和歌山県紀の川市で小学5年生の男の子が殺害された事件。
未明に逮捕された22歳の男は事件直後から警察にマークされていた。
午前2時33分です。
今、中村容疑者を乗せた車が岩出警察署に入ります。
殺人の疑いで逮捕されたのは和歌山県紀の川市の無職、中村桜洲容疑者。
おととい夕方、自宅近くの空き地で近所の小学5年生、森田都史君を刃物のようなもので殺害した疑いが持たれている。
森田君が倒れていた空き地から、角を1つ曲がってほんの少し行った場所に中村容疑者の自宅があります。
距離にして100mもありません。
これまでの取材では、事件直前に顔にゴーグルを着け、左手に複数の刃物を持った男が東から事件現場の空き地の方へ向かう姿が目撃されていてその直後に、何らかの声が聞こえ、男は北の方向へ逃げたことがわかっている。
中村容疑者の自宅はこの逃走経路のすぐ北側にあった。
さらに、この目撃者は、警察に対し逃げた男が中村容疑者に似ていると話したことが逮捕の決め手となった。
中村容疑者は先月、森田君の中学生の兄を傘を持って執ように追いかけたり最近では、森田君の家をのぞき込むような姿が何度も目撃されていたと言う。
また、中村容疑者の自宅からは複数の刃物が押収されているが、警察の取り調べに対して私は男の子を殺していません、見たこともない、知りませんと容疑を否認している。
逮捕から一夜明け、周辺住民からは安堵と衝撃が入り交じった声が聞かれた。
警察は押収した複数の刃物の中から凶器の特定を急ぐとともに短絡的犯行だったのか、それとも森田君を狙った犯行だったのか動機面についても慎重に捜査を進めている。
こちらは中村容疑者の身柄がある和歌山県警岩出警察署です。
取り調べは午後から始まっていて依然として中村容疑者は容疑を否認しているということです。
捜査本部によりますと、昨日深夜から行われました家宅捜索では、中村容疑者の部屋から厚みのある調理用包丁3本を押収したということで今日も午後から捜索が行われている。
また、新たな目撃情報として、事件直後に中村容疑者が刃物を何かで覆いながら歩いている姿が目撃されていたこともわかった。
警察はこれらの目撃情報の裏取りを進めるとともに、今後、物的証拠についても捜査を進める方針。
一方、森田君と中村容疑者の接点についてだが、森田君が通っていた剣道教室に以前、中村容疑者も通っていたということでそこで何らかの接点があった可能性があったこともわかった。
最悪の結末となったイスラム国による私たちの社会に強く、大きく、深く広がっています。
私たちは今、何を考え、何をなすべきなのか、あるいは何がなされるべきであったのか。
今週の「報道特集」も総力取材でこの問題を徹底検証します。
次は、そのイスラム国に関するニュースです。
過激派組織イスラム国は6日、人質のアメリカ人女性がヨルダン軍による空爆で死亡したと発表しました。
ただ、アメリカ政府は裏づける証拠はないと懐疑的な見方を示しています。
過激派組織イスラム国のネット上の活動を監視しているアメリカの民間団体は6日、イスラム国がネットの掲示板でヨルダンの空爆がアメリカ人女性の人質を殺害と題する文書を掲載したと発表した。
女性の個人情報とともに空爆後とされる建物の写真が掲載されているとのこと。
一報を受け、アメリカのホワイトハウスは非常に懸念しており、情報機関が確認中とする一方で国防総省高官はイスラム国の主張を裏づける証拠は現時点で何一つないと話し、懐疑的な見方を示している。
ヨルダンは、パイロットを殺害したイスラム国への空爆を強化する構えを示していて、イスラム国による今回の発表はヨルダンを牽制する狙いもあると見られる。
東京・渋谷区の高層マンションの一室で男が拳銃のようなものを持って立てこもっていて警視庁が男の説得を続けている。
今日午後1時頃、渋谷区神南にある高層マンション14階の一室で男が何かを叫びながらベランダからプリンターや植木鉢を投げ捨てているのを警察官が発見した。
男は拳銃のようなものをちらつかせているとのことで警視庁は、現場周辺に広く規制線を張って警戒するとともに、部屋の前で男の説得を続けている。
室内には男1人だけで、人質などはいないと見られている。
このマンションの隣のビルの探偵事務所では午前11時頃、男がナタを持って暴れていると通報があり警察官が駆けつけたが、男の姿はなく、ナタは放置されていたとのこと。
警視庁は探偵事務所の男が現場のマンションに住んでいることから、同一人物と見て確認を急いでいる。
昨日、山口県下関市で刃物を振り回してタクシーを奪った男は依然逃走中で警察が行方を追っている。
下関市竹崎町の職業不詳、文健二容疑者は昨日朝、警察が麻薬特例法違反の疑いで家宅捜索に入ろうとしたところ4階にある自宅の窓から2階の庭へ飛び降り、包丁を振り回しながら逃走した。
さらに、客待ちのタクシーを奪って逃げたものでタクシーは売上金を残したまま乗り捨てられ、包丁は近くで見つかった。
警察は県外に逃走した可能性もあると見て行方を追っている。
東京と金沢を最速およそ2時間半で結ぶ北陸新幹線の一般向け試乗会が今日、始まった。
終着駅となる金沢では来月14日の開業へ向けて伝統と文化の街発信へ期待も高まっています。
JR西日本と東日本が企画した一般向けの試乗会には定員の2800人に対し全国から21万人を超える応募があり、倍率は77倍に達した。
試乗会は今日と明日の2日間行われ鉄道ファンや家族連れが金沢−長野の往復2時間半あまりの小旅行を満喫する。
JR金沢駅で流れる、この新幹線の発車メロディー。
地元出身の有名アーティストが制作した。
Perfumeや、きゃりーぱみゅぱみゅなどの人気アーティストを手がけるミュージシャン、中田ヤスタカさん制作の依頼を受けたふるさとの金沢市でおととい、喜びの気持ちを語った。
また、日本を代表する友禅作家、百貫俊夫さんも金沢を代表する国の特別名勝、兼六園の四季をブックカバーに表現した。
地元の新聞社が企画したこの4部作のブックカバーは新幹線開業1カ月前の今月14日から首都圏の主要書店で60万部配布される。
開業初日の一番列車の切符の発売は14日の午前10時。
今回の試乗会の77倍の倍率を超えることはまず間違いなさそうです。
動画を投稿した少年を再逮捕。
万引きを装った動画を投稿する目的でコンビニエンスストアに侵入したとして東京・三鷹市の少年が逮捕された事件で警視庁は、武蔵野市のスーパーで先月、菓子パンの袋を破るなどの動画をユーチューブに投稿した偽計業務妨害の疑いで少年を再逮捕した。
少年は菓子パンを直前にこの店で購入していて自分が買ったパンでやれば偽計業務妨害には当たらないと思ったと供述しているとのこと。
自民党の全国幹事長会議が開かれ、安倍総理は、JA全中=全国農業協同組合中央会の地域農協に対する監査権限の廃止など農協改革に理解を求めた。
特集です。
イスラム国による邦人人質事件を今日はこの時点でできる得る限り徹底検証します。
まずは、後藤健二さんが殺害されたという第一報が流れた以降のヨルダンを中心とした動きからお伝えします。
後藤さんが殺害されたというビデオがインターネット上に投稿されたという一報が入って今、現地対策本部が置かれている日本大使館前に来ましたけれども、あのビデオは予告していたとおりのことをイスラム国側がやってしまったという非常に冷酷無比というか、非道な結末を迎えてしまったということですけれども。
テロリストたちを決して許しません。
今、首相官邸前ですけれどもこの時間、パトカーが1台停まっていますけれども、今、静まり返ってますね。
第一報に接したときの気持ちは、正直いってどういうことを考えました?言葉にならない…残念。
何と言っていいかわかりません。
ヨルダン政府はきちんとした対応をしているように思えません。
後藤さんの奥さんとご家族の方にお悔やみ申し上げます。
このような残酷なことが二度と起きないように祈っています。
イスラム教に対するイメージが悪くならないでほしいです。
今日の新聞がこうやってありますね。
これ、ケンジ・ゴトウの…後藤さん殺害のニュースをとても悲しく思っています。
日本のことが好きだから、イスラム国の連中にアッラーの罰が下されますように。
ヨルダン政府はもっと早く交渉すべきでした。
このような鈍い対応ではダメです。
政府は記者会見で短く声明を出して去ってしまいます。
私たちには情報を得るソースがないのです。
このテレビ局はヤルムークというムスリム同胞団系のテレビ局なんですけれども、その処刑のシーンというのは政府が放送で出すことを禁止しているということで今見ていたら、その映像というのは流れていませんでした。
パイロットのカサースベ中尉の家族や部族が集まっている家ですけど。
後藤健二さんの殺害を示す動画が公表されて以降、希望が失われてしまったのか、こういうふうに、この中も閑散とした状況となってますけど。
アラビア語がわからない人に、きちんと通訳しなさい。
私たち家族は誤解されています。
通訳ができない人がいる。
通訳しても、それを理解できない人もいる。
メディアは、スクープを目指して私たちが言ってもいないことを報道しているではないですか。
なぜ人質たちの命を救うことができなかったのか。
イスラム国の前身組織に拘束された外国人ジャーナリストの解放を仲介したというヨルダン人弁護士に話を聞いた。
ムーサ・アブドラ弁護士はおととし9月にシリアで人質となったスペイン人ジャーナリストの解放交渉を依頼されたと言う。
そこで人質の経歴を調べると彼らがジャーナリストで、しかも人道支援に熱心だったことがわかりました。
だから私は、その点を積極的にアピールしたんです。
そして拘束から半年がたった去年3月、スペイン人ジャーナリスト2人は無事、解放された。
交渉の具体的な中身は明らかにしなかったアブドラ弁護士。
今回の日本人人質事件でも協力する意思を示したが、日本側からは何の接触もなかったと言う。
最悪の結末に終わった日本人人質事件。
政府の対応に間違いはなかったのか。
イスラム過激派研究の第一人者、ヨルダンのハサン・アブハニヤ氏に話を聞いた。
イスラム過激派についての著作も多いアブハニヤ氏は日本政府が3つの重大な過ちを犯したと指摘する。
アブハニヤ氏が最初に挙げたのは、日本政府の対応のスピード。
政府は去年8月に湯川さんが行方不明であることを把握。
さらに、11月には後藤健二さんも不明となっていることを家族からの連絡で知っていた。
しかし…湯川さんが不明になったことを受けて去年8月にヨルダンの日本大使館に現地対策本部を設置した日本政府。
しかし、その体制はイスラム国による殺害予告があった1月20日まで強化されることはなかった。
さらに、政府が犯行グループの特定にも時間を要していたことが明らかになった。
総理、やっぱり、この1月20日にビデオでああいう形で公開される前、ここが勝負だったと思うんですよ。
でやはり、ここで非常に大きな反省をしなきゃいけない。
結局、相手も特定されていなかったということが今日、明らかになったわけですが総理、どのようにお考えですか?アブハニヤ氏が2つ目に挙げた過ち。
それは、安倍総理による中東諸国の訪問。
大切なことは実際にこの過激主義、ISILを中心とする過激主義とヨルダンを初め多くの国々と戦っているわけですから彼らに対して明確にその戦いを支援していく、そして日本は人道支援をしていく、このメッセージを発していくのは当然、日本の役割であろうと考えたところでございます。
日本と中東諸国は長く友好的な関係が続いてきました。
そして、最後に挙げた過ち。
それは日本が現地対策本部をヨルダンに設置したことだと言う。
誰が決めたか知りませんが…その方が確実だったでしょう。
トルコは人質の解放に成功した実績もありますから。
日本政府は現地対策本部を置くヨルダンに実質的な交渉を委ねた。
しかし、ヨルダンはアメリカなどとともにイスラム国への空爆に参加していて日本もさらなる敵意を買うおそれがあった。
ならば、むしろ同じくシリアと国境を接しながらも空爆には参加せず、しかも去年9月には、イスラム国から49人の人質を解放させた実績があるトルコに協力を仰ぐべきだったと言う。
一方、日本側からほぼ全面的に交渉を委ねられる形になったヨルダン政府。
一体、イスラム国側との間でどのような交渉を進めていたのだろうか。
アブハニヤ氏は、独自の情報をもとに後藤さんとリシャウィ死刑囚との身柄交換の交渉が途中まではうまくいっていたのではとの見方を示す。
身柄の交換に向けて既にリシャウィ死刑囚をトルコの国境付近に移送したという情報までありました。
実際、一部のアラブ紙では、ヨルダン当局が死刑囚の釈放を決断したと報じるなど人質の交換に向けた動きが加速しているとの情報は現地でも飛び交っていた。
しかし、その後、交渉は大きな転換点を迎えた。
アブハニヤ氏によると、それは先月28日、水曜日の夜のことだったと言う。
そこで交渉の流れが変わりました。
間違いなくアメリカからヨルダンに対して圧力がかかったのだと思います。
アメリカはイスラム国を正当な交渉相手として認めたくなかったのではないでしょうか。
結局、パイロットの生存情報は寄せられず、イスラム国側は後藤さん、そしてパイロットを殺害したとする映像を公開した。
最悪の結末を迎えるまでに水面下で一体、どのような交渉があったのか。
日本人2人が犠牲となった今回の人質事件。
これまでのいきさつを整理します。
事態は最悪の結末を迎えました。
2人の殺害予告ビデオが出てから日本政府はイスラム国に対してどのように対応したのでしょうか。
水面下の動きの一端がイスラム国とのパイプを持つイスラム法学者、中田考氏への取材で明らかになりました。
日本政府は人質解放に向け何をしていたのか。
おととい国会で、野党議員からこんな質問があった。
中田さんとは、同志社大学客員教授でイスラム法学者の中田考氏のこと。
その中田氏が今週、日下部キャスターのインタビューに応じ新たな事実を明らかにした。
先月20日、湯川さんと後藤さんの殺害予告ビデオが公開されて以降独自にイスラム国の司令官と行ったやりとりの詳細。
司令官とのやりとりはスマートフォンのトークアプリを使って行われていた。
中田氏がやりとりを行った、イスラム国の司令官とはシリア人のウマル・グラバー氏。
去年4月、シリア北部でフリージャーナリストの常岡浩介氏が撮影した映像に姿が映されている。
これは上級幹部と話ができる人物ですか?もちろんです。
中田氏は拘束された湯川さんの裁判の通訳をウマル氏から頼まれ、去年9月、常岡氏とともにイスラム国の支配地域に入った。
だが空爆が始まったため、湯川さんに会えないまま帰国。
その後、北大生がイスラム国に渡航しようとした事件の関係先として家宅捜索を受けたためウマル氏への接触を控えていたと言う。
しかし、先月20日、2人の殺害を予告する動画が公開される事態となり中田氏はウマル氏との連絡を再開した。
そして中田氏は、ウマル氏から重要な依頼を受けたことを明らかにした。
ウマル氏が中田氏に翻訳を頼んだその日本語の音声メッセージというのが、これ。
イスラム国司令官のウマル氏が中田考氏に翻訳を依頼してきた日本語の音声メッセージがあった。
中田氏が初めて明かした事実。
その音声がこれだ。
メッセージの長さは25秒。
実在する日本のシリア臨時代理大使の名前で読み上げられイスラム国側が受け取っていた。
この音声について、本当に日本政府のものか確認したいとウマル氏は伝えてきた。
私、…は日本政府の代表である。
日本政府は日本人2名の無事な生還について真剣である。
当該2名のフルネームと生年月日はそれぞれ、ユカワ・ハルナ、1972年、ゴトウ・ケンジ、1967年…である。
これ、どこに送ったものなんですか?このウマル氏に送ったものなんですか?中田さんはどうしたんですか?私の方から、これは緊急事態だと思いましたので夜中の4時ぐらいだったんですけれども。
ある意味、このメッセージは日本政府が出したもの?そうですね。
思ってもらっていいと?そういう言い方だったと思います。
外務省は「報道特集」の取材に対し具体的な交渉の内容は明らかにできないとしているが、今回の事件の交渉内容を知る幹部は日本語の音声メッセージをイスラム国側に送ったことを認めた。
音声メッセージの中で日本政府の代表を名乗ったシリア臨時代理大使は、シリアの日本大使館が閉鎖されているため、ヨルダンの日本大使館の参事官が兼務している。
日本政府は日本人2名の無事な生還について真剣である。
ウマル氏が伝えてきたイスラム国側の要求内容はすべて外務省へ報告したが、外務省からの連絡は一度もなかったと中田氏は言う。
ただ、ある民間の人物から日本政府のメッセージをイスラム国側に送れないかという相談が来たことが一度だけあったと言う。
間接的に、日本政府のメッセージとして我々が難民、2億ドルという支援を発表したのはこれはあくまでも人道支援であるというだけの、このメッセージ、これを先方に送ってくれと。
私は、このメッセージをもちろん直接頼まれたということもありますけれども送ると人質を解放してもらうという、そういう意思がないととられて人質を殺してくれというメッセージだと私自身理解しましたので、これについては先方には伝えませんでした。
どうして、そういう理解をしたんですか?先方のメッセージは、私自身ウマルさんとも連絡をし合っていましたから。
そして…湯川さんの殺害が確認された後、ウマル氏は中田氏にこう伝えたと言う。
以降、ウマル氏からのメッセージは途絶え、今はウマル氏のトークアプリのアカウントも消えている状態だと言う。
中田氏のルートを交渉に活用する方法はなかったのか。
関連の情報につきましては、あらゆる情報を収集する努力を行いそして分析を行いました。
ただ具体的に、どの情報を得てどの情報を得ていなかったか等、具体的な中身については控えさせていただきます。
安倍総理は、おとといの参議院予算委員会でこう答弁している。
こういう出来事が起こりますと中田さんだけではなくて、自分はこういうルートがあるから協力したいという人が結構出てくるんですよ。
しかしそれは取捨選択を当然しなければなりません。
こういう申し出があるからといって簡単に乗るわけにはいかないわけでありまして。
そういう申し出に乗ることは今までやっていたルートを捨てることにもなると、一般論としてはあるわけですから、そういう中で我々はギリギリの交渉をしていた、ギリギリの対応をしていた。
ここからはJNNの前の中東支局長の秋場記者とともにお伝えしていきます。
まず日下部さん、インタビューをした中田考氏なんですけれども今回の事件に関する新たな事実を示していましたよね?中田さんに会うまで、まさかここまでイスラム国と頻繁にメッセージの交換をしていると思わなかったんですね。
特にこうしたネット上のやりとりはその信ぴょう性が非常に問われると思うんですけど今回は、相手側の身元がはっきりしている、非常に重要なことだと思うんですね。
ウマル・グラバー氏というイスラム国の地方幹部で、これは映像でもどの人かと先ほども見たように、確認できるわけです。
問題の日本政府が発したとされる音声メッセージについては、先月23日の未明にウマル氏から中田氏に送られてきたと。
中田氏はこの音声メッセージ自体がイスラム国の中枢まで届いていると判断して、すぐに外務省に連絡して、さらにその前後のやりとりも逐一外務省に報告したんですね。
ただし、これまでのところ中田氏に対して外務省側からの問い合わせは1件もないということです。
中田さんのインタビューの中身は、ファクトがいっぱい詰まっていてとても重いものだと思います。
これはきちんと吟味して、これからも検証を続けたいと思いますけれども僕がヨルダンで会った弁護士の一人ですが、ムーサ・アブドラ弁護士なんですけど、彼はリシャウィという処刑されてしまった死刑囚と同時に処刑されたジャド・カルブリ死刑囚の弁護士だった人で、彼もイスラム国側とは交渉ラインを持っている人物だと。
話している内容は非常に説得力があるんですね。
もう1人のハサン・アブハニヤという人ですが、彼は専門家なんですが、ヨルダン政府の治安機関が彼に相談に来るぐらいの、つまりそのくらいの知識とか、識見のある人でVTRにも出ていましたけれども、彼の著書なんですけど、彼が指摘した1月28日の夜に決定的な転換点があったと。
これは非常に傾聴に値する貴重な証言だというふうに僕は思いますね。
秋場さんはいかがですか?アメリカからの圧力という話がありましたが、やはりヨルダン国内の事情も結構あったと思うんですね。
というのはパイロットが殺害されたビデオが出てすぐにヨルダン当局は1月3日に殺害されていたんだと言いました。
ヨルダン側ももう死んでいたという情報も得てたと思うんです。
そうすると、死刑囚も釈放させられて、今や国民的英雄となっていたパイロットも殺害されということで、国がもたないという判断、それはやっぱりあったと思うんです。
また後藤さんの解放が途中までうまくいっていたんではないかという話もありましたけど、僕らもトルコ国境にカメラとか記者とか配置しましたけれどもただ最後まで楽観的にはなれませんでした。
それはやはり最初に出てきたあのビデオ、イスラム国のいわば看板ビデオの方式で出てきた、あれを全部どうやって撮影されたかを後藤さんは全部知っている。
そういう人をやすやすとイスラム国は帰さないだろうという気はずっとしていましたね。
その後藤健二さんの死亡を受けて危険地域での取材について様々な議論が出る中、紛争地での取材を重ねてきたフリージャーナリストたちが声を上げ始めました。
今週水曜日、日本人の人質事件を受けて緊急集会が開かれた。
200人以上が集まった会場では、後藤さんと親交のあったフリージャーナリストや弁護士らが思いを語った。
優しそうな笑顔の方でした。
この方の志を忘れることのないように、日本が誤ることのないように。
イラク戦争からの積もり積もった恨み、そういうものが現在日本に向けられている。
私たちが、あまりにも中東の問題について知らないことが多過ぎる。
無関心でいてはいけないなと。
これを機会に、また報復合戦が行われるようなことだけはやめてほしいなという私の思いです。
イスラム国が日本人をテロの標的にすると脅す中ジャーナリストたちは今後、どのように取材を続けていくのか。
フリーの写真家やビデオジャーナリストらが所属する日本ビジュアル・ジャーナリスト協会。
この日、中東などで取材経験のあるフリージャーナリストたちが集まった。
全くそれ、すごくよくわかりますよ以前は、中東の人々は日本人に対して好意的だったと言う。
しかし、イラク戦争が始まった頃からカメラを向けるだけで警戒心を示すようになった。
だからそういう意味では、死んじゃってからじゃなくて前にはできることをやるという意味では…日本ビジュアル・ジャーナリスト協会では行き先や取材スケジュールの連絡はもちろん、事件に巻き込まれたときなどに備え、緊急対策費として1人10万円ずつ積立金を預けている。
しかし、後藤さんのように協会に所属していないジャーナリストは情報交換の場が少ないため事件に巻き込まれた後のフォローも難しいと言う。
長年、中東の紛争地をめぐりそこで暮らす人々の日常を取材してきたフォトジャーナリストの豊田直巳さん。
11年前のイラク戦争の直前に出したのがこれなんです。
こうやって子どもたちが犠牲になってくよというのを、この子たちは、撮影の数日後に、この子は撮影の3日後に亡くなったとか、そんな話ばっかになっていくわけですね。
今回の事件の影響について、豊田さんはこう危惧する。
例えば後藤さんの件で日本の新聞社があの後行ったら、新聞社自身がたたかれる。
せっかく取材しても、報道できなくなるんじゃないかということが怖いですね、1つ。
光が当たらないところに光を当てるのが1つのジャーナリズムの役割だとすると誰も光を当てなかったら真っ暗闇でイスラム国の中はどうなっているのか、まるでブラックですよ。
イスラム国の地図が出るところに住んでいる700万人、それから避難民になった彼らが何を体験したのか、イスラム国の。
そういう人たちを見ることで、イスラム国の問題点も明らかになるし、逆に言えば解決の糸口も見えてくるんじゃないかと僕は思う。
だから行かなきゃいけない。
2人の日本人の尊い命が奪われた今回の事件。
これ以上、悲劇を繰り返さないために何が求められるのか。
イスラム国は日本人をテロの対象にすると宣言したが…後藤さんと湯川さん以外にもイラクやシリア、アフガニスタンでは2004年以降、日本人6人が事件に巻き込まれて死亡している。
イスラム過激派にとって、日本人はターゲットであり続けていた。
おととし、アルジェリアの天然ガス関連施設が襲撃された事件では、現地で働く社員ら日本人10人が死亡した。
日本政府は事件を検証するため、有識者による会議を開いた。
報告書では官民による連携強化が提言され実際に改善されたが、今回の事態はより深刻だった。
イラク行使などを務めた元外交官で、有識者会議では座長だった宮家邦彦氏はこう指摘する。
外務省は海外危険情報などを通じて日本人の安全確保を図っている。
また、イスラム過激派がソーシャルメディアを通じて発信する情報についても、専門家と協力して収集しているが、これが十分に生かされてこなかったとの指摘もある。
こうした態勢を組むためには現地の言葉を話し、イスラム文化にも深い理解を持つ人材を何人も養成する必要があり多くの予算と時間がかかる。
それでも日本の現状を考えると急務だと保坂氏は指摘する。
その一方で、政府・与党などからは、対外情報機関を新たにつくるべきだとの意見も出ている。
事件直後の今、どんな議論が求められているのか。
改めて秋場さん、危険な紛争地には行くべきではないという声がある一方、やはりそこに光を当てるのがジャーナリズムであると。
様々な紛争地域での取材経験が豊富な秋場さんはこの議論はどう見ているんですか?紛争地域に行ってほしくないという外務省の立場もわかるんですが退避勧告が出ているところに行くなということになると、例えばイスラエルに空爆されているときのガザとかあるいはイラクのバグダッド市民が今何を考えているのかとか、コンゴの東部でレイプ被害にあった女性たちの訴えとか、そういうのは日本のメディアは伝えなくていいですと、全部外国メディアに頼りましょうということになっちゃうと思うんですね。
日本人が日本人の視点で伝えなくてもいいんだということになるんですね。
今の政権が掲げる積極的平和主義というのは世界の平和にどんどん、もうちょっとより関わっていこうということだと思うんですけれども関わっていくべき事象を日本の国民は外国のメディアだけを通じて知ることになってしまう。
本当にそれでいいというふうに、退避勧告を出す側の外務省の人がそう思っているとは僕は信じたくない。
だからこそ我々も、そういう地域に入る際は先ほど保阪さんも言っていましたけれどもソーシャルメディアも含めた様々な情報を共有・収集して、安全情報を確認しながら、無事に帰ってくる、そして伝えることが大事だと思います。
本当に今回の事件については何が起きたのか、何が起きなかったのかの検証が非常に重要。
今後も必要ですよね。
そして悲劇を繰り返さないために官民一体となった議論も必要です。
そして、議論や検証を進めるについては最低限の情報公開が必要ですよね。
とにかく、そうした中でもテロリストの利益になるようなことは絶対避けなきゃいけない、これは当たり前のことです。
ただしそれだけに逆に言うとテロリストを利する、敵を利するという言葉は非常に強いわけですよね。
もしかすると、そこで議論が止まってしまう可能性があるので、何でもかんでもテロリストに利するとして、何も情報が出てこないような状況にだけはしたくない。
特に政府にはその辺の対応を慎重にお願いしたいと思いますね。
先ほど小林さんが紹介した時系列の出来事の振り返りを見るとあそこにむしろ書かれていなかったことで重要なことがあるので、ご紹介します。
例えば10月6日の日に先ほど出てきた中田さんの家が、北大生の事件に関わって私戦予備・陰謀の容疑で家宅捜索を受けるんですね。
つまり彼は容疑者になっちゃったんですね、その時点で。
12月の3日の段階で後藤さんが拘束された事実を政府は知ってるんですよ。
その前日に、実は衆議院の選挙の公示日というのがあってその関係がどうなっているか、ここでは軽々なことは申し上げられませんが、それから翌年、先ほどのフリップにもありましたけれどもフランスで事件が起きましたよね。
その後に16日に安倍総理が中東歴訪に出発するんですけれどもこのタイミングで政府高官のある一人が、今回の中東歴訪は間違いなくイスラム国対策という面がある、今回のフランスのテロ事件が起きてタイミングとしてはぴったりだったと言ってるんです。
僕はこれ、その人の本音だと思うんですがこのとき、2人の日本人が拘束されているのを知っていた上での発言で、何と危機感を欠如していたか、後から振り返ったから言えるんだということがあるかもしれませんが、僕はその官邸と外務省との間の情報共有とか情報の評価というのが、どの程度なされていたかというのをきちんと今後検証を深めていく必要があると思いますね。
この後はスポーツ、林さんです。
プロ野球のキャンプ情報です。
注目の選手たちが続々と本格的にピッチを上げてきました。
楽天のルーキー、安樂智大は初めて正捕手の嶋を相手に62球を投げた。
18歳のルーキーが徐々にペースを上げている。
こちらは49歳、中日の山本昌。
初のピッチングは50球を投げた。
勝てば世界最年長勝利記録樹立。
投げるレジェンドがプロ32年目に臨む。
広島・前田健太も今日が初ブルペンフォームづくりのため、キャッチャーを立たせてピッチング。
ストレートとカーブを計30球投げ込んだ。
開幕投手が順調に調整を進めている。
日本ハムの大谷翔平がキャンプ初のバッティングピッチャーを務めた。
ストレートを中心に25球。
そのうち半分以上の14球がボール球となりコントロールに課題を残した。
その後、大谷を待ち受けていたのは地獄のシャトルラン。
DeNAのキャンプでは松井秀喜さんがついにバッティングを披露した。
対戦するのは、この投手。
高橋尚成は松井さんと巨人時代のチームメイトで元メジャーリーガー同士。
夢の対決、注目の1球目。
まさかの大暴投で出ばなをくじかれた松井。
ゴジラが火を噴いたのは22球目だった。
ライトスタンドに完璧なアーチ。
現役時代を彷彿とさせるスイングで球場を盛り上げ3日間のDeNAキャンプ訪問を終えた。
アメリカ女子ゴルフツアー、本格参戦となった横峯さくら選手。
今シーズンの初戦、ピュアシルク・バハマ・クラシック2日目。
1日目は豪雨のため5ホールしかプレーできなかった横峯さくら。
2日目は10mを超える強風に距離感がつかめず、ピンをとらえることができない。
1日目の残り13ホールと合わせ計31ホールを回る長丁場となったが最後まで波に乗れず5オーバーの暫定102位タイ。
アメリカツアー本格参戦の初戦、予選通過は厳しくなった。
アメリカ男子ゴルフ。
ファーマーズ・インシュランス2日目。
松山英樹はイーブンで迎えた9番、第3打ピンそば30cmにつけるスーパーショットでバーディーを奪う。
予選突破のために1つでも多くスコアを伸ばしたいところ。
しかし昨日からパットが不調でこの日も思うように決まらない。
トータル、イーブンパー75位タイ予選通過はならなかった。
金平さんはヨルダンでの取材を振り返って、改めていかがでしたか?こういう悲惨なことがあったんですけれども、ヨルダンという国はすごく親日的でヤバーニ、ヤバーニと言ってインタビューなんかをすると、すごく大変だったなって、お悔やみの言葉をかけられて、何か熱くなったんですよね。
日本の平和主義とか憲法のこととかよく知ってるんですよね。
こういう時期だから、お前たちの国は憲法とか平和を守れよと言われ、複雑な思いがしました。
2015/02/07(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【検証 イスラム国人質事件】
日本人ふたりが殺害される最悪の結末となったイスラム国人質事件。日本政府はどう動いたのか?水面下の動きの一端が明らかになった。
詳細情報
番組内容
【検証 イスラム国人質事件】
過激派組織イスラム国による人質事件は、捕らわれていた後藤さん、湯川さんのふたりが殺害されるという最悪の結末となった。ふたりを救い出す手段はなかったのか?日本政府はどう動いたのか?水面下の動きの一端が初めて明らかになった。イスラム国問題に、今後日本はどう向き合うべきか?後藤さんの意思を受け継ぐフリージャーナリストたちの思いとは?
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
小林悠(TBSテレビアナウンサー)
林みなほ(TBSテレビアナウンサー)
制作
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ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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