今日本の若きアニメーション監督が国際的な映画祭で注目を集めています。
絵本のような手書きアニメでアカデミー賞アカデミー短編アニメ賞を受賞した加藤久仁生監督。
シュールでユーモラスなアニメでベルリン国際映画祭短編部門で銀熊賞に輝いた和田淳監督。
実はこの2人の監督ある番組に早くから才能を見いだされていたんです。
それが…「デジスタ」!若きクリエーターを応援する番組です。
番組の常連クリエーターだった和田監督にとって「デジスタ」はどんな存在だったのでしょう?そんな「デジスタ」に…マレーシアでは…日本の「デジスタ」の姉妹番組としてマレーシア版の「デジスタ・ティーンズ」を放送し映像制作に情熱を注ぐ若者たちを応援。
タイでは…「デジスタ」を手本に「ヤングクリエーターズ」を放送。
応募作品の紹介だけでなくデジタルツールのハウツーまで紹介しています。
そして今このアジアの「デジスタ」現象を受けて若きクリエーターたちが目指す登竜門となっているのが…ABUアジア太平洋放送連合の国際共同プロジェクトとしてアジア各国の代表たちが腕を競う国際映像コンテストです。
1年に1回各国から選抜された若きクリエーターが…プロのクリエーターの審査によって栄えある「マスター」の称号が授与されます。
第4回の今年はタイ・バンコクで12月に開催が決定。
そして今日はその国際大会に出場する…予選を勝ち抜いた3組が2か月間をかけて制作したこん身の作品を発表します。
今日はそのメーキング映像を交えながら3作品を一挙公開。
その中から日本代表1組を決定します。
果たして…さあ始まりました!「ABUデジスタ・ティーンズ2014」。
日本代表が今日決まります!いや〜日本代表決まりますか。
決まりますよ。
そういうんじゃないですね。
種目が全く違います。
今日決まる日本代表のその座を懸けて作品を発表するチャレンジャーの皆さんこちらで〜す!よろしくお願いしま〜す。
(拍手)あら〜また…。
あっいいですね。
なんかいいですね手振ったありがとうございます。
どうですか?このメンバー見た感じ。
今回日本代表を選ぶ審査員を務めるのは映像の世界で活躍する著名人たち。
「ABUデジスタ・ティーンズ」を見守り続ける…数々のヒット番組を手がける…そして日本のアニメ界をけん引してきたレジェンドであり…高橋監督よろしくお願いいたします。
アニメ界の巨匠中の巨匠でしょ?すごいっすよ。
よろしくお願いいたします。
こちらこそ。
高橋監督に審査して頂くという事でちょっとね緊張感もありますよね出場者の中にも。
おさむさんは大丈夫ですか?僕審査員はね…大会全然違うでしょ種類が。
(岩井澤部)なるほど。
そこは確かにあるかもしれませんね。
ありがとうございます。
ではここで…ワークショップを開催!10代の小学生から大学生まで全国から100人を超える若者が集結。
この中から…選ぶのは3名のトップクリエーター。
番組では「メンター」と呼び自らが見いだしたチャレンジャーの作品指導を行ってもらいます。
まずは…教えてくれるメンターは…
(くしゃみ)あっ!?かわいらしい世界観で国内外の映画祭で高く評価される注目クリエーターです。
三角さんのワークショップのテーマは…参加者がアニメに使いたいものをおのおの持ち寄ってコマ撮り撮影しました。
そんな中三角さんがチャレンジャーに選んだのは…堀江さんが用意したのは細かく切った紙やストローなど。
これがアニメになると…。
ご覧のとおり!繊細で美しい花火の表現が評価されました。
続いては…うねりはあるんだけど…。
メンターは…リアルな質感を追求した3DCGで見る者を驚かせる超絶技巧の持ち主です。
ワークショップのテーマは…経験者の参加が目立った3DCGコースではハイレベルな作品が続々誕生。
そんな中林田さんが注目したのはこちらの3人組。
ちょっとダークな独特の世界観が高く評価されました。
最後は2Dアニメーションコース。
メンターは…わっしょ〜い!ただいま私たちに…。
人気アニメシリーズ「秘密結社鷹の爪」でおなじみ。
映像だけでなく自ら主要キャラクターの声も演じるマルチクリエーターです。
ワークショップのテーマは「定番の童話のオチを変えてギャグアニメを作ろう!」。
FROGMANの作った映像の続きを制作します。
そんな中FROGMANがチャレンジャーに選んだのは…伊豫君が「赤ずきんちゃん」のオチに考えたのは…。
ある日赤ずきんちゃんがおばあさんの家を訪ねました。
すると赤ずきんちゃんは悲鳴を上げました。
そこで待っていたのは…
キャー!おばあさんがオオカミをバックドロップするという予想を裏切るオチ。
無駄のない作画力も評価されました。
選ばれた3組はその後友達を巻き込んでチームを結成。
いや〜。
楽しみですね。
頼もしい豪華な顔ぶれそろいましたけども。
FROGMANさんもう「鷹の爪」おなじみですけども。
ありがとうございます。
いい声。
あれなんですよね「鷹の爪」全部FROGMANさんが声…。
そうです。
やってるんですよね。
ちょっとやってもらえませんか?いいんですか?大丈夫ですか?せっかくですから。
「いやいやそんな簡単にできませんよ〜」。
(岩井)出た!「いやいやほんとに澤部さんにお会いできて光栄でございます」。
わっすげえ!すげえ!モノマネ芸人さんみたいな反射神経でパッとやってくれましたけど。
さあ選ばれたチャレンジャーたちはこちらのメンターの指導によって作品を作ったわけなんですが今回の作品にはある共通のテーマがあるんですよね?中谷さん。
(中谷)毎年テーマが違うんですけど今年は「FUTURE」。
「未来」という意味なんですけどね。
発音いいな。
このテーマに向かいどういうふうにチャレンジするかが大きなポイント。
それでは早速チャレンジャーの制作の模様を見てみましょう。
イヨすたぢおは芸術系の大学でアニメーションを学ぶ同級生。
中でもアニメ歴5年の伊豫君は高校生からアニメを制作。
プロのアニメ監督を目指し日々制作に励んでいます。
テーマ「FUTURE」から作品アイデアを考えた3人はFROGMANのもとを訪問。
経験豊富な伊豫君は作品のイメージイラストまで用意してきました。
考えたのは…ある日の事主人公が鏡を見るとなんとそこには…しかし未来の自分はカツラだったというお話。
このアイデアにFROGMANは…。
おっ!コンセプトに高評価。
ああ…。
未来の自分がはげていたというのは使い古されたオチでつまらないと指摘されてしまいました。
新たなオチを考えますが行き詰まるイヨすたぢお。
すると岡野さんが…。
思わず本音がポロリ。
未来で気になるのはお金の事。
そこで主人公の未来の姿をお金持ちに!現在の主人公は貧乏という設定に変更。
更にアドバイスを受けあるフリとオチを付け足してストーリーを再構成しました。
このアイデアにFROGMANは…。
いいと思うこれで。
ほんとですか?やりました!練りに練ったストーリーが評価されました。
いよいよ…キャラクターと背景を合成して質感を調整。
キャラクターに上下の動きをつけ背景を横にスライドさせると…。
イラストがアニメーションに早変わり!パソコンを使った省エネアニメーションです。
続いて作品の要となるシーンを描くために向かったのは宝くじ売り場。
実はこの宝くじが主人公の人生を大きく変えるんです。
宝くじによって主人公の気持ちが変わるシーンをどう描くか研究します。
という事で主人公が喜ぶシーンは細かく作画。
感情の変化を豊かな表情と動きで描き印象づける作戦です。
企画立案から1か月半。
(FROGMAN)すっかり涼しくなっちゃったけどねぇ。
いよいよ締め切りがもうどんどん迫ってるけれど。
いよいよ完成した作品をFROGMANに見てもらいます。
ほぉ〜。
FROGMANをうならせた!イヨすたぢおのこん身のギャグアニメどんな作品に仕上がったのか!?
(岩井澤部)いや〜すごいね。
すごいですね。
プロじゃないかってもう完全に。
うん。
大変だよあれ。
パッと見で分からないよ伊豫君こんなにすごいやつなんだね。
でもこの完成した作品に行き着くまでは結構捨てたアイデアとかもあったんですか?実際のボツ案とかシナリオまでにもしてない案とか含めると10とか…10以上ぐらいの。
うわ〜!ほら考えてるよ。
(笑い声)聞き方!
(岩井)なるほど。
そこ厳しくね。
放送作家の鈴木さんどうですか?
(笑い声)それが良かったなと思いました。
だからすごい楽しみですけど。
それではイヨすたぢおの完成作品を見てみましょう!
(アナウンサー)「現在も動物園付近を警察が捜索中です」。
(おなかの鳴る音)
(アナウンサー)「園内から脱走したのはオスヤギで額に星マークがついているのが特徴です。
係員がおりの中を清掃しようと扉を開けた瞬間を狙って猛スピードで逃走。
その際に係員は…」。
(ドアの開閉音)
(滴の落ちる音)
(トイレの水を流す音)
(ヤギの鳴き声)ノォ〜!
(打撃音)
(肉の焼ける音)「臨時ニュースです。
今朝のニュースでお伝えした脱走したヤギに1,000万の懸賞金をかけると…」。
ノォ〜!
(ヤギの鳴き声)
(拍手)なるほど面白い。
面白いですね〜。
フリオチみたいなのは結構しっかりされているなという印象は持ちましたね。
(岩井)あとやっぱオチが残酷だったのがね…。
急に食うの!?みたいな。
そこはどうなの?本人的には。
そこはやっぱりせっかくのアニメーションなのでそれぐらい大胆な事とかもしちゃってもいいのかなって。
なるほど。
逆に?
(伊豫)そうですね。
ちなみにハライチさんは…お金がないからじゃなくて?
(岩井)貧しさを表す描写じゃないの?実はそこにも伏線があって実はあれはヤギが食べたという設定だったんです。
あっ!
(岩井)へえ〜!すごいね。
そういう事ね。
作品には他にもさまざまな伏線が張られていたんです。
例えば後半のヤギに懸賞金がかかっていたというニュース。
その伏線になっているのが…冒頭のシーンで主人公が歩く背景。
更に主人公がヤギを食べてしまうというオチにも…こんな伏線が。
ファーストカットでおなかが鳴っていた主人公。
しかも視線の先には牛丼屋があったんです。
審査員の皆さんに聞いてみましょう。
大変面白かったです。
「何でヤギなの?」とか。
ただやっぱり…そこも処理して次へと…。
ああなるほど。
は〜いABUBUで〜す!ホームページで公開されている「みらいミラー」にはこ〜んな感想が寄せられました!他にもテンポやシュール感がいいなど共感のコメントが寄せられました。
続いてのチームにまいりましょう!粘り強く作品を作ろうと納豆オクラ山芋の頭文字をチーム名にしました。
チームNOY組の堀江さんと林さんはメンターである三角さんのスタジオを訪ねました。
(3人)こんにちは。
ほぉほぉ…うんうん。
チームNOY組が「FUTURE」をテーマに描くのはイヌやゾウキリンなど動物の赤ちゃんたちが将来の夢を語り合うという物語。
イヌは警察官に。
キリンはゾウのように鼻が長くなるのが夢。
そんなファンタジーを粘土を使って描きます。
さあ三角さんの反応は?「話の展開がいい」と高評価されました。
ストーリーが決まったら早速粘土でキャラクター作り。
小柄で愛らしいキリンの目にはつけまつげ。
女子チームならではのアイデアです。
こうして作品に登場する動物のキャラクターたちが完成。
いよいよ…まずは動物たちが勢ぞろいする冒頭のシ−ンから。
キャラクターを動かすのはコマ撮り経験者である堀江さん。
動物を少しずつ動かして1コマずつ撮影します。
(シャッター音)しかも全ての動物に一つ一つしぐさをつけるかなりのこだわりよう。
更に…。
目を隠す事でまばたきをさせる通称「目パチ」。
ゾウがかわいくまばたきできました。
撮影開始から7時間。
5秒の冒頭カットが完成。
(笑い声)これには3人も大満足。
この調子で前半の見せ場キリンの鼻がゾウのように伸びるシーンの撮影。
鼻の先端に黄色い粘土を少しずつ足していきます。
現実にはありえない粘土ならではのカットを撮り終えました。
ここまで撮れたシーンを三角さんに見てもらいます。
メンターの感想は?返ってきたのは予想外の反応。
カットの中で目にする要素が多いため一番見てほしい鼻に集中できないと指摘されました。
更に冒頭のカットも…。
ああ確かに…。
という事は…。
自画自賛のシーンがまさかの撮り直し。
プロの洗礼を受けた3人はめげずに最初のカットから撮り直し。
一度にキャラを全部動かすのではなく見せたいキャラだけを動かすように変更しました。
撮り直したシーンを見てみると個々のキャラクターに目が行くようになりました。
続いてキリンのカットは目立つようにワンショットに変更。
更に針金を使い鼻を支えながら撮影。
こうする事により動きに躍動感がより生まれました。
続いて作品最大の見せ場を描くためチームNOY組はとある牧場へ。
お目当てはこちら業務用の芝刈り機。
作品最大の見せ場とはヤギが芝刈り機に変身して草を食べ尽くすシーン。
その撮影の前に実物を見て造形や動かしの参考にしたんです。
さあ芝刈りをコマ撮りでどのように再現するのか?まず人工芝を切りまくります。
切り終わったらセットの上に芝刈り機を載せて1枚撮影。
(シャッター音)この作業を繰り返す事50回以上。
7時間をかけこん身のカットを撮り終えました。
さあここで再び三角さんに見てもらいます。
果たして…?やりました!恐怖の三角チェックをクリアー!さあチームNOY組一体どんな作品を見せてくれるのでしょうか。
またすごいですね。
とてもかわいい世界観ですよね。
でもコマ撮り途中でハンマーでやりたくならない?「ああっ!」ってなりそう俺だったら。
でも三角さんも優しい口調で厳しい事をおっしゃるんですね。
なんか一番いいのは作品を良くする事なのでどんなに7時間かかってももっと良くなるんだったら撮り直した方が作品としては良くなるので「あっそっか!」って言ってやり直したところはすごく良くなってたのでよかったと思います。
どうだった言われた時?撮り直そうって言われた時は?正直…いや思うよね。
(岩井)7時間だもんね。
でもやるしかないかなと思ったので。
こういうのやりがちだから気を付けてと先に言っといてくれればね。
それではチームNOY組の完成作品を見てみましょう。
ねえみんな大きくなったら何になりたい?僕はね…警察犬!みんなの安全を守るんだ。
(一同)いいね〜!私はゾウ君みたいに鼻が長〜くなりたいわ。
それなら僕はキリンちゃんみたいに首が長〜くなりたいな。
(一同)いいね〜!ヤギ君と人間ちゃんは?僕はね…。
芝刈り機!世界中の草を食べ尽くすんだ。
ヤギ君らしいね。
あっ僕もう行かなきゃいけないみたい。
待って。
人間君の夢は?僕まだ決めてないの。
でも君たちと同じぐらいすてきな夢を見つけるんだ。
うふふ動いたのよ。
どんな事考えてるのかな?きっと未来の事を考えてるのよ。
(拍手)すごいかわいい!かわいいね。
すてき。
あと芝刈り機に変身するあのシーンも面白かったですね。
やっぱすごいね芝刈り機こだわってただけあって芝の刈れてく感じとか迫力ありましたね。
ここで…粘土で作ったかわいい動物たちを持ってきてくれました!すげぇ!えっこれ何?ほんとの粘土?
(堀江)はい。
こういうクレイアニメ用の粘土があるのでそれを使っています。
すげぇ。
結構重みもあって。
えっそういう時は?なるほどね。
表現えぐいな。
(笑い声)実はこちらの人形たち動かすための工夫が施されているんです。
実はこの動物たちここちょっと首が外れるようになってまして外すとこれ割り箸が入ってるんです。
割り箸が入ってる事によってこれで少しずつ変えられるようになってまして。
(岩井)可動があるんだ。
(堀江)はい。
犬がジャンプするとこすごいよねでもね。
(堀江)ありがとうございます。
(岩井)粘土ジャンプしてるんだから。
あれはどうやって撮ってるの?土台を作っておいて後で編集で消したり棒を突っ込んで浮かせたり…。
そんなんも分かんないよな。
ここで芸術大学教授の高橋監督からこんな感想が。
僕見ながらもうほんと…3人の方。
それともう一つは三角さんのあの言い方はちょっと学びました。
僕も駄目出しどうしていいのかいつも学生と…。
悩んでたんで。
いやぁでもよかったですねあのやり直しで。
最初直す前はなんかこう違和感がなかったんですよね。
何でもやっぱりものってこう違和感があるとハッと目が惹きつけられるところがあってだからそのキャラクターがすごくよかったなと思うのがかわいさと気持ち悪いなと思うところのギリギリのところにいってた勝負感もすごく好きでした。
キモカワイイを実際ねらってたのですごくうれしいです。
ねらいどおり。
はい。
ホームページで公開されている「Dreamintheponpon」にはこ〜んな感想が集まりました。
他にも心温まるストーリーに共感のコメントが集まりました。
それでは最後のチャレンジャーにまいりましょう。
ぽんたたの3人はCGの専門学校の1年生。
作品を作るのは今回が初めてです。
早速メンター林田さんの事務所でアイデアをプレゼンする事に。
なかなかアイデアがまとまらないという3人に対し林田さんは…。
とにかく映像のインパクトで勝負した方が初心者にとっては作りやすいと大胆なアドバイス。
そこでそれぞれが作りたい作品のイメージを持ち寄り作戦会議。
3人に共通するのはちょっと見た目が不気味で怪しいところ。
最終的にモチーフに選んだのは古めかしい懐中時計と無限に増殖していく卵。
そして城田さんがよく夢で見るという矢の突き刺さった魚。
こうしたモチーフを基に林田さんと打ち合わせを幾度となく重ねストーリーを完成させました。
時計の中に閉ざされた世界。
そこには一匹の魚が住んでいます。
時計の針がつくり出す流れに翻弄される魚は…そんな魚にある日矢が突き刺さると無数の卵が飛び散りある変化が…。
リーダーの城田さんは自分の中学時代の経験を今回の作品に込めました。
自分らしさを表に出せず中学時代は殻に閉じ籠もっていた城田さん。
しかし高校に入ると一転好きな事にチャレンジ。
そうしていくうちに生きる事が楽しくなっていったといいます。
ストーリーが決まったところでようやく…まずは主人公の魚をCGで作ります。
不気味でなかなかいい味が出ています。
形が出来上がったところで向かったのは学校近くの熱帯魚ショップ。
魚の動きを念入りに研究します。
出来た映像を林田さんに最終チェックしてもらいます。
しかし…。
実は作っていくうちにストーリーを変更し卵が飛び散る大事なシーンなどをカットしていました。
日本大会まであと僅か!急きょ林田さんの事務所に泊まり込んでのCG合宿がスタート!映像が出来上がるとその度に林田さんに見てもらいます。
まずは研究を重ねた魚が泳ぐシーン。
すると…。
3人が作った魚のモデルには基本的な骨組みしかなく背びれを動かす事ができなかったんです。
そこで早速修正。
背びれや顔にも骨組みを入れて細かく動きをつけます。
すると機械的に見えていた魚が…より生き生きとした魚になりました。
実際よりも動きを強調する事で見る人の印象に強く残る映像になるんです。
更にライティングなどの細かな設定を3人で相談しながら決めていきました。
出来上がった映像をチェックしてみると…。
(城田)すごい。
林田さんも仕事で事務所に泊まり込んでいる中ひたすらパソコンと向き合い続ける3人。
寝る間も惜しんでの徹夜作業が続きました。
一体どんな作品に仕上がったのでしょうか?合宿するとは思ってなかった?正直。
できればそこまでしてやらずに計画的にいきたかったです。
でも無理。
泣きの頼みで。
そうか。
(岩井)ストーリーを変えちゃうからね。
そうそう。
その辺結構ガチで怒ってらっしゃいましたよね?
(笑い声)ガチで怒ってましたね。
何だろう…変更するにしてもいい方向に変更されててそういうのだったら全然いいんですけどやろうとしてた事がやっぱり難しいからやめるとかそういうちょっとねネガティブな方向に変更されてたんですよね。
ストーリーと髪の色すぐ変えちゃうからね。
ものすごいペースで変えてました。
おしゃれであってそこは別に気にしなくていいのよ。
それではぽんたたの完成作品を見てみましょう。
(時を刻む音)
(時を刻む音)
(時を刻む音)
(拍手)これまた全然違うのね。
そうですね。
前の2組とも。
(岩井)世界観がすごいね。
ちゃんとしたストーリーというものはないけど今の若者が持ってるなんか深い闇みたいなちょっとこうメッセージ性はしっかりあるというね。
押し寄せてくるものがありましたよね。
取材メモによると…分かりません。
答え教えて!
(岩井)あれじゃない?
(岩井)俺だったら気に入られるためにつけるけど。
相当不気味よ林田さんの写真うっすらやってたら。
そのまま写真をCGに貼りつけると…。
こんなグロテスクな魚に。
不気味さをねらいましたがこのままでは体に浮かび上がる文字が見えにくいため全体になじむように加工したんです。
ねらいどおりなんでしょうけど気持ち悪いねやっぱね。
気持ち悪いっていうのはいいんだもんね。
ねらってる事だからね。
では審査員の皆さんにも感想を聞いてみましょう。
これ3DCGの場合作業時間プラスアルファ「レンダリング」という計算してそれを絵にする時間がかかるわけ。
それも思い切りあの卵のシーンや魚に文字を打っていくシーンなんかもね結構やりたい事をしっかりやり遂げた感じがするので気持ちよい読後感を感じましたね。
(岩井)なんか時間なさすぎて時計ぶっ壊したいみたいな気持ちも込められてたみたいな…。
(笑い声)「ほんとにやべぇ間に合わねぇぞ!」という。
ではぽんたたに寄せられた作品感想を紹介します。
他にもダークで幻想的な世界に共感の声が集まりました。
これで3作品全てが出そろいました。
いよいよここから日本代表1組が選ばれます。
事前にホームページで行われた人気投票で最も多く投票を集めたのは…。
この結果も踏まえて3人の審査員が話し合いの上日本代表を決定します。
各審査員のいちおしは?アイデアというかストーリーという意味でいくと見た事ないストーリーだなとは思ったのが一番です。
一番素朴な撮影方法。
苦労も多いだろうと思うんですけれども機械が入る前に人間がどのくらいかというような事で僕はこれをいちおしにしたんですね。
なんと意見が大きく割れた審査会。
果たして…では中谷さん発表の方をお願いいたします。
はい。
発表いたします。
日本代表に選ばれたのは…。
チームNOY組!
(拍手)おめでとうございます!チームNOY組の皆さんどうぞ前の方へ。
見事日本代表に選ばれたのはチームNOY組の作品「Dreamintheponpon」でした。
おめでとうございます!おめでとうございます。
ありがとうございます。
(拍手)おめでとうございます!
(岩井)喜んでる。
そりゃうれしいよね。
どうですか?今の気持ちは。
正直ほんとに信じられないです。
え…あ…信じられない。
ほんとにびっくりしてますね。
審査員の皆さん決め手は何だったんですか?私の中ではやはり作品の全体のバランス。
どこを取っても自分たちの意図がちゃんと隅々まで生かされてるかなというそこら辺が決め手になったのかなという気がします。
他の2組もがっかりはすれど自信を持っていいかなというふうに思います。
他の2チームもすばらしかったですね。
おめでとうございます。
さあいよいよバンコクで開催される大会に行く代表が決まったわけなんですがその雄姿を応援サポーターが見届けてくれてます。
こちらの方です。
土屋礼央さんです。
お願いします。
おめでとうございます。
(拍手)12月にタイ・バンコクで開催される国際大会を見届けるのは…クリエーティブな事が大好きな人気ミュージシャンです。
実は今回のチャレンジャー3組の制作現場を訪れその頑張りを見守ってきました。
更に国際大会に参加する世界の若者たちの制作現場も直撃!アジアの若きクリエーターたちの熱い思いを取材中です。
(笑い声)いかがでしたか?締め切りギリギリなのにまだ絵コンテしか出来てないっていうチームもあったりとかでほんとに間に合うのかなともうドキドキしながら。
行くのはNOY組ですけども他の2チームの思いも背負ってバンコクに行ってほしいなというふうに思いますね。
タイでのチームNOY組の活躍に期待しましょう。
改めてチームNOY組おめでとうございました!おめでとう〜!頑張れ!
(拍手)国際大会の模様は来年放送予定です。
お楽しみに!2015/02/08(日) 00:25〜01:14
NHKEテレ1大阪
ABUデジスタ・ティーンズ2014「日本代表の栄冠は誰の手に!?」[字][再]
ABUデジスタ・ティーンズは、映像制作を目指す若者を支援・育成する国際プロジェクト。その世界大会を目指し、3組の学生が国内大会に挑む!
詳細情報
番組内容
ABUデジスタ・ティーンズは、映像制作を目指す若者を支援・育成する国際プロジェクト。国内で選ばれた3組の挑戦者が、12月にタイで開催される国際大会への出場を目指し、「Future」をテーマに映像を制作。作品は、アニメ、CG、コマ撮りアニメと、どの作品も見応えたっぷり。果たして、国際大会に進出するのは!?
出演者
【ゲスト】映像クリエイター…FROGMAN,映像作家…三角芳子,CGクリエイター…林田宏之,【審査員】放送作家…鈴木おさむ,アニメーション監督…高橋良輔,NHK解説委員…中谷日出,【司会】ハライチほか
ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
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