よしもと新喜劇【「すち子の愛は凍らせないで!」】 2015.02.07


(場内手拍子)
(場内手拍子)
(真希)おいしかった〜!
(早苗)ねえ。
いや私こんなおいしいうどん食べたの初めて。
(まりこ)私も。
(新名)せやろ?ここのおいしい手打ちうどんをなみんなに食べてもらいたいなと思ってたんや。
(真希)さすが徹郎さん。
優しいわね。
(新名)そんなことないよ。
ほなみんなそろそろ行こか。
(早苗)うんそうね。
(新名)すみませ〜んお勘定お願いします〜!・
(すっちー)は〜い!
(新名)うわっ!ああ〜!ああっ!
(新名)いや…。
ああ〜!
(新名)すみません。
ああっ…うっ…。
(新名)どうかされたんですか?着地したショックで…。
(新名)いやっ足くじいたんですか?おなら出ました。
(新名)屁こいたんかいなもう!汚いなぁ。
あっ臭っ!ごめんなさいね。
お詫びに飴ちゃんあげますんで。
(新名)飴くれるんですか?飴ちゃん鼻に詰めてください。
いやおかしいでしょそれ。
そらなめますよ。
ちょっと日課がございますのですんません。
そ〜れっつってね。
こっちの方そ〜れ。
ねっ。
そ〜れっつってね。
ラストいこうか。
(新名)なんですか?アンダースローかいなおい!ナイスキャッチ。
ラッキーガール。
(新名)あの〜すみませんさっきから誰に飴ちゃん配ってはるんですか?あの〜最近野良犬がぎょうさん集まってくる…。
(新名)野良犬に配ってたんですか?飴ちゃん食べませんよ。
以後気をつけます。
あっお勘定ですよね?
(新名)はいお願いします。
ええ〜きつねうどんが4つで2000円になります。
(新名)はい。
じゃあちょうどで。
はい。
ありがとうございます。
(新名)ごちそうさまでした。
いや〜そやけどあれですね男性1人に女性が3人ってどういったご関係ですか?
(真希)私たち3人とも徹郎さんの恋人候補なんです。
いや〜モテモテですやんか。
イケメンですもんね。
ありがとうございます。
いやみんなかわいいからね誰とつきあおうかなって迷ってるんですよ。
ああ〜そう。
(新名)難しい3択ですよね。
いや2択でしょ?これ。
(新名)えっ?ええ〜?2択やんか。
1人ブスが交じってるよ。
(まりこ)ちょっと!真希言われてるわよ。
あんたや!
(まりこ)ええっ!?自覚のないブスがいちばんたち悪い!
(まりこ)あっ…ええっ!?蹴り倒したろかほんまに!
(新名)蹴り倒したらだめです。
言い過ぎですから。
(早苗)ねえ徹郎君今日こそ私たち3人の中で誰を彼女にするか決めてよね。
(新名)いやそう言われてもな。
(早苗)ええ〜?それやったらねそれぞれ自己PRしはったらどう?
(早苗)あっそれいいわね。
(新名)いいですね。
(真希)あっじゃあ私から!あっ真希ちゃんから?私ね日本舞踊やってるの。
日本舞踊?だからその日本舞踊に徹郎さんへの思いを込めて今から踊ります。
うん。
・とってんつりとてちんとちしゃん・ちりんつちりんつちんちん
(場内笑い)
(場内拍手)
(新名)真希ちゃんちんちん言うてもうてるやん。
真希ちゃん。
・ちんとんしゃんつるつるちんちん
(新名)つるつるちんちん言うてる。
真希ちゃん…。
・ちんちんちんちんちんちんちん・ちんちんちんちんちんちんちんちんちん…
(新名)やめようやめようもう!ちんちんばっかり言うてるわ真希ちゃん!あかんあかん。
で途中で2回ぐらいちんちんひっくり返したね。
(新名)やってましたけど確かに。
(真希)振り付けです。
だめ?
(新名)いや〜ちょっと思い伝わらへんわそれやったら。
(早苗)じゃあ次は私の番よ。
(新名)早苗ちゃん?
(早苗)徹郎君実は私ね大の自衛隊マニアなの。
(新名)自衛隊マニア?だから得意のほふく前進に乗せて思いを伝えるわね。
(新名)ほふく前進?どういうこと?・パッパラッパラッパラ〜パッパラッパラッパラ〜
(早苗)12時の方向愛しの新名徹郎。
目標に向かって告白〜!第三ほふく前進。
第四ほふく前進。
(新名)うまいな。
第五ほふく前進よ〜し!つきあって!
(新名)これ何?何?これ早苗ちゃん。
(まりこ)ちょっと二人とも下品すぎるわよもう!私の番ふふっ。
(新名)まりこちゃん?あなたの名前は新名徹郎。
下から読んだらウロツテナイニ。
(新名)なんで下から読んだんや。
(まりこ)ねえウロツテ。
(新名)それでいくんかいな。
私あなたに対する思いをミュージカルでお届けするわ。
(新名)ミュージカル?
(まりこ)うんふふふっ。
・私めちゃくちゃ好きよ〜
(まりこ)・ウロツテが好き
(新名)「徹郎」言うて。
(まりこ)・どれくらい好きかって〜
(新名)どれくらい?
(まりこ)うふふふっ。
(まりこ)・これくらい
(新名)何をしとんねん!
(新名)いちばん下品やんかまりこちゃん。
もうほんで足短っ。
(まりこ)ええっ?
(新名)短いですけど言わないであげてください。
(真希)ねえねえ誰にするか決まった?
(新名)いや〜みんなごめんもうちょっと時間くれへんかな?
(3人)ええ〜?
(新名)ごめんな。
悩むわ〜。
(清水)ああ〜。
おお〜ただいま。
おかえりなさい。
(清水)戻りました〜!
(新名)ほなみんなそろそろ行こか。
(清水)あっちょっとお客さん待ってください。
お勘定お済みになりました?
(新名)はい。
お勘定やったらその店員さんに渡しましたけど。
(清水)はあ?あんたまたそんなしょうもないことやってんのかほんまに!こいつうちの従業員ちゃいますよ。
(4人)えっ!?
(清水)そこの美容室の人間ですよこいつ。
(新名)そうやったんですか!?いやでもちょっと待ってください。
カウンターの中から出てきましたよ。
(清水)お前何してんねんほんま。
あの〜鉢を下げに来ましてん。
勝手にカウンターん中入るなってあれほど言うてるやろもう。
もうええからお金返しなさい。
お金はちょっと分かりかねますけどね。
払った言うてはるがな。
払えよ俺に。
知りませんけど。
どうせここ入れて…。
入っとるやないかここに!油断も隙もないね。
こっちのセリフやあほ!怖いわ。
このオバハンだけはもう。
すんません。
(早苗)ちょっと人をだますって最低よね!
(まりこ)もう行きましょうよ。
(清水)また来てください。
すんません。
(新名)みんな今からどこ行こう?
(真希)ああ〜私たち三人とももう帰らないと。
(新名)えっなんで?
(真希)家で主人と子供が待ってるの。
(新名)結婚しとったんかいな!お前らがだましとるやないか!むちゃくちゃやねぇ。
いやお前やむちゃくちゃなんは。
ええかげんにしぃやもう。
店帰りぃ。
お客さん来るかもしれんやろもう。
客なんか来ますかいなそんなもん!私が接客するんですよ?
(清水)お前な…お前分かってんねやったらそういうの直しぃや。
直さへん!
(清水)なんで?俺流でいってますから。
「俺」?女が「俺流や」言うてんの?俺流ですねんほんま。
訳の分からんこと言わんと…。
もう全然客来ませんねん。
ほんでたま〜に来たか思うたらクレーマー。
(清水)クレーマー?こないだもね成人式の女の子頭丸坊主したらえらい怒りよってね。
当たり前やろそんなもんお前。
むちゃくちゃやねんやってること。
よろしいやん。
もうええから帰って。
(烏川)おいおいおい騒がしいなぁ。
けんじお前店先で大きい声出すな!
(清水)違うんですよすち子さんが全然店帰らないんですよ。
(烏川)えっ?かまへんやないかお向かいさんやねんから。
(清水)邪魔するから。
(烏川)ゆっくりしていってよ。
ありがとうございます。
さすが大将やわ。
あれ?ちょっと待って。
大将散髪してますやん。
分かる?ちょっとうっとうしいからな昨日もうバッサリいったんや。
もうそれやったらうちで切ってくれたらよかったのに。
うちで切ってくれたらついでにそのうっとうしい唇もチョキンと…。
うっとうしないねんこれ。
うっとうしないよ。
だいぶうっとうしいよ。
うっとうしないわ別に。
私最初見たときちくわくわえてはんのか思うた。
あほかお前。
誰がちくわくわえながらしゃべんねんなほんまに。
そやけどなんでそんなにゅっと伸ばしますの?これ。
いやこう伸ばしてんのちゃうねん。
これもともと。
もともと?先天性。
しんどいねぇ。
しんどないわ!なんにもしんどいことあれへん。
頑張っていこうな。
頑張ってます。
いらんこと言わんといてやほんまにもう。
それより鉢上げ行ってきて。
(清水)えっまた鉢上げですか?いや厨房入らしてください僕も。
僕もね大将のような立派なうどん職人になりたいんです。
(烏川)あのなお前ここへ来てまだ1週間やろ。
そんな人間が厨房入るなんぞ100年早いわ!そうじゃ!そんな暇があったら私の肩でももまんかい!
(清水)お前関係ないやろ別に。
肩もみながらどうせ乳もむんやろうけどな!
(清水)そんなわけないがな。
乳もみたそうな顔しとるわあんたは!
(清水)いやそんな顔してません!してるしてる。
目尻ダラ〜垂れて乳もみたそうな顔やわ。
お前の乳なんかもみたいわけないやろ気色悪い。
「乳もみた顔選手権」あったらあんた3位やわ。
いや1位違うんかい!そこ1位でええやないか別に。
お前は何をやっても1位にはなれん男や!
(清水)うるさい。
うっとうしい。
3位や!
(清水)うるさい…。
もうこいつ追い出しましょうよ大将!
(烏川)うるさい3位。
(清水)いや3位って呼ばんとってください!ほんまにもう。
いやそんなことよりね厨房が無理なんやったらうどん打ってるとこでも見してください。
そこだけでもいいんで。
あっでもそういうたら打ってるとこ見たことないですけどどこで打ってるんですか?うどんはよそにな製麺所借りてそこで打ってんねや。
えっ?またなんで?うどんっちゅうのはなこう…僅かな温度や湿度の差で味が変わんねん。
せやから製麺所で管理してやっとんねん。
(清水)そういうもんなんすか?
(烏川)そういうもんや。
(清水)へえ〜。
深いねぇ。
(清水)連れっててください。
(烏川)まだまだ早い早い早い。
(ヒロ)ちぃっす。
(烏川)ヒロ君に太一郎仕事終わったん?
(ヒロ)あっもう終わった。
(烏川)せやけど毎日毎日ありがとうな。
(佐藤)いや〜1日1回はここのうどん食わな寝られへん。
(烏川)ありがとう。
(ヒロ)ここのうどんのコシは最高やからな。
(佐藤)ダシも絶品やしな。
(烏川)ほんで今日何する?あっ今日はなテリヤキバーガー。
(烏川)ハンバーガー屋行け!なんでうち来たんやほんまに!
(ヒロ)そない怒りないな。
きつねうどん…いつもきつねうどんやろ?
(佐藤)俺肉うどんちょうだい。
(清水)あっ大将あの〜作ってるとこ見ていいっすか?
(烏川)あかんあかんあかん。
気が散んねやお前。
厨房絶対入ってくんなよ!
(清水)大将!なんであんな毎回拒むんやろな?私な前から思うてたんやけど…。
えっ?おそらく鶴が作ってるんちゃうかな?いや昔話やないねんからお前。
だからのぞいたらあかん思う。
いや助けてないから鶴は絶対に。
何おかしなこと言うてんねやほんま。
いやでも俺もな早く大将のようなおいしいうどんが作れるようになりたいよなぁ。
なんとも言われへんコシがあって輝くような麺。
あれはまさに神業やで!それにまろやかでコクのあるダシ。
素材と大将の業のぶつかり合い。
まさに…芸術や!あははっ!うどんのこと熱く語ってるけんじさんって気色悪いねぇ。
(清水)うるさいなお前!何が気色悪いねん?「まさに…芸術や!」
(清水)そんなあほみたいな顔してへんがな俺。
あほみたいな顔してた。
(清水)ばかにすんな!うっとうしいなぁこいつは。
おいちょっとやめろ言うてんねん。
俺はそれだけ大将の腕にほれ込んでるっていうことです。
ああ〜そうですか。
めちゃくちゃおいしいやろ大将のうどんは。
ばかにすんなよいつもいつも!
(烏川)はいお待たせ〜。
(ヒロ)おお〜来た来た〜!
(烏川)はいきつねうどんと肉うどんね。
はいどうぞ。
よいしょ。
(佐藤)いただきま〜す。
あっ大将。
昨日は夫婦の相談乗っていただきありがとうございました。
(烏川)それからどないなったん?
(佐藤)大将に言われたとおり嫁に素直に謝ったら許してくれました。
(烏川)そうか。
よかったな。
(佐藤)大将に相談乗ってもらったら悩みも吹っ飛びましたわ。
いや〜悩み吹き飛ばすってすごい唇やねぇ。
(烏川)そういうことやないねん。
ふぅ〜!
(烏川)違うよ。
悩み「ふぅ〜!」いうて吹き飛ぶか?お前。
違うの?
(烏川)相談に乗ったいう話や。
ああそう。
乗ってもらったん?
(烏川)まあな夫婦仲ような。
(靖子)こんにちは〜。
(烏川)あっ。
(靖子)耕一さん。
(烏川)おお〜どないしたん?ちょっとちょっと。
大将誰ですの?このきれいな方。
(烏川)会うたことなかったっけ?俺の恋人。
はじめまして靖子です。
向かいのすち子と申します。
いや〜おきれいな方やねぇ。
そんなきれいな方がなんでこんなひょっとこと?
(烏川)やかましいわ。
どうしたん?どこにほれますの?これ。
(靖子)耕一さんの優しさに惹かれたんです。
それしかないやろねぇ。
(烏川)やかましいわ。
褒めぇやちょっとはもう。
(靖子)今日はね近くまで来たから顔見に来たのよ。
おもしろい顔してるもんねはははっ。
見たって見たってははっ。
四角いやろ?ははっ。
これたぶんお母さんがな赤ちゃんときに四角い枠はめたんや。
あほやろそれ!おかんあほやろそれ。
あほやと思う。
(烏川)違うわ!なんの目的があって四角い枠にはめられなあかんねん。
黙っとけよもうほんとに。
(靖子)じゃあ顔見たからもう行くわね。
(烏川)えっもう帰んの?今日はねほんとはお母さんと待ち合わせしてて急いでるの。
(烏川)ああ〜そうか。
(靖子)それからねお母さんが耕一さんに会いたいって言ってたわ。
(烏川)俺もな早く挨拶に行こうと思うてんねや。
あっ近いうちに行くから。
(靖子)うん分かった。
じゃあね。
(烏川)バイバイ。
気ぃつけて。
は〜い。
(ヒロ)俺らもそろそろ行こか。
(佐藤)ああ〜せやな。
大将俺ちょうど置いとくわ。
(ヒロ)大将俺もちょうど置いとくわ。
(烏川)一円玉かいおい!いや違うがなヒロ君!
(清水)嫌がらせやんこんなん。
(烏川)数えんの大変やねんでこれほんまにもう。
まあええわ。
あっ俺な奥で仕込みしてるから。
(清水)あっ分かりました。
いやしかし大将格好ええよな。
憧れるわほんまに。

(清水)あっどうもいらっしゃいませ。
(諸見里)しゅみましぇんしちゅれいしましゅ。
私でしゅね週刊…じゃっしの記者でしゅ。
よろしくお願いしましゅ。
(清水)ええ〜…。
これしゃべってる?いや〜分からへん。
あっ週刊…じゃっしの記者でしゅ。
よろしくお願いしましゅ。
あの〜ちょっと何言うてるか全然分かんないんですよ。
滑舌ひどいですよ。
いやかちゅじぇちゅいいんでしゅけど。
(清水)いやそれが悪いですやんもう。
もう全然分かんないです。
だったらかちゅじぇちゅいいとこ見せましゅ。
見せれます?ああ頼んます。
あいうえお。
(清水)おお〜。
それは大丈夫。
かきくけこ。
(清水)次がな聞き取りにくい。
たち…。
いや飛ばしたらだめですやんか!えっ?いやあなたさ行が基本何言うてるか分かんないんすよ。
そのさ行確認さしてもらわんと。
ああ〜。
しゅっ!
(清水)おい握り潰すな!ええっ!?
(清水)いや…あんたさ行この世から消し去ろうとしたでしょ?今。
いいえ。
いやしましたよ今。
言えましたよ。
言えてませんよ。
「しゅっ!」言うただけですから。
いやもう…ちょっとあの〜我々にも分かるようにはっきりゆっくり…。
ゆっくり?あの〜「週刊グルメキング」という…。
「週刊グルメキング」ね。
じゃっし。
(清水)雑誌?雑誌ね。
はいはいはいはい。
の記者。
(清水)あっ記者?ふ〜ん。
あの〜今日は編集長も来られてましゅので。
編集長〜!へえ〜。
(清水)偉い人やね。
(あき恵)失礼しますわ。
ブッサイクやな〜!
(清水)ちょっと…こら。
オーマイゴッド!
(清水)誰に言うてるんですか。
ちょっと。
こっちが「オーマイゴッド!」やもう。
(あき恵)何?あなた初対面で…。
すごいやんか〜。
何がすごいんよ。
バリバリのブスやね。
(清水)ちょっと…。
なんなの!?あなた。
日本代表になれるわあんた。
(あき恵)なんで日本の代表にならなくちゃいけないのよ!すごい。
あっなんやった?
(あき恵)「グルメキング」の編集長です。
うん。
もう「ブサイクキング」にした方がよろしいわ。
どうして名前変えなくちゃいけないのよ!臭っ!臭ぁ〜!
(あき恵)何が臭いの?編集長なのよ。
偉そうに言わないでちょうだいほんとに。
あっあの〜変わった臭いで「変臭長」やな。
違うわ!
(清水)ええかげんにせぇよもう。
しょうもないことぬかすなぼけ!なめとったらあかんぞほんま!怒るでしかし!
(清水)おっさんなってますよもう。
おっさんじゃないんです。
今のはやっさんなんです。
(清水)やっさんもおっさんやないですか!
(あき恵)そんなことよりもなんですか?失礼すぎますよ。
(清水)ちゃんと注意しときます。
申し訳ございません。
(あき恵)大将おられますか?
(清水)ああ〜大将。
ちょっと待ってくださいね。
(あき恵)お願いします。
(清水)大将大将〜!・
(烏川)おう。
なんや?
(清水)なんかこちらの方がお話あるそうで。
(烏川)はい。
(あき恵)大将でいらっしゃいますか。
どうもはじめまして私「週刊グルメキング」で編集長をいたしております浅香あき恵と申します。
その方が?ああ〜実はですね来月なんですけどうちの雑誌でおいしい手打ちうどんのお店の特集を組もうと思ってるんですよ。
それでこちらのお店のおうどんがとってもおいしいという評判を聞きましてね是非とも取材をさせていただきたくてそのお願いに上がりましたの。
いやっ!ものすごいええ話やないですか!
(清水)大将やりましたやん!
(烏川)ちっ。
そういうお話でしたらお断りします。
(あき恵)あらどうして?雑誌とか載りたくないんですよ。
(あき恵)えっ?あの〜写真撮るときに唇だけ写さんようにして…。
(烏川)そういうこと違うねん。
(あき恵)そういうことだったら可能ですわ。
(烏川)いやいらんから。
あの〜唇が恥ずかしくて断ってんのちゃうから。
(あき恵)じゃあどうしてですか?宣伝になると思うんですよ。
(烏川)あのね常連さんに迷惑かけたくないんですよ。
(清水)いやちょっと大将僕ええ話や思いますよ。
(烏川)お前は黙っとけ。
悪いけどお断りします。
分かりました。
じゃあ今日は一旦帰ります。
でもまた寄せていただきますんで…。
何回来ても一緒です。
あっそうだ。
このステッカー置いていきます。
(清水)あっ!このステッカー一流店の証し!いや見たことある。
(あき恵)どこかに貼り付けといてください。
じゃあ失礼します。
また来ますんで。
うふふっ。
じゃあ諸見里行くわよ。
ちょっと諸見里失礼だと思わない?いきなり私のことブサイクって言ったのよ!でも編集長は顔汚いでしゅし変な臭いしましゅし間違ったことは言ってましぇん。
何を言ってんのかさっぱり分からないわ。
(清水)分かったでしょ今のは。
ずるいなあの人ほんま。
ねえ〜。
(清水)いや〜しかし大将なんで断りますの?もったいないです。
(烏川)これでええねや。
もうええから鉢上げ行ってこい。
(清水)ちょ…ちょっと大将。
ええ〜?何をカリカリしてますの。
なあ?いやこれあった方が絶対ええで。
ねえ〜。
見たことある…。
(清水)絶対はやるこれあったら。
(清水)ああ〜どうもどうも。
(中川)私…。
(清水)長い!
(中川)こういう者でございまして。
(清水)いやど…どれ!?
(中川)あっこれですこれです。
(清水)これ?若いときの写真やなおたく。
(中川)昔の写真でございましてですね。
(清水)今のじゃないと意味ない…。
(中川)私大阪府警の中川です。
(清水)あっ中川さん。
どうも。
(藍)同じく酒井です。
ああ〜酒井さん。
うんうん。
なんやの?これ〜。
石臼やんか。
(清水)おいおい!そうそうそう。
(清水)えっ?ほれっ。
よいしょ。
あっそ〜ら。
ほれっ。
(清水)なんで揺れんの?あっ今日もええ餅ですね。
私人間ですねん。
なんですか?今の。
(藍)ノリつっこみです。
ノリつっこみ…。
なんでこない揺れてましたん?
(清水)石臼でしょ?
(藍)石臼です。
あっがたついてるの?下が。
(藍)あっ…。
知らん。
(清水)「知らん」?ずるいなほんまこの人。
なんやの?もう〜。
(清水)なんで一回こうしたんや。
ほんまや。
あんたボタンが悲鳴上げてるよ。
(清水)あぁ〜あおいほんまや。
キッチキチやね。
パッツンパッツン。
(藍)失礼しました。
(清水)はははっ。
どうもどうも酒井さんね。
お願いします。
どうしました?いや実はですねあの〜この辺りで最近悪徳金融業者が多発してまして…。
(清水)えっ!
(中川)皆さん気をつけてほしいということでね。
(清水)分かりました。
何かあれば署の方に連絡ください。
(清水)はい。
では失礼します。
あっすみません。
あっもしもし。
えっ!行方不明のおばあちゃんが見つかった!?ハルコおばあさん見つかったって。
もしもし中川です。
うん。
あっそう見つかったん?よかったわ。
あっほんで…。
あっ元気?ああ〜そうか。
ほな元気やったらもう何よりや。
うん。
はいはいちょっと待って。
(藍)えっどこで見つかったん?えっ河川敷!?あっ河川敷やった。
もしもし?河川敷?ああそう。
何よりや。
うん。
寒かったらな毛布あるからな。
何よりよ。
(清水)向こうでせぇやお前ら!いつ終わんねんこれ。
ほんと意味の分からんもう。
大丈夫?あんなの。
物騒やなあれな。
ああ〜そや俺鉢上げ行ってくるからなあんたもう店戻りぃや。
邪魔やねんからほんま。
その前にお手洗いだけ借りとこ。
うちあのシャ〜いうのあれへんねん。

(まみ)あっどうやらここね。
すみませ〜んすみませ〜ん!・
(烏川)はい。
あっいらっしゃい。
(まみ)あっどうも。
はい?「スーパーNGK」ですけど。
今朝お財布を忘れてはったんでお届けに来ました。
ほんまや俺の財布や。
今の今までなくしたこと気付いてませんでしたわ。
あっそうですか。
なんで僕のって分かりましたん?中に免許証が入ってたので。
なるほどね。
いつも冷凍うどんのお買い上げありがとうございます。
あっ…えっははっ…。
えっでもここうどん屋さんですよね?ええそうですねはい…。
ひょっとしてうちの冷凍うどん出してはるんですか?あ…あほなこと言うたらあきませんよ。
いや違うんすようちのね若い者がダシとる練習をするときに使うてるんです。
ほら手打ちうどん使うたらもったいないでしょ。
そうなんですか。
じゃあまた。
明日も冷凍うどん買いに来てくださいね〜!
(烏川)はいはいは〜い!声おっきいよ。
こんなもんえらいこっちゃで。
うちがスーパーの冷凍うどんを使ってんの分かったらわややでほんまに。
・ジャー!
(水を流す音)ああ〜すっとした。
あぁ〜。
(烏川)すち子さん。
えっ…おったん?お手洗い借りてましてんわ。
それはええねんけど今の話聞いてた?「今の話」ってなんですの?聞いてなかったら別にええねや。
なんやのんなけったいなこと言うて…。
あっそれはそうと大将の方こそ聞いてませんでした?何を?いや今私ね47秒間ず〜っとおなら出てましてん。
いや知らん!知らん。
すごかったよもう。
人がしゃべってるみたいやったもん。
どうでもええわ。
「ガァ〜〜!」いうて。
聞かんでよかったわほんまに。
いやそやけどもう出すもん出したらおなか減りましたわ。
冷凍うどんちょうだい。
聞いてたんか!聞いてたん?びっくりしましたわ。
いや…。
「手打ちうどん」いうて看板出してんのに…ええっ?スーパーの冷凍うどん使うてますの?そやねん。
あっあの…これけんじにはないしょにしといて。
分かってます。
しゃべりませんよ。
おお〜ただいま。
けんじさん聞いてちょうだい!
(烏川)おいおいおいおい!47秒間おなら出てましてん。
そっちかい!そっちかおい…。
(清水)いや大将「そっちかい」ってなんですの?
(烏川)いやなんでもない…。
(清水)なんかしゃべってたんでしょ?いや教えてくださいよ僕にも。
ああ〜大将だめですよ。
この店はスーパーで買った冷凍うどん出してる言うたら絶対あきませんよ!
(清水)えっ!冷凍うどん出してる!?どうしてそれを?
(烏川)お前が言うたんや!
(清水)大将。
手打ちやなしに冷凍うどん出してるってほんまなんすか?イエスアイドゥ。
(清水)なんで英語やねんそこ。
なんの余裕ですかそれは!
(烏川)いや…すまん。
(清水)ちょっとどういうことですのほんまにもう…。
「コシがあって輝くような麺。
まさに神業やで!」。
恥ずぅ〜!
(清水)うるさいぞお前おい!冷凍やのに〜。
(清水)しゃあないやないか知らんかったんやから。
お前やめろそんなこと言うの!神業やあれへんあんなん機械の業や!
(清水)うるさいなオバハンは!黙っとけお前ほんま!ちょっと大将どういうことなんですか?名人と言われたうちのおやじが急死してな俺うどんの打ち方教わってなかったんや。
まあそれでおやじの遺言と常連さんの声もあってこの店存続することになったんやけど…。
とりあえずスーパーの冷凍うどんで出してみたら評判がよかってな。
それでずるずると今に至るわけや。
うどんだけに「ズルズル」と。
(清水)いらんこと言わんでええ!デデン。
(清水)いやオチてません!そんなつもりで言うてへんねんこっちは!向こう行けよオバハンほんまうっとうしいのう!怖っ!
(清水)はあ?怖っ。
ああ〜!殺されかねへん!
(清水)そこまでせぇへんわ。
警察ですか?
(清水)誰に電話してんねやお前!おとなしぃしとけそこで!
(清水)そこでおとなしぃしとけ言うてんねん。
聞こえるやろこの距離でしゃべってんねやから!いやガラスなんかないねんここに!ほんま腹立つのう!邪魔すなよお前は!大将。
っていうかさすがにダシは大丈夫ですよね?昆布とカツオでちゃんととってますよね?いやっこんなんあるわ。
えっ?「手軽に出せますご家庭でも」。
「即席ダシ」やて。
(清水)ええっ!?ちょっと大将ダシも即席ですか!?
(烏川)すまん。
(清水)もう何してんすか…。
「まろやかでコクがあるダシ。
素材と大将の業のぶつかり合い。
まさに…芸術やで!」。
(清水)ばかにし過ぎやお前はほんまに!おい止まれ止まれ。
止まれオバハンこらぁ!ほんまに!まだ揺れるんかお前こらぁおい!俺そんな揺れてないやろ。
揺れてた。
(清水)揺れてません。
どう見えとんねんお前には!恥ずぅ〜。
(清水)腹立つわこいつ。
しまっとけそれ見られたらやばいから。
ちょっとなんでなんですか?たまたまダシがあってなそれで出したら評判よかったんや。
(清水)「評判よかった」…。
ひょっとしたらそれで僕のことを厨房入れず取材も断ったんですか?
(烏川)そういうこっちゃ。
(清水)ほんま何考えてるんです?
(烏川)しゃあないやん。
(清水)いや「しゃあない」って…。
(裕)じゃますんで〜。
(清水)邪魔すんねやったら帰って。
(2人)あいよ〜。
なんでやねんこらぁおい。
用があるから来とんやろがい。
(清水)えっ?
(裕)ここに烏川耕一っておるやろ。
(清水)えっ?
(烏川)私ですけど。
(裕)お前か。
お前田島進の借金の保証人になってんのう?
(烏川)はい。
(裕)その田島がトンズラしてのうお前に借金300万払ってもらうど。
(烏川)はあ!?
(裕)文句あるんやったら田島に言えや。
(烏川)そんな…急に来て300万なんか払えるわけないやろ。
(裕)さっさと払わんかい。
(烏川)ありませんよ。
(裕)ないやと?こらぁ。
なめてるみたいやのう。
おい松浦あいつなめてるみたいやからわしびびらすわ。
お前は借金の形で分捕ってきたそのギターで気分が乗る曲でも弾いといてくれ。
(松浦)分かりやした。
頼むど。
おいこらぁ。

(ギター演奏「電撃ネットワークのテーマ」)
(裕)300万払わんかったらお前どうなるかわしがしっかり教えたるわい。
まずはお前をボコボコにしてやなボコボコにしたあとこの店潰すわい。
ほんでお前の…。
そのリズムやめろお前!お前そのリズムやめろ。
乗る感じや言ったでしょ?体が乗ってまうねやそれ!ええっ?集中でけへんから。
びびらす感じの雰囲気やろお前。
分かりました。
(裕)頼むど!
(ギターの演奏)
(裕)おいこらぁよう聞けお前。
もういっぺん言うぞお前。
まずはお前をボコボコにして…。

(ギター演奏「電撃ネットワークのテーマ」)やめろお前!また…それやめろお前!ええっ!?もうええ。
お前が言え。
腹立つ。
(松浦)分かりました。
(裕)ほんまに。
(松浦)おい今度はこれやぞ!
(ギターの演奏「仁義なき戦い」のテーマ曲)
(裕)ええやないかい。
いくぞおらぁ!よう聞けよ!
(ギター演奏「電撃ネットワークのテーマ」)
(裕)またかいそれ!また弾いとるやないかい。
下がっとれほんまに。
紫上手やんか。
ちょっと紫もういっぺん動きやって。

(ギター演奏「電撃ネットワークのテーマ」)ほらええやんええやん。
ちょっと黄色やってみ。

(ギター演奏「電撃ネットワークのテーマ」)なんかおかしいわ。
(裕)「おかしい」…ええわ別に。
このおかしさええねん。
あんたかかと上げてまうねん。
(裕)はあ!?なっ?だからちょっと上下入んねんこれ。
(裕)どうでもええわお前!なっ?
(裕)その指摘いらんから。
これもうエクササイズやこういう。
(裕)知らん知らん知らん。
そんなんしに来てんちゃんねん別に。
(松浦)兄貴こうですってこう。
(裕)どうでもええねや!どないしますの?大将。
(烏川)田島はそんなやつじゃない。
なんかの間違いや。
間違いやったらいいですけど…。
ねえ?耕一さん!
(烏川)慌ててどないしたん?今からお母さんここに来るの。
えっ今から?早く耕一さんに会って挨拶がしたいんですって。
ごめんね。
あっお母さん来たわ。
(烏川)もう!?
(靖子)ごめんごめん。
(由美)ごめんやしておくれやしてごめんやっしぃ〜!
(由美)ご苦労さんです。
(清水)けったいな挨拶やなおい。
(由美)どうもどうも。
いやっ!未確認飛行物体やわ。
(清水)いやいや違う。
・チャ〜ラチャ〜ラチャ〜
(「UFO」)やめなさい。
・UFO
(清水)おい!
(烏川)えっ?
(清水)いやいやいや…えっ?それ取れますの?何がですか?
(清水)いや何がって…頭取りましたやん今!
(由美)いいえ取ってません。
(清水)いや取った…。
取って直したときにこうやって微調整しましたやんか。
まあ〜。
それ錯覚です。
(清水)何言うてんの?あの人。
相手したらあかん。
あれ宇宙人。
宇宙人!?
(烏川)いらんこと言うなほんとに。
申し訳ございません。
あの〜はじめまして。
靖子さんとおつきあいさしてもらってますこのうどん屋の大将で烏川耕一といいます。
(由美)靖子の母で元ミス・ユニバースの由美と申します。
元ユニットバス?へっ!ユニットじゃない。
元ミス・ユニバース。
あっ「失敗」の。
へっ!「失敗」じゃなくて美を競うコンテストのことです。
病気を競う!?へっ!へっ!へっ!あっご一緒に。
(観客たち)へっ!
(由美)ありがとうございました。
ははっ…。
じゃなくて美しさを競うコンテストのことで。
ああ〜。
若い頃ですけどね。
ふふふっ…はっひっふっへっほっ!
(烏川)なんじゃおい。
(由美)ありがとうございました。
(烏川)どうも連続でありがとうございます。
あっでは奥の方へ。
(由美)いやいやそんな長い話ではないんですのよ。
(烏川)あっではこちらでどうぞ。
(由美)失礼いたします。
まあでも靖子から評判は聞いておりますのよ。
ここのおうどんおいしいんですってねぇ。
(烏川)ありがとうございます。
(由美)私なんてスーパーで冷凍うどんでしょもう。
ここのおいしいおうどんが食べたいです。
いつも食べてんのと変わりません。
(清水)お〜い!いやいや…「いつも変わらずおいしいうどんですよ」って…。
言うなお前。
冷凍ですやんか。
(清水)黙れ。
しぃ!
(由美)でもねとてもすてきな方だと聞いてます。
(烏川)えっ?
(由美)まあ思いやりがあって包容力があって男気があって。
あと借金もあるんです。
(清水)お〜い!ちょっと!言わんでええから。
(烏川)何もございません。
はい。
(由美)まあこういう方やったら靖子を任せられるかなと思ってね。
(烏川)ありがとうございます。
おい烏川連絡先言うてなかったな。
金できたらここに連絡してこい。
(烏川)分かりましたはい。
分かりましたはいはい…。
・ドゥンドゥドゥドゥドゥドゥドゥ
(「電撃ネットワークのテーマ」)
(裕)言わんでええねんお前は!
(松浦)兄貴こうでしょだから。
どっちでもええねやお前!
(由美)あの〜今の方たちは?
(烏川)ええ…実はちょっと友達の借金の保証人になってましてその友達が連絡つかないということで僕に300万払えって来てるんです。
(由美)ええ〜大丈夫なんですか?
(烏川)あっ大丈夫です。
そいつそういうやつじゃないんで何かの間違いだと思います。
(由美)あっそうですか。
失礼します。
(烏川)あっまた来た。
(あき恵)何が「また来た」よ。
ステッカー返してちょうだい!
(烏川)はあ?なんなの?この店。
表には「手打ちうどん」なんて看板掲げてるけどスーパーの冷凍うどん使ってるんですって!?
(烏川)どうしてそれを?
(あき恵)ネットで流れてたのよ。
(2人)えっ!
(あき恵)ほら!
(烏川)ほんまや。
(清水)ほんまやこれ。
ちょっと!
(烏川)すち子さんあんたやろこれ流したん!知りません。
ぬれぎぬですわ〜。
(清水)えっ?これハンドルネームが「なにわのオカッパ赤めがね飴撒き女」って…お前やろこれ絶対!なんでこんな分かりやすいハンドルネームにすんねんお前。
(烏川)何してんねんほんまに!
(あき恵)返してちょうだい!まったく…こんな店取材してたら私がとんだ大恥かくとこだったわよ!もうすでに顔面で大恥はかかれてます。
(あき恵)やかましいわほんまに!黙っとけほんま!むちゃむちゃ書いて評判落としたろか!腹立つ。
はいステッカーいどいて。
ほんま腹立つわ〜!こんなうしょちゅく店主のみしぇ閉めてしまえ!
(清水)分からんってだからおい。
あの〜今のは「こんなうそつく店主の店閉めてまえ」って。
(清水)お前よう分かったな今の。
もう慣れですわ。
(清水)ほんまかい。
(由美)靖子この人と別れなさい。
(靖子)お母さん!
(由美)だってそうでしょ?借金はあるわ冷凍うどん使うって大うそつきじゃないの。
こんな人とは結婚させられません。
(烏川)ちょっと待ってください!お黙らっしぃ〜!行くわよ靖子。
(烏川)いやあの…。
(清水)いやケツケツケツケツ!なんちゅう歩き方してんのあの人。
最悪や…。
(清水)いやあの〜ちょっと…。
ちょっと大将。
これぐらいで落ち込んでどないしますの!男でしょ!たかだか冷凍うどんがバレて借金背負わされて彼女のお母さんに交際反対されたぐらいで…。
これきついねぇ。
(清水)フォローせぇよお前は!ちょっと大将!あのねずっと冷凍うどん使ったり即席のダシ使うつもりはなかったんでしょ?これええ機会と捉えましょう。
大将はね名人と言われてた人の息子なんですよ。
絶対やったらできますからおいしいうどんを打っておいしいダシをとって挽回しましょう!そやな。
(清水)はい!ありがとう。
これもなんかのええ機会や。
よし。
俺やるぞ!
(清水)よし。

(「ロッキーのテーマ」)
(烏川)よし!これで冷凍うどんとはおさらばや。
私も頑張って応援した甲斐があったわ。
(清水)してないがないっこもお前は。
ずっと遊んどったやろ。
すみません。
(烏川)はいニュー花月うどん食べてみて。
いただきます。
(清水)うんうん。
ダシから。
うん!
(清水)おお〜。
ズルズルッあぁ〜。
ズルズルッ大将!
(清水)おおっ!めっちゃまずい!
(清水)ええ〜!ええ〜…。
(2人)あぁ〜。
(佐藤)いや〜大将最初はひどかったけど随分うまなりましたよ!
(烏川)おおきに。
(ヒロ)冷凍って聞いたときはびっくりしたけどやなこんな味が出せたらもう大丈夫。
(烏川)ありがとう。
(清水)いや〜さすが大将ですね。
寝ずに頑張った甲斐ありましたよ。
(烏川)いやいやけんじがつきあってくれたからや。
(清水)なんもしてませんよ僕。
(烏川)いやありがとう。
冷凍うどんちょうだい。
(清水)やめろそんなん言うの!冷凍うどんじゃないですからもう。
分かってます。
冗談ですよ。
月見うどん下さい。
(烏川)はいよ。
(ヒロ)あっ大将あの彼女どうなったんよ?それがお母さんが厳しくてなかなか家出られへんみたいや。
(ヒロ)あっそうなんや。
でも大将がここまでうどん作れるようになってんから許してくれるんちゃうか?そうやったらええねんけどな…。
耕一さん!あぁ…。
(烏川)靖子ちゃんどないしたん!?
(靖子)お母さんに無理やりお見合いさせられそうになったから逃げてきたの!
(烏川)お見合い!?なんですかもう!こんにちハァ!
(烏川)なんじゃおい。
「は」ですよ。
(由美)あっそうですか。
靖子やっぱりここにいたのね。
いいから帰りましょ!
(靖子)嫌やって言ってるでしょ!
(烏川)お話聞いてください。
おい烏川金の用意出来たんかい?
(烏川)出来るわけないでしょう。
(裕)そんなん通用する思うてんのかい!遊びで来とんちゃうぞ。
今日は何がなんでももらっていくからな。
靖子さん隠れてちょうだい!
(靖子)えっ?万が一靖子さんが大将の彼女やということがバレたらあいつらに連れていかれていかがわしい店で働かされる可能性が若干ではございますが出てきます。
(裕)ええこと聞いた。
どけこら!
(靖子)きゃあ〜!
(裕)お前の体で払ってもらうぞ!
(靖子)えっ!なんでこないなったん?
(清水)お前がアドバイスするからや!
(裕)おい行くぞ。
(清水)ちょ…ちょっと!
(裕)うるさいわぼけ!
(清水)ちょっと話をしよう。
(中川)どうしたんですか?
(清水)ちょうどええとこに。
あの女性が連れていかれそうなんです。
なんとかしてもらえません?
(中川)おいあほなことはやめろ。
(裕)うるさい黙っとけぼけ。
(清水)ちょ…ちょっと…。
(中川)おい。
いいですか?あまり怒らしたらだめです。
怒らしたらあいつらは何するか分かれへんから。
だからわし裏口から回ってあいつら捕まえるからその間に彼女を助けて。
(清水)なるほど。
裏から回ってあっちから出てきて後ろから捕まえるんですね。
ほな僕時間つないどきますんでお願いしますね。
おいとりあえず話をしよう。
話をしてお前らの要望…。
(中川)おい。
(清水)何してますの?何してますの?
(中川)行ってもし状況変わったらすぐ電話ちょうだい。
(清水)そんな余裕ないですよ。
何言うてますの。
(中川)回ってる間にちょっと状況変わったらえらいことやんけ。
(清水)いやもう…変わったらね。
急いでください。
(中川)お前番号知ってる?
(清水)ちょっと何?
(中川)わしの番号知ってる?
(清水)いや知りませんけどあいつに聞きますそんなもん。
あいつ知ってるんでしょ?
(中川)だから極力延ばせ。
(清水)分かりましたとりあえず急いで行って。
お願いしますよ。
(中川)ほんでさ…。
(清水)帰って来んでええねん!何してますの?
(中川)鍵開いとんか?裏口鍵開いとんかって!
(清水)開いてます開いてます。
(中川)あっそう。
いやお前閉まってたらまた行ってまた帰って来なあかんようなる…。
(清水)閉まってたら「閉まってるから気ぃつけて」って言うてますから。
(中川)それを言うとるんや。
(清水)意外と冷静ですから早く行ってきてください。
(中川)落ち着け。
分かってるって。
(清水)お願いしますから。
分かったから…。
(中川)引っ張るな!ここいっぱい引っ張るなって!
(清水)違うそんな状況じゃない。
(中川)静かにせぇって。
だから裏行ってわし紫捕まえるから。
(清水)ですよね?だから僕今つないどきますから時間がないですやばいです。
(中川)こんな所で…。
(清水)えらいことなったら…。
(中川)冷静になれ!分かった?
(清水)分かりました。
(中川)彼女を逃がすんが優先や。
(清水)お願いですから…。
(中川)分かっとるって。
(清水)行ってきてくださいもう。
(中川)なんで押すんよお前!
(清水)おい。
痛っ…。
おい。
おい分かってるか?状況。
おい分かってんのか?お前ちょっとこらおい。
じいさんおい。
なんやこんな揺らして!揺らし過ぎやって…。
大将の彼女にもしなんかがあったら僕が気が気じゃないんです。
分かってるって!急いでください。
助けたいんよわしは。
ですよね?彼女を。
じゃあこんなんしてる暇ない。
回って後ろから…。
彼女が助かるそれが何よりやねん。
そうやろ?そうですね。
お前今…。
引っ張るなって!
(清水)ああ〜!
(中川)なんで引っ張るんよ?もう…。
ちょっとわしが聞きたいんは…こう引っ張ったらしゃべられんようなるんよ。
分かりました。
そうやろ?言いたいことは全部言うて。
答えるからとりあえず。
もう言いたいことはないわ。
だから裏口から回って捕まえるんよ。
捕まえるんですよね?そのために僕が時間をつないでいる。
そうやないか!こんなことしてる場合ちゃうんやで!ですよね?ですから裏口から回って。
お願いします。
すぐ行ってきて。
どっち行ってんねんそっち違うわ。
(清水)どっか行ったよもう。
(中川)すみません。
(清水)ありますか?眼鏡。
眼鏡…。
あったあった。
すみませんほんとに。
ええ人たちでよかったわ。
お前はもう!もうええお前は。
お前このじいさん役立たんからちょっと仲間呼んでこい。
仲間呼んできて助けてくれ。
すぐ急いで行ってこいよ。
頼むぞつないどくから!おいお前らほんまそんなことして…。
(藍)裏口ってどっちにある…。
(清水)お前もかいもう!行け言うてんねん。
はよ!
(烏川)ちょっと待ってくれよ。
(裕)なんじゃい!
(烏川)靖子ちゃん放してくれ。
(裕)放せるわけないやろ。
(烏川)靖子ちゃんは世界でいちばん俺の大切な人なんや。
なあ頼むから放してくれ。
(裕)近づくなこらぁお前!近づいたらどうなっても知らんぞ。
俺はどうなってもええよ。
俺はどうなってもええけど靖子ちゃんにちょっとでもケガさしてみろ。
俺が許さんぞ!!
(清水)ちょ…ちょっと大将。
大将おっきい声出して怒ったらおもしろいからだめです。
大将おっきい声出したら顔がブルブルってなるんすよ。
それみんな裏でいじってるんすよおもしろいから。
(裕)お前今なんて言うたんや?俺が許さんぞ!!
(清水)それそれそれそれ!ブルブルってなるやつねおもろいからだめです。
笑うてまうから相手が。
大将こっち側にもちょっとお願いします。
(清水)リクエストやめなさいリクエスト。
こら!のぞき込まなくていいですから!ちょっと!許さんぞ!!
(清水)何してますの?大将。
皆揺れる皆!
(裕)次は何待ちや?これ。
ふざけてんのかこらぁ。
(烏川)放せ言うてんねん。
(裕)やかましいわ。
お前からやったろか。
おい!
(松浦)なんじゃおらぁ!バキ!バキ!
(烏川)なんで?なんで?ブルンってなるの見たかったんよ。
(烏川)うるさい!痛い痛い。
(靖子)きゃあ〜!ちょっと待って。
待ってちょうだい!
(裕)どけ!彼女さん放したって。
(裕)放されへんのう。
こんだけ言うても分からへんの?
(裕)分からんのう。
もう言うて分からん人は痛い目遭うてもらうよ!
(裕)何言うてんねんお前。
(裕)わあ〜おい!おいおいおいおい…。
待て待て待て待て。
おいおいおいおい。
何しとんねんこれお前おい。
何をしとんねや?おいやめろお前!うどんダシ掛けんなお前こらほんまに。
彼女を放しなさい。
(裕)放されへん言うとるやろ。
わあ〜おい!わあ〜おい!わあ〜おい!おい…来ぉへんのかい!来んのかな思うてこっち。
来ぉへんのかい。
来んのかな思うてこっち。
来ぉへんのかい!なんかしゃべれやお前も!おう!?
(裕)えっ?ふふふふっ。
ふふっふふっ。
ふふっ…。
望遠鏡ちゃうねやお前!「すてきな望遠鏡」言うてる場合かほんまに腹立つ!放しなさい。
(裕)放されへん言うてるやろ。
つま先やめろまじでよぉ!つま先やめろ言うとんじゃ。
顎やめろお前!顎やめろお前。
こらぁお前!脇やめろ。
脇やめろ。
脇やめろ。
毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜!
(裕)毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜!毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇〜!
(裕)毛…。
なんで聞こえへんねやお前!この距離やど!「毛細血管がいっぱい詰まってるとこ脇」という部分がちょっと聞き取りにくい。
(裕)おいそう言うたんや!お前最初から最後まで全部聞こえとるやないかほんまに。
おかしいんちゃうんか!乳首ドリルすな。
乳首ドリルすな。
ドリルすな。
すな。
すな。
すな。
すな。
(場内手拍子)
(裕)すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
すな。
つま先やめろ!顎やめろ!脇やめろ!ドリルせんのか〜い!ドリルせんのかい。
すんのかな思うてこっち。
せんのかい。
すんのかな思うてこっち。
せんのかい。
すんのかい!すんのかい。
(裕)す〜んのか〜い。
(裕)うわぁ〜〜!!ああ〜〜!ああ〜〜!つねるってなんやねんお前!あほお前!戻さんでええねんお前。
戻すなほんまに。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
はっ…。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
すんのかい。
つま先やめろ!顎やめろ!脇やめろ!ドリルドリルドリルせんのかい。
ドリルドリルドリルせんの…すんのかい!おい〜!フゥ〜!
(裕)「フゥ〜!」やないねん。
なんの拍手やこれ。
おかしいやろ!彼女を放して300万円チャラにせぇ。
(裕)わあ〜おい!くっそ〜!分かったチャラにする!
(松浦)ええっ!?ちょっと…兄貴300万でっせ?
(裕)しゃあないやろもう!覚えとけオバハン!
(松浦)うわ〜!あっあっあっ…。
熱い…。
(靖子)あぁ…。
(烏川)靖子ちゃん大丈夫?
(靖子)大丈夫。
耕一さんは?
(烏川)大丈夫。
よかった。
(由美)さあ靖子行きましょう。
(佐藤)お母さん待ってください。
さっきの見たでしょ。
大将は命を懸けて靖子さんのこと守ろうとしたんですよ。
(由美)ここに来たから巻き込まれただけやないの。
それにあなたたちだってだまされていたのよ?僕らはだまされたなんて思うてません。
ここのうどんが冷凍だろうが手打ちだろうがそんなことはどうでもいいんです。
この店に来たらほっとできる。
だから僕らは毎日来るんです。
俺もです。
いつもここに来るんは相談乗ってもらったりあほな冗談言うたりしたいから来るんです。
大将としゃべってたら嫌なことも忘れてまた明日から頑張ろうって気持ちになるんです。
(清水)あの〜お母さん大将は靖子さんとの結婚を認めてもらうために必死になって頑張ってきたんです。
それだけは分かってあげてください。
大将月見うどんまだですかね?
(清水)どのタイミングで言うてんねん!お前絶対今違うやろそれは!オーダーはこれ通ってんの?いや聞いてるよちゃんと。
まだなんにも手ぇ付けてへんよね?水も出さんなあんたは。
作るタイミングも出すタイミングもまったくなかったやろ。
一部始終見てたやろお前は!作るタイミングはなんぼでもあったやないの!
(清水)どこにあんねんそんなん!ドリルやってる間に作れた。
(清水)おかしいそんなときに!おかしいって。
あんなもん見たらあかん!
(清水)いや…ほなすんなあんなこと時間かけて一生懸命一生懸命。
何?客に対してその態度。
(清水)我慢せぇや今は今でしゃあないねやから。
大将はどう思ってる…。
それ大将と違う。
(清水)違う。
偽者やそれほんま…。
紛らわしいわほんまに。
(清水)紛らわしないよ全然違うよお前は。
すみません。
あの〜とにかくですね大将でしたら靖子さんのことを絶対に大事にしてくれると思うんです。
それだけはここにいる全員が保証します。
私保証しませんそんなん。
うるさいなお前はいちいち。
うどんも出てきてへんのになんで保証せなあきませんの?合わしといたらええやんか今はさ大将のために。
私そういう人に合わすっていうの苦手ですねん。
ふだんめっちゃ世話なってるやないかお前よぉ。
世話なんかこれっぽっちもなってない!なってるやないかしょっちゅうお前は!いつなりましたか?だから違う言うてんねんそれは大将と!あっち!紛らわしい。
(清水)紛らわしないわほんま。
お母さん…僕は真剣に靖子さんのこと愛してます。
必ず幸せにします。
ですから僕たち二人のこと認めてもらえませんか。
お願いします。
耕一さんあなたは幸せ者やね。
こんないい常連さんや従業員に囲まれて。
一人を除いて。
いやお前のことやあほ。
何してんねん。
(由美)分かりました。
あなたにだったら靖子を任せられます。
靖子のこと幸せにしてやってください。
(烏川)ありがとうございます!必ず幸せにします!
(靖子)ありがとうお母さん!
(清水)いや〜大将よかったっすね。
(烏川)ありがとう。
いや〜そやけどあのスーパーの冷凍うどんがバレたときはどうしようかと思うたわ。
まあ結果これでよかったんやな。
長年背負ってた重荷が取れてなんかすっきりした。
じゃあ私もすっきりしたいから言うわね。
何?実は私バツ3で子供が8人いて借金が5000万あるの。
はい!?大将それぐらいええやんか。
(烏川)いやあかんでおい!あかんあかんあかんあかん!絶対嫌や。
(一同)イエ〜イ!一芸披露のコーナーでございます。
ちょっとねあの…。
なんですか?これ。
「ベル」行かなアカンの?
(島田)じゃあ行きます。
すみませんありがとうございました。
なんであんな完全防備で行くんでしょうね。
さあ誰いこうかな?
(音羽)お願いします!名コンビいこう。
(音羽)ありがとうございます!
(清水)いけいけいけいけいけ〜!そこや!まくれまくれ!もっとまくれまくれまくれ!なんじゃ〜い!なんじゃい…。
師匠買うてはったんですか?買うてない。
買うてへんのかいおい!世界のスゴ技が大阪に大集結。
「THE舶来寄席2015winter」。
2月6日から28日までなんばグランド花月だけの限定20公演。
チケットは好評発売中。
来てね!2015/02/07(土) 12:54〜13:54
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[字]【「すち子の愛は凍らせないで!」】

すち子は偶然向かいのうどん屋の秘密を知ってしまう。それが原因で大将は結婚を反対され、店はピンチに・・・そこで大将はもう一度1からうどん作りをする事に!!

詳細情報
番組内容
すち子は偶然向かいのうどん屋の秘密を知ってしまう。
それが原因で大将は結婚を反対され、店はピンチに・・・
そこで大将はもう一度1からうどん作りをする事に!!
果たして大将は結婚を許してもらえるのか?
出演者
すっちー/烏川耕一/清水けんじ/高橋靖子/末成由美/浅香あき恵/諸見里大介/吉田裕/松浦真也/中川貴志/酒井藍/前田まみ/新名徹郎/金原早苗/前田真希/森田まりこ/佐藤太一郎/吉田ヒロ
ほか

ジャンル :
劇場/公演 – 現代劇・新劇
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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