NHKニュース おはよう日本 2015.02.08


おはようございます。
2月8日日曜日朝7時になりました。
NHKニュースおはよう日本です。
外務省は、イスラム過激派組織イスラム国による日本人殺害事件などを踏まえ、シリアへの渡航を計画していた50代のフリーカメラマンの日本人男性に対し、きのう、旅券法に基づき、パスポートの返納を命じて回収し、渡航を差し止めました。
外務省によりますと、生命や財産の保護を理由にパスポートの返納を命じるのは初めてだということです。
イスラム過激派組織イスラム国による日本人殺害事件で、イスラム国側が、今後も日本人を標的にすると予告していることから、政府は海外での邦人保護の強化に乗り出していて、外務省は、イスラム国が勢力を拡大するシリアの全土に、退避勧告を出して、どのような目的であれ、渡航しないよう呼びかけています。
こうした中、新潟市の50代のフリーカメラマンの男性が、トルコを経由してシリアに渡航する計画があることを、新聞のインタビューなどを通じて表明していたことから、外務省は、警察庁と共に、渡航の自粛を強く働きかけてきました。
しかし、この男性は渡航の意思を変えなかったということです。
このため外務省は、この男性の生命、身体や財産の保護のために、渡航を中止させる必要があるとして、きのう、旅券法に基づき、パスポートの返納を命じて回収し、渡航を差し止めました。
外務省によりますと、生命や財産の保護を理由にパスポートの返納を命じるのは初めてだということです。
外務省からパスポートの返納を命じられた新潟市の50代の男性は、去年シリアに入りたかったが、入れなかったので計画していた。
渡航の自由がないのではないかと感じたと話しています。
和歌山県紀の川市で、小学5年生の男の子が刃物で刺されて殺害された事件で、逮捕された男の関係先から、作業用のゴーグルのレンズとゴムの部分が別々に見つかり、押収されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
事件の現場では、直後にゴーグルのようなものをつけた男が走り去る姿が目撃されていて、警察が関連を調べています。
男は容疑を否認しています。
今月5日、和歌山県紀の川市の住宅街の空き地で、小学5年生の森田都史さんが刃物で刺されて死亡しました。
警察はきのう、近くに住む無職、中村桜洲容疑者を殺人の疑いで逮捕しました。
調べに対して容疑を否認し、男の子を殺していない。
見たこともなく、知らないと供述しているということです。
警察のその後の調べで、中村容疑者の2か所の関係先から、作業用のゴーグルのレンズとゴムの部分が別々に見つかり、押収されていたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
中村容疑者は以前、自宅の周辺で、作業用のゴーグルをつけ、木刀のようなものを素振りしている姿が近所の人に目撃されています。
事件の現場では、男の子が刺された直後に、ゴーグルのようなものをつけた男が走り去る姿が目撃されていて、警察が関連を調べています。
イスラム過激派組織イスラム国に対し、アメリカ軍などが空爆を始めて半年となりました。
一部の拠点を奪還するなどの成果が出ているものの、戦闘の長期化は避けられない状況です。
イラクとシリアの北部を中心に支配を続けるイスラム国に対し、アメリカなど12か国が空爆に参加し、これまでに2300回を超える攻撃を行いました。
パイロットを殺害されたヨルダン軍は報復だとして、3日間連続で大規模な空爆を行ったほか、アメリカ軍なども新たに26回の空爆を行い、イスラム国の装甲車両などを破壊したと7日、発表しました。
さらに、イスラム国に対する空爆を見合わせていると伝えられていたUAE・アラブ首長国連邦は、7日、作戦を支援するためF16戦闘機の部隊をヨルダンに配置すると発表し、空爆に参加する姿勢を鮮明にしました。
声明では、ヨルダン軍は地域の安定のために多大な犠牲を払っている。
非道なテロ集団にアラブ諸国は協力して対処すべきだとしています。
また、半年にわたる空爆の支援を受け、地上では、イラク軍やクルド人部隊が各地で攻勢を強めています。
しかし、イスラム国はシリア北部のラッカや、イラク西部のアンバール県など、本拠地とされる地域で依然、強固な支配を維持し、住民を戦闘員に勧誘するなどして、反撃の準備を進めていると見られ、戦闘の長期化は避けられない状況です。
ではここからは国際部の太デスクとお伝えします。
これまでの戦闘の経緯、ちょっと改めて整理して伝えてもらえますか。
現在、アメリカ軍主導の空爆が続いておりまして、イスラム国の当初の勢いには歯止めがかかっていると見られています。
イスラム国はもともと内戦下のシリアで世界中から集まった戦闘員と、シリア軍から奪った武器で戦力を増強し、油田が集中する東部のラッカ、ここですね、ラッカを支配下に置きました。
その後、ここを一方的に首都だと主張しています。
さらに、去年6月には、イラク第2の都市モスルに攻撃を仕掛けました。
隠れてますが、モスル、ここです。
ここでもイラク軍が残していった大量の武器を手に入れています。
そして、両国の北部を中心に支配地域を拡大しまして、一時は首都バグダッドに迫る勢いもありました。
この水色の所が活動地域ですね。
そうですね。
危機感を強めたアメリカですけれども、去年8月からイラクで、9月からはシリアで空爆を開始しています。
そして有志連合を結成して、イスラム国の国際的な包囲網作りを進めています。
その有志連合ですけれども、改めてこれまでどんな対応を取ってきたんでしょうか。
その有志連合、60を超える国や組織などが参加しています。
主なグループに分けますと、空爆を行う軍事的役割、その後方支援的役割、難民支援など、非軍事的役割があります。
日本はこの非軍事的役割を求められています。
現在、空爆に参加している国は12か国ありまして、イスラム国の車両や戦闘員が集まる拠点の建物、武器庫のほか、このラッカの東側に広がっている主要な油田、こういった施設を破壊しています。
こうした空爆の支援を受けまして、イラク側の地上では、治安部隊がイスラム国を押し返しています。
また、シリア側の地上でも、国境沿いのこのアイン・アルアラブ、ここでクルド人の治安部隊が空爆の支援を受けまして、イスラム国の部隊を押し返し、先月には市街地を完全に取り戻しました。
こうした状況の中で、イスラム国は今、新たな戦闘員の確保に躍起になっています。
現地からのリポートをご覧ください。
トルコ側のシリアとの国境沿いの町、カルカムシュ。
シリア側の町から逃れてきたアフマド・カリールさんです。
イスラム国のメンバーとなった知り合いから、勧誘の電話を頻繁に受けています。
以前、別の武装グループに所属していたアフマドさん。
戦闘中にイスラム国の戦闘員が死亡した現場を目撃したことがあります。
戦闘員を確保しようとするイスラム国。
支配地域の子どもを誘拐し、戦闘員にしている実態も浮かび上がってきました。
イスラム国に拘束され、その後、逃げ出すことができた14歳の少年です。
拘束されていた1か月の間、戦闘訓練に参加させられていたといいます。
イスラム国が最近、インターネット上に公開した少年兵の訓練を撮影した広報ビデオです。
中には、幼い子どもの姿もあるということです。
そして訓練の最後には、捕虜を殺害するところを強制的に見せられたといいます。
戦闘員の勧誘、特に子どもまでこの戦闘員に仕立て上げようとしている現状ですけれども、これはイスラム国の戦力が現状、落ちているからと見ていいんでしょうか?
そう思います。
最近、追い詰められ、焦りがあるとうかがえる点があります。
1つは今月公開されたヨルダン軍のパイロット殺害の映像です。
この中で、ヨルダン軍のほかのパイロットを脅迫する内容が含まれています。
空爆をなんとかやめさせようとするねらいがうかがえます。
これは逆に、空爆が相当こたえているともいえると思います。
さらにその映像の中に、イスラエルを非難するメッセージが含まれていました。
これまでイスラム国が発しているメッセージの中には、イスラエルについて、触れることはほとんどありませんでした。
一般的に、イスラム教徒の間には、反イスラエル感情が広くあります。
そうしたイスラム教徒の琴線に触れることを訴えることで、イスラム教徒からの支持を引きつけようというねらいもうかがえます。
太デスクには後ほどまた聞きます。
今後の鍵を握るのは、先ほども説明がありました、有志連合、その有志連合を主導するアメリカです。
ではここからは、ワシントンにいる禰津記者に聞きます。
イスラム国の封じ込めに向けて、アメリカは今後、どのように動くんでしょうか。
この半年間で2300回を超えた空爆の8割以上は、アメリカ軍が行ったものです。
ただ、アメリカはこのイスラム国との戦いは長期化すると見ていて、有志連合の結束が欠かせないと考えています。
ヨルダン軍のパイロット殺害で動揺が広がり、有志連合の一角、UAEが空爆を一時停止する事態になりましたが、アメリカはイラク北部にパイロットの救出部隊を再配置するなど、包囲網の分断を狙うイスラム国のたくらみを阻止し、結束の強化に動いています。
そして空爆に加え、今後、鍵となるのが、イスラム国に奪われた地域を取り返す地上作戦です。
アメリカは、地上で戦う部隊として、イラク軍やクルド人部隊、そしてシリアの穏健派の反政府勢力に訓練を行う計画です。
しかし地上での戦闘には、アメリカ軍の特殊部隊など、一部を派遣する必要があるのではないかという指摘も出ています。
近く就任する見通しのカーター次期国防長官は、これまでの戦略を踏襲する方針で、アメリカ軍が計画どおりに地上で戦う部隊を育成し、イラク、さらにはシリアで支配地域の本格的な奪還作戦に転じることができるかが焦点となります。
では再び太デスクに聞きます。
その国際社会は今後、イスラム国に対してどういった対応を取っていけばいいんでしょうか。
イスラム国は先月、新たなメッセージを出しておりまして、世界各国での攻撃を呼びかけています。
その追い詰められた焦りから、こうしたメッセージを出したと見られていますが、これにはイスラム国の過激な思想に影響された人物や集団が、行動を起こすおそれがありまして、警戒が必要です。
そしてイスラム国は、イスラムとは関係ない集団だとして、イスラム社会と連携しながら、このイスラム国を孤立させることが重要です。
戦闘員の渡航や物資の供給、資金の流れ、つまり、ヒト・モノ・カネを断つために、各国が協力して包囲網を一段と狭めていかなければなりません。
そしてもう一つ重要なのが、そもそもこのイスラム国を生み出してしまった背景に、シリアの内戦による混乱があることです。
これを決して忘れてはいけないと思います。
対イスラム国とともに、このシリアの内戦をどのように収束させていくのかも、国際社会の知恵と働きかけが必要だと思います。
国際部、太デスクとお伝えしました。
では次です。
昨夜、札幌市の住宅で、71歳の女性がベッドで死亡しているのが見つかりました。
警察は同居する夫が、認知症の妻の介護に疲れ、殺してしまったなどと話していることから、詳しい状況を調べています。
きのう午後7時半ごろ、札幌市東区の住宅で、長岡律子さんが寝室のベッドでパジャマを着たままあおむけに倒れているのを、帰宅した42歳の息子が見つけました。
長岡さんは駆けつけた救急隊によって、死亡が確認されました。
警察によりますと、遺体に目立った外傷はありませんでしたが、同居する71歳の夫が調べに対し、妻は認知症で、入院させるつもりだったが、介護に疲れて殺してしまった。
自分も死のうと思ったなどと話しているということです。
また、住宅の居間には夫が書いたというメモが残され、そこには、すまん、母さん、病院、もういいわなどと妻にわびるようなことばが記されていたということです。
警察は、けさから遺体を司法解剖して死因の特定を急ぐとともに、夫からさらに話を聴いて詳しい状況を調べることにしています。
では気象情報、南さんとお伝えします。
低気圧や寒気の影響で雪の降り続く所がこのあと多くなりそうなんですね。
まず一つ天気図をご覧ください。
けさ3時の天気図ですけれども、日本海の北に低気圧、そして西日本の南に低気圧があって、きょうはこれらの影響で雨や雪で、内陸部などで雪が降る見込みです。
この低気圧が夜になると、日本海の低気圧は北海道の北、そして四国の南にあった低気圧は東北の東の海上に移って、これで見ると、もう西高東低の強い冬型の気圧配置に変わってくる見込みです。
強い寒気も流れ込んで、日本海側などを中心に雪が降り、前線が通過する際には、雷を伴って強く降るような所も出てきそうです。
そしてあすになると、こうなります。
あすの朝には低気圧は北海道の北に移って、さらに発達をする見込みです。
そうすると、まだ日本海側を中心にこれ、雪が降りますし、雪の量もかなり多くなる。
そしてまだ10日の朝になっても、低気圧は北海道の北にあって、低気圧がほぼ停滞する見込みです。
ということは。
降り続くということなんですね。
そういうことですね。
同じような場所で、雪が降り続くということになりそうです。
今月の初めも、低気圧が北海道のこのときは東で停滞して、発達した低気圧がずっと停滞したような状態が続きました。
そうすると北海道の東部で雪が降り続いて、北海道の東部、かなり雪の量、多くなりましたね。
ちょっとそのときの映像をご覧ください。
これは今月2日の北海道の羅臼町の様子です。
北海道の羅臼町は雪が降り続きまして、2日の段階では積雪が1メートル79センチになりました。
10年ほど、観測のデータがあるんですけれども、こんなに積もったのは初めてだったんですね。
このため、1日から4日の朝にかけて、ほぼ羅臼町では孤立状態になってしまいまして、雪がね、ふだんも降る所ですけれども、その降る所でも、これだけ雪が積もってしまうと、もう孤立状態になってしまうということなんですね。
その流通が滞ったり、薬が届かなかったりっていうケースも考えられますけれども、今回もこうしたことに対する警戒というのは必要になってくるということですね?
そういうことですね、同じような場所で雪が降り続くというおそれがあります。
これからあす、あさってにかけての雪の移り変わりです。
きょうのところは、内陸部を中心に雪が降りますが、夜になると、冬型の気圧配置に変わって、寒気も流れ込んできますので、日本海側を中心に雪、そして北海道は東部でも強い雪の降る所が出てきそうです。
そしてあすになっても、日本海側では雪が降り続き、北海道の日高地方などでも雪の降りやすい状態が続く見込みです。
そしてあさって10日の段階でも、日本海側では雪が降り続き、10日の午後になってきますと、少しずつ弱まってきますが、それでも日本海側は断続的に雪が降るということになりますので、比較的、同じような場所で雪が降り続いて、だから、局地的にかなり雪の量が多くなるおそれがありそうです。
そして現在の雪の積雪の様子ですけれども、山のほうでは3メートルを超えている所もありますし、札幌などでは67センチ、青森は84センチ、羅臼町ではまだ136センチ雪が積もってまして、平年に比べてまだかなり多い所も多いんですね。
これからさらにまだ雪が降る。
向こう1週間も雪が降り続いて。
雪マークだらけですね。
続いてますね。
日本海側では、あすからあさってだけではなくて、その後も断続的に雪が降り続きそうです。
年間で一番雪の量が多くなるのは、2月の半ばぐらいなんですね。
それに向けて、雪が降り続きますので、現在さらに雪が積もってますけど、相当雪積もってますけれども、そのさらに雪が多くなるおそれがありますので、今回、ちょっと大雪の所が多くなるおそれがありますから、十分注意をしていただきたいと思います。
今回、風も強く吹きますので、見通しも悪くなって、交通機関への影響も出てきそうですし、通行止めなんかも出てくる可能性もありますし、山のほうは相当雪が積もりますので、山のほうでは雪崩が起こりやすく、危険な状態になりますので、山のほうにもあんまり出かけないようにしていただきたいと思います。
では現在の外の様子、ご覧ください。
続いてはけさの特集です。
全国から魚が集まる日本の台所、築地市場。
ここで活躍するのは、仲卸業者たち。
客の要望に応えて魚を選び抜く、目利きの技術が誇りです。
この技術で今、目指すのは海外市場。
まずベトナムへの進出を進めています。
築地ブランドは、食文化の違う国でも受け入れられるのでしょうか。
ベトナムの人にも、ご要望の魚を選んでみせます。
築地の仲卸業者たちの挑戦を見つめます。
来年11月に東京・豊洲に移転をすることが決まっている築地市場。
ことし、その開場から80年になるんですね。
その歴史上で初めて、仲卸業者が団結して、海外進出を目指しています。
その背景には、築地市場を取り巻く厳しい状況があります。
こちらをご覧ください。
築地市場の魚介類の取り扱い量の推移です。
日本人の魚離れや、市場を通さない流通の増加などで、年々減少しています。
去年には最盛期の6割まで落ち込みました。
そして、仲卸業者の数も、30年で4割も減っているんです。
こうした苦境を打破するために、新たに取り組み始めたのがベトナムへの進出です。
築地の仲卸の人たちがえりすぐった日本の魚、どのように受け止められたんでしょうか。
ここ10年、国内総生産で5%以上の経済成長を続けているベトナム。
人口はおよそ9000万人。
富裕層に加え、中間層も増え、今後も国内市場の拡大が見込まれています。
そのベトナムに、魚を売り込もうとしている人がいます。
築地市場の仲卸業者の一人、島津修さんです。
ベトナムの魚の市場の調査を、1年近く仲間と共に行ってきました。
去年11月に訪れたのは、最大の都市ホーチミンの魚市場。
近くを流れるメコン川で取れた川魚などが所狭しと並んでいました。
島津さんが調べたのは、ベトナムの人たちの魚の好みです。
その結果、脂の少ない白身の魚が好まれていることが分かりました。
日本の魚の中にも、すぐに受け入れられるものがあると判断しています。
さらに今、ベトナムでは和食ブームが起きています。
国内の和食店は今や300以上。
富裕層を中心に、日本の味に親しみ始めているのです。
調査に訪れた日本料理店では、5種類の刺身がありました。
マグロやサバなど、日本でもおなじみのものです。
しかし、ほとんどは冷凍の魚。
日本料理店では、鮮度の高い魚を仕入れるのに、苦労していたのです。
ベトナムは生魚の流通に関して未開拓の市場で、入り込む余地が十分ある。
島津さんはそう結論づけました。
そして先月中旬、築地ではベトナムへ売り込む魚の準備が始まっていました。
ほのかに脂が乗った白身のキンメダイを選び抜きます。
淡水魚に親しんできたベトナム人の舌に合わせて目利きを行いました。
そして仲卸業者がこれまで培った鮮度を保つ技を最大限生かします。
こちらは血抜きです。
腐りやすく、生臭さの原因となる血液を魚から抜きます。
さらにこちらは神経抜き。
魚の神経を素早く壊し、身が硬くなるのを防ぎます。
今回、ベトナムに運ぶことにしたのはキンメダイやマグロ、ウニやサワラなど8種類。
現地ではこれらの魚を使って、試食会を開くことにしました。
厳しい目でえりすぐった鮮度抜群の魚たちと共に、いよいよベトナムに乗り込みます。
試食会の会場はホーチミンの高級ホテル。
招待したのは、現地のバイヤーや和食レストラン経営者など、およそ70人です。
日本最大の魚市場はベトナムにどんな味を運んできたのか。
現地のメディアも興味津々です。
マグロのさく取りでも…。
最初に会場に登場したのは、8キロもある最高級のマグロ。
まずは鮮度抜群の魚がいかに冷凍ものと違うかを感じてもらい、ベトナムの人たちのどぎもを抜く作戦です。
調理するのは、現地のホテルに勤める日本人の料理人です。
鮮度がきちんと保たれていることに驚いたといいます。
そして島津さんが目利きしたキンメダイのすしが登場。
ベトナム人の好みを研究した結果、おろしポン酢を添えて出すことにしました。
さて、その反応は。
ありがとうございます。
しかし一方で、ベトナムの国内では魚の鮮度を保つのが、難しいという指摘がありました。
帰国後、行われた反省会です。
魚そのものを売っていくだけでは、不十分ではないかという意見が相次ぎました。
今後、魚の保管のしかたや、魚を選ぶ目利きの技術などを付加価値として売り込んでいく方法も検討していくことになりました。
取材に当たった田中記者とお伝えします。
ベトナムの人たち、築地の魚、実際、どんなふうに受け止めていたんですか?
最初、ベトナムの人たちは見慣れない生の魚をまじまじと興味深そうに眺めていました。
そして食べ終わったあと、こんなにおいしい魚を食べたのは初めてだと、口々に語っていました。
今までベトナムでは、魚は煮たり揚げたりして食べるのが一般的で、生の魚を食べる文化がなかったんです。
生魚のおいしさを知ってもらえば、市場が広がる余地があると、築地の人たちは考えています。
今後、ベトナムで魚の鮮度を保つ日本の技術が広まっていけば、築地の魚が受け入れられていく可能性は大いにあると感じました。
この海外進出を進めていく中で、その築地の仲卸業者の皆さんの間っていうのは、何か変化が生まれているんでしょうか。
この海外進出というのは、築地の仲卸業者の人たちが団結して行う、初めての取り組みともいえるんです。
これまで仲卸業者それぞれがライバルには負けまいと、しのぎを削ってきたんですが、来年の移転を機に、一緒に危機を乗り越えていこうという機運が高まっているんです。
その結果、廃業を検討していた業者の中には、事業を継続しようと考え直した業者もあるということです。
これまで日本の台所といわれてきた築地が、今後、アジアの台所になれるのか。
見つめていきたいと思います。
けさの特集、田中記者とお伝えしました。
スポーツは筒井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
まずはスキージャンプ女子の高梨沙羅選手ですね。
ルーマニアで行われたワールドカップで、2位に入りました。
高梨、前の大会は8位に終わっていました。
1回目のジャンプ。
ジャンプ台にうまく合わせられたと94メートルを飛んで、3位につけます。
優勝を狙って挑んだという高梨。
2回目のジャンプ。
2回目では出場選手中最も長い距離となる94メートル。
大きな失敗がなかったという高梨は2位に入り、ワールドカップ2戦ぶりの表彰台です。
さあ、次はヨーロッパサッカーの速報です。
ミランの本田圭佑選手。
リーグ戦に2試合連続の先発出場です。
前節を終えて8位のミラン。
1位のユベントスと対戦です。
試合が動いたのは前半14分。
守りの隙をつかれて、ユベントスに先制ゴールを奪われるんですね。
精彩を欠いた本田は、後半15分、右サイドからパス出すんですが。
この試合では、チャンスを作ることができませんでした。
その後もリードを広げられたミラン。
2試合ぶりの黒星です。
さて、次はプロ野球のキャンプ情報ですね。
日本ハムの3年目、大谷翔平投手。
キャンプに入って初めてバッターを相手に投げたんですが、課題も見つかりました。
長い列を作るファンの先には。
ことしも二刀流の大谷投手。
きのう初めて打撃練習のピッチャーを務めました。
ストレートには力強さがありました。
しかし、コントロールが安定しません。
25球投げたうち、半分以上がボール。
課題を残しました。
キャンプが始まって1週間。
大谷投手、まだコントロールには課題がありましたが、それでもこの時期で、相手のバットを折るなど、ボールには力がありました。
あすの紅白戦でも、マウンドに上がる予定です。
スポーツでした。
けさお伝えしているニュースです。
外務省は、イスラム過激派組織イスラム国による日本人殺害事件などを踏まえ、イスラム国が勢力を拡大するシリアへの渡航を計画していた50代のフリーカメラマンの日本人男性に対し、きのう、旅券法に基づきパスポートの返納を命じて回収し、渡航を差し止めました。
続いて気象情報です。
きょうは各地でお天気崩れそうですね。
南さん。
おはようございます。
きょうは雨や雪の降る所が多くなる見込みです。
午前3時の天気図です。
四国の南に低気圧、そして日本海の北に低気圧があって、これらの低気圧や、または前線の影響で、きょうの日中は雨や雪が降る見込みです。
夜になると、日本海の低気圧は北海道の北に移り、四国の南にあった低気圧は東北の東に移って、それぞれ発達する見込みです。
夜になると、西高東低の強い冬型の気圧配置に変わって、強い寒気も流れ込んでくる見込みです。
日本海側を中心に雪の降る所が多くなり、風も強く、ふぶく所も多いでしょう。
きょうの天気の移り変わりです。
きょうの日中は沿岸が雨で、内陸は雪が降る見込みです。
そして午後になると、西のほうから徐々に寒気が流れ込んでくる見込みです。
このため、山陰では雪が降ったりやんだりの天気に変わり、また北陸から北の日本海側も夜は雪に変わる見込みです。
北海道は東部、太平洋側のほうでも雪が降り、強く降る所もあるでしょう。
また西日本の太平洋側の山沿いなどでも雪の降る所が多くなる見込みです。
では、外の様子です。
曇り空の下でも映える黄色い花、ロウバイが見頃を迎えています。
埼玉県長瀞町の宝登山の現在の様子です。
2015/02/08(日) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

特集は「築地ブランド、ベトナムへ」。消費者の魚離れなどで窮地に立つ築地の仲卸業者たちが、魚の処理や目利きの技術を生かして取り組む海外市場進出の動きを追いました。

詳細情報
番組内容
特集は「築地ブランド、ベトナムへ」。来年、豊洲への移転が行われる築地市場。しかし、消費者の魚離れや産地直送の増加などで、移転を機に廃業を考える仲卸業者は100以上に上っています。このままでは「築地ブランド」の力が失われると危機感を持った仲卸業者たちが、今、魚を新鮮に保つ技術や上質な魚を見極める力などを生かし海外展開を図ろうとしています。海外初となるベトナム市場進出の取り組みを追いました。
出演者
【キャスター】近田雄一,和久田麻由子,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】南利幸

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

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