山そして山。
ここは神奈川県の西の端山北町。
何と町の9割以上が山林。
「キッチンが走る!」。
今回は大自然に抱かれた西丹沢が旅の舞台です。
午前8時。
(杉浦)山あいの集落っていう感じがして…。
(菰田)ああ…何か手振ってますよ。
あらら。
市場?小型のトラックを取り囲んで朝早くから何やらにぎやかです。
アハハ…笑い声がにぎやかでいいですね。
おはようございます。
おはようございます。
おはようございます。
うわ〜テレビでいつも見てます。
ありがとうございます。
本物?本物です。
安っ!・安いんだよ。
50円?50円…。
・安いでしょ。
・新鮮だからね。
ここにあるのは地元の方が作ったものをみんな…。
鬼嫁倶楽部?めっちゃ怖いじゃないですか。
旦那を尻に敷く鬼嫁ではなくよく働く嫁なんだそうです。
季節の野菜を生産者から仕入れて販売しています。
皆さん地元の方々ですか?はい。
じゃあ今日買いにきて…。
湯川健治さんは生産者の一人。
今日のおすすめなんですか?う〜ん…白菜が一番うめえかな。
(湯川)霜が降りるころになると甘みが出るからね。
甘みある。
やっぱホント季節のものを季節の時に食べるっていうのが人間ホント自然じゃん。
でそれをきっと地域の人たちやってるからみんな元気でいられるし優しいし。
ホントみんなすげえ元気っすよ。
あのねビシバシ伝わってきますね。
押されてる感すごいありますからね今。
今回のシェフは…中国料理世界大会で日本人初の金賞を取った実力者です。
おすすめの地元野菜を思わず購入。
(杉浦菰田)ありがとうございました。
・はいどうも。
大量だ大量。
西丹沢の朝のエネルギーを浴びて2人は充電完了です。
広大な山林と鬼嫁パワーに加え豊かな水も丹沢の自慢。
おいしい食材が期待できそうです。
結構やっぱでも住宅も多いですね。
ちょっと走るとがらっと変わります。
東京から近いですけどね。
近いですね。
あ!何あれ。
俺見ちゃったんですけど今。
すごいワード。
今何か…。
住宅地で突然目に飛び込んできたのは「すっぽん」の文字。
池があるって事ですか?そうでしょうね。
生けすみたいな感じなんですかね。
お!こんにちは。
こんにちは。
すいませんお邪魔します。
「キッチンが走る!」ですっぽんは初めてです。
よろしくお願いします。
お願いします。
のぼりに「すっぽん」って書いてあったんですけどここ養殖場ですか?そうです。
じゃあ販売とか?はい。
すっぽんってどうやって飼うんですか?やっぱ生けすみたいな…。
(瀬戸)池の方じゃあ見て下さい。
ここから行ってもいいですか?いやいやいや…すごい。
すっぽんすっぽん。
(瀬戸)ちょっと足場悪いですが。
お邪魔します。
お邪魔します。
えここにすっぽんがいるんですか?
(瀬戸)ええこの中にいるんですが…どうなるんすか?潜ってんすか?はい。
おお手慣れてますね。
僕らも入ってもいいですか?
(瀬戸)はいどうぞ。
お〜!結構水温低いですよね?
(瀬戸)8度ぐらいじゃないですか。
じゃあ手でやります。
え〜!すっぽんかまれないですか?大丈夫ですか?
(瀬戸)これは大きいな。
いる…もういるんだ。
え〜!うお〜!うそ!え〜でかっ!えそんな手入れてそのまま…こんなん出てくるんですか?びっくりした。
でかい!これ1.5キロぐらいないですか?ああありますね。
ありますよね。
(瀬戸)こっから後ろならかまれませんから。
ここなら大丈夫ですか?
(瀬戸)そこなら大丈夫です。
はあ〜やらかい!やらかいよ。
でかっ!初めて触りました僕。
亀とは違うんですね。
(瀬戸)亀の仲間でね…。
でもペラペラしてる…。
だしみたいな感じで。
すっぽんの旬の時期っていうのはいつなんですか?鍋物の時期が一番いいですね。
脂ものって。
脂のってる時がおいしいですよね。
じゃあ今ですか?そうです。
一度かめば雷が鳴っても離さないというすっぽん。
おお!あかんだ!
(瀬戸)引っ張って下さい。
あ!めっちゃ力強い!うわ〜!うお〜!すげえ。
すごいねこれ。
全然離さへん!冬眠中でもそのパワーは衰えません。
越冬を前に蓄えた脂肪のうまみは1月まで味わう事ができます。
瀬戸孝司さんがすっぽんの養殖を始めたのは35年前。
丹沢の清く豊かな水を使って地元ならではの名産を作りたいと勤めていた会社を辞めました。
注目したのが当時関東では珍しかったすっぽん養殖。
すっぽんはとても神経質。
水中でも常に何かに身を隠さなくては視線を感じるだけでストレスをため込みます。
そのため養殖では水面に薄くアオコを張り巡らせその環境を作るのが一般的。
瀬戸さんはこのアオコを作る第一歩から苦労の連続でした。
このアオコが出るのが難しいんですか?
(瀬戸)難しかったですね。
最初のころは5,000匹もう…山になりましたよ。
諦めなかったんすか?やり始めてっからねすぐ万歳するのはね。
何とかやんなきゃいけないと。
男の意地もあるでしょうね。
でもやっぱりもちろんそれやるって決めるにはやり始める時もやっぱ勇気がいりますしね。
(瀬戸)いりましたね。
その間の収入源とか…。
ないんですよ。
そういう時はアルバイト行ったりして。
バイトしながらやってたんですか。
それでもやっぱすっぽんに夢を託したわけですね?そうですね。
今では全国に出荷するまでになったすっぽん養殖。
夫の夢をかなえるために支え続けたのが妻の恵子さんです。
でもこれ35年ね奥様も…ねお二人で…。
大変でした。
ホントに。
ですよね。
(恵子)でもねおかげさまで私はすごい弱かったんですね。
体の方が?
(恵子)はい。
夏は池に入るともう45〜46度になるんですね。
その中でももう大丈夫です。
誰がですか?私。
うそ〜!80なんですか?うそ〜!若い。
やっぱすっぽんってすごいですね。
すっぽんがすごいって事をまさにご自身で示してるようなもんですよ。
夫婦が手塩にかけて育てたすっぽん。
瀬戸家自慢のスープ作り。
余すところなく一匹丸ごとじっくり煮込みます。
これ何も味付けしてないんですか?
(慶子)もう塩味。
ほんの色が出る程度のおしょうゆが入ってます。
すげえ!黄金スープじゃないですかこれ。
ホントに。
結構脂があるんですね。
黄金に輝くスープ。
そのお味は…。
うわ!すっぽん出てるわこれ。
すっぽん出てる。
すっぽん出てる。
ホント上品な…。
うわ!塩だけですか?
(恵子)そう。
濃厚なエキス出てますね。
ちょっとゼラチン質というかそれが出てて…。
(瀬戸)もう出きっちゃうとこれが全部バラバラに…。
骨になっちゃう。
スープ飲み終わったらまたお湯足して味付けすれば最初に飲んだより濃いものが出ますよ。
すっぽんは。
2番目の方が味が濃い?濃い。
この黄金スープで作るお鍋。
ん〜食べてみたい。
(恵子)どうぞ!食べて下さい。
(拍手)つゆだく。
これ全部すっぽんスープですよね。
(恵子)はいそうです。
親戚やご近所など人が集まる時に振る舞うというおもてなし料理です。
あ〜この汁だけでどこまでもいけちゃう。
うまい!ああ良かった。
うん。
そうですね。
中国でもよく食べるんですか?四川省の方はよく食べますけどね。
こういうクリアに澄んだスープってのは見ないですね。
中国料理の考え方にもぴったりなんじゃないですか?これこそすっぽん食べて健康ですよ。
ホントですね。
まさにですね。
今後のねこのすっぽんで追いかけてる夢っていうのはあるんですか?瀬戸さん夫婦の元気のもと…。
すっぽんを分けて頂きました。
この場所ですっぽんはちょっと想像できなかったですね。
お父さん見たら…80歳って全然思わなかったっすよ。
びっくりしましたね。
ホントに。
相当元気ですよ。
中国では昔からやっぱ薬膳として使われてた?いや〜使われてますね。
やっぱり多分西洋医学では表せないその東洋医学の滋養強壮っていうんですか。
なのでやっぱりスープに入れる。
甲羅っていうのが特徴なので。
甲羅の魚とかって書いたりするんですよね。
で水の魚とか…すっぽんの事を。
中国料理菰田シェフが最も大切にする料理の心髄。
それは毎日の食事から体調を整え健康を保つという医食同源の考えです。
2年前栄養薬膳師という中国の国家資格を取得。
食材の効能や相性を研究し新しい料理を考案。
おいしく食べて健康になる料理を追求しています。
冬は体の中から温めるのにこの食材とこの食材を使おうと。
それ一番ですね。
冬の西丹沢の旅。
山を越えると再び集落へ出ました。
これ何だ?何だこれ?何ですかこれ。
何ですかこれ。
何か作業してますね。
畑の上に高く組まれた不思議なものに目が留まった2人。
これ…この高いの何ですかね。
でかっ!えらいおっきいですね。
こんにちは。
こんにちは。
お父さんこのおっきい柵みたいなの何ですか?自然薯?あこれ自然薯がこの下にあるんですか?そうそうそう。
(杉浦菰田)え〜!自然薯といえば山で掘って掘ってやっと出てくるあれですよね。
確か一本掘り出すのに1時間もかかるとっても大変な山芋のはずですが。
ホントにこの畑にあの自然薯が?立派だなこれ。
うわ!ここに自然薯が眠ってるわけですか。
あら?何これ?
(佐藤)この管入ってんの。
え何?え…。
こん中に自然薯が入ってんすか?
(佐藤)そうそうそう。
え横?縦に入ってんじゃないんですか?
(佐藤)斜めに入ってる。
ほお〜。
下にこう…が〜って埋まってんだと思って。
めっちゃ掘るのかなと思ったら手でねまさぐったら出てくるんすね。
もう入ってるんすか?お〜!おお…。
うわ〜出てきた。
自然薯。
立派なのが。
まっすぐでしょ?きれいでしょ?なるほど曲がらない。
全然曲がんない。
締まりがすごいいい。
持った感がずっしりすごい詰まってる感じがすごいするんすよね。
やっぱり粘り。
粘り。
これ百薬の長なんですか?これ。
そうだよ。
出会ったのは…26年前に自然薯栽培を始めました。
栽培に欠かせないのがこの長いパイプ。
中で成長させる事でまっすぐに伸びた自然薯ができるのです。
棒を高く組むのは自然の状態に近づける工夫。
山の中でつるを木々に巻きつけながら上へ上へと伸び日光をより多く浴びようとする様子を見て思いつきました。
もう自然薯はこういう環境がいいんだみたいなのは…?やっぱそれとね作物何でもそうだと思うんだけども話ができなきゃ駄目だと思う。
話?この作物とさ水…喉がかわいてんだかおなかがすいてんだかそういうふうにもやっぱ見極めなきゃ駄目じゃん。
俺そうだと思う。
奥が深い!深い。
佐藤さんが自然薯のとりこになったのははるか昔。
子供のころでした。
丹沢っていうのは天然の自然薯っていうのはないんですか?昔はねうんとあったの。
私だからね…すごい趣味ですね。
スタミナ満点じゃないっすか。
ほんまや!自然薯掘りは大人になると更に高じて…。
だからね恥ずかしい話だけども…運動会なんか行ってらんないよ。
お母さんえらいご苦労されたんですね。
じゃ作っちゃおうみたいな?うん。
それ何で作ろうと思ったんですか?もう掘れなくなってきたから自分で作っちゃおうみたいな。
そうそうそう。
味はどうですか?昔掘ってた天然ものと…。
全然変わんない!粘りも香りも評判という佐藤さんの自然薯。
昔ながらの食べ方を教えてもらう事に。
お〜!これで毛を焦げめを出すんですね。
何でこれ皮むかないんすか?香りが違う。
香りが違う。
香り。
菰田さんも皮をむかないという発想にびっくりです。
うわ。
うっわ全部くっついた!全部くっついちゃった。
まさかの。
中国でも自然薯みたいなのってあるんですか?いやありますよ。
やっぱあるんですか。
山の薬って書くんですよ。
サンヤオっつって。
ホントに滋養強壮。
体力が弱ってる時にこういうのをとるとやっぱり体のあれが上がってくるっていう。
薬として見られてるようなものですこれは。
すった自然薯をそのままみそ汁の中に落とします。
この粘りがあるからできるんですね。
お母さんがいつも作ってくれた冬の定番です。
餅って言っちゃいそうなぐらい…。
いや全然もちもち感が増してますねこれ。
あホントにお餅みたい!食感はお餅なんですけどこの味と風味はこの自然薯しか出てこないっすね。
やっぱ香りもいいっすねお父さん。
皮取っちゃいけないっつうの分かりますね。
もう口に入れた瞬間このぷわ〜んと自然薯の香りが。
この山の恵みを畑で作れるっていうのはねそれすごい事ですね。
で楽だし調理するのも。
食べておいしくて体にいいんすからね。
いいものを作る。
お客さんに喜んでもらえる。
それだけよ。
おいしいって言ってもらうっていうのは…。
それが一番の楽しみですよ。
まだまだこれからも作り続けると。
まああと5年ぐらいかな。
まだまだいけますね。
佐藤さんの自信作自然薯を分けて頂きました。
ありがとうございました。
頑張ります。
ありがとうございます。
お待ちしてます。
もう掘るのが大変っていうイメージでもっと曲がってたりぐわってなってたりっていうすごいイメージが強かったんでやっぱあの曲がりがあるからあの粘りが出るんだと思ってたんですけどスーッていってちゃんと粘りがある。
やっぱり好きだとできるんですね。
自分自身でやっぱ勉強してやっぱり改良してこうやってやるといいものが作れるっていう。
土地の9割が山林。
大自然の中で次の食材を見つけるのも一苦労。
でもこれ何があるんすかねこんな上まで来て。
ほんま言うたら山里でしょここが。
でもだいぶですよこれ。
うわ〜!お〜!海だ!絶景の海が。
丹沢から登ると見えるんですね。
こんなきれいに見えるんですね。
相当登ってきたって事になりますよこれ。
海が近いのも西丹沢の魅力です。
え…何か作ってる。
あ…山奥で。
何かやってますね。
こんにちは。
あこんにちは。
こんにちは。
何取ってるんすか?そこは入っても大丈夫っすか?大丈夫です。
鶏ちゃんのための葉っぱ。
(和田)そうです。
鶏何用ですか?卵です。
こんな山奥で鶏ですか。
これから鶏の食事どきだというので付いていく事に。
あ〜いるいる!こんにちは。
いますね。
何羽ぐらいいるんですか?
(和田)大体300羽ぐらいです。
300。
あみんな寄ってきた。
(和田)ちょっと先に草やっちゃいます。
お〜…。
出てきちゃうね。
出てこないんだ。
がっつりいきますね。
(和田)大好物なんで。
相当好きだなこれ。
和田一良さんはここで養鶏を始めて9年。
丹沢の自然環境を利用してこの土地ならではの鶏を育てようと意気込んでいます。
うわ〜新鮮な卵。
ずっしりくる感じで…。
これちょっと割ってみてもいいですか?はい。
殻が…殻が…硬いんですけど。
(和田)殻も硬くなります。
その寒卵の時期は。
あれ?あきたきたきた。
いきますよ。
あ殻がパキッとしてる。
うわきれい!白身のこのぷりんぷりん感。
ほんまや。
すごいですねこれ。
(杉浦菰田)おお〜。
白身をつかめる。
何これ!こんなの見た事ないよこれ。
黄身はね分かりますけど。
(和田)これはそれだけ卵の生きがいいっていう事ですね。
生き良さそう。
かみ切れないぐらい弾力がものすごいですよ。
あれで切れないんすからね。
丹沢の自然の力が詰まった卵。
黄身の味は?あ粘度が濃いですね。
う〜ん!ビチョってなるんじゃなくてすんごい口の中で…。
よりおいしい味を追求する和田さん。
餌へのこだわりはあくまで地元の素材を使う事。
こちらは相模湾で取れた魚と米ぬかを混ぜたものです。
更に近くの豆腐屋から卵と交換でもらってきたおから。
食欲をアップさせるために全て発酵させています。
ホントに味は餌で決まりますんで自分でいい餌を探して集めてきて作らないとホントにいいおいしい卵はできないと思いますんで。
でいろいろ集めて…。
好きなんですね。
はい。
和田さんは東京の大学を卒業後故郷に戻り野菜農家を始めました。
しかし過疎化によって荒れていく里山の風景を前に自分に何かできないだろうかと考えました。
道の草とか畑の草とか家の周りの草とかそれ夏までに何度も刈らないとあっという間に伸びてくんですよ。
手入れしないといけないんすか。
(和田)毎日毎日もう草刈らないといけないんですよね。
何かやれる方法ないかなって思ってて…自分の思いと鶏が合致したわけですね。
和田さんの取り組みでふるさとの風景が少しずつよみがえっています。
4年前に結婚した都会育ちの真希さん。
和田さんの丹沢に寄せる熱い思いに強くひかれたといいます。
真希さんは全国の顧客に直送する箱の中に自分で書いたエッセイ漫画を添える試みを始めました。
食材だけではなく山暮らしの魅力も届けたいと願っているのです。
うわ!漫画で絵を描いて何か大変な事とかも苦労した事とかも面白おかしく描けば結構皆さんに伝わるのかなと思って…。
これは真希さんが初めて体験した大雪の日のエピソード。
これはあれですか売ってないんですかこの漫画は。
売ってないです売ってないです。
読みたいよこれ。
今ちょっと読んじゃった。
読みいっちゃったよ。
卵をただ商品だけこうやって送らせて頂くっていうよりも私たちがどういう生活をしてるかっていうその背景を漫画に描いて送るとより卵にすごい説得力があるっていうか。
あこういう生活してる人がこういう卵を作ってるからこういう味でっていうふうに何かすごいその卵にすごいおいしさというか…。
作ってる背景が見えるっていうのはやっぱ大事ですね。
はい。
山来て良かったですか?良かったです。
それはもうホントにそう思います。
最高のお嫁さん見つけましたね。
(和田)確かに。
大変な事もあるんですけどやっぱり何ていうか…何て言ったらいいんだろう…やりがいがあるし。
それをこういう説明が分かりやすい漫画とか付きながらお客さんの方にいって…伝わっていけたらいいなって思ってます。
夫婦で支えあって作る丹沢の卵。
野菜も一緒に分けて頂きました。
これで食材探しの一日は終了です。
自然薯。
すっぽん。
卵。
これ食べて何するのっていうぐらいスタミナ栄養満点の…皆さん生産者のねお顔というか生きる力がみなぎってましたもんね。
3か所ともみんな元気。
笑顔もいい。
つやつやしてる。
でもやっぱりこの作ってる人たちにやっぱり自分の作ってるもののホントに素材のおいしさというかそれをやっぱり改めて知ってほしいなっていうのがあるので…丹沢の力強い食材に驚きを隠せなかった菰田シェフ。
一体どんな料理を考えるのか。
翌朝。
医食同源がモットーの菰田欣也。
食べて元気になる料理拝見しましょう。
まずは今回の旅で初めて知った調理から。
自然薯のひげ根をバーナーで焼きます。
分かりました。
次はすりおろしてとろろ…ではなく蒸し器の中へ。
自然薯どうだ。
お〜!すると輪切りに。
そして自然薯を乾燥させるため他の根菜とともにオーブンへ。
一体何を作ろうというのでしょう。
次に手にしたのは濃厚卵。
白身と黄身を分けながらお願いします。
分かりました。
それぞれが個性の強い白身と黄身。
別々に調理する事に。
混ぜるのが大変。
これをば〜って入れちゃいます。
これ白身なので焦げやすいので焦げないように気をつけて下さい。
そこへ乾燥させる事で味を凝縮させた自然薯と根菜。
あ〜白い!白に。
全卵にしてしまうとこの白身の炒めた香りっていうのは出てこないので白身だけを取ってこうやって炒めていくんですよ。
白身の良さを全面に出した炒め物。
ふわふわの白身で野菜を包む炒め物。
とろっと濃厚な味わいの黄身を添えれば山の恵みを詰め込んだひと皿が完成です。
こんな感じになるかな。
すてきです。
2品目はすっぽんがメイン。
菰田シェフが瀬戸家で鍋を食べた時注目したのは足の肉です。
これもっちりしてると思うので食べたら何か…すっぽんを煮込むための味付けにねぎとにんにく。
中国料理の基本ですね。
え?中国料理で牛乳?一体どうなっちゃうの?軽く霜降りしてですね。
そこへ湯引きしたすっぽんを投入。
煮込んでいきたいと思います。
すっぽんに牛乳のうまみを加える事でより味に深みを出すという菰田シェフの狙いです。
オイスターソース?おしょうゆとオイスターソース。
これで完成と思いきや…。
すった自然薯をスープで緩めながら鍋に加えていきます。
いっちゃいますか。
はい。
お願いします。
入りました〜。
うわ〜…。
自然薯の強い粘りを利用しスープにとろみをつけるアイデアです。
ここからが盛りつけ。
土鍋にやわらかく煮て甘みを出した白菜を敷いて…。
この上に…。
うわ〜!自然薯の粘りですっぽんのうまみを包み込んだアツアツとろっとろの中華風煮込みの完成です。
お披露目会会場では生産者の皆さんがお待ちかねです。
お待たせしました〜。
シェフどうぞどうぞ。
こちらでございます。
お待たせしました。
きれいね。
1品目は自然薯と卵が主役。
中国と丹沢の料理法を合わせる事で新しい香り甘み歯応えを追求しました。
黄身を崩し絡めて頂きます。
手間ひまかけて育ったね鶏の卵ですから。
料理っていったらやっぱり火は通して出てくるんだろうなって思ってたんですよ。
そしたら…教わったとおりに。
皮もおいしいってね。
干すっていうのは…。
(千賀子)蒸すのはねやりますけどね。
ぶつぶつ切ってこういうとこに入れるっていうのは初めてですね。
おいしかったです。
お待たせしました。
お待たせしました。
できました。
自然薯でとじました!これは…。
2品目はすっぽんのやわらか煮。
すっぽんのうまみを自然薯の粘りで包み込みました。
菰田シェフのアイデアが随所に生かされた1品です。
おいしい。
おいしい?おいしい…。
自分で作ったんだけどおいしい。
変な話。
あ〜こういうのもいいなと思いました。
だしがあとからする味がすごいおいしくって。
食べたあともいつまでもおいしいみたいな。
すっごいおいしい。
とろみ出てますか?佐藤さん。
いっぱい出てる。
自然薯でとろみをつけるって僕も初めてやりましたよ。
初めてやりました。
(恵子)これは意外だった…。
この丹沢に来ないとこの自然薯とすっぽんが交わる事はなかったので。
ホントこの地域で生まれたこの料理って事ですね。
最後は料理中の様子を楽しんでもらおうと皆さんの目の前で作る事に。
やっぱり僕中国料理なので…蒸した自然薯を小さくさいの目切りにしてごはんと混ぜ合わせます。
そして卵。
自然薯とごはんを一体化させたい。
先に混ぜ込んでいきますね。
目の前の実演もおいしさを倍増させる秘けつ。
舞ってる舞ってるチャーハンが。
ぱらっぱら。
あ〜いい香りしてきた。
できました!盛りつけ!一番シンプルなチャーハンという事で。
中国料理の王道チャーハンの出来上がりです。
(恵子)べたつかないの。
さらっと。
すごくおいしい。
(佐藤)甘みがある。
さらさらしていて。
新食感で…菰田シェフここでサプライズ。
チャーハンにかけたのはあの黄金のすっぽんスープ。
おだし。
実は甲羅やあらを香味野菜と一緒に朝早くからじっくり煮込んでいたのです。
(菰田杉浦)うわ〜!いいエキス…。
これめっちゃ濃厚な…。
これをチャーハンにかければ西丹沢で出会った3つの食材を全て使ったスペシャル料理が完成。
う〜んおいしい。
(恵子)おいしい。
全然違いますね。
違いますか?おいしい。
うまみありますか?ええはい。
この3つの食材を余す事なく最後の一品にしたいなと思ったので。
でもシンプルにいきたいなと。
完食ですよ。
1番に完食ですよ。
ホントに雑炊のイメージがすっかり変わりました。
もともとつるつるなんですけど更につるつるになっちゃいましたね。
1品目より肌が…。
僕らの生産者の思いみたいのを実はすごくくみ取ってくれてそれを…すばらしい料理にしてくれたっていうのが…。
いや何か…想像できなくて。
今日来てびっくりなんですね。
(和田)びっくりですもう。
ホントにありがたいのひと言です。
今日みたいにこういう味が作り方が広がってきましたからね。
もっと広がって山北の名物になればいいなと感じました。
ホントに僕は料理人としては幸せな時間を過ごさして頂きましたので僕の方から逆に本当にこの2日間ありがとうございました。
僕らもね皆様から元気をたくさん分けて頂きました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ごちそうさまでした。
すっぽん自然薯卵。
神奈川県の山あいで出会ったのは自分たちの力でふるさとを元気にしていこうと奮闘する人々の姿でした。
2015/02/10(火) 15:15〜16:00
NHK総合1・神戸
キッチンが走る!「丹沢湖 驚きの元気食材を発見!〜神奈川・山北町〜」[字]
今回の旅の舞台は、豊かな自然が数多く残る西丹沢地域。中国四川料理の菰田欣也(こもだきんや)シェフが、丹沢で出会った健康食材を使って医食同源の創作料理を披露する
詳細情報
番組内容
旅の舞台は「神奈川県最後の秘境」とも言われる丹沢山地。都心からわずか50kmにもかかわらず原生林や渓谷など豊かな自然が数多く残る西丹沢へ。旅をするのは中国・四川料理の達人、菰田欣也(こもだきんや)。山北町を走っていると「すっぽん」の文字が。すっぽん養殖を手がける夫婦の苦労話を聞く。またじねんじょの栽培をする農家のもとへ。中国薬膳の免許を持つ菰田シェフが、丹沢の健康食材で医食同源の創作料理を披露する
出演者
【出演】中国料理…菰田欣也,【リポーター】杉浦太陽,【語り】高橋克実
ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
情報/ワイドショー – グルメ・料理
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