福井県の敦賀市から越前市にかけての国道8号線、午前6時半ごろの様子です。
きょう未明からけさにかけて、およそ26キロにわたって、300台以上の車が雪のため動けなくなりました。
除雪作業の結果、立往生は午前10時までにほぼ解消され、けが人や体調不良を訴えた人はいないということです。
車が立往生した敦賀市。
きのう午前7時に4センチだった積雪は、きょう午前7時には54センチと、24時間で50センチ増え、大雪となっていました。
その後も積雪は増えて、午前11時には64センチと、平年の積雪の4倍を超えています。
雪をもたらしている上空の強い寒気。
きのうからけさにかけて南下し、北日本から近畿にかけての日本海側を中心に、雪が強まりました。
午後1時の積雪は、新潟県の魚沼市西名で3メートル31センチ、滋賀県の長浜市余呉で1メートル60センチなどとなっています。
その新潟県魚沼市、けさ6時ごろの映像です。
道路脇に雪が積み上げられ、歩行者用の信号機が隠れてしまいそうです。
住民はけさも雪かきに追われました。
交通にも影響が出ました。
福島県会津坂下町では昨夜、JR只見線の普通列車が、線路に積もった雪などのため、動けなくなりました。
乗客およそ100人は、4時間以上たった昨夜9時ごろに、用意されたバスや車に乗り換えました。
また札幌市では、きょう午前9時前、JR苗穂駅構内のポイント付近から煙が上がるトラブルがあり、51本の列車が運休しました。
ポイント付近の線路の下には、雪をとかすためのヒーターが設置されていて、JR北海道は、このヒーターで枕木が加熱されたと見ています。
今後の見通しです。
冬型の気圧配置は、このあと西から次第に緩むと予想されていますが、上空の寒気の影響が残るため、あすにかけて、北陸や北日本の日本海側を中心に、雪が降り続く見込みです。
あすの朝までに降る雪の量は、いずれも山沿いの多い所で、北陸で60センチ、東北と北海道の日本海側で50センチ、近畿北部で20センチなどと予想されています。
また、きょうは北日本の日本海側を中心に風が強く、海上ではしけが続く見込みです。
気象庁は、雪崩や雪による交通への影響、それに強風や高波などに十分注意するよう呼びかけています。
こんにちは。
冬型の気圧配置は次第に緩む予想ですが、このあとも雪崩や雪の影響などにご注意ください。
そしてこちらも気をつけてください。
インフルエンザの流行が続いています。
今月1日までの1週間に、全国の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、135万人と推計されています。
高齢者施設などでは、集団感染による死者も相次いでいます。
引き続き対策の徹底が必要です。
流行が続くインフルエンザ。
国立感染症研究所の調査によりますと、全国の患者数は、今月1日までの1週間で、推計で135万人に上っています。
前の週に比べると、57万人減りましたが、依然、すべての都道府県に、大きな流行が起きていることを示す、警報レベルの地域があり、流行が続いています。
検出されるウイルスのタイプは、高齢者が重症化しやすいとされるA香港型がほとんどで、入院患者の報告では、60代以上が6割を占めています。
こうした中、インフルエンザの集団感染が、高齢者施設や医療機関で相次いでいます。
徳島市の病院では、今月4日までの1週間に、入院患者と職員合わせて30人がインフルエンザに感染し、50代と90代の女性患者2人が肺炎で亡くなりました。
全国では今月6日までに、少なくとも34件の集団感染が発生し、56人が死亡しています。
集団感染をどう防ぐのか。
対策の一つとして有効だとされているのが、予防投与です。
インフルエンザを発症した患者と、同じ病室にいたなど、濃厚接触をした人に、抗ウイルス薬のタミフルやリレンザを最初の患者が出てから24時間以内に、予防的に服用してもらうものです。
しかし、NHKが今シーズン、死亡者が出る集団感染が起きた全国31の病院などを取材したところ、7割近くが予防投与の開始時期が遅いなどの課題のあったことが分かりました。
半数以上の病院や施設は、3日以上たって、患者が10人以上に増えてから、予防投与を行っていました。
インフルエンザへの感染を特に注意する必要があるのが、高齢者です。
多くの高齢者が入所している施設では、集団感染を防ぐため、ことしは特にさまざまな対策を取っています。
東京都内の施設から、遠藤さんがお伝えします。
東京・新宿区の特別養護老人ホームに来ています。
およそ90人が入所する施設です。
ここでは例年、インフルエンザが流行する12月から、感染を防ぐさまざまな対策を行っています。
まずは、この施設に入る人には、玄関でうがい、手洗い、そしてマスクの着用を徹底しています。
施設内にウイルスを持ち込ませないことが基本です。
そして、アルコール消毒です。
ここは食堂なんですが、みんなが集まる場所にはこうしてアルコール消毒が置いてあります。
机や施設内の手すり、そしてトイレなど、共同で利用する場所も、アルコール消毒を行っています。
続いて換気です。
みんなが集まる場所ですとか、ふだん生活をしているお部屋では、窓を開けて、空気を入れ替え、常に新鮮な空気を取り入れるよう、心がけています。
さらには加湿です。
施設内の空調では、加湿をして、適切な湿度を保っていますが、ことしはこうした大きめの加湿器をレンタルして設置しています。
数も増やしているということです。
こうしてさまざま対策を行っていまして、ほとんどの人が予防接種も受けたんですが、年末から年始にかけて、5人がインフルエンザに感染してしまいました。
ただし、面会やフロア間の移動を制限して、感染の拡大を防ぎ、大事には至らずに済んだということです。
では施設長の河原眞二さんです。
よろしくお願いいたします。
やはりインフルエンザの対策、難しいのではないですか?
そうですね、インフルエンザの予防、何か一つという決定打があるわけじゃありませんので、結構、現場では大変ですよね。
やっぱり、やるべきことは、ありきたりということの積み重ねですけど、それをきっちりやる、それに尽きるんだと思っています。
どうもありがとうございます。
東京・新宿区の特別養護老人ホームからお伝えしました。
決定打があるわけではないというところが、難しいんだというふうに感じますね。
では、医療法人の理事長で、内科医の久住英二さんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
久住さん、今、リポートにもありました、対策をしていても感染者が出てしまうと、どう見ましたか?
これ、対策しなければ、もっと感染者が出るんですね。
やはり完全な対策っていうのはないんです。
完全な予防法っていうのはないので、やはり今やられていたような対策をやって、なるたけ高めていくということを続けていくしかないですね。
では、現在の流行の状況、見ていきます、こちらです。
まだインフルエンザの流行続いています。
こちらの日本地図、日本全国のすべての都道府県で、警報が出ている地域があります。
今月1日までの患者数なんですけれども、まずその前に、1医療機関当たりの患者数、大分58.5人と、鹿児島、山口など、九州と山口などで多くなっていますが、では今月1日までの患者数、こちらですね。
推計で135万人となっています。
集団感染、今シーズンなんですが、少なくとも34件、このうち、56人の方が亡くなっているという状況です。
久住さん、ピークは過ぎたとされていますが、診療に当たっていらっしゃって、この患者さんの状況、今、どんなふうに感じていらっしゃいますか?
年末年始がやはり一番のピークだったんですけども、今は、もうだいぶ少なくなったなと思って、油断してると、インフルエンザの人が、やっぱり一日に何人かいらっしゃると。
皆さんも、ああ、もう、ピークを越えたんだよねって言って、こういう予防策を怠るとですね、やっぱりまだ続いてしまいますので、やっぱりまだまだ油断はできない状態だと思います。
ではこちらです。
流行しているのはということなんですけれども、今シーズンの傾向を見ていきたいと思うんですが、こちらが今シーズン、そして昨シーズン、さらにその前ということで、インフルエンザのタイプの内訳を表しています。
今シーズンはどんな傾向があると言えるんでしょうか?
まず、通常ですと、1月の第4週ぐらいにピークが来るんですけれども、ことしは年末年始、ちょっとこの年末のところはですね、保健所がお休みで報告ないので、減ってるんですが、ここにたぶんピークがあって、流行が早いということと、この緑のグラフのところは、いわゆるA香港型のウイルスを示している、A香港型による流行がほとんどであるということが、ことしの特徴です。
流行は例年よりずいぶん早いんですね?
そうですね。
なんでそうなってしまったのかはちょっと分からないんですけれども、非常に年末年始は大変でしたね。
そうですか。
確かにね、こうして見ると、一目りょう然ですね。
こちらにピークありますもんね。
ではその今シーズン、はやっているというA香港型、こちらです。
特徴を見ていきたいと思いますが、まず昭和43年に初確認された香港かぜの子孫だということですね。
そして、肺炎などの合併症を引き起こすおそれがあるということです。
合併症が怖いんですか?
A香港型は、結構、症状が全年代の方において強いんです。
もともと元気な方ですと、ちょっと具合が悪くなったり、肺炎がもしちょっと起きても、通院するぐらいで済むわけですけども、小さいお子さんですとか、高齢の方ですと、入院が必要であったり、中にはそれが原因で亡くなってしまうような方も当然増えてくると考えられます。
こちらはですね、医療機関で入院されている患者さんの年齢別のグラフなんですけど、実は外来でインフルエンザの患者さんを拝見していると、圧倒的に小学生とか働いてらっしゃる、要するに通勤電車だったり、通学されている集団生活されている方が多いんですが、入院される方はですね、なぜか60歳以上が多い。
これはやはりもともと持病、肺が悪い、心臓が悪い、腎臓が悪い、それから免疫機能が低下している、詰まりウイルスを排除する仕組みが、メカニズムが少し低下していますので、かつ結構高齢の方は、肺炎とかになっても、ちょっと食欲がないぐらいで、熱が出ないなんていうことも結構ありますから、気付いたときにはもうがっちり肺炎になっていて、もう入院しなければいけない状況になっているということは、おうおうにして起こりうるんですね。
気付くと重症化してしまっていると。
そうなんです。
ここにありますように、発熱がないこともあると。
ということは、高熱が出たからこれはインフルエンザじゃないかと疑うような、そういう手がかりも得にくいということなんですか?
そうですね。
ちょっとなんか、うちのおじいちゃん、かぜひいてたんだけどなんていうのが、ごはん食べなくなって、病院連れていったら、すぐ入院ですなんてことが起こりうる。
ですから、若い方々が自分みたいに熱が出てないから大丈夫だろうっていうふうに捉えると、決してそうではないということがあります。
では、先ほどリポートにもありました、その集団感染をどう防ぐかというところなんですけれども、こちらです。
予防策はということで見ていきたいと思いますが、まず施設内へのウイルス持ち込み防止が基本だということで、今ここに3点ありますが、どういったことが重要になってくるんでしょうか?
施設内にいらっしゃる方がインフルエンザに自動的になることはありませんので、外から行く方、ご家族であったり、職員の方々が持ち込まない、手洗いをしっかりするとかっていうことと、あと、その集団生活でしぶきを、飛まつ感染で、しぶきが1、2メートル飛ぶんですけれども、その間に人がいっぱいいると、どんどんうつっていってしまいますから、なるたけ、面会制限をしたりとか、個室であったり、みんなで集まるということをちょっとやめるっていうことが、大切だと思います。
人が集中するような環境を、場合によってはなくしていくということがいいということですね。
そのほうがいいと思います。
そして、一番下。
こちらは希望されている方もいらっしゃる思うんですけど、抗ウイルス薬の予防投与ということでありますが、この予防投与についてはどう考えたらいいですか?
予防投与は有効です。
ただし、これもやっぱり100%確実ではありません。
こういう施設に入っている場合は、施設として行うでしょうし、例えば、ご家庭に高齢の方がいらっしゃるとか、もしくは高齢者でなくても、がんの治療中ですとか、免疫力を抑える薬を飲んでいらっしゃるような方がいる場合は、積極的にお考えになってもいいと思います。
この予防投与というのは、ワクチンのように一度投与したら、そのあとしばらくの期間、有効だといったものとは違うわけですよね?
そうなんです。
あくまで薬が体の中にある期間だけしか効かないので、ですから、明らかにどうも感染したんじゃないか、感染した人に会ったんじゃないかという、濃厚な接触が疑われる場合に限って使うべきかと思っています。
予防投与について考えたいという方は、まずはかかりつけのお近くの医療機関に相談するといったことがいいんでしょうか?
ふだんからコミュニケーションが取れているいわゆるかかりつけのお医者さんがあれば、そちらでまず相談されるのがいいと思います。
では次、こちらですね。
うつさないということと、かからないという、この注意点にいきたいと思います。
一緒に暮らす家族は、どういった点に注意すればいいんでしょうか?
まず、高齢の方が出歩く頻度はそんな高くないと思います。
持ってくるのはやっぱり若い方々なので、まず家に帰ったら、手に付いているウイルスを落とす、それからちょっとかぜっぽい、せきが出るかもっていうときには、マスクをする。
それからウイルスの活性を落とすために、50%ぐらいに加湿したりということが必要だと思います。
あと若い方々も高齢の方々も含めて、自分の体力とかを過信せず、しっかりバランスよく食事を召し上がったり、休養を取って、体の免疫の力を維持しておくっていうことが非常に重要です。
生活の基本を守るということが大事だということですね。
そうですね。
インフルエンザ、今後の流行はどうなっていきそうでしょうか。
通常ですと、これぐらいの時期に、B型の流行が始まるんですね。
A型はどうやら、もうそろそろ収束し始めています。
B型は胃腸の症状を伴うことが多いんですね。
最初はノロウイルスとか、ロタウイルスとか、ウイルス性の胃腸炎と、なかなか見分けがつかないこともありますので、まず、ああ、おなかのかぜだな、でも頑張って会社行こうっていうよりは、ちょっとこれは様子見ようよ、だから、休んでおく。
症状が重くなるようでしたら、やはり医療機関に受診せざるをえないのかなというところですかね。
頑張って出て行くっていうことを、一日遅らせるだけで、だいぶほかの人にうつしてしまうってことが防げるのかと思います。
こちらも見分け方というの、自分で判断したりしないほうがいいってことですか?
そうですね。
胃腸のかぜの場合は、おなかの症状だけです。
B型のインフルエンザの場合は、やはりのどですとか、せきですとか、こちらの呼吸器症状も出てきますので、おなかのかぜだけであれば、水分をとって、脱水にならないようにして、家で休んでいただければ十分なんですけれども、せきですとか、呼吸器症状を伴うようになったら、医療機関でインフルエンザかどうかの検査を受けたり、治療を受ける必要があると思います。
強い寒気の影響で、日本海側を中心に雪というニュースを先ほど、お伝えしましたが、東海地方からは、春を感じさせる話題が入ってきています。
早咲きで知られる河津桜が、静岡県河津町でほころび始め、きょう、恒例の桜まつりが始まりました。
桜まつりは、ことしで25回目。
きょうは関係者がテープカットをして、祭りの開始を宣言しました。
河津桜は、ピンク色の大きな花が特徴の早咲きの桜の一種で、河津町内には、およそ8000本が植えられています。
名所となっている川沿いの花は、ようやく咲き始めたばかりですが、訪れた人は、枝に数輪の花を咲かせた木を見つけては足を止めて、大きなピンク色の花を写真に収めていました。
また近くの民家の庭先にある樹齢60年の河津桜の原木は、ほかの桜よりも毎年、花が咲く時期が早く、現在、1分から2分咲きとなっています。
桜はあと1週間から10日ほどで見頃を迎えるということです。
祭りは来月10日まで行われ、期間中に100万人の観光客が見込まれています。
続いてはこちら、外国人旅行者についてです。
去年、日本を訪れた外国人旅行者は1341万人。
おととしより300万人余り増え、過去最高となりました。
最近、本当に外国人旅行者の方、多いですよね。
そうですね。
実際、見かけますからね。
見かけますね。
ただ最近は、有名な観光地だけではなく、意外な場所でも、外国人旅行者が増えているんだそうです。
多くの外国人旅行者が集まる東京・渋谷。
そんな旅行者の旅のお手伝いをしている通訳ボランティア、おせっかいジャパンの皆さんです。
外国人旅行者が多い渋谷や浅草、銀座などで活動しています。
おー、一緒に行ってくれるんですね。
道案内だけでなく、自分たちから声をかけて、記念写真を撮ってあげるなど、ちょっぴりおせっかいをして、東京観光を楽しんでもらおうと取り組んでいます。
ただ、案内をしていると、意外な場所に行きたがる人が最近、増えていると感じるといいます。
その一つがここ、台東区の谷中です。
下町風情が色濃く残る商店街があり、総菜店などが軒を連ねています。
地元の人の話では、5年ほど前から年々、外国人旅行者が増えているそうです。
商店街のある谷中は、たくさんの寺が集まる町として発展してきました。
関東大震災や東京大空襲の被害から免れ、今も昔ながらの町並みが残っています。
谷中にある旅館です。
純和風の部屋と、家庭的なおもてなしが人気で、宿泊客の9割がアメリカ、イギリス、フランスなど、欧米の旅行者。
残る1割が、アジアからの旅行者です。
ここ数年、週末は常に満室だといいます。
その理由の一つがこちら。
谷中って書いてありますね。
紹介されているんですね。
3つ星で厳しい格付けをするミシュランガイドで、なんと谷中は、浅草と同じ、2つ星を獲得しているんです。
宿に泊まった外国人が必ず驚くという場所に、案内してもらいました。
こちらがその場所から見える景色です。
うーん、よくある景色にも見えますけどね。
そうですよね。
どの辺りに驚くんだろう。
奥には高層マンション、そして手前には、日本の伝統的な町並み。
新しいものと古いものが混在している景色が、とても興味深く映るんだそうです。
言われてみれば日本ならではですね。
そして、宿を一歩出て、商店街の人たちと気さくに会話を交わすのも、旅の魅力となっています。
しかし、谷中は観光しやすい町ではないようです。
英語の案内板などがほとんどなく、細い路地も多いため、道に迷った外国人を、多く見かけます。
商店街の人も、外国語を話せるのは少数だといいます。
そこで困った外国人を助けるため、通訳ボランティア、おせっかいジャパンの皆さんに来てもらいました。
イタリアから来た夫婦は、商店街で売っているメンチカツが食べたいと探していました。
メンバーが店まで案内して、注文もしてあげました。
メンチカツのお味は?満足の様子です。
今もなお、下町情緒が残る谷中。
外国人旅行者が求める、もう一つの東京がありました。
取材しました渡邉ゆうきさんです。
谷中のような暮らしが感じられる町に、外国人旅行者の方が行くということは、それだけ外国人旅行者が増えていて、いわゆる観光地のような所は皆さんも行っているからなんじゃないのかなという気もしたんですけども、どうですか?
そうなんですね、谷中の旅館や商店街の人に話を伺いますと、訪れている外国人旅行者は、何度か日本を訪れているという、いわゆるリピーターの方が多いということなんです。
こちらをちょっとご覧いただきたいんですが、去年の外国人旅行者の内訳なんですが、最も多かったのが、台湾からの旅行者で、2位が韓国、3位が中国でした。
観光庁によりますと、こうしたアジアからの旅行者は、円安を背景に、初めて日本を訪れる人も多く、東京、京都、大阪といったいわゆるゴールデンルートを巡る人や、買い物を目的に訪れている人が多いということなんですね。
その一方で、谷中などを訪れているアメリカやヨーロッパの人たちというのは、日本人の生活や文化などを、もっと深く知りたいという方が多いということなんです。
東京オリンピックを5年後に控えて、外国人旅行者にいろんな日本のよさを知ってもらいたいですよね。
そうですね。
渡邊ゆうきさんとお伝えしました。
最初にもお伝えしましたが、日本海側を中心に雪が続きそうです。
気象情報、奈良岡さんです。
今シーズン最強の寒気の影響で、こちらもすっかり雪化粧しています。
金沢市の兼六園の今の様子です。
おとといの夜からきのう、そしてきょうにかけての雪で、一面、真っ白に染まっています。
今も雪が降っているようですね。
冬ならではの、風情のある景色が広がっています。
さて日本海側の地域、特に北陸周辺、雪の量が多くなっています。
こちらは午後2時の積雪です。
午後2時現在で、新潟県の魚沼市西名では、330センチの積雪があります。
きのうの午後2時と比べますと、42センチ、雪の量が増えているんです。
雪の量が多くなっていますので、雪崩にはくれぐれも注意をしてください。
また屋根からの落雪にも気をつけながら過ごすようにしてください。
この雪をもたらしている上空の強い寒気についてです。
非常に強い寒気、今シーズン最強の寒気が、きのうの夜からけさにかけて、北日本の上空に流れ込んでいました。
この寒気が、このあとどうなるのかと言いますと、予想を見ていきますと、夕方以降、徐々に北へと抜けていく見込みなんですね。
ですから、雪の降る範囲も少なくなりそうですし、寒さも和らぎそうです。
ということで、あすは西日本や東日本の太平洋側を中心に穏やかに晴れて、日ざしが暖かく感じられる陽気となりそうです。
ではまず雪の見通しから見ていきましょう。
きょうの夕方以降です。
夕方以降も北陸や北日本の日本海側、雪の降る所がありそうで、特に北陸周辺は雨に変わるという所もありそうです。
そのあとも雪が続きそうですけれども、雪の降る所、少なくなっていきそうです。
雪のやむ時間もあるでしょう。
あすの予想天気図を見ていきます。
あすは冬型の気圧配置は緩みます。
そして南から高気圧に覆われて、東日本や西日本の太平洋側を中心に、日ざしがぽかぽかと感じられる陽気となりそうです。
北陸や東北地方の辺りに、前線が実は隠れていまして、この影響で、北陸や北日本の辺りでは、あすも雪や雨の降る時間はありそうです。
では全国のあすの天気です。
次は長崎県の諫早湾で行われた、国の干拓事業を巡るニュースです。
福岡からです。
この干拓事業で、国が裁判所の命令に従わず、堤防の水門を開けないことに対して、国に科せられている制裁金が、去年6月からの総額で、1億円を超えました。
諫早湾の干拓事業では、漁業被害との関連を調べるため、国に堤防の水門を開けて調査するよう命じた福岡高裁の判決が確定していますが、国は水門を開けていません。
このため国は、去年6月以降、佐賀県と長崎県の漁業者45人に、1日当たり合わせて45万円を支払う制裁金を科せられていて、きょう、先月分の1395万円を振り込んだことで、総額は1億530万円となりました。
一方で国は、干拓地の農業者が申し立てた仮処分で、開門を禁じられたため、開門した場合にも制裁金を払うよう、裁判所から命じられています。
国は開門すべきかどうか、裁判所の判断が分かれているとして、不服を申し立てましたが、先月、最高裁判所に退けられ、開門してもしなくても、どちらかに制裁金を支払わなければならなくなりました。
この結果、国は、開門を求めている漁業者側と、反対している農業者側の双方に配慮した解決策を示せないかぎり、際限なく制裁金を払わなければならない事態となっています。
農林水産省は、1億円を超えたという事実をしっかりと認識し、問題の解決に向けて、漁業者側、農業者側の接点を見いだせるよう努力を重ねていくとしています。
東日本大震災の発生から、あすで3年11か月です。
被災地では、あすの月命日を前に、行方不明者の捜索が行われました。
仙台からです。
今も行方が分からない人たちの捜索は、宮城県の石巻市と南三陸町の海岸で行われました。
このうち石巻市での捜索のきっかけは、妻の行方が分からない住民の依頼でした。
捜索を依頼した、石巻市谷川浜地区の渥美竹二郎さんです。
津波で自宅を流され、妻の光子さんの行方は、今も分かっていません。
捜索には、警察や消防団、市の職員など、およそ40人が参加しました。
宮城県警察本部によりますと、先月の時点で宮城県内では、震災で1256人の行方が分かっていません。
石巻市によりますと、この谷川浜地区でも、今も13人の行方が分かっていないということです。
きょうは、インフルエンザの注意点について詳しくお伝えしましたが、この時期、感染性胃腸炎にも注意が必要です。
東京・葛飾区では、先週5日までの6日間に、飲食店の弁当を食べた104人が、下痢やおう吐などの症状を訴え、検査の結果などから、ノロウイルスによる集団食中毒と分かりました。
感染性胃腸炎とはどのような感染症なのか、改めてお伝えします。
おう吐や下痢などの症状が出る感染性胃腸炎は、冬場の代表的な感染症です。
原因になるウイルスは、主にノロウイルスとロタウイルスです。
ノロウイルスは食中毒の原因にもなり、秋口から冬にかけて、患者が多くなります。
健康な人では数日で自然に回復しますが、乳幼児や高齢者などでは、脱水症状やおう吐物による窒息に、注意する必要があります。
一方、ロタウイルスは、幼い子どもを中心に、冬から春先にかけて流行のピークを迎えるウイルスで、ノロウイルスよりも重症化しやすく、脱水のほか、まれに脳症を起こすことがあります。
重症化を防ぐための乳児向けのワクチンが、4年前から日本でも接種できるようになりましたが、費用が3万円ほどかかります。
どちらのウイルスも、予防策の基本は手洗いです。
食事の前やトイレのあとは、丁寧に手を洗いましょう。
またこれらのウイルスは、感染力が強いため、感染を広げないためには、患者のおう吐物や便の処理に十分な注意を払う必要があります。
アルコール消毒では十分な効果がないため、次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤などを使って消毒することが大切です。
市販の漂白剤を使う際の具体的な方法としては、おう吐物や便がついたものを消毒する場合、500ミリリットルのペットボトル1本の水に、漂白剤をペットボトルのキャップ2杯分ほど入れた濃度が、効果があるとされています。
トクする日本語です。
杉原満アナウンサーです。
こんにちは。
雪のニュースの合間に、花の便りが聞かれる季節になりましたね。
そこできょうは、冬から早春にかけて咲く花の名前を、いくつか取り上げてみたいと思います。
初めに、梅です。
うめというのは、日本古来の大和ことばと思われがちなんですが、実は中国語から来ています。
つまり、もともと外来語なんですね。
それで、奈良時代に中国から入ったんですが、中国ではムエイと言われていたのを、日本人がんめと聞いたんですね。
これを、むめ、あるいはうめと書くようになって、発音が次第に、んめからうめに変わったんですね。
これ似たような例があって、中国語のマ、これを日本人は、んまと言うようになって、これがうまになった。
つまりうまも、外来語なんですね。
こう見ているとね。
さてもう一つ、中国語をそのまま使っている花がありますが、水仙です。
これは中国で今でも、シュイシェンというような発音で、ほとんど同じなんですね。
もともとは、中国の道教に関する古典のことばに由来するとされていて、仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙、つまり水中にいる仙人のことを水仙と言ったんです。
水仙の花も水辺の湿地に多く咲くと、そして生命力が強く、俗世間を離れて咲いていることから、水の仙人に例えられたということなんですね。
それから水仙、学名はナルキッソスといいまして、英語名もナルシッソスなんですが、これギリシャ神話に出てくる美少年の名前なんですね。
これがナルシシストということばのもとになったのです。
よくナルシストって。
ふだんナルシストと。
いわれがちですが、本来はナルシシストです。
これは、水仙の花が水辺で下を向いて咲いていることから、水に映る自分の姿に見入っている様子に、見立てられたわけですね。
さて続いて、つばきとさざんかについてです。
似たような花ですけれども、つばきのほうが花びらの付け根が締まっていて、落ちるときもぽとりと落ちる。
さざんかは、花びらの付け根から開いていて、まあ、1枚ずつぱらぱらと落ちるといった違いがありますけれども、なまえは、つばきのつはつやからきてると考えられているんですね。
艶のある葉の木という意味で、つばきということばができたとされています。
じゃあ、つばきはこちらのほうが主役といいますか。
そうですね。
さざんかは中国語から来ていて、もとは山茶花なんですが、実は中国では、このさんちゃかというのは、つばきの花を指すことばなんですね。
え?
これが、このことばが日本に入ったときに、入れ違いが起きて、こちらを指すようになってしまったというものなんです。
実は、読み方もまあ、さんちゃか、あるいは、さんざかが、元の読みなんですね。
で、このんとざが途中でひっくり返ってしまって、さざんかになったと。
恐らくこちらのほうが言いやすいためだろうといわれているんですが、花の種類も取り違えられて、音もひっくり返ったという、二重の入れ違いが起きたという、珍しい花の名前の例です。
にじまると各地の空を散歩するにじさんぽです。
気象予報士の奈良岡さんと一緒にお伝えします。
きょうも日本海側は雪が降っています。
それでは空の散歩に出かけましょう。
こちらは札幌市の大通公園です。
お天気、よさそうですね。
そうですね。
先週から始まったさっぽろ雪まつりの様子が見えています。
あすまでの開催ということで、観光客の方の姿も見えますね。
今も晴れ間が出ていますけれども、あすも日中、晴れ間も出ると思います。
最高気温があす、氷点下1度と、あすも真冬日にはなりそうですけれども、あすのほうがきょうよりは、まだ寒さ、和らぎそうです。
かわって、盛岡市の中心部の様子です。
雪が舞っていますね。
風も吹いているようです。
このあとも雪の舞う天気は続きそうです。
けさが氷点下7度まで気温が下がっていて、あすはけさに比べるといくぶん、冷え込みも緩みそうなんですけれども、雪はあすの夕方以降もまた降りそうです。
こちらも雪が降っています。
福井市です。
養浩館庭園です。
雪も積もっていますね、屋根にかなり厚く積もっている様子が分かりますね。
そうですね。
積雪が30センチぐらいあるんですね。
雪のピークは超えたと見られても、屋根からの落雪などには、このあとも十分注意をしてください。
こちらは青空が見えています。
島根県のほぼ中央に位置する大田市です。
世界遺産の石見銀山遺跡がある観光地です。
こちら、あすは少し雲の多い天気になりそうで、夕方からは雨か雪の降る所があす、ありそうですから、あすのお出かけには、雨具があったほうが安心だと思います。
では改めて、あすのお天気、どうでしょう?
あすは東日本と西日本の太平洋側を中心に晴れそうです。
北日本や北陸、すっきりしない天気になりそうです。
雪の降る時間もあるでしょう。
沖縄は晴れ間が出ますが、夜に雨が降りそうです。
気温の予想です。
あすの朝の冷え込みはけさに比べると、いくぶん緩みそうです。
ただ、あすの朝も東京や名古屋など、0度まで気温、下がりますので、今夜も暖かくして過ごしてください。
2015/02/10(火) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]
▽インフル 高齢者注意を ▽今冬最強の寒気南下 【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気
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