日本っていいなぁ
「和風総本家」のお時間です
新しいシンボルもなじみつつある東京下町がらんまんの…
幾度も春を越えてきた職人さんたちの技にもますます磨きがかかり…
その一方で…
職人を目指し…
♪〜
下町の1日を追いました
午前5時
少しずつ早起きになっている朝日にも春の訪れを感じる1日のはじまり
♪〜
東京のシンボルもまぶしそう
冬の寒さから解き放たれ心が浮き立つ春の朝
町が目覚め人々が動き出します
♪〜
赤々と熱せられた金属に打ち下ろされる巨大なハンマー
材料は1200度の高温
その至近距離で作業する…
抜群の連携プレーで金属パーツを自在に加工するプロ集団です
少し離れた場所にいるのはハンマーのスイッチを操る職人さん
全員が息を合わせひとつ間違えば命の危険もある作業をスムーズに進めていきます
ここでここでねテレビ…
長年ともに作業してきた信頼あうんの呼吸があればこそ
今度は…
ハンマーでたたき型へ通すことで成型します
作り上げたのは…
硬い金属を正確に成型する熟練職人の技
作ったパーツは表面を削られ私たちの知らないところで生活の役に立っているのです
東京下町24時
午前10時
砂町銀座商店街では次々とお店が開店
できたてのお総菜が店頭に並び商店街が一気に活気づくころ…
その一方で人知れず仕事にいそしむ職人さんがいるのもまた下町
こちらは…
ベテランの職人さんたちが…
ちなみにこちらの女性もかなりの熟練さん
(笑い声)
(スタッフ)82歳ですか!?そうそう…
(スタッフ)全然見えないですね
ここであなたに質問
こちらの職人さんたち何を作っている方々でしょうか?
3つの鍵をヒントにお答えください
これが主な材料
丈夫で保温性も高く軍服にも使われた生地
この部分が丸くなっているのがポイント
さらに…
(スタッフ)今?うん
職人さんたちが作るもの一体な〜に?
「和風総本家」は「東京下町24時2013年春」でございます人情豊かな東京の1日に密着してまいりますがさあそしてゲストをご紹介したいと思います加藤剛さんですよろしくお願いします
(拍手)
(東)すごい!クイズ番組にお出になるっていうのはなかなか…私記憶にないんでございますがないですねクイズのほうはいかがでしょうか?見てるのはいいですけどもね自分が出るのはねちょっと…見てるぶんにはね…
(笑い声)大丈夫です大御所中の大御所ですからねホントによろしくお願いしますクイズに参りましょう!何を作っている職人さんなんでしょうか?フェルトに近いような生地あれがもう材料の全体というか…基本的にはほぼこれで…えぇ〜!?メーンの材料ですね全然分かんないね?これねそれからご主人が言ってました「春が一番忙しいなぁ」だからまさに今この時期
(東/井森)この時期!入社とか入学とかそういうのは関係あるんですか?ちょっと待ってください「入社」のあと何とおっしゃいました?あっ「入学」!今ボク…
(笑い声)「入幕」はおかしいでしょういやいい線いってると思いますあっいい線?いい線です使う年齢層はどれぐらいの年齢層の人が使います?え〜…10代えっ!10代!?10代!?うん…これなかなかないですよ?加藤剛さんがフリップに答えを書くっていうねなかなかないですよ?では答えを前にお出しください♪〜では加藤剛さんから参りたいと思いますお願いします答えは「帽子」「ダメですか?」と言われてもですね…
(舞の海)帽子…
(加藤)だと思った舞の海さん
(舞の海)はいっ!ざぶとん!
(笑い声)萬田さんに笑われた
(笑い声)ざぶとん!
(舞の海)迷ったんですけどね〜何と?いや帽子と…帽子とざぶとん迷ったんですか!?えぇ…萬田さん「学生帽」ですねあの生地とあの丸いのでもう…ピン!と来ましたねきょうはきょうはやりますよ!
(笑い声)…東さんそうです…同じ答えです井森さん
(井森)もう一緒ですねもう答えは学生帽ひとつです!かなり自信がありますそうですかだいたい東さん…違う!何でよ!
(笑い声)
ベテランの職人さんたちが作る物とは一体?
まずは細長い生地を2つに折りその合わせた部分を縫って輪っかにします
一方緩やかな曲線のこちらの生地はその端を縫って4枚を1つに合わせます
すると…こんな丸い形に
全部で6枚あったうちの5枚を使って2つのパーツを作りました
ここからは別の職人さんの出番
恒子さんの夫でもある2代目主人
現在87歳にして現役というこの道65年の職人さん
先ほどのパーツをそそくさと折り曲げたかと思うと…
一気に縫いあげます
そこには何の目印もありません…にも関わらずこのスピードと正確さ
そう全盛期には1日500個
単純計算で年間12万回以上も繰り返してきた作業
♪〜
長さの違う2つの輪を一瞬で縫い合わせてしまいました
5枚の生地が2つになりそして1つに…
立体的になってきました
♪〜
時代は変わっても今も仕上げはミシンではなく手縫いです
しかしずいぶんとまたあらっぽい縫い方ですが実はこれ全て計算されたもの
♪〜
豆助気になるわね
完成間近の品物の裏側を大ざっぱに手で縫っていく職人さん
丸い形に施された不規則な縫い目
これを裏返してみると…
そこには絶妙な間隔で出来た凹凸が…
昔から受けつがれてきた独特のフォルム
こうしてひと手間かけることで格好良さを演出しているのです
そして…
この丸い形のミシンで最後のパーツの取り付け
このミシンこうしてカーブをきれいに縫うためのものだったのです
もう皆さんお分かりですね?
正解は…
昭和のころには海外にも輸出していたものの現在その需要は激減
まだ残ってはいるものの東京で学生帽を使用する学校も減ってきています
結婚60年
いつも一緒に仕事を続けてきた夫婦です
減り続ける学生帽の需要
しかしだからこそ長年連れ添った2人にはある決意が芽生えていました
(笑い声)というわけでクイズの正解は学生帽でございましたもちろん加藤さんも正解です4名の方正解です
(拍手)舞の海さんは初日黒星ということでした
(笑い声)黒星スタートですね迷われたんですけどね〜う〜んまあでもねぇ初日黒星っていうのはけっこう気分がよくないですね
(笑い声)
東京下町24時
午前11時都電が走る大塚
駅近くのビルの中に響く声
いらっしゃいませ!ありがとうございます!
白衣を着た若者たちは研修で声出しの特訓中
若者たちが目指すのは寿司職人
お客さんの前でステージとも言えるカウンターに立ち新鮮な海の幸を提供する食のスペシャリスト
研修していたのはこの春全国から上京してきた新人さんたち
こちらへどうぞいらっしゃいませ
お店で仕事をするための…
カウンターに品物を出す特訓です
研修中の新人さんたちプロの世界の厳しさを初体験
もうちょっと声おっきい声出してはい
潟山嘉樹さんは数日前に上京してきたばかりの18歳
ことしも全国から上京してきた大勢の若者たち
その中のほんの小さな1ページ
・ありがとう
それは…
あら豆助どこ行くの?
これはこの春上京した若者の小さな…
さかのぼること3日前鹿児島
東京よりも一足早く春の訪れる鹿児島で潟山さんは育ちました
家族と過ごしたこの家とももうすぐお別れ
憧れだった東京での寿司屋修業
今夜は上京前最後の夕食です
長男の上京をあすに控えふだんはお弁当屋さんでパートをするお母さんもきょうは仕事を早く終えて一緒に晩ごはん
唐揚げに…
大好物で門出を祝います
一人息子が心配で本当は手放したくないお母さん
しかし単身赴任中のお父さんは東京で勝負しろと息子の背中を押したのだとか
そうですね…
たった一人の男の子
パートをしながら子育てを頑張ってきたお母さん
18年の間大切な…
そうですね…ごはんでもやっぱこういろいろ…きょうは何にしよう?とか思いながら作りますしそうですね喜んでくれれば…
別れを前に知る自分を育ててくれた母の思い
いよいよ…
この日もパートで忙しいお母さん
ゆうべは何も言えなかった潟山さん
きょうはしっかりと感謝の気持ちを伝えるつもりです
・東京に行っても…♪〜♪〜・お待たせいたしました鹿児島空港行きエアポート…♪〜・発車します♪〜
涙をこらえ東京での新生活が始まります
♪〜
東京下町24時
隅田公園でははかなく舞い散る桜吹雪の中
花見客が楽しそうにお弁当を広げるころ
ひときわにぎわう下町浅草・仲見世通り
春色に染まった浅草寺に観光客があふれかえります
そんな浅草で…
通りに聞こえてくるちゅう房の大きな声
店前には長蛇の列
下町の人気洋食店はきょうも満員御礼
お客さんの目当ては名物のハンバーグ
実にお客の8割が注文するという下町の味
多い日は1日に400個も提供するというその人気の秘けつは?
儲けは度外視の薄利多売
いちばんのごちそうは幸せそうに食べてくれるお客さんの笑顔
まだまだ長蛇の列は途切れないようです
午後12時半
・いらっしゃ〜い!
こちらのお蕎麦屋さんも大忙しです
こちらの男性が注文したのはざるそば
豪快に食べ終えると…
茹でたお蕎麦はお土産
どなたかに…
こうして毎日奥様にお昼ごはんを届けるのが日課だそう
実はこの方…
午後1時
昼食を終え仕事場に戻ると…
作業を再開する職人さんが取り出したのは…
なんとビリビリと破き始めました!
今度は和紙を取り出しました
糊を付けるとその上に着物のハギレを広げて貼り付けます
すると…
ブラシでハギレと接着した和紙をたたいていきます
これは生地に和紙を貼り合わせ丈夫にする「裏打ち」という加工
和紙と合わせたことでハギレだけの状態と比べしっかりと張りが出て強い生地になりました
裏打ちで強くした生地に型を当て小さく切り抜いていきます
様々な形に切り抜いてこれで何をするというのでしょうか
職人さんが運んできたのは…タンス?
その表面に彫刻刀で模様を彫り上げました
先ほど切り抜いたパーツを彫り上げた模様の上に載せるとその縁を…
木目込みは日本人形などにも使われている装飾技法
元々は桐箱製造会社として創業したこちらの工房
桐ダンスに付加価値を付けるため先代が木目込みの装飾を取り入れたそう
熟練の技で桐ダンスの表面に表れたのは縁起ものの「鈴」
和紙を裏打ちすることでふっくらとした着物の生地の風合いが生まれます
この桐ダンスは還暦祝いの品
お客さんが持ち込んだ着物のハギレを使い2つとない記念品になりました
こちらの小物入れにはやはり縁起もののトンボが
木目込みの装飾があることで特別なものに
創業から139年の老舗「箱長」
きょうも職人さんたちが桐ダンスに木目込みの装飾を施しています
すると職人さん完成したタンスをこん包
そんな中文京区の庭園では庭師さんたちが何やら大きな物を運んで来ました
これは一体…?
ここであなたに質問
実はこの「じゃかご」古くからあるもの
かつてはさまざまな場所で見かけました
ではその「じゃかご」の役割とは一体な〜に?
はいお書きください!いやいや…乱暴すぎるでしょうちょっと!じゃかご?じゃかごご存じないですか?いや知るわけないでしょう!だって初めて見たものだって…そんなに有名?知ってます?みんな加藤さんご存じですね?じゃかごあら〜!そういう名前はあるんですね?「じゃかご」っていう何か入れるんですか?このカゴにカゴだから何か入れるってことですよね?舞の海さんそれを考えるのが舞の海さんのお仕事ですということは何か入れるんだ私は何も「入れる」とは言ってませんけどねどう使うのかを…どう使うのか?聞いてるわけですポンと置いてあるの?何ですか?置き方!置き方これが縦の状態これが横とするとこっちですね
(東/井森)横!?こっちですこっちの状態ですそれは雪国で使いますか?なるほどさすが青森県のご出身!見当違いです見当違い…
(笑い声)連敗しそうだぞこれ…え〜?
(笑い声)どういう役割をこのじゃかごは担っているのか加藤さんお書きになりました?いえいえ…
(笑い声)ちょっとお悩みになってるんですよね?今
ちなみに「じゃかご」とはこんな字を書きます
その用途は?
豆助は知ってる?
昔からあるこの「じゃかご」の役割とはいったい?
職人さんたちが作業を開始しました
この「じゃかご」実はその置き方がポイントなのだとか…
そう蛇籠の名の由来はその蛇のような見た目から
次々と「じゃかご」の中に石を入れていきます
さらにその隙間からも石を入れ「じゃかご」の中はみるみるうちに石でいっぱいに
すると…
ハンマーで石をたたきさらにぎゅうぎゅうに詰め込んでいきます
ぎっしりと石が詰め込まれた蛇籠
長さ14mまるで蛇のようにうねうねと設置されました
一体この蛇籠にどんな役割があるのでしょう
しばらくこの場所を観察してみると…
♪〜
水が流れ込み大きな川が姿を現しました
「じゃかご」が設置されたのはまさにその岸辺のところ
皆さんもうお分かりですね?
「じゃかご」の役割
それは岸を水の浸食から守る護岸だったのです
そもそも「じゃかご」とは日本古来から伝わる河川を守る伝統の工法
その昔ながらの知恵は近年まで使われ長年に渡って川の氾濫から多くの人々を守ってきました
現在よく見かけるこのような鉄製の物もその名を「蛇籠」といいます
ここ小石川後楽園では時とともに蛇籠が緩みその役割を果たさなくなってしまいました
そこで今回2年ぶりに新しいものと交換することに
そう蛇籠はこの美しい景観を未来へと伝える川辺の守り神でもあるのです
はいというわけで正解は護岸でございました加藤さんはちょっと区切りと…そうなんですよまさに川とそれ以外の部分を区切るという意味ではボク個人的には正解にしてもいいのかなと思うんですけど…いや正解でしょこれ正解ですよ加藤さん!違う護岸じゃないからダメですよ護岸じゃないから…護岸じゃないから正直さをね井森さんに教わっていただきたい
(笑い声)見てない!
(井森)見たでしょ?私の答え!井森さんのなんか見るわけないでしょ俺が!私のほうが早かったですよ!加藤さん私のほうが書くの早かったですよ
(笑い声)
東京下町24時
午後4時半
寿司職人を目指し上京してきた若者たちは…
・潟山嘉樹くんはい
2日間の短い研修を終え配属されるお店へ
頑張ってくださいありがとうございます
(拍手)
新人は全員寮生活
あしたからの忙しい日々に備えきょうは英気を養います
なんと潟山さんの配属先は銀座にある超高級店
東京下町24時
午後7時
あの桐ダンスの表面に木目込みの装飾を施した職人さんが完成したタンスの納品に向かいます
もちろん自信作
それでも納品の瞬間は心配になるようです
今回は奥さまの還暦祝いに思い出の着物の一部を木目込みの装飾に使って欲しいとの依頼でした
果たしてお客さんの反応は?
職人さん緊張の一瞬です
(早苗さん)わぁ〜!
(正雄さん)あ〜どうもできましたねぇ!あ〜!できたできた
(早苗さん)ちゃんと入ってる
(正雄さん)上品ですよねやっぱりね
納品を終えた帰り道…
ハンドルを握る職人さんはとってもうれしそう
東京下町24時
午前3時
響くのは勢いよく氷が切られる音
ここは早朝からけん騒に包まれる東京の台所築地市場
人々が目覚めるより早く新鮮な海の幸をさばく市場の職人さんたちが仕事を始めます
そしてまた東京に朝がやってきました
午前9時
銀座の大通りを先輩と歩くのは鹿児島から上京してきたばかりの潟山さん
ボクも緊張したからみんな緊張するからそれが普通だから気にしなくていい一回り大きくなったあなたのことを待ってますから
鹿児島から涙をこらえて上京したのはつい4日前のこと
豆助緊張するわよね!
よろしくお願いしますお願いします
きょうから寿司職人としての人生がスタートします
今も変わらぬ江戸の粋
そして相手を思いやる心
路地裏に残る日本の優しさ
それが下町のいちばんの魅力なのかもしれません
下町っていいなぁ
加藤さん今度映画にご出演されるということで「舟を編む」という映画でね「舟を編む」はい
(加藤)長い年月をかけて辞書を編さんする人たちの話ですことばに対する愛とそれから人と人とに対する愛愛の話ですけどもぜひご覧ください2015/02/08(日) 14:00〜15:00
テレビ大阪1
和風総本家[再]「密着!東京下町24時〜出会いと別れ2013年春」[字]
壮絶!巨大ハンマー▽70歳職人集団…豪快技▽潜入!浅草老舗洋食▽傘作り職人夫婦▽18歳涙の上京物語鹿児島から寿司名店へ▽職人の引退…版画師男の決断▽11代目豆助
詳細情報
番組内容
4月上旬までにポスター20枚を仕上げる手書きポスターの職人さん、この春をもって引退を決めた職人歴60年の木版画摺り師、家族と離れ銀座の老舗すし店で修業する新人さんなど、出会いと別れを繰り返しながら、春の下町で営まれる人々の生活や職人さんたちの一日に密着。一日24時間の時間軸に沿ってご紹介します。
出演者
萬田久子
東貴博
加藤剛
井森美幸
舞の海秀平
【進行】
増田和也(テレビ東京アナウンサー)
音楽
「和風総本家」テーマ曲
縁の詩(えにしのうた)
【作曲・演奏】上妻 宏光
ホームページ
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ジャンル :
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – クイズ
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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