今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
今日は懐かしい人に会うため私四国最南端の島を目指しております。
見えて参りましたよ。
ここは高知県宿毛市の沖合に浮かぶ沖の島です。
人口230人ほどの小さな島。
今日の主人公が港に迎えに来てくれるはずなんですけれども…。
ハハハハ…いたいた!お元気そうです。
久しぶり!はいはいようこそ。
ちょっと丸くなったかな?では改めてご紹介しましょう。
政司さんの事をこの番組でご紹介したのは6年前の事でした。
釣り好きが高じてサラリーマンから一本釣り漁師に転身したばかり。
キンメダイを狙って大海原で奮闘していました。
その後どうなったのか私大変気になっておりました。
当時は港の近くの借家で仮住まい。
とりあえず身の回りのものだけを持って島に渡ってきていました。
夫婦二人で始めた島暮らし笑顔で頑張ってましたよね。
釣れればなと…。
その頃のお二人の目標はしっかりと自分たちの家を持つ事。
でも改装して住みたいと言ってた空き家は隙間だらけ。
しかも周りは…。
こっちは今もこんなわけがわからん状態だけど…。
こんな藪にテラスを作るって豪語してました。
あの日から6年です。
政司さんが思い描いた理想の家は完成してるんでしょうか?早速案内してもらう事にしましょう。
港から車で5分。
あっ藪がなくなってます。
ここがあの家ですか?いや〜随分スッキリときれいになったねえ。
あの…前の時ねここグチャグチャやったやないですか。
ここら辺がね。
まともになったんです。
住めるようになったというか住めるようにしたわけだ。
すげえ!夫婦二人自分たちの手で少しずつ改装し1年半かけ完成しました。
内装も必見ですよ。
はいはいお邪魔しますよ。
こんなふうになったからね。
おお〜薪ストーブもあるじゃないですか。
オシャレだなあ。
元々は5部屋に仕切られていましたが広々としたワンルームに改装しました。
ワンルーム。
2人で住むにはねこれで十分ですよ。
夫婦二人にちょうどいい住まい。
いいじゃないですか。
とても住み心地がいいです。
はい自然いっぱいだし。
いや〜そりゃよかった。
天井も吹き抜けにし寝室はロフトにしました。
いや〜木の温もり。
これぐっすり眠れるんじゃないですか?リビングを見下ろしてみると…。
かっけえ!センスいいじゃん!ここら辺こう天井がずっとあったわけですよ。
圧迫感があってね家の中として嫌やからもう取ってしまえと思って取ったんですね。
力仕事は政司さん。
床も全て取り払い自分の手で張り直しました。
いやそうなんだ。
政司さんやるなあ。
さすが!壁は漆喰です。
これは智子さんが一人で塗ったんですよ。
智子さんもやるじゃないですか。
コテ跡がいい味出してますよこれ。
そういえば藪を伐採して作ると言ってたテラスあれどうなった?
(政司さん)でこれを作ったわけよ。
ああやった!こう海が見えてね…。
ここでみんなが宴会をするわけだ。
なるほど。
これは去年の夏休みの様子。
大勢集まってパーティーをしたそうです。
島の人たちも大喜びだったそうですよ。
いや〜有言実行!さすが政司さんです。
なかなか気分いいでしょ?ここは。
愛媛県出身で東京の橋梁会社に勤めていた政司さん。
レインボーブリッジから瀬戸大橋まで全国各地の橋造りに携わっていました。
29歳の時香川県で出会った智子さんと結婚。
その頃から政司さんの楽しみは休日に出かける釣りでした。
中でも沖の島は大のお気に入り。
何度も通っては釣りを楽しんでいました。
船でまず来るというのがそこだけでもなんだかね情緒があるでしょ?まずはね。
もう釣れるしね。
その時の方が釣れたんやないかな?今より。
よくまあ体がもつなあと思ってました。
それで釣りをする事でやっぱり自分のバランスっていうのが保てたのかなと思いますけど。
こうして毎週のように沖の島に通う日々が続きます。
そしていずれは漁師になりたいという夢も抱くようになった政司さん。
突然決断する事になったのは高知県のある制度を知ったからでした。
まあ一番はあれかな。
その時は47だったから。
もう時間もないしという事で…。
漁業支援を受ける資格があるうちに決断しなければ…。
政司さんは漁師になるなら今しかないとそして沖の島に夫婦で移住して1年間漁師修業。
今年で移住して8年目。
自給自足の生活を目指しシイタケや野菜の栽培にも力を入れています。
こういうのをしたかったね。
だから今満足ですよ。
楽しそうでいいかなと思いますけどね。
のんきですねって思って…。
ハハハ…のんきで楽しい島暮らし何よりです。
というわけで本日は楽園の主人公のその後をお伝えするスペシャル企画。
うまくいった事もあれば予想外の事もある。
まあ色々あった8年間でした。
楽園作りのヒントがたくさんありまーす!今日の舞台は島の周辺は足摺宇和海国立公園に指定され豊かな自然が守られています。
日本有数の透明度を誇る海には1000種類もの魚が生息するといわれ釣りやマリンスポーツの島として人気があります。
このきれいで豊かな海に惚れ込み8年前一本釣り漁師になった新田政司さん57歳と妻の智子さん61歳が今日の主人公です。
凪いでよかったね。
今日凪よ。
いってくるな。
はいいってらっしゃい。
朝7時半一本釣り漁師の一日が始まります。
ここのところ時化が続いていて今日は4日ぶりの漁だそうです。
漁場まではおよそ10キロ。
(政司さん)食うた?
(政司さん)上りかい。
漁師仲間の新田寛之さんです。
政司さんと同じく支援制度で漁師になった一人。
今日は潮の流れがよくないようです。
困ったですね。
でも準備しますかね。
瀬戸内海から太平洋に流れる潮が上り。
狙っているキンメダイは逆方向の下りの時によく釣れるんだそうです。
とはいえ戦わずして帰るわけにはいきません。
沖の島の一本釣り漁師の意地!釣れそうな場所を見極めて500メートルの深海へ仕掛けを投げ入れます。
とにかくあっちこっち行って糸を入れて釣ってみてあっここ釣れるねって。
この緑色のところは全部魚が釣れたところなんですよ。
それがいっぱい頭の中にインプットされるといっぱい増えるじゃないですか釣り場が。
だからやっぱり何回も行かなくちゃいかんのですね。
自分だけの漁場をどれだけ持っているかこれに勝負はかかっています。
つまりは経験です。
さあ今日はどうか?よしいってこい!頼むぞ!お願いします!なんとか釣れますように。
お願いするしかもうねえやな。
出ました!政司さんの奥の手神頼み!さあこのポイントはどうかな?あっ!きた?いったね。
きたね。
やっと食った。
やっぱお願いしてよかったね。
よかった!願いは神に通じた!ねえ。
おほっキンメキンメ!ビジュアル的に悪いなこりゃ。
目抜けになって。
いやいや見た目じゃない。
正真正銘のキンメ!またかかった!神様ありがとう!小さいよね。
でもいいんじゃないですか?いいんじゃないですか?さあじゃんじゃんいこう。
神頼み忘れないようにしてね。
よしお願いしましょう。
お願いします!さっきと同じように釣れますように。
お願いします。
「タタタターララターラ」しかし今度は待てど暮らせど当たりはありません…。
「ターッタッタタッター」もうする事はしたもんね。
神様に頼んだし。
頼んだでしょ。
それでもダメな時はもう飯食うしかないよねやっぱ。
(笑い声)はい早弁決定。
これはかみさんと同じメニューじゃ。
かみさんの昼飯と一緒。
うまそうじゃないですか。
釣れなくても昼飯はうまいやな。
そりゃそうでしょう。
大好きな海の上で食べるんだもの。
ねえ。
腹ごしらえ出来たらもうひと踏ん張りしましょうね。
ねえ。
政司さんが漁に出ている頃智子さんは島の北側に位置する母島地区の郵便局でお仕事です。
6年前は確か学校で子供たちの給食を作ってらっしゃいましたよね。
今は郵便局にお勤めなんですね。
3年前から週に2日ほど働いています。
ハハハッ。
智子さん制服お似合いですよ〜!ありがとうございます。
なんか見かけだけですので…すみません。
いやいやかっこいいって!一緒に働いているのは愛媛県出身の谷口裕亮さん22歳と局長の高坂憲正さん51歳です。
高坂さんは生まれも育ちも沖の島です。
中学校抜けて大工しとって。
それから29歳の時に外務試験…配達ですよね受けてそれからここでお世話になりよります。
高坂局長が子供の頃は島に2000人以上が暮らしていたそうです。
でも若者がどんどん島を出て行ってしまい今では230人ほどになりました。
人は減ったけどみんなが家族みたいなお付き合い。
それが島の自慢です。
お年寄りが多いので…はい。
なんか穏やかですよね皆さんね。
用事がなくとも立ち寄ってくれて差し入れをしてくれる人もいるといいます。
島の郵便局は島民の憩いの場。
午後4時政司さん漁から帰ってきました。
ヘヘヘヘッ!今日の釣果はキンメダイ2匹地元でホゴと呼ばれるカサゴ3匹。
数が少ないので市場には出しません。
燃料代分これちょっと赤字です。
こんな日もあります。
(政司さん)よっ!自宅に帰る途中政司さん釣り宿に立ち寄りました。
(政司さん)安喜さーん!
(安喜さん)はいはい。
ああおかえりなさい。
ただいまです。
差し入れ持ってきました。
(安喜さん)何?モツ?
(政司さん)ホゴ。
ああ〜!ホゴさばく…さばかにゃいかんね。
ありがとうございます。
ほな置いちょってください。
(政司さん)メブトでもないしね。
いつも新鮮なのを頂いて…すいません。
(政司さん)買ってもらったりね差し入れたり色々です。
島には魚屋さんがないのでね頼まれる事もしばしば。
いい関係出来てます。
一日の締めくくりは大好きな白ワインで晩酌です。
いいなぁ!やっぱりうまいわ。
いただきます。
いただきじゃ。
いただきじゃ!今夜の献立は政司さんが以前に釣り上げたメダイの南蛮漬け。
ああこれワインに合うんだまた白ワインに。
こちらはムツのフライ。
うん。
付け合わせの野菜は自家製です。
ああ〜!
(智子さん)菜の花がきれい。
(政司さん)菜の花ね。
菜の花なかなかいいな。
初物の菜の花はサトイモと一緒に酢味噌で頂きます。
いいなぁ!こりゃワインも進むわな。
ああ〜!フフフフ…。
ヘヘヘヘヘッ!ねえうらやましい。
お二人でリフォームしたこの家での暮らしいかがですか?ここまあいわば山の中の一軒家に近い…。
鳥も来るしデッキも出来るし。
政司さんにとってここは理想の家なんでしょうね。
智子さん幸せですか?幸せ…うーん…これがそういうのであれば幸せです。
ヘヘヘヘ…!幸せ…ホントに穏やかになんか過ごせてるから…。
顔は嘘つきませんよ。
幸せって書いてあります。
野菜が美味しいな。
うん。
(汽笛)沖の島へは四国本土の片島港から1日2便の定期船が運航しています。
島の人たちにとっては大切なライフライン。
食料品や日用品などが片道およそ1時間かけて運ばれてきます。
政司さんその荷物はなんですかね?これがああ〜なるほどね。
島には小さな商店はありますがスーパーマーケットはありません。
魚や野菜はほぼ自給出来ますがお肉やお米は島の外から購入するしかありません。
大好きなワインも島の外から送ってもらうそうです。
ヘヘヘヘッ!
(チェーンソーで木を切る音)
(政司さん)もうちょいでいくよ。
おおおお…!おお〜!うわ〜すげえ迫力!
(政司さん)いったね。
いった〜!この日政司さんは知り合いの山に薪にする木を切り出しに来ました。
そうかストーブで薪を大量に使いますもんね。
いやあしかしこれは大変な仕事だわ。
いったどー!頼むど!よっしゃー!このチェーンソーでね木を切ってこうやってする事はやりたかったんですずーっと。
だけどサラリーマンじゃ出来ないじゃないですか。
だけど始めたらねすっごい労力よもう。
はあ?っていうぐらい。
休みが多いな。
こうやってこっちを見てる時間の方が切ってる時間よりもね長いと思う。
ハハハッ!いやあその気持ちよくわかります。
景色いいもん!へへへッ。
平地が少なく集落が斜面にある沖の島。
家々を繋ぐ生活の道は急な階段です。
いやあしんどい…。
ヘヘヘッ!いやあ政司さんも上ってどこ行くのかな?
(政司さん)川渕さん来たよ。
(川渕さん)え?
(政司さん)来たよ。
訪ねたのは川渕正さんのお宅。
8年前この島にやって来た時政司さんは川渕さんのもとで1年間漁師の修業をしました。
いやあ〜川渕さんお久しぶりです。
キンメ漁は最近どうですか?少ないわ。
(政司さん)減った減った。
冬場は海が荒れて漁に出られない日も多いそうです。
沖の島の漁師にとって目の前の海は宝。
春が待ち遠しい!この日も波が荒く漁には出られません。
こんな日は新田家に仲間が集います。
これなんでもいいの?燃やす木は。
オーケーオーケー。
今はなんでもいい。
最後は…。
こちらは沖の島で生まれ育った増本隆二さん36歳。
漁師仲間です。
漁師的には先輩よ多分。
いや後輩か?先輩先輩。
先輩?まあそのぐらいの…。
兄貴っていうか僕の中では。
歳の離れたお兄ちゃん。
ハハハッ!政司兄ちゃん。
ねえ。
それにしても窯に火を入れて…何が始まるんだろうか?おっ!またまた若いのがやって来ましたよ。
今日はピザパーティーです!おおピザパーティーだ!でもちょっと外じゃ寒くない?はい。
ピザ窯が外にあるので焼くのは屋外ですが食べるのは家の中なのでご安心を。
ああそうか。
よかったよかった!政司さん手作りのピザ窯で作る自家製ピザ完成です!はい!
(増本さん)これ最初に焼いたやつかな?うまいです。
うまい!ねえよかった!ところでこちらはどういったご関係の方なんでしょう?はい。
政司さんがいつもお世話になっている漁協職員の保木司さんと丸山隆文さんです。
お二人とも奥様が沖の島出身という事でIターンして島で暮らしています。
ああ〜!そして郵便局の谷口さんも来ていますよ。
ハハハッ。
まあそれにしても皆さんお若い!どんなきっかけで交流が始まったんですか?Iターンだし興味が僕があったので近づいていったというか…っていうつもりなんですけど。
色んな人と会うたり話したりしないとね。
ここで仙人の暮らしをやってるわけじゃないし。
確かに。
では皆さんの目には新田さんご夫婦どのように映ってるんでしょう?仲むつまじくて…。
そうですね僕もこんな夫婦になりたいなと心から…。
智子さん夫婦円満の秘訣教えてください。
思いやりかな?ああ〜!ハハッ!お二人すっかり島の人になりましたね。
島民になったですね。
住民票を移しただけの話じゃないですねやっぱりね。
島民になったと思いますよ。
6年前に訪ねた時はまだ駆け出しの漁師。
家も仮住まいでした。
それが今では多くの仲間に囲まれしっかり島に溶け込んでいます。
「ただ住民票を移しただけの話じゃない」。
島で暮らすという事は島の人と人生をともにするという事なんですね。
政司さん智子さんこれからも島の人たちと一緒に島の暮らしをそして島の人生を謳歌してください。
応援してまーす!はい楽園通信です。
桃ちゃん沖の島何度来ても新鮮な発見がありますね!そうですね。
沖の島へは宿毛市の片島港から船でおよそ1時間。
1日2便運行しています。
島のお楽しみも色々ありますよね。
はい。
足摺宇和海国立公園に指定された海域は磯釣り船釣りダイビングなど一年中楽しむ事が出来ます。
よーし!クジラ釣っちゃるぞー!次回は島根県松江市が舞台。
ご両親のおそば屋さんを16年ぶりに再開させたお母さんのお話です。
知っちょる?島根のそばは割子そばやけん!外房線で東京から1時間…。
さくら名所100選の地に選ばれた茂原公園の桜まつりや…。
2015/02/07(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]
『一本釣り漁師の島暮らし』 趣味の釣り好きが高じて49歳で脱サラし、高知県の沖合に浮かぶ小さな島に妻とともに移住。キンメダイの一本釣り漁師になった男性を紹介。
詳細情報
◇番組内容
楽園の舞台は高知県宿毛市の沖合に浮かぶ沖の島。美しい海に囲まれ、足摺宇和海国立公園に指定されている。橋梁会社に勤めていた主人公は、趣味の釣りで訪れた沖の島に魅せられ、この島で漁師になりたい!と49歳で早期退職。妻と移住し、1年間の修業の後、金目鯛の一本釣り漁師となった。また、朽ちかけていた空き家を夫婦二人で改装し、太平洋を望む絶景の家を手に入れた。すっかり“島の人”となった夫婦の暮らしぶりを伝える。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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