1。
2。
3。
(彩夏ミキ)ニャ。
(3人)こんにちは。
中江有里です。
今日は「ポップ」。
ポップとはこういったものですが見た事ありますよね。
(槙尾)「大人気」とか「お買い得」とか。
(岩崎)「スタッフ○○君のお薦め」とかも。
あ〜あるね。
意外と借りたら趣味が合わなかったり。
そういう事もあるかもしれないね。
そういう事もありますよね。
では今日の演習です。
ポップって何の意味ですか?ポップは……の事ですよ。
すごい発音いいわね。
Advertisingは「宣伝」ですね。
つまり販売促進のためにお店に置かれるカードやポスターなどですよね。
ポップは売りたい商品をお店の人に代わって紹介するものなんです。
はい私が全国から集めました。
(槙尾)うわ〜すごい。
いろんな種類ありますね。
これはチラシとは違うんですか?チラシっていうのは不特定多数に配りますけれどもポップは商品を買う人に直接訴えかけるものなんです。
なるほど。
じゃあ今日はみんなも作ってみましょう。
(2人)オ〜!
(2人)はい。
今日みんなが取り組むのは本のポップ。
今回ポップを作ってもらう本を選びました。
昔の本と最近の本から1冊ずつ。
「銀河鉄道の夜」は少年が主人公ですね。
宮沢賢治の有名な作品。
「桐島、部活やめるってよ」は高校生が主人公の作品。
作者は平成生まれの直木賞作家として知られる朝井リョウさんです。
どちらも高校生によく読まれてます。
うん。
どんなものが出来るのか大変楽しみです。
では簡単にポップ作りの手順を説明します。
当たり前ですけどもねよく読んで紹介したい作品の魅力を考えましょう。
次に紹介する文章を考えます。
いわゆるキャッチコピー紹介文を作る。
文章が出来たらレイアウトを考えながら下書き原稿を作ります。
そして最後に文字に飾りをつけたりして仕上げます。
それではポップ作り用意はじめんたる!それではポップ作りスタート。
「銀河鉄道の夜」に取り組むのは理乃さんと圭祐君。
「桐島、部活やめるってよ」は優津季さんと秀太朗君です。
みんなにはあらかじめ本を読んできてもらいましたよ。
ポップを作るためにはその本をどのように紹介するかを考えながら読みましょうね。
(優津季)何か高校生のリアルだなと思いました。
誰が上で誰が自分より上か下か…。
言えないような悩みをみんな持ってたりとか。
(理乃)真の何々とか本当の何々とかっていうのを考えるきっかけになる作品だなとそんな感じです。
ポイントが決まったら文章を考えます。
ここが一番大事なところ。
どうしたらその作品の面白さが伝わるのか短い言葉で考えましょう。
(圭祐)読んだあとに心が洗われるようなすっきりしたような日常とは違うようないい世界観みたいなものを伝えられたらいいなと思います。
いくら魅力を伝えたいからって話の結末などを書いてしまっては駄目。
その本を読みたくなるような紹介文を考えましょう。
(秀太朗)青春って楽しいイメージがあると思うんですけど夢物語じゃないとか夢みるだけじゃないとかそういう事をキーワードとして持ってきたいと思います。
キーワードはふだん本を読まないような高校生にも読んでもらえるように高校生が使うリアルな言葉だったりを入れました。
なるほど。
キャッチコピーも決まったようですね。
うん。
いい言葉が浮かんだら今度はそれをどうレイアウトしていくかです。
ここでポップ作りの達人の技を見てみましょう。
こちら都内の書店。
店内にはさまざまなポップがいっぱい。
本の内容に合わせて工夫されています。
手描きの迫力があって思わず立ち止まって本を手に取りたくなりますね。
この個性的なポップを作ったのは梅原潤一さん。
ポップ作りの達人として知られているんです。
梅原さんのポップ作りを見てみましょう。
ポップ作りで大事な紹介文はじっくりと練ります。
何日もかかる事もあるそうですよ。
本の魅力を伝えるためにはどんな言葉がいいんでしょう?
(梅原)面白いって言葉を絶対に使っちゃいますね。
結局。
結局面白いんだよなって事で。
ここにも「面白本」って書いてあるんですけども。
結局自分の中で面白かった本ってどっかしらに面白かったって書いてるっていう…。
文章が決まったらレイアウトをしながらどんどん書いていきます。
さすが達人。
映画が好きだった梅原さん。
映画のタイトルのような迫力あるデザインが得意です。
出来上がったポップ。
読みたくなりますね。
達人から何かアドバイスをお願いします。
その本を読んだ事のない人にどういうふうに薦めたら面白そうだなって思ってもらえるかっていうのを自分の言葉ででも心の底から本気の本気で考えてます。
本気の本気で作る達人のポップ。
みんなの参考になったかな?青嶋先生です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
先生ポップ作り非常にみんな熱心に楽しそうにやっていますけれどもどういったところを工夫するとよくなりますか?はい。
ポップ作りには3つポイントがあると思います。
この3つがポイントだと思います。
ここに高校生が作ったポップがありますのでそれを見て頂きたいんですけれどまず遠くから見てもこのイラストや色使いに興味を持って近づいてきてくれるんではないかと思います。
近くへ来て「走れメロス」どんな話だったかな。
友の話どんなだったかなと思わせそして細かいところを読んでいくうちにこの本ちょっと読んでみようかなっていう気にさせるそんな働きがポップにはあるんじゃないかと思います。
はい。
もう一つこれ開くタイプのものなんですよね。
こんな形で…。
一見何でもないように思うんですけどもこのイラスト全部貼り付けてあるんですよね。
非常に凝った作りだなというふうに思います。
そしてこれ閉じますと立体的に見えるんですよね。
アイデアが凝縮された力作だなというふうに感じました。
作品をどう受け止めたのかという自分なりの解釈を一つ一つの文字とかそれからイラストに表しているので引き付けるそういう力がこのポップにはあるんじゃないかと思います。
そうですね。
そろそろ皆さんも完成に近づいてるかなと思います。
みんなのポップはそろそろ仕上げです。
下書きに沿ってキャッチコピーや文章を書いていきます。
文字を大きく太くしたり色をつけたり。
またイラストを描いたりして見る人にアピールするようにしましょう。
文字の配置にも工夫するとグッと目立ちますね。
完成はもうすぐ。
みんな頑張ってね。
(宏紀)言葉の…。
(一同)言葉のプロに聞いてみよう。
大学時代に書いた「桐島、部活やめるってよ」はベストセラーとなり映画化。
「何者」では平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞しました。
高校生の中にも作家を目指してる人がいますけれども何かひと言…。
こういうのはどうされてます?「はいはい意味分かんない」みたいな…そうですね。
そうなんですよ。
私も……って言うんですけど。
ねえ何かそうなんですよね。
すごい難しくって…。
まあ実学としてあった方が絶対にいいですよという…。
それはもう当然…。
やっぱり…なのでそこを…。
でもね何か多分…じゃあ1個だけ。
高校の担任の先生が…。
だから担任の先生とかにもしかしたらすぐ先生になられてるかもしれないけども……って思います。
伝わるポップ作りに挑戦する今日の演習。
本を読み込んでその魅力を紹介する文章を考えカードにデザインしました。
果たしてその出来栄えは?ポップが完成しました。
今日は作家の朝井リョウさんにおいで頂きました。
(拍手)よろしくお願いします。
では1人ずつポップを見ていきましょう。
じゃあ理乃さん。
私はこの作品を読んで自分の心に対してたくさんの問いかけが出てきたのでそれをアピールしました。
じゃあ圭祐君。
はい。
僕はこの本を読んで何かすごい嫌な事とか忘れて「ああ何かいいな〜」みたいなすっきりした感じになったのでそれを表現するために「心を洗いましょう!」というキャッチフレーズにしました。
じゃあ優津季さん。
はい。
私はこの本を読んですごくリアルな高校生活が書かれているなと思ったので実際に使っているような言葉を書いてみました。
じゃあ秀太朗君。
はい。
僕はこの作品を読んで思った事「青春って何ですか?何だと思いますか?」…っていう事と絡めてポップを描いてみました。
自分の面白かった…どこが面白かったかってね逆に自分に問いかけるようなところありますよね。
朝井さんご自分の作品のポップご覧になっていかがですか?まずお忙しいところ読んで頂いて本当にありがとうございます。
確かポップって2種類あるなと私も思っていて読んだ人の素直な感想みたいなものが表にボンって出ているものと広い所に読者をいざなうために広い事を描くポップと2種類あると思うんですけれども今日はちょうどその2つが出ているのかなと思っていて優津季さんの方は素直に…。
多分読んで思ったんでしょうね「誰だ?桐島って」って。
その感覚がすごく表に出ていてすごく素直でとてもいいなと思いました。
秀太朗さんの方は「青春って何だと思いますか?」って大人にも問いかけとして成り立つものというかどっちかと言うと商業的な才能を感じるようなポップだなと思ってすごく2つ種類が分かれていてとても面白いなと思いました。
ありがとうございます。
(2人)ありがとうございます。
先生「銀河鉄道の夜」の方はどうでしょうか。
「銀河鉄道の夜」というのは近代の作品ですから決して易しい作品ではないと思うんですね。
ですけれど2人はこの作品を読んでそれが心の中にスッと入ってきたというのがポップの中にもよく表れてると思います。
理乃さんの方はイラストの中にですねたくさん自分が心の中でどう受け止めたのかという事がちりばめられていると思います。
圭祐君の方はポップの中に「透明感」っていうのがあるんですけれど賢治の世界に触れた時の透明感それがあるからこそ心が洗われる。
そういうところのやはり読んだ人にしか分からないものが出ていてそれが共感を呼ぶんじゃないかと思います。
じゃあ先生全体でどんなふうに思われました?ポップを作るというのは作家が書いたその世界をどう自分が受け止めたのかっていう事を考える事になります。
で今度は自分が考えた事を誰かに向かって伝えなきゃいけないんですね。
伝えようと努力します。
そうすると作家の人自分誰かこの3者がつながっていくんですね。
言葉を媒介にしながらその3つがつながっていくっていうところがポップの最大の面白さじゃないかと思います。
じゃあ先生朝井さんどうもありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
みんなが作ったポップ実際の書店に持っていきちょっとだけ置いてもらいました。
う〜んなかなかです。
達人梅原さんみんなが作ったポップどうでしょう。
もう一歩というかもう三歩というか…。
ポップとしての体裁みたいなものは整ってましたけれどもその本を読んで面白かったっていう丸のままの感動をポップに表現できていればもっとよかったかなと思います。
う〜んポップ作りは奥が深〜い。
皆さんも知っているお店のポップを作る機会があったら是非やってみて下さい。
今日はどうでしたでしょうか。
理乃ちゃん。
はい。
自分の感じた気持ちをひと言でキャッチフレーズにまとめるっていうのがすごく難しかったです。
そうですよね。
ひと言っていうのがね。
いろんな事入れたいけどひと言って難しいですよね。
じゃあ優津季さん。
(優津季)はい。
ポップって今まで何となくしか見た事がなかったんですけど今回自分で作ってみてじっくり読んじゃいそうです。
確かにね。
これからポップを見て本を選ぶ事が増えるかもしれませんね。
じゃあかもめんたるの2人はどうでしたか?はい。
すごく大変そうだったけどみんなすごく頑張って作ってて何か今度はかもめんたるのポップも作ってほしい。
(岩崎)確かにね。
それでは岩崎さん例のものをお願い致します。
ちょっと先生失礼して。
「岩崎番組締めるってよ」の時間なんで。
(一同の笑い声)くあ〜。
これでみんなも…。
ポップ作りの達人じゃ〜。
じゃ〜。
バイバ〜イ。
(4人)バイバ〜イ。
さまざまなお店にポップが置かれています。
買う人に興味を持ってもらうためにどんな工夫がされているのか見てみましょう。
ポップ作りのポイントはまず何だろうと思わせる工夫。
次に内容に興味を持たせるキャッチコピー。
そしてその本を読む気にさせる紹介文です。
ポップを作る手順はまずその本をどのように紹介するか考えながらよく読みキャッチコピーや紹介文を考えレイアウトを工夫しながら下書きして色やイラストなどを入れて仕上げます。
(礼央)僕たちはいつのころからか「それ」を曖昧にしてきた。
2015/02/10(火) 14:10〜14:30
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 国語表現「ポップを作ろう」[字]
読む、書く、聞く、話す。あらゆる教科で必要な表現の基礎力を養います。ユニークな演習や様々な分野で活躍する表現の達人へのインタビューで、表現のコツを学びます。
詳細情報
番組内容
書店やCDショップで、お客さんに商品をアピールするポップ。短い文章で商品の魅力を簡潔に伝えることが求められる。また文字の大きさや配色にも工夫が必要だ。これまで学んだ国語表現の技術を活用してポップ作りに挑戦する。【出演】中江有里、かもめんたる、青嶋康文(都立南多摩中等教育学校)【ゲスト】朝井リョウ(作家)
出演者
【講師】東京都立南多摩中等教育学校教諭…青嶋康文,【ゲスト】作家…朝井リョウ,【出演】中嶋理乃,佐藤優津季,斉藤圭祐,吉田秀太郎,【司会】中江有里,かもめんたる,【語り】田中杏沙
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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