去年10月番組ではセクシュアル・マイノリティーを特集。
20人に1人はいると言われているセクシュアル・マイノリティー。
しかしその子どもたちは悩みや不安を抱えていた。
人間の性セクシュアリティーは体と心恋愛対象の3つの要素の組み合わせで考えられる。
番組ではレズビアンとゲイバイセクシュアルそしてトランスジェンダーに加えクエスチョニングという心の性や恋愛対象が曖昧だったり揺れ動いたりするケースも紹介。
セクシュアル・マイノリティーはそれぞれの頭文字をとって「LGBTQ」ともいう。
放送は大きな反響を呼びツイッターや番組のホームページには数多くの意見や感想が寄せられた。
そこで「もっと知りたい」の声にお応えして第2弾!今回もセクシュアル・マイノリティーの…すごく多かったんです。
そのほんの一部なんですけどこちらに…。
こういうのが好きですね。
「クエスチョニングというのがあるんだと知らなかった」。
当事者の方からのメールなんですけど…。
この辺ですね。
反響として一番大きかったのが…前回番組に登場した高校生の勝法さん。
セクシュアリティーはゲイ。
勝法さんは学校の文化祭でセクシュアル・マイノリティーの理解を広めたいと発表会を開いた。
その日たまたま発表を聞いていた保護者は…。
そうだ一つ…昨日は言ったんですけど…
(勝法)今日は来てくれてありがとうございました。
「言えないのだ」という事に気付かせてくれた勝法さんがスタジオに登場。
勝法さんようこそお越し下さいました。
お願いします。
勝法さんが自分がゲイである事を母の香さんに…初めは世間体が気になり我が子のカミングアウトを受け入れられなかった香さんにも転機が訪れた。
それは勝法さんが自分のセクシュアリティーを…聞いていた先生や周りの親が理解してくれた事で徐々に受け入れる事ができたという。
番組には勝法さん宛てに多くの声が。
作文読んだ時に…性的マイノリティーの子どもが…セクシュアル・マイノリティーの子どもたちが集う場所…横浜にあるNPOが運営している。
7年前に設立され本やパンフレットイベントの告知などさまざまな情報を得る事ができる。
勝法さんはここで同世代の性的マイノリティーの仲間と知り合う事ができた。
ここにはセクシュアリティーの違いを認め合える仲間がいる。
一人一人がありのままの自分でいられるのだ。
こうした場所が身近にない子どもたちは…しかしその場合同世代に会えるとは限らず大人から望まない性交渉を求められるなど危険にさらされる事も少なくない。
こうした場所で仲間と本音で話す事には大きな意味があるという。
セクシュアル・マイノリティーの子どもたちは…仲間と出会い語り合う事でそうした気持ちが和らいでいくという。
全国に数か所とまだまだ限られている。
しかし周りの人間にもできる事がある。
わざわざ遠くに行かなくても身近に分かってくれてる人たちがいれば行く必要もない…。
必要ないんですもんね。
身近なところであるいは家族なら一番ありがたいですよね。
セクシュアル・マイノリティーの子どもたちが自分の事を…しかし親へのカミングアウトは子どもたちにとって最大の悩みの一つだ。
高校生でセクシュアリティーがゲイのエクさん。
まだ親にはカミングアウトできていない。
エクさんの親はテレビにゲイやレズビアンが出ているとあからさまな嫌悪感を示すという。
両親にカミングアウトした勝法さんも…。
そんなに友達に言ってるっていう人は少ないんですけど…これは厳しいですよ。
基本は。
基本は思ってるんだけども…子どものセクシュアリティーを受け入れるのに数年かかる事もある。
そんな親たちを支える取り組みもある。
同じ立場の親たちが集まる親の会。
NPOの主催で2か月に1度開かれている。
親の会ではまず初めにこの場で話された事は一切口外しないという決まりが確認される。
秘密が守られるという安心感のもと自分の体験や悩みを打ち明け他の親と気持ちを共有する事で心の負担が少し軽くなるのだという。
この会に参加したセクシュアル・マイノリティーの子を持つ親は…。
このような親の会を開いている団体は他にもある。
また電話相談も行われている。
更にセクシュアル・マイノリティーの子どもたちにとって…視聴者からはこんな声が。
前回の放送に登場してくれた高1のはるきさん。
生まれ持った性は女で心は男。
セクシュアリティーはトランスジェンダーだ。
はるきさんは中学に入ると制服について悩み始めた。
周りが当たり前だと思っている事が性的マイノリティーの子どもたちを傷つけている事もある。
学校を彼らが過ごしやすい場にするために周りにできる事は例えば…勝法さんが全校生徒の前で自分のセクシュアリティーを発表できたのは学校の先生が理解し支えてくれていたからだった。
勝法さんの学校がある神奈川県では5年前から教育委員会とNPOが連携してセクシュアル・マイノリティーの子どもたちを支えるためのさまざまな取り組みを行ってきた。
背景には子どもたちを巡る深刻な状況がある。
そこで当事者の体験談や相談窓口などの情報を載せたリーフレットとポスターを作成。
学校をはじめ子どもたちの目に触れやすい場所に置いている。
また教職員への調査によると6〜7割の人が多様な性についての授業を行う必要があると答えたが…そこで教育委員会では性的マイノリティーの当事者を招き県立高校の教職員向けに研修を始めた。
その結果教員の理解が深まり多様な性を授業で取り上げる先生が増えてきたという。
更に市町村の教育委員会を通して小学校や中学校にも広めようという動きも始まっている。
神奈川いいですよ。
学校の授業については勝法さんにもつらい経験があるという。
思春期っていうのは異性を意識して恋愛感情が生まれてきて性的な身体的な変化も起きてくると。
こういうのを思春期というんですよという思春期の定義っていうのはあるんですよ。
だけどそこで異性を好きになるとはあるけれど…明確に書かれているんですよ。
「ごめんね」…。
先生…。
これはある公立高校での出来事。
「どういう男の子がタイプ?」「彼氏とどこでデートしたい?」。
そのやり取りを聞いていた保健の先生は…。
「恋愛は男女間だけとは限らないわ。
同性間やいろんな形があるのよ」。
その言葉をきっかけに…セクシュアル・マイノリティーの当事者に直接会い…多様な性についてより多くの人に知ってもらおうと保健委員のメンバーは文化祭だけでなくPTAも参加するミーティングでも発表。
PTAもまたその必要性を感じ…更に前回の「エデュカチオ!」を見た方からもお便りが。
ここで勝法さんから番組をご覧のお母さんお父さんへのメッセージが。
…というのはすごい伝えていきたいです。
次回もお楽しみに!NASAがある天体に関する緊急の記者会見を開きました。
2015/02/07(土) 12:00〜12:30
NHKEテレ1大阪
エデュカチオ!「多様な性の子どもたち・パート2 大人にできること」[字][再]
性別に違和感を持ったり同性が好きになったりする「性的マイノリティー」の子どもはクラスに1〜2人いるという。彼らのために周りの大人に何ができるかを考える第2弾。
詳細情報
番組内容
10月に放送して大きな反響のあった「性的マイノリティー」の子どもたちについて考える第2弾。女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、心と体の性が一致しない人(トランスジェンダー)、そして、性のあり方に迷う人(クエスチョニング)も含め「LGBTQ」ともいう。今回は、スタジオにゲイ当事者の高校生を迎え、彼らを支えるために周囲の大人ができることを考える。
出演者
【出演】教育評論家、法政大学教授…尾木直樹,東山紀之,大八木勝法,【司会】塚原愛
ジャンル :
趣味/教育 – 教育問題
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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