遠くへ行きたい 原日出子「夢追いかけて坂の街」広島県尾道市 2015.02.08


(原日出子)
JR山陽本線で尾道へ
山肌に家がびっしり
いただきます。
原日出子です
贅沢。
尾道といえば歴史ある坂の街ですが…
え〜!
意外な新名物を発見
わ〜オシャレ〜。
お泊まりは築80年の洋館を貸し切り
ただジーンズをはいている。
(濱野さん)そうなんですよ。
尾道に住みたくなって来ました。
ハハハ…。
このデニム1年かけて作るんですって
すご〜いこっからの眺め。
この素敵な街に格安で住めるって知ってました?
さぁ坂道の上から下まで路地の奥の奥まで歩き尽くしますよ
もうすぐ尾道の駅
原日出子です
私にとって尾道といえば小津安二郎大林宣彦監督の映画の街
スクリーンの中ではすっかりおなじみなんですが一体どんな人達が暮らしているのか知りたくなりました
あっ街が見えて来ました
今回は自分の足を使って本当の尾道を隅々まで味わいたいと思います
あっ。
尾道駅に着きました。
もうこっちは海ですね造船所がいっぱいあります。
駅の目の前は尾道水道
振り返ればすぐそこに山が迫っています
坂と階段の風情ある街並みは尾道の名物
一度ゆっくり歩いてみたかったんですよ
途中自転車とか止まってるし。
あっあれもお寺かな?お寺がすごく多いんですねこの街は。
え〜尾道の人はみんな足が丈夫なのかな?毎日こういう所を行き来してるんですよね?普通のお宅もあるし。
看板が…。
こういう何か手作り感満載の看板があるんですけど。
これは何だ?「ネコノテパン工場」?へぇ〜どっち?こっちかな?こっち行ってみようか。
何だか迷路みたい
こんにちは。
やっぱスニーカーですよほら。
ねぇやっぱこの道を毎日行き来するにはちょっとハイヒールは難しいですね。
あっここださっきの看板。
「ネコノテパン工場」。
パン屋さんですよこんな所に。
こんにちは〜。
(永井さん)いらっしゃいませ。
こんにちは。
えっ何?ここだけ?
(永井さん)そうです。
これお店の窓口ここだけ。
すごいかわいい。
こっちは何ですか?工場?
(永井さん)ここ一応工場…。
のぞいちゃって。
(永井さん)これが工場です。
うわ〜ホントだパン焼いてる。
え〜!
(永井さん)フフフ…。
(永井さん)もうホントここ…。
何かこの建物面白いなと思いながら前をよく通っててそれで…。
どんどんこう…。
ということで自分達の手でこんなかわいいパン屋さんに改装しちゃったんですって
何かとってもおいしそうなネギとチーズのパンっていうのを買ってみたいなぁ。
パンも一つ一つかわいくて目移りしちゃいます
リンゴとカスタードのクリームパンなんてどうですか?おやつに。
ほらおいしそうですよ〜。
これをください。
はい。
こういう感じです。
こんな感じハハハ…。
すごいこれがホントにね…。
あ〜ホントハハハ…。
めちゃめちゃかわいいですね〜。
よいしょ。
ネギが入ってるのおネギとチーズ。
う〜ん!あっおいしい。
こんなかわいいおままごとみたいなパン屋さんなんだけどパンはとってもおいしいです。
この街並みを愛しているんですね
家も使ってもらって喜んでるんじゃないかな
駅前の高台にある空き家に東京から移住して来た人がいると聞きました
あっこんにちはどうも。
(つるさん)あっこんにちは。
今日よろしくお願いしますお邪魔いたします。
すごいですねここ高さ。
そうですねまだでもまぁそんなに高いほうじゃないです。
まだ上どんどん住んでる…。
上ね上には上が。
ハハハっ。
失礼しま〜す。
あっうわ〜すご〜いこっからの眺め。
尾道という…ねっ景色ですねこの景色は。
築90年というこの家
なんと敷地ごとタダでもらい受けたんだそうです
ただし直して住める状態にするにはそれなりの苦労があったそうですが…
このお宅は家財道具とかもそのままだったの?そうですねほとんどの空き家がやっぱり空き家になって行く過程っていうのがあってやっぱり放置なのでそうするともうホントに時間が止まったままの家とかあって冷蔵庫開けたら昭和60年の生卵があるんですよ。
怖い!牛乳と。
これはもう生じゃないけどでも何か昭和60年の生卵っていう。
いやいやいや…。
実はつるさんプロの漫画家です
なかなか芽が出ずアルバイトに追われる東京暮らしに見切りをつけ尾道に移住するまでの顛末を作品にしました
巨大ムカデの襲撃や家の改装工事に四苦八苦しながらも尾道の魅力に取りつかれて行く様子がユーモアたっぷりに描かれています
さすがにものすごい山奥で自給自足みたいなのは無理だなって僕東京いた時に思ったので。
そうじゃないこの尾道のこぢんまりとしたでもやっぱりどこか地方ののんびりしたとこもあって。
でも街で…。
そうね。
で駅からすぐのとこに空き家がいっぱいあって。
そうですよねここ真下ですもんね駅ね。
ホントにそういう意味じゃ坂はあるけど距離で言えば駅近ですもんねハハハ…。
そうですそうです。
ねぇ駅近物件ですよね。
歴史的にも価値のある建物が多い尾道ですが最近は高齢化が進み空き家が増えているんだそうです
空き家と移住を希望する人達をつなげてこの街並みを守ろうとしているグループがあると聞きました
お〜公園?空き地公園。
手作りの公園です。
こんな所に公園が。
こんにちは。
・こんにちは・何してるんですか?あっ草むしり?一応花壇なんですねこれ。
(豊田さん)これ花壇になって…。
ここもちょっと畑になって。
へぇ〜。
入り口に手作りの公園って書いてあったんですけどここ皆さんが作った公園なんですか?そうですねあの…。
こんな感じで。
皆さんはもともと尾道の方なんですか?え〜っと1人尾道の人であとは移住して来てくれた…。
あっ外から来られた方。
はぁ〜!空き家をやっぱり借りられたんですか?
(三上さん)そうですね…。
空き家に住んでるって変ですけど。
その…何ていうか街の中のマンションとかとは違ってこういう所の空き家を直して。
あっここ?あっこれも?あ〜今何かいろいろ材料が中にあるのはそういうことなんだへぇ〜。
だいぶ古いお宅ですよね?聞いたところでは100年ぐらい経ってる。
100年!
三上さんは鹿児島出身のアーティスト
2005年に尾道に移住して来ました
この空き家の再生は今年中に終える予定だとか
尾道の女性と出会い家庭を持った今あらためてこの街の良さを実感しているそうです
そうですね安全ですね。
学校通うようになったりするとちょっとね。
だけど学校もすぐそこに斜面地の途中にあるんで。
あっそうなんですか。
下の国道下りずに行けるんで。
じゃあもう安全なさっきみたいな細道を通って学校行けるんですね。
そうですね。
それも楽しいな毎日の行き帰りが。
そうどうなるか…。
へぇ〜。
もう80軒以上の空き家が埋まったそうです
試しにちょっとだけ住民気分を味わいたいという人にはこんな宿もありますよ
もちろん石段を上がった先にあります
こんばんは。
うわ〜。
また素敵な…ねぇ。
ここは洋館…。
こちらですか?
(吉田さん)はい。
へぇ〜。
何かちょっと素敵なお宅ですね。
あぁそうですか。
わ〜オシャレ〜。
今日の宿は尾道の古い洋館
えっここはこたつがある。
いいな〜。
一軒丸ごと貸してくれます
もちろんキッチンも完備
尾道の街で買い物して料理するのも楽しいですよね
もともと応接間で使っていた所を。
あら〜。
このようにベッドルームに。
まぁ素敵!なるほど〜。
何かホテルっていうよりも一軒家に泊まるという感じの。
うわ〜。
うれしいのは広々としたテラス
ちょうど見えるんですね。
見下ろす感じで。
14人まで宿泊可能
まるで尾道に住んでいるような気分に浸れますよ
さて坂を下りて商店街へ
全国のオシャレ好きが注目しているショップがあるそうです
ここですねありました。
「ONOMICHIDENIMSHOP」。
ちょっと入ってみたいと思います。
こんにちはお邪魔いたします。
(濱野さん)あっこんにちは。
こんにちはいやもうホントにデニムがずら〜っと並んでおりますが。
よそのデニムと何が違うの?えっとですねもうかなり変わっているジーンズをうちは販売していまして。
変わっているジーンズ。
そうなんですよ見た目はホント普通のジーンズ。
ちょっとあせた感じのもあったりとかしますけどね。
実はホントに…。
…ジーンズになるんですよ。
えっ?フフフ…。
ユーズドっていう形にするのに尾道の街の人がはく?はいそうです。
だから尾道デニム?
尾道のある備後地方は古くからデニム生地を生産して来ました
この地場産業を生かし街の魅力を世界にアピールしようというのが…
2013年にスタートしました
仕事も年もバラバラな市民270人に新品ジーンズを2本ずつ渡し1年間はき込んでもらうことで味を出したんです
これ結構行ってますねこれも。
あ〜それもすごいですね。
結構行ってます。
大工さん何かちょっとこういう染みが付いたりなんかして。
ホントに仕事上で付いたものなので。
こういうのなかなかわざとやろうと思ってもできないですよね。
そうですね。
膝だけ薄くなり色落ちが進んだこちらは保育士のジーンズ
子供の目線にしゃがむことが多いせいでこうなるんだそうです
何だかはいていた尾道の人達の顔が浮かぶようですね
これが私は結構好きなんですけど。
お薦め好きなの。
この辺の落ち具合ですね。
そうなんです。
すごいバランス良く落ちてるんですけど。
よく分かるか分かんないんですけどこっちちょっと白っぽい感じなんですけどちょっと黄みがかった感じに色が落ちてるんですね。
それが実はこれ漁師さんのデニムなんですよ。
はぁ〜。
なので毎日潮を浴びてそこに太陽の光が当たって生地焼けして…。
焼けてるの?はいプロセスを踏むと恐らくこういうふうにちょっと黄みがかった感じの色になるのではないかと。
漁師さんジーンズフィッシャーマンジーンズ。
フィッシャーマンジーンズです。
オシャレ好き憧れのカッコいい色落ち
一体どんなふうにして出来るのかこの漁師さんに会いに行ってみましょう
ということで尾道水道を渡り対岸の向島へ
は〜いすいません。
はい。
ありがとうございます。
バスより安いフフフ…。
お世話さまです。
わずか3分の船旅
あっという間に向島です
目指す漁港に着いた時には雪が降りだしてしまいました
今日は漁はなしかなぁ?
あっいたいたこんにちは。
・こんにちは・雪降って来ちゃいました。
寒い中待っていてくださいました
あ〜皆さんジーンズはいてる。
ハハハ…。
え〜。
あの〜お店で見て来たんですけどこれは漁師さんがはいてたのですっていうの見たんですけどどなたがはいたやつですか?
(山本さん)はい。
お店にいい値段付いて置いてありましたよ。
今それ何本目ですか?2本目です。
2本目?いい感じになって来てますね。
あ〜そういうこと!どんなんなってるか見せてもらっても…?こういう感じです。
あっここが当たるからここが擦れるんだ。
(山本さん)そうです。
なるほど。
これ…これは何でこの穴開いちゃったんですか?
(田頭さん)あの左側のあれにこう反りが出とってそれに引っ掛けて。
かぎ裂きみたいだね。
ええええ…。
ハハハ…!ハハハ…!
デニムに刻まれた味わいは海の男達の人生そのものなんですね
これは工場では作れません
尾道の人達面白いこと考えるなぁ
えっ何が来たの?えっ今カワハギも捕れる?
(山本さん)ええ。
へぇ〜。
漁協に来てねデニムの話だけ聞いてお魚見ないで行っちゃうのもね。
・そりゃそうですよ・うわ〜おいしそう。
肝ですフォアグラ。
海のフォアグラいただきます。
贅沢。
これはここ向島特産のフォアグラハギ
肝が普通のウマヅラハギの2倍もあるんです
漁師さんの温かいもてなしに感激
あ〜キレイだ瀬戸内の島が見えて。
実はここ向島にも移住して来た人達がいます
彼らが作るある物が尾道の新しい名物になりつつあるんです
ウシオチョコレート…あった〜!こんにちは。
それはチョコレート
あぁいい香りがすでに。
ここチョコレート屋さん…?
(中村さん)そうですね。
あ〜どうも。
どうも。
こんな所にあるとは思わず。
空き家になったレストランを改装したというこのチョコレート屋さん
なんとカカオ豆の買い付けから始めて全て手作り
個人でここまでやるのは珍しいですよ
これ?これがこちらで作ってるチョコレート?そうですね。
どう違うんですか?4つ。
産地って豆の?カカオ豆の産地です。
はい。
はぁ〜。
へぇ〜すごいシンプルで。
トリニダード・トバゴガーナベトナムこれがパプアニューギニアで。
はぁ〜!全部食べたらどっきりするから…。
そうですね。
少しずつ。
もたっと…。
まずはトリニダード・トバゴ
ビターな…。
わ〜でも好きな味です。
ありがとうございます。
これが何だっけ?ガーナ。
ガーナはよく聞きますよね。
そうですね。
え〜!こんなにその酸味の具合がちょっとずつ違う感じが…。
そうですね。
びっくりしましたね。
はい面白いですよね。
面白いですね。
食べ比べたら楽しいです。
作業を見せていただきます
中村さんを含めたった3人でやっているんです
原料のカカオ豆はスタッフ自らパプアニューギニアの農園まで出向いて手に入れたもの
これを殻ごとローストし…
唐箕という古い農機具に入れ風で殻を吹き飛ばし中の実だけを取り出します
カカオの味見の仕方というのを教わりました
砂糖をかけて口に入れ奥歯でかみしめるんだそうです
初体験!
お口ん中でチョコレートが出来上がる感じですね。
(宮本さん)そうですそうですもうその通りです。
(宮本さん)そうだと思います。
これおいしい!おいしいと思います。
カカオ豆をすりつぶしたら加えるのは砂糖だけ
純粋にカカオの味わいが楽しめる最高にシンプルなチョコレートです
福岡兵庫そして広島市出身の3人
偶然尾道で出会ったそうです
乳製品などを一切加えずカカオと砂糖だけでチョコレートを作ると決めたのはベジタリアンの中村さんですが今の成功があるのは気の合う仲間達と尾道のおかげだと言います
あらためて尾道の魅力っていうのは何ですか?僕はもう来て間もないから尾道の街の魅力というよりこっち来て知り合った人達が面白い人達がいっぱいいてまぁその人達が築いた土台の上で好き勝手させてもらってるみたいな感じなんで。
外から入って来た人でもそこで何かしらこうやってくれる人をすごく応援してくれる人達っていうか街なんですね。
去る者も追わずだし…。
来る者も拒まず。
拒まず。
みんなが吸い寄せられるのはやっぱり地元の人達の懐が深いからなんですね
私もちょっと尾道に住んでみたくなりました
2015/02/08(日) 07:00〜07:30
読売テレビ1
遠くへ行きたい 原日出子「夢追いかけて坂の街」広島県尾道市[解][字]

女優の原日出子が広島・尾道市を訪ねる。古民家をリノベーションした雰囲気ある路地で絶品パン屋を発見。向島でいま話題のチョコレート工場を立ち上げた若者たちに話を聞く

詳細情報
出演者
【旅人】
原日出子
番組内容
女優の原日出子が広島県・尾道市を訪ねる。
尾道といえば階段の町。原は階段の途中で出合った小さなパン屋に立ち寄り、古民家をリノベーションした雰囲気ある洋館に泊まる。
町の人が履いてリアルに色落ちしたジーンズを販売するという試みをしているプロジェクトを知り、昨年もっとも人気となったジーンズを履いた向島の漁師さんを訪ねる。
さらに向島でいま話題のチョコレート工場を立ち上げた若者たちに話を聞く。
番組ホームページ
http://www.to−ku.com
取材地
広島県

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
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