしてったんじゃないですか?違うんですよ。
実はここ地下ですけど上に運ぶためには?あっ!みんなしょってるよこれ。
しょってるのか。
しょってったの?この70キロを。
(鈴木)背中にしょって。
これがはしごです。
ここにかけたはしごをこう。
いやこれすごいよ。
あのさ普通こういうのは70キロだからこんなでしょ。
(サヘル)でも田中さんこれ70キロじゃないんです。
これね厚さが厚いんでこっちの厚いほうの石ですから。
何キロですか?え〜っ!120キロ!?すごいなこれ!
驚くのはまだ早い。
昔はなんと手で掘っていた!
1本の石を切り出すのに職人たちはツルハシを何千回も振るった
ちょっとやってみましょうか
重いなぁ。
重たいよね。
石でもね硬いとこと軟らかいとこがあるんだねこれ。
やってみると分かるけど。
硬いもんですからねこんなことやったんじゃ掘れない。
こうですからね。
こうやって上から振り下ろして。
(田中)あすごい!こんなことやったんじゃ一つも掘れないですからね。
(田中)この力強さが。
90歳ですよ。
あ気を付けて下さいね。
(田中)いや〜。
うわ。
これは速いわ確かに。
(田中)こんな感じだったんですね。
これを何本ぐらい?結構な数ですかね?そっか。
1日これをね。
なんにも考えてやってるわけじゃないだろうからね。
(サヘル)そうですね。
(田中)もう無心でとにかく。
そうですね。
やってたんでしょうね。
「俺は今日何本やったぞ」って。
「お前何本だ?駄目だ。
俺の勝ちだ」と。
あとはきれいかどうかとかもねあるからね。
多ければいいっていうもんじゃないでしょ。
(サヘル)そうですね。
職人たちは質のいい石を追い求め岩山の中をどんどん掘り進めていった
結果地下の穴が200以上に上った。
最も大きな穴でその全長は230メートルにも及ぶ
もう何かピラミッドの中に来たみたい。
(田中)そうピラミッドですよほぼ。
30メートル!すごいな。
(田中)これ懐かしいよね。
(鈴木)こうやって作るんですよっていう。
大谷石って軽い加工がしやすい火に強いそんなのがあるんでこういうふうに門を作ったり塀を作ったり。
ハハハハ!うまいな。
(田中)子供のころはね登ったりするのがちょっとやりやすい。
ツルンツルンじゃないから手をかけたりとか何か。
そうするとねたまにちょっと崩れたりとかね。
思い出がありますね。
ありますね。
こういうとこに足かけてねこうやって。
(サヘル)あホントですか。
いやでもホントすごい景色だね。
(サヘル)そうですよね。
すごい時間かかってここまで来たんで…
(サヘル)またこういう壁を見て頂くとこの線きれい。
(田中)いや〜スゲーな。
(鈴木)でこっちに来ると…
(田中)あ縦は機械掘り。
そうやって見分けがつくんだ。
(鈴木)縦の筋は機械掘りです。
これは丸いノコギリの入った跡です。
遺跡みたいだな。
(田中)遺跡だよね。
もうほぼ遺跡だよ。
ローマとかね。
今採石場の跡地で新しいことをしようという動きが
ステージがあるんですか。
皆さんの宴会場だったんですか?ここでやるんだ!私今度舞台やるのでちょっと。
(田中)舞台やるってここでやるわけじゃないでしょ?じゃないですけど舞台が大好きなのでちょっとやってみていいですか?
(田中)そういえばミュージカルもやったんだよね。
やりましたやりました。
今日はねみんなに披露したいことがあるんです。
いきます。
さんはい!・「『あ』はあらそこに『い』は石がある」・「『う』は宇都宮」・「『お』は大石〜」「大谷石」!そこ一番大事なとこだからね。
「大谷石」じゃないと。
(鈴木)ちょっとした間違い。
すいません。
(田中)「大石」になっちゃってる。
大谷石です。
失礼いたしました。
大きい石だったんでごめんなさい。
いやすごいね。
響くね。
あ〜!確かにね。
更にはこんなことまで!
映画やプロモーションビデオ
更に世界的ブランドの新作発表会など大谷の採石場跡地が今熱い!
さあ今度は全くちょっと別の採石場跡地へやってきましたけれども。
これでも晴れてよかったね今日。
あホントですね。
これさあホント雨だったらどうするつもり?太田さん結構な確率でその事を言いますよね。
ホントホント。
でもそんな太田さんも来てよかったと外ロケでよかったと思えるような場所に今から行こうと思います。
また角度が変わります。
「こういう楽しみ方もあるの?」って。
すいません今ちょっと撮影中なんですけども。
ちょっと待って。
今何か変な人隠れてたよなって思ったんだよ。
採石場跡地の探検ツアーをしているという増渕隆宏
採石場跡地の探検?探検ですね。
をやられてるんですか?はい。
あそうですか。
(田中)あなるほどね。
早速…
ちょっとこちらですね。
ここが…
(田中)うわ〜随分でもこれも怖いねこう見るとね。
(増渕)そうですね結構な高さですよね。
(田中)すごい光景が?いや〜楽しみですね。
まさに増渕さんのねハンコを押す…あ…うん?…太鼓判押す!太鼓判を押す?そうです。
ハンコを押すって…。
太鼓判を押すわけですよね。
そうですね。
門がありますね。
(増渕)はい。
ここからは通常立ち入り禁止な場所なので。
うわ〜これ見て。
すごいよ。
(サヘル)すごい!
(田中)何これ?どうなってんの?怪しい。
(田中)うわ〜何か奥行きが。
ヤッホー!まあ山ではないけど。
眼前に広がる地底湖。
採石場が閉鎖されおよそ40年。
雨水や地下水がたまりこの姿となった
地底湖?
(増渕)地底湖ですはい。
スゲー!初めて見た地底湖。
ダンジョンですよドラクエの。
ホントだね。
ドラクエだよ。
ドラクエのダンジョンですよ。
ゲームでしか見た事ないでしょ皆さんこれ。
ここからどうする?
(サヘル)箱田さんはどうですか?すごいですね。
ね!
(田中)舟はね向こうに行くには舟が必要ですよね。
泳ぐか。
(田中)まさにものすごいインディ・ジョーンズ的なね探検いかにもアドベンチャーな感じがするじゃないですか。
はいそうですね。
やりゃあいいと思いますよこれ。
(田中)あやってんの?やってる感じです。
(田中)やっぱやってんだ。
はい。
ちょっとキレ気味に言ってるけど行きたいよ。
行きましょうね。
(田中)え乗れんの?舟へ?どうですか?おっ!やった!よろしく。
でも今の若い人たちがこういう観光スポットみたいな感じで来ることは箱田さんにとってもうれしいことではあるんでしょ?そうですね。
さあ地底湖の謎をめぐる旅に出よ!
すいませんお邪魔します。
今舟が出ましたよ。
(サヘル)出ますね。
すご〜い!
(サヘル)何か不思議ですね。
(田中)これ不思議だねこんな状況。
新しいねこの企画は。
(田中)こんなでもこれそれこそねいろんなこう…。
アトラクションとしてね。
そうそうあるじゃないですかいろんなテーマパークとか何とか。
でもやっぱりこれはさ他じゃなかなか体験できないよね。
(サヘル)そうですよね。
そうだね。
(サヘル)奥が照明が…。
真っ暗ですけどねこっちね。
(サヘル)そうなの。
怖いぐらい。
左側にこれ今…。
化け物がエイリアンとかすんでるよ。
すんでてほしいぐらいな感じになっちゃうよねこれ。
いや絶対すんでる。
すんではねえよ。
いやマジで。
マジでじゃねえよ。
マジで。
随分先は低くなってますね。
この先この低いとこ行くの?はい。
(田中)え〜すごいね。
ホントに探検だねこれ。
(サヘル)そっち側なんて水につかってませんか完全に。
もう手が着きますよこれ。
ほら。
まあ俺は届かねえけど。
(サヘル)どうですか?あ…。
バラバラバラって。
触っただけで。
バラバラバラって。
この筋皆さんの職人のあれですかね。
そうですよね。
職人の皆さんがこうね。
これ手掘りですよ。
静かですねでも。
静かだね〜。
石が音を全部吸い込むようなあれですかね。
そうですね。
「岩にしみ入る蝉の声」みたいな。
あ〜うまいこと言いますね。
そんなうまかったですか。
今考えたんですか?俺じゃないですね。
ものすごい有名な人が考えました。
これ何かいろいろ物思いにふけっちゃう感じがありますね。
(田中)そうですね。
だから今日のね…。
俺たちは一体これからどうやって生きていきゃいいんだ。
(田中)そういうことなんですか?太田さん。
静かな気持ちになりたいですよ。
(田中)ええ。
何だろう?また…
(田中)あそこの四角いそれこそホントドラクエだったらあそこから何か始まるよ。
いかにも…
この先に一体何が?
(サヘル)どこにいらっしゃるんですか?
(田中)横に。
(サヘル)いらっしゃいますか?
(田中)狭いよこれ。
真っ暗。
(サヘル)大丈夫ですか?
(サヘル)頭気を付けて下さい。
うわうわうわうわ。
(増渕)だんだん広くなっていきますのでね。
ここ越えると広くなります。
ここは崖かな。
あ〜だいぶ。
ちょっと広くなりましたね。
うわ!うわうわうわうわ!
(サヘル)すご〜い!これは!うわ!先ほどボートに乗ってきたのは斜めに掘ってった斜坑って言われる斜めの穴なんですけど…
(田中)うわ何かここはここですごい空間ですね。
ただ随分深いですねこれ。
(増渕)随分深いですね。
うち捨てられた姿のまま時を経た採石場
あそこにこう斜めにかかっているのが昔の階段ですね。
(田中)あれをず〜っと下から?怖いね〜。
ね!そうだね。
この辺まで来るとちょっとのぞいて頂くと外の山の景色が。
山の中なんですけどね。
ま外が一応ね。
空が若干見えますかねちょっとだけね。
(サヘル)見えますか?
(田中)うん。
若干見えますね。
あホントだ。
外が見える。
空が見える。
あ〜不思議だな。
栄華の記憶が刻み込まれた不思議な光景。
静寂に包まれたこの場所で爆笑問題は何を思うのか
そうですよ。
我々昭和40年生まれなんでねまだ40年代ぐらいはね。
ね!そうだね。
…私たちはこうして生きている。
何なんだよその口調は。
我々も相当年を取ったと。
そうですよ。
裏を返せばそういうことになりますよね。
裏を返せばそうですよ。
だって別に我々が生まれた後ここはまだ実際回転してたわけだからね。
だから今活動している栄えてる場所が本当にその子供たちが我々の年代になった時こういうとこになってる可能性だってあるという事ですよ。
未来の子供が六本木ヒルズ見て「ここに人々は…」。
そっか。
いつかそういう時代来ますね。
そろそろ日常に戻るお時間です
いや〜面白かったね。
だからやっぱりあれですよねこういう所が日本各地にあるということですよね。
あるんだよね。
そう。
だって炭鉱跡だってあるわけだしさ。
急速に成長した国だから。
そう。
で急速に引いてった産業があるわけだから。
不思議ですよねそう考えると。
だから今の本当に状況も50年後は全然違うかも分かんないからね。
東京なんてがらんとしてる可能性だってあるっちゃあるからね。
いや東京はなんないですよ東京は。
いいじゃんそこはあるとしてでいいじゃないですか。
何がどうなるか分からないです。
よっぽどのことが起きないかぎり。
そうそう。
でもそれは分からないからね。
じゃあこれから城に。
宝物を持って城に帰ろう。
(田中)ホントだよな。
(サヘル)なんか現実世界じゃなかったみたい。
これでおしまい。
生字幕放送でお伝えします2015/02/10(火) 16:30〜16:55
NHK総合1・神戸
探検バクモン「地底より愛を込めて」[解][字][再]
謎の地下世界に潜入!そこはかつて男たちの活気であふれた、採石場だった!爆笑問題は、その跡地にできた地底湖をクルージング!静寂と暗闇の先に、広がっていたものとは?
詳細情報
番組内容
やってきたのは宇都宮市大谷町郊外のとある場所。岩山の中に足を踏み入れると、広大な地下空間が!その正体は、採石場跡地。かつてここで切り出された石は全国に出荷され、石塀や護岸などに用いられた。今、採石場跡地を新たに活用する動きが活発化している。その一つが、地底湖クルーズ。廃坑後に貯まった雨水や地下水によってできたもの。暗闇の中を進む舟。待ち受けるは怪しげな穴。その向こうで待ち受けていた驚きの光景とは?
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – 旅バラエティ
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