おはようございます。
7時になりました。
まず、農協改革についてです。
政府・自民党は、昨夜のJA全中・全国農業協同組合中央会側との会談で、改革案におおむね理解を得られたと受け止めています。
自民党の作業チームは、きょう、JA全中の最終的な回答を待って、JA全中の会計監査の権限を撤廃し、農協法に基づかない一般社団法人に移行させるなどとする法案の骨格を固めたい考えです。
農協改革を巡り、政府・自民党は改革案をまとめ、JA全中・全国農業協同組合中央会が、地域農協に対して行っている会計監査の権限の撤廃について、JA全中の監査部門を切り離して新たな監査法人に移行させ、地域農協が一般の監査法人と、新たな監査法人のどちらの監査を受けてもよいとすることや、JA全中を農協法に基づかない一般社団法人に移行させることなどについて、JA全中と調整を続けています。
このうち焦点になっているのが、監査権限の撤廃です。
全国におよそ700ある地域の農協と、およそ1000万人の正組合員と准組合員を束ねる巨大な組織、JA全中。
地域の農協に対して、会計の監査と経営指導を意味する業務監査の2つを、一体として行っています。
この監査の権限こそ、JA全中が全国の農協を束ねて、政治的な働きかけを行ってきた力の源泉だという指摘があります。
このため政府・自民党は、この権限を撤廃することで、地域の農協が自由な経営ができる環境を整えようとしています。
そして林前農林水産大臣や、吉川前農林水産副大臣ら自民党の作業チームの幹部や、農林水産省の皆川事務次官が昨夜、JA全中の萬歳会長と会談しました。
出席者によりますと、この中でJA全中側は監査権限の撤廃を巡り、地域農協の特性を把握していない一般の監査法人が役割を果たせるのか疑問だという考えを重ねて示しました。
ただ、政府・自民党の改革案の中で、地域農協の反発が強かった会社員などの農協の准組合員に対する金融事業などの利用制限が見送られる方向になっていることを踏まえ、監査権限の撤廃は受け入れる姿勢を示したということです。
このため政府・自民党は、自民党執行部の一人が、出席した議員から、あらかたまとまったと報告を受けていると述べるなど、昨夜の会談で改革案に対するJA全中の理解をおおむね得られたと受け止めています。
JA全中はきょう午後の役員会に政府・自民党の改革案を諮ったうえで、最終的な回答を自民党の作業チームに伝えることにしています。
作業チームではそれを待って、JA全中の会計監査の権限を撤廃し、農協法に基づかない一般社団法人に移行させるなどとする関連法案の骨格を固めたい考えです。
発達中の低気圧の影響で、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、北日本などでは雪や風が強まっています。
きょうは日本海側を中心に雪や風が強く、荒れた天気が続く見込みで、気象庁は暴風雪や高波などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、北海道付近にある発達中の低気圧の影響で、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、沿岸部を中心に、全国的に風が強まっています。
北日本では昨夜遅くから風が強まり、北海道の石狩市浜益では午前1時過ぎに、福島県白河市で午前2時過ぎに、いずれも28.5メートルの最大瞬間風速を観測しました。
強い冬型の気圧配置はあすにかけて続き、北日本の上空には、この冬一番の強い寒気が南下するため、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に、雪や風が強く、北日本では所によって猛吹雪になるおそれがあります。
あすの朝までに降る雪の量はいずれも多い所で、北陸で1メートル、東北で70センチ、近畿と岐阜県で50センチ、北海道と長野県で40センチ、中国地方で30センチなどと予想されています。
日本海側では、あすにかけて雪が降り続き、北陸と東北を中心に、積雪が多くなる見込みです。
また日本海側を中心に風が強く、あすにかけての最大風速は、北海道と北陸の陸上で18メートル、東北と近畿、それに中国地方の陸上で14メートルから16メートル、海上で16メートルから18メートルと予想され、最大瞬間風速は25メートルから30メートルに達する見込みです。
日本海沿岸は波が高く、北陸ではきょうの昼にかけて大しけが続く見込みです。
気象庁は、暴風雪や大雪、高波に警戒するとともに、電線や樹木への着雪などにも十分注意するよう呼びかけています。
和歌山県紀の川市で、小学5年生の男の子が刃物で刺されて殺害された事件で、事件の直前に、現場付近で目撃された刃物を持った男が、不審に思い、声をかけた人に、何かあっても気にしないでくださいと話していたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
警察は、殺人の疑いで逮捕された男と見て、詳しいいきさつを調べています。
男は容疑を否認しているということです。
今月5日、和歌山県紀の川市の住宅街で、小学5年生の森田都史さんが刃物で刺されて殺害された事件。
警察は近くに住む、無職の中村桜洲容疑者を殺人の疑いで逮捕しました。
中村容疑者は、男の子を殺していない、見たこともないと供述し、容疑を否認しているということです。
警察のこれまでの調べで、事件の直前に現場付近で刃物を持った男が、近所の男性に目撃されていたことが分かっています。
さらにその後の調べで、不審に思った男性がどうしたんですかと声をかけたのに対し、男が迷惑はかけていません、何かあっても気にしないでくださいと話していたことが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。
男はそのまま事件現場の空き地のほうに向かい、その直後に男の子の悲鳴が聞こえ、倒れているのが見つかったということです。
警察は、目撃された男が中村容疑者と見て、詳しいいきさつを調べています。
イスラム過激派組織イスラム国が、今後も日本人を標的にすると主張する動画が投稿されてから1週間が過ぎ、日本国内ではテロへの警戒が強まっています。
一方、イスラム国に呼応した過激派のテロが世界各地で相次ぐ中、国際社会はイスラム国の封じ込めに向けた対策を強化しています。
後藤健二さんと湯川遥菜さんの名前を記した紙を持つ人たち。
東京・渋谷駅前にはインターネット上の呼びかけに応じた数百人が集まりました。
国内ではイスラム過激派組織イスラム国によるテロへの警戒を強めています。
空港ではテロリストの入国阻止に向けた水際対策を強化。
細菌や毒物などによるテロに対応する訓練も行われています。
インターネットなどを通じて、世界に宣伝活動を展開するイスラム国。
欧米などへの攻撃を呼びかけています。
イスラム国に呼応したと見られる過激派によるテロが、世界各地で相次いでいます。
リビアで、エジプトでも。
西アフリカのナイジェリアでは、過激派組織ボコ・ハラムが襲撃やテロを繰り返し、今月14日に予定していた大統領選挙が延期されるなど影響が出ています。
こちらはイスラム国を支持、あるいは同調している過激派組織が存在する国です。
エルサレムのアンサール団があるえじぷと、ボコ・ハラムが活動するナイジェリアなどアフリカ、さらにインドネシアやフィリピンといったアジアにも、イスラム国の影響は拡大しています。
また先月フランスで起きた連続テロ事件では、容疑者の一人がイスラム国の戦闘員だと主張していました。
ここからは中東情勢に詳しい、放送大学教授の高橋和夫さんとお伝えします。
よろしくお願いします。
よろしくどうぞ。
高橋さん、世界の過激派の中で、なぜイスラム国に呼応する動きが、ここまで相次いでいるんでしょうか。
もちろんそれはイスラム国が呼びかけているんですけれども、いろんな過激派がある中で、イスラム国だけが領土を持っている。
そしてアメリカと戦っているという、そういう意味では、ある意味ブランド化というのも変な言い方なんですけれども、目立った存在になってきているんですね。
世界に恐らく一定数いるであろう、過激な思想を持った人たち、戦おうという人たち、そして資金を出そうという人たちが、どの組織にお金を出そうかと、あるいはどの組織で戦おうかというときに、やはりイスラム国という旗を掲げた組織を支えるという傾向が強いんで、じゃあ過激派組織も、じゃあ、これまでのアルカイダじゃなくて、イスラム国という旗を掲げようという流れが強くなってきたんだと思うんですね。
もう一つの理由は、恐らく古い世代はアルカイダに忠誠を誓ってたんですけど、アメリカ軍の空爆などによって、古い世代のリーダーが次から次に殺害されますと、新しい世代はアルカイダとあまり関係がなくて、新しいこのイスラム国に忠誠を誓おうという流れを強めているんだと思います。
その資金や武器などの連携というものはあるんでしょうか。
心配はされるんですけれど、今のところ、各組織はある意味、勝手連的にイスラム国の旗を掲げているだけで、有機的なつながりは薄いと見られています。
そうですか。
かつてはアルカイダ、そして今はイスラム国がある種のブランド力を持っているということですが、情報発信のしかたには違いがあるようですね。
そうですね、もちろん時代も違うんですけれども、アルカイダはやはり、ビンラディンの有名なビデオに象徴されるように、アラビア語で説いてて、それを衛星テレビを通じて、世界に訴えてたんですね。
ところが、このイスラム国は今、英語などヨーロッパの言語を使ってまして、しかも、ネットで直接訴えてくるんですね。
ですから、アラビア語で説かれると、イスラム教徒、アラビア語が分かる人以外にとっては、神様のことばですが、ありがたいんですけど、よく分からないんですね。
われわれがお経を聞いてるようなところがあるんですが、英語で、あるいはフランス語で訴えてきますと、その一人一人にインターネットを通じてその心をつかんで、イスラム国のためになぜ戦わないんだという、強い引力を発揮するんだと思うんですね。
そういう意味では、メディアも言語も、2世代目に入ったなという印象を持っています。
なるほど。
そうしたイスラム国の訴えに、なぜ耳を傾けてしまうのか、あるいはそのイスラム国の勢力が拡大してしまう背景というのは、どういうことがありますか。
これはヨーロッパに顕著なんですけれども、イスラム系の移民の3世代、4世代目に入って、それでも例えばヨーロッパのフランスに同化できない、そういうなんていうか、疎外された、自分たちはフランス人なのに、なぜ差別されるんだという、そういう感覚を持った人たちがだんだん増えてきてて、モスクに行ってもことばも分からない、ネットにいくと、イスラム国のメッセージが来るという、そういうなんというか、阻害された人たちが、ヨーロッパ社会に溶け込めなかった人たちが、やっぱりイスラム国のプロパガンダの目標になっているように思いますね。
疎外というところから見ますと、そういうキーワードで見ると、日本からも過激な思想に同調する若者がこれから出てくるのではないかと、そういう心配もありますよね。
鈴木さんの心配は、私は共有してて、ヨーロッパを見てますとね、イスラム教徒でイスラム国の方もいるんですけど、そうじゃなくて、とりあえずイスラム国に行って戦いたいと、それからいって、イスラム教徒に変わるというような人もいますから、恐らくこの阻害の問題がキーワードであって、キーワードはイスラムではないように思いますね。
無関係ではないということですね。
また後ほど伺います。
イスラム国の封じ込めに向けて、国際社会は対策を強化しています。
8日、ドイツで開かれた安全保障会議。
各国の外相らが、イスラム国に対抗するため、結束を呼びかけました。
アメリカ主導の有志連合は、イスラム国への空爆を連日行っています。
パイロットが殺害されたことへの報復として、大規模な空爆に乗り出したヨルダン軍は、訓練場や武器庫などを破壊したと成果を強調しました。
またアメリカ国務省は8日、大統領特使がヨルダンを訪問し、アブドラ国王と会談することを明らかにし、ヨルダンなどとの結束をさらに強化したい考えを示しました。
さらに9日、トルコで開幕するG20・主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議で、テロ資金対策の強化に向けて、議論が交わされる見通しで、イスラム国へのヒト・モノ・カネの流れを断ち切る包囲網作りを急いでいます。
高橋さん、こうした国際社会による封じ込め、うまくいくんでしょうか。
イスラム国の問題、きょう、あしたに片づく問題ではないので、やはり国際社会の一致団結を守っていけるか、包囲網をずっと維持していけるかということが問われているように思いますね。
こちらが現在、空爆を行っている12か国です。
この中を見ますと、下の段ですね。
ヨルダンやサウジアラビアなど、4つのイスラム諸国も参加していると。
この意味はどういうことなんでしょう。
4つの国の軍事力自体はそれほど大きなものではないんですけれど、この4つのアラブの国が、イスラムの国が参加することによって、この戦いというのはアメリカ、あるいは欧米とイスラム国が対立してるんじゃなくて、イスラム諸国、そして欧米、つまり、一緒になってイスラム国と戦ってるんだと、だからケリー国務長官のことばを使えば、文明の対立ではこれはないんだと、ヨーロッパの欧米の文明と、イスラム教の文明とが一緒になって、イスラム国という野蛮と対立しているんだと、こういう構図なんですね。
ですから、この4つの国が参加しているということは、象徴的な意味がすごく強いんですね。
そして今後も国際社会が結束していくために必要なことの一つとしては、イスラム過激派組織イスラム国の主張と、一般的なイスラム教の考え方はこれは全く違うんだということを、一人一人がしっかり理解をしておくということが大切になってきますよね。
そうなんですね。
ご指摘のとおりで、イスラム国って名乗ってますから、彼らがイスラムの代表のような誤解をしてしまうんですけれど、イスラム世界全体から見れば、彼らは本当のマイノリティーで、イスラム教の権威のいろんな組織が、彼らの理解は間違ってるということを主張してるんですね。
ですから、大多数のイスラム教徒と彼らを混同しない、区別するということが、やはりこれからは日本人がイスラム世界とつきあっていくうえで、本当に大事なことになると思いますね。
理解ですね。
ここまで、放送大学教授の高橋和夫さんとお伝えしました。
ありがとうございました。
次は国会です。
今週、新年度・平成27年度予算案が提出され、政府・与党は、来週から衆議院予算委員会で実質的な審議を始めて、早期成立を図る考えです。
一方、野党側は、公共事業中心の問題が多い予算案だなどと批判しており、社会保障の充実や財政再建などを巡り、活発な論戦が展開される見通しです。
新年度・平成27年度予算案は、今週12日に国会に提出され、政府・与党は、その日のうちに安倍総理大臣の施政方針演説など、政府4演説を行う方針です。
そして与党側は、速やかに衆参両院の本会議で、施政方針演説に対する各党の代表質問を行ったうえで、来週中には衆議院予算委員会で新年度予算案の実質的な審議を始めたいとしており、景気への影響を避けるとともに、4月の統一地方選挙に向けた準備に万全を期すため、予算案の早期成立を図る考えです。
これに対し、民主党は、安倍政権の経済政策・アベノミクスで格差が広がっているとして、公共事業費を圧縮し、医療や介護、子育てなど、国民生活に直結する分野に予算を回すべきだと厳しくただす構えです。
また維新の党は、予算案では不要な公共事業が多い一方で、公務員の給与の削減など、身を切る改革に踏み込んでいないと指摘しています。
さらに共産党は、社会保障の改悪など、暮らしを犠牲にし、格差を一層拡大させる予算案だとして、抜本的な組み替えを求めることにしています。
このように、野党側は公共事業中心の問題が多い予算案だなどと批判しており、社会保障の充実や、財政再建などを巡り、活発な論戦が展開される見通しです。
こちら、なじみ深いしょうゆ瓶や、さまざまなロゴマークを生み出した栄久庵憲司さん。
工業デザインの第一人者として世界的に知られた栄久庵さんがきのう、東京都内の病院で亡くなりました。
85歳でした。
栄久庵憲司さん。
広島市の寺の住職の長男として、昭和4年に生まれました。
戦後、16歳のときに焼け野原となった広島の街で、進駐軍の四輪駆動車の力強い形などを見て、工業デザイナーを目指すようになりました。
東京芸術大学を卒業後、工業デザインの会社、GKインダストリアルデザイン研究所を設立。
さまざまな商品のデザインやロゴマークを作り出しました。
この卓上しょうゆ瓶は、昭和36年に発表。
赤いキャップに滑らかな曲線のデザインは、今も変わることなく海外でも親しまれています。
こちらの企業や団体のロゴマークも手がけました。
さらに、鉄道の車両やオートバイのデザインも数多く手がけた栄久庵さん。
ビジネスの世界にデザインという概念を定着させました。
日本だけでなく、フランスやフィンランドなどの勲章も受章。
工業デザインの第一人者として高い評価を受けました。
先月下旬、体調を崩し、きのう午前3時57分、洞不全症候群のため、亡くなったということです。
さて次は、北海道知床の新たな挑戦です。
世界自然遺産の登録からことし7月で10年を迎える知床。
希少な野生動物や雄大な景色。
日本を代表する観光地です。
しかし冬は、厳しい寒さと雪に覆われ、これまでその魅力が十分に伝えられてきませんでした。
そこで今、知られざる冬の知床の魅力を伝えようと、さまざまな取り組みが始まっています。
知床の場所は、北海道の東部、オホーツク海と太平洋の間に突き出したこちらです。
冬の知床では、これまでも流氷にまつわる観光などが人気を集めてきました。
その一方で、夏ににぎわう観光名所が、自然保護と安全面の理由から、訪れることができないなど、冬の観光には多くの制約がありました。
世界自然遺産に登録されて10年。
一歩踏み込んだ冬の知床の魅力を知ってもらおうと、新たな挑戦が始まっています。
宿泊施設が立ち並ぶ知床観光の拠点、斜里町ウトロ地区です。
先月、これまで立ち入りが制限されていたエリアで、新たな観光ツアーが始まりました。
冬の原生林を歩くおよそ3時間の旅です。
ツアーが目指すのは、夏の知床で最も観光客が集まる、知床五湖。
年間40万人近くが訪れます。
しかし、これまで冬は、自然保護や安全面の理由から、雪に閉ざされたままでした。
冬ならではの魅力を伝えられないか。
町では8年前から、自然保護を担当する環境省や、宿泊施設の代表などが集まって、議論を重ねてきました。
その結果まとまったのが、このマニュアルです。
立ち入りは1日150人まで。
すべての行程にガイドが必ず同行するなど、自然保護と安全面に配慮した厳しいルールを定めました。
一方で、湖までの5キロの道を除雪し、車の乗り入れを可能にしました。
体力に不安のある人でもツアーに参加できるようにしたのです。
この日、ツアーに参加したのは、四国から北海道に移住したばかりの70代の夫婦。
冬の知床五湖を訪れるのは、もちろん初めてです。
雪の上で見つけたのは、動物の足跡。
ほかにも、いたちの仲間、エゾクロテンなど、さまざまな足跡を発見しました。
さらに歩くこと30分。
一気に視界が開け、現れたのは凍った湖でした。
湖面に立てるのは冬ならでは。
そこには遮るもののない、知床連山の大パノラマが広がっていました。
豊かな自然だけではなく、地元の漁業を生かした新たなツアーも始まっています。
太平洋に面した羅臼町です。
冬に最盛期を迎えるすけそうだらなどの競りを、ガイドが案内するツアーが行われています。
漁業を生かした観光を呼びかけたのが、地元で観光協会の副会長を務める長谷川正人さんです。
もともと、昆布やすけそうだらなどの漁を営んでいた長谷川さん。
知床が世界自然遺産に登録されたのを契機に、自然の魅力を伝える観光船を始めました。
豊かな自然を求めてやって来た大勢の観光客。
長谷川さんはそれを見て、町がもともと持っていた漁業の魅力も伝えたいと考えるようになりました。
こうした考えに共感し、2年前にガイド会社を立ち上げたのが、後藤菜生子さんです。
後藤さんは、長谷川さんの協力を得ながら、これまで漁業を生かしたさまざまなツアーを開発してきました。
地元の漁師から、昆布漁について学んだり、ほっけの加工を体験したりするなど、すでに5つのツアーが始まっています。
ことしから、本格的に始まったのが、冬に最盛期を迎える、うにの加工を体験するツアーです。
力が。
おー、すごい。
観光客は、実際に加工に使われる道具で、殻から中身を取り出します。
後藤さんは冬の海でうにがどのように取られているのか、漁の様子も伝えました。
地元で本物の漁業に触れることで、これまでにない冬の魅力が伝わっています。
冬の魅力満載でしたね。
凍った湖から見る景色、見事でしたね。
うにもおいしそうでした。
こうした取り組みが観光客の増加に結び付くか注目です。
冬の知床五湖へのツアーは3月下旬まで、また羅臼町の海の…、うにの加工体験ツアーは、6月まで行われる予定だということです。
知床の冬の観光についてお伝えしました。
走りこんできました。
スポーツ、筒井アナウンサーです。
おはようございます。
まずは高梨沙羅選手、やりましたね。
やりましたね。
ワールドカップ総合3連覇を目指している高梨選手ですが、今シーズン3勝目を挙げています。
試合は強風でたびたび中断する悪条件の中、1回のジャンプで争われました。
高梨のジャンプです。
伸ばしますよ。
飛距離は全体で2番目の95メートル飛んだんですね。
着地もまとめまして、飛型点との合計でトップに立ちました。
高梨は調子がよくない中、光が見えてきたと、およそ1か月ぶりの今シーズン3勝目です。
流ちょうな英語も見られた高梨選手ですが、この優勝でワールドカップの総合ランキングも3位から2位に浮上しました。
さあ、次はカーリングですね。
日本カーリング選手権が北海道北見市できょう開幕するんですね。
各チームが公式練習で、最後の調整を行いました。
男女それぞれ9チームが日本一を争う日本カーリング選手権。
女子ではソチオリンピック代表の北海道銀行や、5連覇を狙う中部電力などが、優勝チームに与えられる世界選手権の出場権獲得に意欲を見せました。
大会はきょうから総当たり戦の予選リーグが始まり、今月15日に決勝が行われます。
そして優勝チームが出場する世界選手権ですが、女子は札幌市で、男子はカナダで、ともに来月開幕します。
スポーツでした。
さあ、今週の気になる。
あったかそうな堀越アナウンサーです。
おはようございます。
なぜこんな格好をしてきたのかと言いますと、今週のテーマ、寒い!
固まってますね。
立春は過ぎましたけれども、この冬最強の寒気が来ていて、まあしばらく、この厳しい寒さ、続きそうなんですね。
時代時代でどうやってこの寒さをしのいできたのか、まとめました。
こちらは昭和13年ごろ、紡績工場の寄宿舎の様子。
女子工員がおしゃべりを楽しみながら、囲んでいるのは火鉢です。
昭和30年代まで、暖をとるといえば、火鉢が主流でした。
お餅も焼いてますね。
あちち。
しかし、燃料の炭が不足した終戦直後は、こんなことも。
暖をとるのも大変だったんですね。
そんな時代だったんですね。
一方、この時代は体を鍛えて寒さを乗り切ろうという取り組みも盛んでした。
血行がよくなって温まる効果があるんですね。
ぽかぽかとね、内側から温まる。
元気。
さらには気合いで乗り切ろうという人も。
何?
水、かぶってる、え?ちょっと!
こちらは寒中相撲です。
さすがに寒いんじゃないですか。
いくらなんでも。
えいや!とね、気合いで。
高度成長期になりますと、燃料は石炭から石油へ。
暖房も進化して、石油ストーブと電気こたつが主役になりました。
家の中は飛躍的に暖かく快適に過ごせるようになりました。
ところで、このこたつの売れ行きに合わせて、生産量を増やしたものといえば、今、お父さんが食べました。
スローでもう一度、ご覧ください。
これ、みかんですか?
そう、みかん。
こちらの女の子も満面の笑み。
こたつでみかんというのが、冬の過ごし方の定番となりました。
昭和50年代になると、外出時の防寒に画期的な商品が。
なんだろう。
あっ、使い捨てカイロですね。
手軽に持ち運べて長い時間暖かいカイロは、屋外での活動の幅を広げました。
発売から2年で1億5000万個を売るヒット商品になりました。
売れましたね。
さあ、平成に入り、冬の外出時も美しくという女性の声に応えたのが。
ここに手入れるの?
いわゆるババシャツが人気になりました。
私も持ってます。
何着も。
これ、着膨れせずにすっきりとした着こなしができて、なおかつ暖かいというのが売りなんですよね。
カラフル。
各メーカーがデザインや素材でしのぎを削りました。
さらに、時が進むと、暖をとるにもエコの意識が求められるように。
職場で厚着をして、節電に努めるウォームビズ。
それに家ではエアコン、テレビ、電気を消して節電。
そして温泉施設などに出かけて暖かさを仲間と共有する、ウォームシェアが浸透しました。
さらに最近、見直されているのが。
あっ、また火鉢ですか。
確かにエコではありますよね。
火を見て感じる癒やしですとか、インテリアとしてもおしゃれだというのも人気の理由です。
火鉢、味がありますよね。
ただ換気とか、子どもが手を入れないようにという注意は必要ですけどね。
そうですね。
こうした防寒グッズでもう一つ見直されているのが、こちらです、湯たんぽ。
値段が手ごろです。
それからなんと言っても、エコなのが人気になってるんですね。
最近では、これね、素材が信楽焼とか、それからウェットスーツと同じゴム素材を使った、保温性が非常に高いものが登場したりですとか。
載せるんだ、肩に。
湯たんぽのカバーも充実していまして、好みのタイプを選ぶことができる。
縫いぐるみを抱くとあったかいというものもあるんですね。
かわいいですね。
いずれにしても節電を心がけながら、体も心も温まりたいですね。
そうですね。
かぜをひかないように、冬を乗り切りましょう。
以上、今週の気になるでした。
続いて気象情報です。
東京・渋谷もきょうは特別、寒そうですね。
渡辺さん。
そうなんです、暦の上では春が始まっていますが、ここへきて、今季最強クラスの寒気が流れ込んできてるんです。
もうこの冬将軍のせいで、本当に寒いです。
私もう、できるかぎりの防寒対策してきたんですけども、本当にスキーへ行くような格好なんですが、もうこれでもやりすぎではないぐらいの、本当にきょうは厳しい寒さになります。
しっかりと暖かくしてください。
このあと、太平洋側、多少晴れ間が出ますが、寒いままです。
そして山を隔てた日本海側では、冬の嵐、大雪や猛吹雪に警戒が必要です。
では早速、大雪の情報からご覧ください。
日本海側、広い範囲で雪が続き、その中でも特に、北陸や東北では大雪に警戒が必要です。
あす朝までに多い所、北陸3県と新潟では、100センチの雪が降ると予想されています。
雪下ろし中の事故には、くれぐれもご注意ください。
では天気図です。
きょうは強い冬型の気圧配置となり、全国的に北風が強いです。
このため日本海側、ふぶく所が多く、特に北日本の日本海側では猛烈にふぶくおそれがあり、警戒が必要です。
見通しが大変悪くなるおそれがあります。
日本海側ではあすにかけて長い間、冬の嵐となりそうです。
では予報です。
けさお伝えしているニュースです。
暴風雪や高波などに警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、北海道付近にある発達中の低気圧の影響で、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、北日本などでは雪や風が強まっています。
強い冬型の気圧配置はあすにかけて続き、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に、雪や風が強く、北日本では所によって猛吹雪になるおそれがあります。
日本海側では、あすにかけて雪が降り続き、北陸と東北を中心に積雪が多くなる見込みです。
気象庁は、暴風雪や大雪、高波などに警戒するよう呼びかけています。
新たな資料が都内で保管されていることが分かりました。
保管されていることが分かったのは、原爆投下直後の広島市内で救護活動に当たった、陸軍司令部の行動を記録した資料です。
資料では、原爆投下から35分後の午前8時50分に最初の命令が出され、各所で火災が発生し、被害が相当あるとしたうえで、消火と救護に当たるよう命じています。
そして投下からおよそ6時間後の時点で、司令部に収容した民間人の死傷者が1300人に達したとしています。
2015/02/09(月) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼世界各地でイスラム過激派組織「イスラム国」に呼応したともみられるテロが。国際社会はどう対応するか?▼北海道・知床の知られざる冬の魅力。観光客増にどうつなげる?
詳細情報
番組内容
▼世界のイスラム教徒に欧米諸国の市民を殺害するよう呼びかけを続けるイスラム過激派組織「イスラム国」。これに呼応したともみられるテロが各地で相次いでいます。国際社会はどう対応するのか?専門家が解説します。▼世界自然遺産の登録から今年で10年を迎える北海道・知床。希少な野生動物や壮大な景色など、観光のメインは夏の知床で、知られざる冬の魅力を掘り起こし、観光客を増やそうという取り組みが始まっています。
出演者
【キャスター】阿部渉,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】渡辺蘭
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
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