甲殻不動戦記ロボサン 第5話 第6話 2015.02.09


おいそっちは何か見つかったか?いえそれらしいものはまだ何も見つかっていません。
まずいな。
このままだとここまで潜入しておいて手ぶらで帰ることになるぞ。
しかし何もないですよ。
最近になってこのロボットの起動が確認されたっていうのは本当なんですか?20年前の戦い以来動いてなかったんですよね?それは間違いない。
各国の私たちのようなスパイが日本に潜入して調査しているらしい。
クソッせめて起動方法だけでもわかればな…。
このロボットはいったいどうなってるんだ?そっちにはレバーとかスイッチとかそういったものはないのか?レバーやスイッチどころかコックピットらしいものは何もないですね。
っていうかほとんど家ですね。
ここのパイロットはいったい何を考えてるんだ。
何にも考えてないんじゃないですか。
もうこれはダメですね。
何も見つかりそうにないですよ。
聞いてますか?ちょっと待て今手が離せないんだよ。
そんなところ探したって何も出てきませんよ。
なぜそう言い切れるんだよ?なぜって…それどう見ても冷蔵庫でしょ。
お前何にもわかってねえな。
このロボットはいつ誰が作ったのかもわかってないんだぞ。
我々の常識では理解できないような起動方法で動くってことも十分考えられるだろう。
常識では理解できないような起動方法ですか?そうだ。
わかったらお前も早く探せ。
パイロットが帰ってきちまうかもしれないぞ。
鍛えぬかれた屈強な軍人とかだったらどうするんだ?
(ちーちゃん)おじさん誰?カーッ!!何してるの?何ってあの…あ…あれだよ。
あれ?ひょっとしておじさんたちあれじゃない?修理の人!修理?うん。
そう!そうだよ。
おじさんたちは修理業者だよ。
そうで〜す。
おじさんたちはこのロボットを修理にきたんです。
だってそんな感じの格好してるもんね。
アハハ…そうだよね。
うん。
ハハハハハハ…。
助かった。
コイツバカだぞ。
助かりましたね。
ところでいったい何者なんでしょう?わからん。
とにかく仕事の邪魔だ。
追い返そう。
そんなことよりキミはいったい何しにきたの?このあたりは立入禁止区域だよ。
危ないから帰りなさい。
イヤだ!わがまま言わないの。
ほら帰りなさい。
イヤだ!!帰りなさい。
ここはキミには関係ないところなの。
関係なくないもん!私このロボットのパイロットだもん!えっ?本当にキミ…このロボットのパイロットなの?うんそうだよ。
ちょっと待っててね。
どうする?ヤツはパイロットだぞ?落ち着いてください。
逃げるか?大丈夫です。
幸い相手はこっちの正体には気づいてません。
確かにそうだが…。
これはチャンスです。
今のうちにあの子からロボットについて聞き出したほうが得ですよ。
そんなことしたらバレるだろうが。
大丈夫です。
見てください。
あの顔。
なるほど。
確かにバカそうな顔をしているな。
でしょ?見ててください。
このロボットについて聞き出してきますから。
キミちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?何?このロボットの修理をしたいんだけど動かし方がわからなくてね。
いつもどうやって動かしてるか教えてほしいんだ。
ああ…動かし方か。
なんか秘密とかあったら教えてほしいんだ。
う〜んちょっとよくわからないけど5円玉に反応すると思うんだよね。
5円玉?うん。
前に5円玉をなくしてみんなで探してたときにいきなりロボットが動きだしたんだよ。
なるほど。
なぜ信じたんですか?5円でロボットが動くわけないじゃないですか。
さっきから言ってんだろうが。
このロボットには我々の理解を超えた操作方法が隠されてるはずなんだよ。
それでも5円を探すって何ですか?
(スーさん)ち〜っす!
(マリー)あっちー!あっマリー。
(マリー)あれ?この人たちは?ホントだ知らない人がいる。
おいまずいぞ。
まずいですね。
ん?この事件私が必ず解決してみせる!鈴木カレンの名にかけて!わかったぞ!修理のおじさんだ!当たり!やっぱり?そうだと思ったよ。
ご苦労さまで〜す!ああどうも。
どう見ても修理の人だよね。
だよね!一発でわかるよね。
何ですかコイツら。
バカばっかりですよ。
この格好のどこが修理業者なんだよ?まあおかげで助かりましたね。
あの子見てみろ。
あの顔は完全に俺たちのこと疑ってるぞ。
クソッ!まあ普通に考えたらそうなるか。
まずいなおい。
ねぇ修理業者ってこのロボットの?うんそうだよ。
ふ〜ん。
あのねおじさんねすご〜く仕事にマジメな人たちなの。
そうなの?うんさっきもね修理する必要があるからってロボットの動かし方とかいろいろ熱心に聞いてきてくれたの。
すばらしいね!明らかに疑ってますよ。
疑ってるな。
(ちーちゃん)あっあとなんか秘密があるんだったら教えてくれみたいなことも言ってたよ。
仕事熱心だ!へぇ…そうなんだ。
(2人)フフフ!じゃおじさん修理しちゃってよ!へっ?ほらほら!いくよ〜修理するぞ〜。
エイエイ?
(2人)お〜っ!いい業者さんでよかったね!そうだね。
ねぇホントに修理してるのかな?熱心にやってるしいいんじゃない?そうだよ。
熱心にねぇ…。
まずいなあの子完全に我々のこと疑ってるぞ。
もう適当に切り上げて逃げましょう。
いや顔を見られてるんだ。
このまま逃げるのは危険だよ。
クソッあのバカのせいで。
(マリー)ねぇねぇみんなさぁホントに信じてるの?何の話?何の話?何の話?わかった。
なになに?ゆきおとこの話!なにその話?違うの?違うよ!
(マリー)あのおじさんたちの話だよ。
私の予想だと…。
待って。
えっ?ごめんゆきおとこの話が気になっちゃってそっちに全然集中できないや。
えぇ〜もうどういうこと?ちーのゆきおとこの話をスルーして私先にはいけないよ。
マリーの話はタイトルが悪すぎるよ。
えっ?ゆきおとこの話とあのおじさんたちの話。
ゆきおとこの圧勝でしょ。
そうだよ。
タイトルにセンスがないんだよ。
わかったよ!じゃあもう早くさゆきおとこの話してよ。
でゆきおとこがどうしたの?いやそれがうちの中学の近所に最近ゆきおとこがいるっていう噂が流れてるの。
えっウソ!目撃情報も結構あって。
すごくない?やばいね。
でしょ!ねぇどう思う?マリー。
…何?最近雪なんて降ってないじゃん。
雪が降ってないところには出ないと思うよ。
夢がないね!そうだよマリーには夢がないね!そんなの関係ないよ!いないもんはいないの!しようがない。
悲しいけど夢のない女の話でも聞こう。
そうしよう…。
もう!!なんでそんな言い方されなきゃいけないの?もういい。
とりあえず私の話聞いてね。
なぁに?
(マリー)ロボットのことを必要以上に知りたがるなんておかしいし何より誰がどうやって作ったかもわからないようなロボットなんて誰にも修理できないと思うの。
それを知ってる教授はロボットの修理なんて誰にも頼まないと思うし。
確かに。
でしょ。
じゃああのおじさんたちは何なの?たぶんだけどあの2人…。
スパイだよ。
ヒッ!スパイ!?シー!ねたぶんね!ん?ねえどうしたの?なんで固まってるの?え?できんじゃん!夢あんじゃん!え?やるじゃん!その発想はなかったよ!見直したよマリー!え何?違うの!私は本気で言ってるの。
え…。
本気で言ってるの?マジで?怖っ!え?怖いし夢ありすぎだし…。
え…。
というかさ今どきスパイなんてありえないよ。
そうだよ。
漫画の読みすぎだよ。
待って違うの。
というかさ今のすんごい恥ずかしかったよね。
ね恥ずかちい〜。
恥ずかちいでちゅね〜。
違うの!ちょっとそうかなって思っただけだから。
ちょっとだよ。
絶対本気だったよね?もうね目がねマジだった。
もう違う!ホントにちょっとしか思ってなかったもん。
まあともかく今の発言は恥ずかしさにも問題あったけどあんないいおじさんたちのことを悪く言うほうが問題だったよ。
そうね。
おじさんかわいそうだよ。
…え?ごめん…。
何?おじさんに謝ろう。
え?なんで?そうだよそれがいいよ。
おじさん!ああもうダメだこれ。
この体勢しんどいわ。
先輩。
ん?呼んでますよ。
どうしたの?マリーが言いたいことあるって。
えっ?ねえ私さホントに謝らなきゃいけないの?そうだよ。
大丈夫だって!きっとおじさんも怒らないからさ。
ねっ。
どうしたの?話って?おじさん。
何?なんか…。
すみません。
何のこと?実はおじさんたちのことニセモノの修理業者だと思ってました。
ニセモノ!?そんなわけないじゃないの!すすみません。
じゃあ修理業者じゃないとしたらいったい何だと思ったの?それは…。
(マリー)それは…。
スパイだと思ってました。
スパイ!?すごいものに間違えられちゃったな。
そうですねアハハハハハ。
ごめんねおじさん。
ホントはいい子なんだよ。
いいよいいよ別に。
(笑い声)うんうんうんうん。
これはいったいどういうことだ?まったくわかりませんが…。
バカ2人が勝ったみたいです。
そうか。
だとしたら今が逃げるチャンスってことだな。
そうですね。
よし。
よ〜し今日はこれくらいにしておこうか。
そうですね。
(ちーちゃん)修理終わったの?うんだいたい直ったよ。
試しに動かしてみたいんだけど動かし方誰も知らないんだよね?うん。
あれ?そういえばこの前教授が動かし方わかったみたいなこと言ってたような気がする。
ホントか?キミロボットが直ったかどうか確認するために動かしてみたいんだけど動かし方覚えてる?あ〜何だっけな?う〜ん…。
あああのときちーもいたよね?えぇ!?あの教授が電話で。
ああ!えっと…。
思い出してくれよ。
えっと…。
でもさこれ私たちが思い出さなくても教授に聞けばいいんじゃないの?あっホントだ!いやいや!それじゃダメなんだよ。
でも教授6時には来るって言ってたからたぶんもうすぐ来るよ。
先輩もう無理です行きましょう!待ってくれ!もう少しで思い出すんだ。
なぁ思い出してくれ。
う〜んああなんだったっけ?あの…えっと…。
もう無理ですって!いやもう少しだってば。
あの子もまた疑ってますよ。
いやもうちょっと待ってくれよ!先輩!無理って言ってるじゃないですか!
(アコ姉)みんな久しぶり!じゃん見てこれ!お土産買ってきたよ!なんだようるさいな!あっ!思い出した!いいぞ!たしか教授がロボットの動かし方がわかったぞって言ってあそこの引き出しの中になんかしまってた。
あの引き出しか?うん。
これか!え?これがこのロボットのコントローラーか!え?なぁこれも修理しといたほうがよさそうだから借りてくね。
え?待ってください先輩!ほらみんなお土産だよ!私どこ行ってたと思う?実はね…って聞いてる?帰っちゃった…。
あれ持って帰ってよかったのかな?ってかあんなのでさホントに動くのかな?
(2人)う〜ん。
あ…ってかさなんかさっき誰か来てなかったっけ?私だよ!あ〜アコ姉だったんだ。
あ〜ってひどくない?見てよこれ私お土産買ってきたんだよ。
あ教授からだ。
もしもし。
えっ今日来れなくなったんですか?いつも私たちには来い来いって言うくせに!なんだ来れないんだ教授。
えっ?ロボットの動かし方を私たちが考える?いやそんなことしなくても教授ロボットの動かし方わかったって言ってたじゃないですか。
私とスーさんちゃんと聞きましたよそれ。
えっ違うんですか?えっDVDデッキ?ああなんかこっちに向かってリモコン押してるよ。
なんとなくわかりました。
はいはい。
ってかあの人たちの正体がさ何であれとりあえずバカな人たちだったんだね。
(アコ姉)みんな見て!あ…DVDデッキが勝手に動いてるよ。
やだ怖い!これってあれじゃない霊的なやつじゃない?アコ姉シーッ。
えっ?なんで?だって勝手に動いてるんだよ。
あわかったひょっとしてこびとじゃない?やだこびとたちの仕業なの?アコ姉…。
夢ありすぎだよ。
動いてる!きた!きた!私このロボットのパイロットだもん!今は小銭に決まってんでしょうが!どうしてくれるの!お母さんの言うこと聞いてるだけじゃないよ!レバーやスイッチどころか…。
思い出してくれよな?芹澤ちゃんがわからないよ!ホントに空気読んでくれる?みんななんかごめん!人類を滅ぼすような外敵が明日にもやってくるかもしれないんだぞ!
橘:宇宙生物を撃退したのち活動を停止した巨大ロボットはその動力源や操縦方法すら一切が不明。
だが各国政府は早々に調査を打ち切ることを決めた。
なぜなら地球の危機はすでに去っていたからだ
(橘)しかしそう遠くない未来あの生物は必ず再び現れる。
すべてのデータがあのときと同じ兆しを見せている。
だからこそ私は独自に調査と研究を続け来たるべき日に備えてここに8人のパイロット候補を集めた。
だからキミたちどうか私からのお願いだ。
人類の未来のため地球の平和のため力を貸してくれ。
(一同)はい!では全員ただちに配置につけ。
(一同)はい!いい返事だ。
(リサ)アンナそっちはどう?
(アンナ)コントロールルーム内部からはなんらかの信号を感知するような電磁波の類は計測できない。
念のためレンジを上げてもう一度やってみる?そうねお願い。
内部の様子をモニタリングできる小型のカメラとマイクのようなものはいくつか見つかった。
防犯用かな?内部の様子か…。
いったい誰が見てるっていうの?気が遠くなるような作業だろう。
橘教授!はい橘です。
いくら調べても何もわからないということがわかっていくばかりだ。
しかしそれでも…。
立ち止まるわけにはいきませんね。
あぁキミたちの協力に感謝してる。
頼りにしてるよ。
(橘)あっ!え?いや…。
ちょっと!どうしました?教授。
何でもないんだ。
それならいいんですが。
しまった。
なんでアイツら…。
簡単にではありますが内部の状況などはひととおり確認させていただきました。
ここで一度私たち8人がパイロットとなってロボットの起動実験を行ってみたいのですが問題ありませんでしょうか?あぁそれはもちろん構わないが。
うわっ!は?私たちでは問題がありますか?いやそういうわけではないんだ。
ただちょっと…うわっ!あっ!教授この子供たちはいったい…。
キミたち申し訳ないがいったん席を外してもらえないか?私たちがですか?この子供たちではなく。
このあとキミたち8人で起動実験を始める。
だからちょっと…ちょっと休憩だ!
(一同)はい。
いい返事だ!
(吉田)なんだかずいぶん楽しそうにしてらっしゃいましたね。
急に敬語使うのやめてくれよ。
(芹澤)おっさん。
テメエこれはどういうことだよ?だからそういうことじゃないんだよ。
お前らさ今日ここ誰も来ないはずじゃないのか?
(マリー)私たちのいないタイミングを見計らって…。
別の女を連れ込んで…。
ちょっと待てよ。
人聞きが悪い。
パイロット候補は私たちだけじゃなかったの?あのね彼女たちは政府が私の研究を支援する一環として派遣してきたんだ。
何十年もの間一度も動かなかったロボットがこのひと月ちょっとで幾度となく起動を繰り返してる。
そのことで政府の人間が再び興味を示しはじめ…。
そんな言い訳聞きたくないわよ!!コイツ今日どうしたの?
(トモ)怒ってんのはマリーちゃんだけじゃないよ。
純粋な乙女たちの心をもてあそんで!
(スーさん)だらしなく鼻の下のばしやがってよ!!
(ちーちゃん)うちら色気もなくてシュッとしてなくてどうもすみませんでした!
(工藤ちゃん)どうせうちらなんかどこにでもいるような中学生だよ。
工藤ちゃんまで?
(芹澤)ていうかさなんであんなコソコソうちらのこと隠すみたいな感じにしてんの?あのな…。
政府のお偉いさん方から派遣してきた人間にロボットのパイロットがお前たちだなんて言えるわけないだろ!は?どういう意味?いやだから…。
私たちはパイロットと認められてない?話を聞け。
(アコ姉)パイロットでも何でもない未成年の女子中学生にひと月ちょっとにわたってあれをしろこれをしろって強要。
これはもう立派な犯罪だよ!ちょっと話を聞けって!
(リサ)教授。
そろそろよろしいでしょうか?政府の人!警察呼んでください!!
(リサ)警察?いやちょっちょっちょっ…。
いや違うんだ。
さあ起動実験を始めよう。
教授。
うん?まさかこの子供たちがロボットを動かしたというパイロット…。
バ…バカな!そんなわけが…ないだろう?でも…。
いやいやいやいや!こんなうちらみたいな色気のなくてどこにでもいるような中学生がパイロットなわけないじゃないですか。
じゃあどうしてここに?私たち地元の中学に通う学生なんです。
今日は教授の取り計らいでロボットの中を見学させていただけるということでおじゃましました。
あの…そういうことなんだ。
少し訳があってな。
彼女たちの言うとおりにしてやってほしい。
教授がそうおっしゃるのなら。
わ〜すご〜い!ロボットの中ってこんなふうになってたんだ!
(橘)いやもうなんでそんな面倒くさいこと言うかな!?すごい!人けのない街並みを一望できるよ!
(橘)あのさもう今日のところはおとなしく帰ってもらえないかな?
(一同)すご〜い!私たちもロボットが動くところ見たいです!工藤ちゃんもう!
(リサ)教授そろそろ準備を始めてもよろしいでしょうか?ああよろしく頼む。
私はちょっと…外の空気を。
教授も一緒にロボットが動くところ見ましょうよ!教授はもう…何度も見ているから。
どこの誰と見たのかしら?だいたいお前らとだよ!お姉さんたちすっごいきれいですよね。
なんかモデルさんみたい!そう?そんなことないと思うけど。
いやすごいですよ。
だっていい歳して別にモデルでもないのに真剣にやってたらオシャレとかしてる余裕なさそうな仕事なのにそんなモデルみたいな感じ出しちゃってどうかしてると思う!芹澤さん?これって何をする機械なんですか?モーションキャプチャーの要領でマーカーから位置情報以外にも装着者のフィジカルなデータを収集してまあ簡単に言うと…。
えっなんで今簡単に言おうと思ったんですか?相手が中学生だからってナメてたんですか?バカそうな顔した子供だなと思って軌道修正しようとしたんですか?ちょっとそこもなんかトゲあるぞ。
キャッ!どうしたの?何なのこれ!?いったいなんで?お前らホント…うっ!ごめんなさい手がすべって。
工藤ちゃん…。
教授どうしました?あっ!そっちまで何センチ?えっとですね。
め…眼鏡。
オーライ!バックホーム!ちょっとどこ投げてんの?イエーイ!ごめんなさい手がすべって!いい加減にしろよこのクソガキども!息が…。
どういうつもりなの!?あの…いろいろ調べようかなって思って。
円グラフを描こうかなって思って。
お前は!?ごめんなさい手がすべっちゃって…。
ここでキャッチボールする必要がある?ないです。
キャッチボールする必要があんの!?ないです。
どうすんだそれ?どうしようとしてんだ?えっとこれは眼鏡屋さんに行って直してきます。
ダッシュ!ウィーッス!あとのヤツは全員そこ一列に並べ!これはいったいどういうことですか教授!ご説明願えますか!それは…。
アンタらが勝手に来るからいけないんじゃないのよ。
あぁ!?うちらが…うちらがパイロットだって言われてたのに。
お前ホントはそこまで真剣にロボットのこと…。
別にたいして大事じゃないものでも急に取り上げられたら悔しいじゃん!それだけ?それだけじゃないよ。
なんかその…シュッてしてるからムカつく!ニヤニヤしてて気持悪いんだよ!変態!男っていっつもそう!キミは何なの今日は。
はぁ…やはり彼女たちが…。
こんな子供たちがロボットを動かしたというんですか?どうせうちらなんかどこにでもいるような中学生だよ!はぁ…キミたちパイロットをクビにするつもりはない。
彼女たちはあくまで試験的に派遣されてきたスタッフだ。
理屈こそわかってはいないがこのロボットを動かすことができたのはキミたちだけだ。
それは事実だからな。
うるせぇよパイロットなんてやんねえよ!えぇ!?どっちなんだよ?だったらなんで私たちがパイロットだってことを隠そうとしたんですか?このロボットを動かしたのがキミたちだとわかったら政府はキミたちを今なんかよりはるかに厳しい管理下に置こうとするだろう。
でもそれではダメな気がするんだ。
それではロボットは動かないような…なぜだかそんな気がするんだ。
何かずるい。
は?急にきれいごとばっかぬかしやがって。
お前たちのことを思ってのことだろ!そこまで気遣う必要ありませんよ。
(橘)なに?は?そこまで気遣ってほしいんですけど。
お前黙ってろよ!どういう意味だ?政府はこのまま私たちにパイロットを交代することも視野に入れています。
そんな話は聞いてないぞ。
少し考えればわかることでしょ?この報告書によれば…。
動かしたとはいっても20年前のような戦闘能力を発揮したケースは数えるほどでこのところは満足に動くことすらままならない。
それにこんなただ遊んでいるばかりのパイロットでは…。
は?バカにしないでほしいんですけど。
申し訳ないが私も同感だ。
これでもこの子たちは私が認めた正式なこのロボットのパイロットなんだ。
勝手に決めつけないでほしいんですけど!どうしたいんだよ?こんな子供たちに頼らなくても時間をかけてシステムを解明できれば…。
(警報)
(橘)この警報は…まさか!
(リサ)何ですか!?やはり…。
国籍不明の量産機が接近してる。
いったいどこの国が?調査は日本政府に任せるという話じゃ…。
優秀な調査員とパイロットたちをまとめて手に入れようという魂胆か。
(リサ)そんな…。
残念ながら時間をかけていられる余裕はあまりないようだな。
あなたたち今すぐロボットを動かして戦いなさい!ヤダ!なんでよ?だってイヤなんだもん!別にイヤじゃないけどなんか…。
別にイヤじゃないのかって思われるのがイヤなんだもん!わかる。
妙な意地張ってる場合じゃないでしょ。
それはそっちの言い分でしょ。
わかる。
どういうことよ。
敵が襲ってきてんのよ。
単純にはいそうですかとは動かせない。
別に動かそうと思って動かせるわけでもない。
そう。
そうだった…。
動かそうとはしなさいよ。
ヤダ!
(リサ)何考えてんの!意味わかんない。
みんなそれぞれいろいろあんだよ!絶対に大人の言うことなんて聞きたくない!きた!えっ!?〜起動した。
なんでよ?ちょっとやばくない?アコ姉と吉田ってまだそんな遠く行ってないでしょ?すぐ出たところにいるよ。
もし今動いたら…。
おお〜!
(割れる音)なんかいつもよりすごい。

(リサ)これがオリジナルの力?
(スーさん)え?今日のすごくない?
(アコ姉)ねぇちょっと外にいるのに動かさないでよ。
動かそうと思って動かしてるわけじゃないんだからしかたないでしょ!
(アコ姉)そりゃわかるけどさ。
なんで怒ってんの?あっ眼鏡はまだ…。
もういいわ。
リサ今のは?調査は中止。
ただちに本部に帰還します。
了解。
え?帰るの?ええ。
もう二度と来ないから安心して。
イエーイ!橘教授!なんだ?これだけ途方もない力を持つ機体を満足にコントロールもできないまま使おうだなんてあなたは本当に地球を救うつもりでいるの?もちろんだとも。
たとえ得体の知れないものだとしても我々人類がすがることができるのはこのオリジナルの持つ力だけなんだ。
ていっ!お前何まだかっこつけてんだよ!
(芹澤)謝れよ!なんでだよ!謝れよ!悪かった。
謝ってんじゃねえよ!なんなんだよ…。
うるせぇよバーカバーカ!うわぁ〜っ!なぜ動かない?2015/02/09(月) 00:35〜01:35
テレビ大阪1
甲殻不動戦記ロボサン[再] 第5話 第6話[字]

ドラマ初主演の私立恵比寿中学と日本の最先端VFX技術がコラボレート!8人の少女たちが地球を救う!?未体験SFシチュエーションドラマをアンコール放送!

詳細情報
第5話あらすじ
「男スパイ潜入!」
正体不明の巨大ロボットコックピット内、薄暗い室内で何かを探している謎の男2人(神保悟志、迫田孝也)。そこへ突然現れたちーちゃん(柏木ひなた)の存在に気づき慌てふためく。彼らの正体はロボットの機密情報を入手しようと潜り込んだスパイだった。そうとは知らず、何かの業者と勘違いしてしまうちーちゃん。
第5話あらすじ続
自分がロボットのパイロットだと言い切る彼女にスパイたちは何とか情報を聞き出そうとするが…。
第6話あらすじ
「パイロットは、美女か少女!」
巨大ロボットのコックピット内、長身のモデル風美女たち8人がロボットの調査をしている。そこへ、いつものように女子中学生8人(私立恵比寿中学)がやってくる。たまり場を奪われたことへのショックといら立ちを橘教授(甲本雅裕)にぶつけると、教授は美女たちは最近になって起動を繰り返すロボットに再び興味を示した政府が派遣したパイロット候補者だと釈明する。
第6話あらすじ続
少女たちは嫉妬心から次々と美女にちょっかいを出していく…。
出演者
【主演】私立恵比寿中学
(アコ姉…真山りか、スーさん…安本彩花、芹澤…廣田あいか、マリー…星名美怜、吉田…松野莉奈、ちーちゃん…柏木ひなた、トモ…小林歌穂、工藤ちゃん…中山莉子)

橘教授…甲本雅裕
原作脚本
【脚本】土屋亮一(シベリア少女鉄道)、福田晶平、廣川祐樹/鈴木拓也(テレビ東京)
監督・演出
【監督】Yuki Saito
【VFXスーパーバイザー】野口光一(東映アニメーション)
【プロデューサー】祖父江里奈(テレビ東京)、加藤伸崇(S・D・P)、坪ノ内俊也(ビデオフォーカス)、大越大士
音楽
【オープニングテーマ曲】
私立恵比寿中学「ハイタテキ!」
(DefSTAR RECORDS)
【エンディングテーマ曲】
超特急「Star Gear」
(SDR)

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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