東北発☆未来塾 速水亨 人工林のチカラ▽カリスマ直伝!利益生む人工林の作り方 2015.02.09


・「与作は木をきるヘイヘイホー」東北発☆未来塾応援団長のサンドウィッチマンです。
・「ヘイヘイホー」今回は演歌のチカラです。
講師はご存じあの方!北島…。
違いますよ。
違いますよ全然。
ずっと滑ってますよあなた。
滑ってる?滑ってますよ。
人工林のチカラですよ!そうでした。
てへっ。
「てへっ」って何だよ?前回はこんなに美しい人工林をつくるカリスマに人工林の極意を教わりましたね。
カリスマとは今月の講師林業家の速水亨さんです。
そうなんですね。
分かってるじゃん。
でもさきちんと管理された人工林がきれいで環境にもいいって分かったけどもう一つ大事な事あるじゃない。
これこれ。
動きやめなさいよ。
もちろんその辺も林業界のカリスマは抜かりないです。
日本だけがもうかってないんだ。
でもカリスマは林業だけで10人以上の従業員を雇えるほどの利益をちゃんと出してるんですよ。
それはすごいね。
すごいんですよ。
ちょっとすぐにその利益を出す極意を聞こうよ。
はいいきましょう。
では未来塾スタートです。
東北発☆未来塾!三重県の南部。
ここにカリスマ林業家速水亨さんの人工林があります。
江戸時代から9代にわたり林業を営んでいます。
林業に関心のある学生5人が東北や関東から集まりました。
利益を生む速水流林業を学びます。
まず速水さんが塾生を連れてきたのは木を伐採したばかりの場所。
一見何もないここから全ては始まるといいます。
あっちが2年前かな。
皆伐とは木材を売るため全ての木を切る事。
何だかちょっとさみしい風景ですね。
どうですか?この皆伐っていうのは。
雰囲気は。
真っさらで…。
あまり山っぽくない。
このあと塾生の一人がカリスマにとんでもない感想を言っちゃいます。
だからこういう時期も必ずある。
でもう40年ぐらいたてば立派な林になってって…。
切ったすぐっていうのはやっぱりこう切り株がズラッと見えてて何かちょっとさみしい感じがするんだけど林業からすればこれがスタートだっていう新入生みたいな。
「頑張るぞ」みたいな感じが。
「切ったら植える」。
それが林業の基本。
しかし今この循環に乱れが生じています。
苗木を植えない原因は1960年代の木材輸入の自由化にあります。
安い輸入材に押され国産の木材価格はピーク時のおよそ3分の1にまで下がってしまいました。
そのため苗木を植えたくても植える資金がない林業家が増えているんです。
そんな状況の中でも速水さんは林業で利益を出し続けています。
カリスマのカリスマたるゆえんです。
速水さんは14人の従業員を雇い1,070ヘクタール東京千代田区と同じぐらいの広さの林を管理しています。
日本の林業家の平均年収はなんと50万円以下。
そんな中速水さんは従業員に平均年400万円ほど支払う事ができています。
どのようにして利益を生み出しているのでしょうか?今回の未来塾は特別に現場を見せて頂きます。
多くの林業家は苗木を専門業者から買うのですが自分でつくっちゃうのが速水流。
従来の苗木は根がむき出しで広がっていました。
そのため持ち運びに不便。
更に植えるためにクワで大きな穴を掘らなければならず大変な手間がかかっていました。
速水さんが育てる苗木は根が広がらないようにあらかじめ袋で覆われています。
もうこれそのまま山へ持っていける。
だから僕が大事にしてるのはもうすぐにこのまま植えられる状態をつくり出そうっていうのが一つの方針なのね。
こういう形なので植えやすいんで。
ブスッと入れているのは速水さんお手製の秘密兵器!その名も「苗植え棒」!植えたい場所に苗植え棒で穴を開けそこへ苗木を入れて軽く土をかければ出来上がり。
これまでの半分以下の手間です。
これも結構分析してね…。
目標は1,000本植えたいんだけど。
そういうふうな考えの苗木です。
自分で苗木を育てるメリットは他にもあります。
えりすぐりの木からつくるため人工林の質も上げられるんです。
速水さんが家業を継いだのはおよそ40年前です。
時代はまさに国産の木材価格が下がり始めたころ。
いきなり経営危機に立たされました。
速水さんは作業内容を徹底的に見直す事でこの危機を乗り越えようとします。
まず注目したのは大きなコストがかかる下草刈りです。
苗から林にする30年の間に下草刈りを14回も行っていました。
下草刈りは「苗木を枯らさないためにこまめに行う」というのが当時の常識。
しかし速水さんはさまざまな実験を繰り返し苗木が枯れるリスクと下草刈りのコストを比較しました。
その結果最も利益が出るのはなんと下草刈りを2回に減らす事だと分かりました。
苗木を植え育て最後は伐採です。
速水さんは木を運び出す方法にも工夫を重ねています。
これまで日本各地の人工林では複雑にワイヤーを張り巡らせ山から木を運び出す方法がとられてきました。
速水さんも以前は同じようなやり方をしていました。
ワイヤーの設置だけでも5人がかりで3日はかかりました。
もっと効率化できないのか。
速水さんは世界に飛び出します。
向かったのは林業先進国ヨーロッパ。
さまざまな機械を見て回りあるスグレモノと出会います。
それがこちら!人工林に道をつくりタワーヤーダーを持ち込めば簡単に周辺の丸太を運べます。
更に移動が容易なので必要な所ですぐに作業が始められます。
この結果丸太を運び出す手間を大幅に減らす事に成功。
しかし速水さんは満足しません。
もっと少ない作業員でできないか検証を重ねました。
巻いた〜巻いた〜。
そのビデオを解析すると待ち時間待機時間。
みんなそれぞれちゃんと役割があるんだけど待っている時間がある訳。
次の作業まで。
でそれをもしなくしちゃってこいつがこうやってその時に働いたらうまくいくんじゃないかと。
タワーヤーダーの他にもイタリアや南アフリカなどからスグレモノを次々購入しています。
でも速水さん海外の機械って故障した時修理が大変なんじゃないですか?みんな修理すごい気にするんだよね。
海外の機械どうするんですかって。
でもね海外の機械の修理ったってね特殊な部分っていうのは数少なくて大体日本で間に合っちゃうのね。
その知識を持ってるかどうかなんですよ。
例えばホイールサイズがちょっと違うとかさ。
そしたらホイール作っちゃえばいいんだよね。
タイヤ探すんじゃなくてホイール作っちゃえばもう日本の安いタイヤがはける訳。
そういう工夫をやっぱりしていけば海外の機械も全然問題じゃないし。
自分で作っちゃえばいいっていう技術とかっていうのはもともと持ってたんですか?ないない。
それとも委託かなんかで。
お願いしてとかって。
ないない。
ひどい時に買って1週間で売っぱらったとかって機械も実はある訳。
失敗して。
失敗はやっぱりあるの。
入れた機械が全部成功してるなんてとんでもない。
まあ研究も一緒でさやってみないと分かんないでしょ。
俺も買った健康器具を3日で売っぱらった事あるよ。
レベルが低いですよ。
そういう話じゃないんです。
日本の林業も工夫と挑戦しだいで利益を生む事もできるって事ですね。
でもいくら林業家がコストを切り詰めても買う人がいないと駄目でしょう。
いいところに気が付きましたね。
その辺りもカリスマはちゃんと考えています。
キーワードは「L・E・A・F」。
何じゃそれ。
林業を勉強する北欧で非常に安定した成果を上げているプログラムがありまして…。
「ラーニングアバウトフォレスト」で「LEAF」。
これで「LEAF」なんです。
森林環境プログラムなんですけど森林の事をいろんな立場の人たちに教育をしようと。
「LEAF」は北欧の林業関係者が作った教育プログラム。
森の中で楽しみながら木の魅力や林業についての理解を深めます。
非常にはっきりしてる。
「LEAF」で大事な事は感じたり気付いたりする事。
再び人工林の中へ。
見てごらん。
スギに全部薄いグレーの色が下のほうに付いてる。
あれ全部イノシシが泥を塗った跡だよ。
(一同)へえ。
であそこにほらイノシシのぬた場っていう泥浴び場がそこに見えてる。
で自分で泥を浴びて木になすりつけてる。
入浴だね。
入浴でブラッシングしてるみたいなもの。
僕を信じてこの辺を思い切って殴ってみる。
木だから痛いけど。
ふわふわ。
これはねレッドウッドって木です。
今あなた方が触ってるスポンジ状の状況で山火事に遭っても熱が中まで届かない。
で1,000年も生きる。
すげ〜。
人工林をもっとPRする。
そこに日本の林業再生への鍵があると速水さんは考えます。
こういう森林教育を一生懸命やっている国こそが本当の国民がみんな森林を知る機会を与えてるっていう。
知るチャンスを与えてる国なんだよね。
日本はそれがまだうまくちょっといってないような気がして。
やっぱり最終的にはみんな気持ちよく木が使える自分の選択肢として木を使うっていう選択肢を持つ成人がまあ大人ができていく。
もう一つは子供たちにとってはやっぱり森っていうものが大事なんだっていう事に気付かせる。
それから人工林人間が育ててく森林もきっちり管理していけば十分機能を果たすんだっていう事に気付かせる。
これがやっぱり「LEAF」の最大の林業家としては目標だしノルウェーなんかが始まったやっぱり目標もそれだったんですね。
いろんな所から山の見方っていうのを教えて頂いて山って面白いなって純粋に思えたんですね。
そんな感じになるとはまさか自分でも思ってなくてこれすごい何かワクワクするってこう思えて…。
機械をただ買ってきてそのまま使うっていうだけでは生産性の向上っていう部分にアプローチできないんだなというのを思って。
そこは非常になるほどと思いました。
林業のファンを増やしたいっていう言葉がすごく印象的で。
木を使ってもらえるようにしっかり勉強もそうですしどんどん行動を起こしていかないといけないんだなっていうのをすごく感じました。
さて次回はいよいよ林業のカリスマイン東北です。
舞台は南三陸町ですね。
実は伊達政宗の時代から続くスギの産地なんですよ。
あれ伊達家といえばお前んとこじゃん。
ありがとうございます。
うちは分家ですけどね。
ちょっと自慢入りましたけど。
自慢じゃないです。
東北の林業はあの地震と津波で大きな被害を受けたんだよね。
そうなんですね。
東北の林業を救う妙案をカリスマ林業家速水さんがレクチャーします!
(2人)お楽しみに!
(テーマ音楽)2015/02/09(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 速水亨 人工林のチカラ▽カリスマ直伝!利益生む人工林の作り方[解][字]

年収50万円!?採算のとれない日本の林業。それでももうかる方法をカリスマ林業家が指南します!サンドウィッチマンも納得する利益を生む極意3箇条とは?語り:川島海荷

詳細情報
番組内容
木材の輸入自由化により、下がり続ける木材の価格。林業家の平均年収は50万円にまでになっている。この窮地にも利益を出し続けるカリスマ林業家・速水亨さんが、「もうかる林業の極意3箇条」を、林業に興味をいだく東北などの若者たちに特別に伝授。“秘密兵器”も登場!さらに、根本的に日本の林業の状況を変化させる北欧発祥の妙案を披露する。MCのサンドウィッチマンも納得のその内容とは?【語り】川島海荷(9nine)
出演者
【出演】林業家…速水亨,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – 大学生・受験
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:33489(0x82D1)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: