2009年07月12日

高円宮杯出場決定戦 野洲×大阪桐蔭

本日第三試合。
準決勝の第二試合は野洲と大阪桐蔭の対戦だ。

野洲は4勝1分け2敗。1部3位と健闘した。
去年のレギュラーはほとんど残っていない。
正直弱くなると思っていたけど…。
この結果はは「嬉しい誤算」である。
大阪桐蔭は2勝2分け3敗で1部4位。
ちなみにガンバは勝ち点7で降格だった。
この辺は「紙一重」だったみたい。

大阪桐蔭は何人か懐かしい名前が見つかる。
大西泰裕、中山勢二はガンバ大阪が高円宮杯を制した時の主力だ。
桐蔭は右SBの平川誠人を含めて3人が元ガンバである。
野洲の星克弥もガンバ出身。内田達也、大西の控えだった。
昇格できなかった選手が高円宮杯の出場権を争っているのに…。
肝心のガンバが2部に降格したのは私もショックだった。

野洲高校
GK 20 松原篤志  
DF  5 佐藤大樹  3年 177/70
   12 星克弥   3年 184/74
    2 染川浩太  3年 177/64
MF  4 森下直哉  3年 174/63
    6 竹本竜也  3年 176/57
    8 松田康佑  3年 170/66
    3 村松隆晴  2年 166/71
   10 卯田堅悟  3年 174/57
FW  9 梅村崇   3年 176/56 
   23 美濃部寛貴 2年 165/49

−−−-美濃部−−−梅村崇-−−−
−−−−−−−卯田−−−−−−−
−村松−−松田−−竹本−−森下−
−−−染川−−-星-−−佐藤−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−松原−−−−−−−
 
大阪桐蔭高校
GK 21 堀永雅斗  2年 175/65
DF 19 平川誠人  2年 168/62 
    4 大西泰裕  3年 175/73
    3 宮川貴史  3年 177/69
    2 福村貴幸  3年 177/68
MF  7 中山勢二  3年 178/68
   13 江口直生  3年 167/60
   14 山口拓也
    6 枇榔剛平  3年 168/60
FW  8 永澤圭祐  3年 174/65
    9 上村直弘  3年 166/60

−−−−上村−−−−永澤−−−−
−−枇榔−−−−−−−−山口−−
−−−−−江口−−中山−−−−−
−福村−−宮川−−大西−−平川−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−堀永−−−−−−−


プログラムを見ていたら大阪桐蔭のコーチに金正智也を発見。
大卒2年目。筑波で活躍していたMFである。
昨年はグルージャ盛岡でプレーしていたらしい。
野洲は今年も「セゾン色」が強い。
スタメンをみると出身者が7人か8人。
松原篤志がプログラムに出てないから分からない。

10分、桐蔭は福村貴幸が右サイドから30mほどの直接FK。
これがゴールネットに突き刺さる。
<大阪桐蔭 1−0 野洲>

17分、桐蔭は江口直生が左CKを短く戻す。
福村貴幸が攻め上がって左斜めから対角シュート。枠の少し外。

17分、野洲は自陣で左サイドから緩慢な横パス。
大阪桐蔭は枇榔剛平いい出足からこれに反応。
ダイレクトでGKの頭上を超すループシュートを沈めた。
<大阪桐蔭 2−0 野洲>

18分、野洲は上村直弘が前線でポストプレー。
エリア内に短くタイミングのいいパスを通す。
永澤圭祐が飛び出して相手CBとエリア内で1対1。
フェイントから右に抜けてきっちり叩き込んだ。
<大阪桐蔭 3−0 野洲>

大阪桐蔭が立て続けに3得点。
夏の暑い中だが立ち上がりはアグレッシブに来ていた。
2トップからボールをよく追う。
チーム全体が前を向いてプレーして切り替えも早い。
中山勢二の球出しがワンテンポ速い。
枇榔剛平、永澤圭祐、上村直弘は細かいタッチのドリブルが強烈。
U-18代表の福村貴幸も前線に顔を出してくる。
迫力満点のアタックだった。

野洲は野洲らしい凄味がない。
強襲ドリブル、トリッキーなプレーが前半は皆無に近い。
守備、リスク管理の緩さもあって大崩れしてしまった。
ただ3失点後はさすがに少し良くなる。

41分、野洲は卯田堅悟が村松隆晴とワンツースリーとパス交換。
村松隆晴はエリア左のスペースへ抜けて左足一閃。
クロス気味のシュートは桐蔭DFがブロック。
梅村崇がセカンドボールに詰めて押し込んだ。
<大阪桐蔭 3−1 野洲>

ハーフタイムに野洲ベンチを覗いてみる。
山本佳司先生、岩谷篤人コーチが半々くらいで語っていた。
修正点をいくつか指摘していたけど説得力は流石。
私も野洲が逆転できそうな気分になった(笑)
例えば「相手は結構スライディングで止めに来てるよ」と。
「でもそれはチャンスだよ」と。
チョンと浮かしたりポンと横に出したり。
あとワンツーを使った打開できる。
そういう技を君たちは持ってるじゃないか?的な発破である。
実際に野洲は後半そういうプレーが増えた。

大阪桐蔭は2点をリードして無理をしない。
前半に飛ばして足が止まった部分もある。
後半は野洲がボールを支配する展開となる。

59分、野洲は美濃部寛貴→久岡昂平。森下直哉→梅村徹。
こういう布陣↓
−−−-梅村崇-−−−久岡−−−−
−−−−−−-梅村徹-−−−−−−
−村松−−竹本−−松田−−卯田−
−−−染川−−-星-−−佐藤−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−松原−−−−−−−


60分、桐蔭は平川誠人→山口晋也。
そのまま右SBに入る。

63分、野洲は竹本竜也?がエリア内へ鋭くスルーパス。
梅村徹がエリア内に突破を仕掛けてDFともつれる。
主審はDFのファウルを宣告。野洲にPKが与えられる。

64分、野洲は梅村崇がPKを成功。
<大阪桐蔭 3−2 野洲>

65分、大阪桐蔭は堀永雅斗に警告。異議。

66分、桐蔭は山口拓也→小川雄生。

70分、桐蔭は自陣からカウンター。
上村直弘が縦フィードを受けて反転。ドリブルを開始する。
野洲DFはずるずると引きながらマークを外される。
上村は一気にエリア左まで切れ込んでシュート。しかし外。

71分、桐蔭は上村直弘が前線で溜めて左に浮き球パス。
枇榔剛平が左斜めから放ったシュートはDFがブロック。
更に上村直弘がこぼれ球に反応してシュート。
決定的だったがGK松原篤志はナイスブロック。

73分、桐蔭は上村直弘→小川和俊。
83分、桐蔭は永澤圭祐→中川淳輝。

86分、野洲は梅村崇に警告。アフターチャージ。
89分、桐蔭は福村貴幸に警告。遅延かな?

92分、野洲は村松隆晴→北川貴章。
野洲の最終布陣はこう↓
−−−-梅村崇−−−梅村徹-−−−
−−−−−−−卯田−−−−−−−
−北川−−竹本−−松田−−久岡−
−−−染川−−-星-−−佐藤−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−松原−−−−−−−


92分、桐蔭は枇榔剛平→田中淳一。
桐蔭の最終布陣はこう↓
−−−−−−−中川−−−−−−−
−−小川雄−−田中−−小川和−−
−−−−−江口−−中山−−−−−
−福村−−宮川−−大西−−山口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−堀永−−−−−−−


そのままタイムアップ。
大阪桐蔭がリードを守って3−2で勝利。
18日の決勝戦で残り一つの座をセレッソ大阪と争う。

大阪桐蔭は最後まで組織が崩れなかった。
中盤は退陣するけど最終ラインに吸収されずブロックが堅固。
奪ってからの高速カウンターでチャンスも作った。
上村、永澤の2トップは本当に素晴らしかった。
ドリブル、チェイシングと動きが細かくてねちっこい。
2人の距離感、連携も卓抜。
後半から登場した小川雄生、小川和俊もスピードが目を引いた。
大阪桐蔭は去年、一昨年も見ている。
モダンで洗練されたサッカーをするという印象があった。
今年はプラスαの「怖さ」を感じますね。

野洲は去年のような「キャラ立ち」を感じない。
ドリブルが少ない。ヒールキックはほとんど使わない。
野洲らしい「人をおちょくるようなプレー」をもっと見たかった。
まぁ選手の持ち味が違うんだから仕方ないことではある。
松田康佑、村松隆晴は長めのキックが上手かった。

augustoparty at 22:30│Comments(0)TrackBack(0)サッカー(U18) 

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