山田孝之の東京都北区赤羽 第五話「山田孝之、ザ・サイコロマンになる。」 2015.02.07


死ねないですね。
一度自分らしく軸っていうものを作る作業をやってみようかなと思ったんです。
だから赤羽に行こうと思ったんです。
赤羽で生きていこうと思ったんです。
1Kなのかなこれ懐かしい感じがするななんか。
鷹の立場になってみたいみたいな。
芝居につながるように考えてるっていう。
もちろんそうです。
僕の彼女でも探してきてもらいましょうか。
すみませんあの…。
ゴミを見るような目で見られましたね。
いい仕事してもらってもうすばらしい!姉ちゃんです。
え?本当のお姉ちゃんってこと?姉弟っていうチームみたいな意識は私は結構強いですね。
絆は深いかもしれない。
(山下)俺に赤羽の人たちは人間らしいっていうことを前言ったと思うんだけど会ってみてそれその言葉どおりだった?ちょっと本読んだからってこれいいかななんてちょっとお前赤羽の人たちをなめてねえか?お前はよ。
俺の友達に言ったらそんなのバカだっつうから。
挑戦じゃない元から溶け込む。
挑戦じゃなくてなじむ。
そういう感覚を持って来なくちゃダメですよ。
(山田)まったく思ってないことって酒飲んでも出ないじゃないですか。
だからどっかしら気持の底にそういう気持があったから出たんだと思うんですそれがお酒を飲んでまっすぐ出たんじゃないですかね。
ちゃんと人として見てくれてんだなと。
向き合ってくれてるなってすごく感じたんで。
今まであそこまで言われたことはあった?大人になると僕も今年31でなかなかこう説教してくれる人っていないじゃないですか。
だからそれもすごくいい経験だったし。
まあやっぱりうん…。
なにより嬉しかったですね。
山田君マカロニ以来?そうですね。
あれ以来話してないんだよね?まあそうですけど。
大丈夫?結構あのときすげえきつく言われてたけど。
うんまあ大丈夫だと思います。
(ジョージさん)はい。
失礼します。
すみませんおじゃまします。
ああサリーちゃん。
ねぇサリーちゃん。
まだねんこするの本当はね。
ついに会えましたね。
私ねんこする時間よって言ってあげなサリーちゃん。
すみませんこんな時間に。
かわいいでしょ?かわいいですねでも本当もう大丈夫そうですねだいぶ…。
うん。
来た当時なんかはさ人にも慣れないし恐怖感もってたよね。
誰が来たってさキバむいてさ逃げ回ってさ飛びかかるようなあれだったけどやはりほら僕の愛情と。
ね!この間本当ありがとうございました。
いやいや俺もちょっときついようなこと言ったような感じもするんだけどもまあ多少お酒も飲んでたしな。
いやとんでもないです。
やっぱ少し考えるじゃない自分でね。
やっぱそれだったら自分が…。
まあ自分の…たいした経験じゃないよ?人に言えば笑われるような経験だけどさこういうことしてきたしいろんなことしてきたけどそういう経験から踏まえて言ったんであってさ。
まだまだ31じゃまだまだ。
俺の半分ちっちゃくだからな。
(山下)今まで山田君みたいな自分よりも若い男とかに会ったこととかってあります?同じような相談を受けたとか。
たくさんあるよそりゃ。
あります?うんバカなヤツはたくさんいるもん。
いや本当に逆に言うと田舎から出てきて15で今までやってきたからこんだけ悩んでんじゃないかとは思うんだけどね。
ジョージさん山田君の胸に今エンブレムというかこれ北区赤羽っていうここに住むぞという決意で…。
ウイングだね。
はい赤い羽。
だけどウイングだと…。
じゃあお願いしますよ〜いはい。
山田な本当の芸っつうの教えてあげるよ。
はい。
ウチのこのサリーちゃんにかわいいかわいいサリーちゃんって呼んでみな。
かわいいかわいいサリーちゃん!は〜い!これが本当の芸なんだよ。
いやジョージさんやってるじゃないですか。
やってないよハハハ!かわいいかわいいサリーちゃんです!キョトンとしてますよ。
僕もうあの…。
常に人の気持を考えるというか相手の立場に立って発言をするとかっていうこととかずっと考えて生きてきてたんですけどう〜んなんかジョージさんと会ってこう話してみると全然もしかしたら違ったのかなと思って。
リアルな人間関係も役をやってるときとも作ってるときともそんな違いがもしかしたらなかったんじゃないのかなと思って。
全然相手の気持を理解してなかったというか考えてなかったんじゃ…。
(山下)山田君の中で決めすぎてたってこと?相手の気持をこうだって決めてたってこと?なんかそう…ジョージさんと話してもしかしたら自分は相手の気持を考えてるようでただ単にそれはもう決め付けてて役と一緒で。
ちゃんとその人の本質を見てないというか気持は理解してなかったのかなって思いましたね。
あっすみません好きなんす。
お仕事ですか?ちょっと今ドキュメンタリーを撮ってて。
ああそうなんすねごめんなさい。
大丈夫です大丈夫です。
大丈夫ですか?ちょっと僕も芝居をやってて。
ああそうなんですか。
それでちょっとかっこいいなと思って。
いやマジで。
ここに住まれてるんですか?いや住んでるのはちょっと違うんですけど。
北区でずっとやってる劇団なんで今もちょうど公演やったりとかしてて。
いろんな授業があって一般の人に教えるワークショップとか劇作家を育てるワークショップとかいろいろある中で…。
ちょうどそのチラシをまこうかなと思ってたら見たんですみませんちょっとお邪魔しちゃって。
(玄関チャイム)あいらっしゃいませ。
こんにちは。
この間はどうもありがとうございました。
おじゃまします。
おじゃましますすみません。
清野さんと会ったのはね結構古いんですよ。
2002年の…赤羽で馬鹿祭りってあるんですけど。
その日に僕がいつも習字で書き物してるんですよね。
お熱いのがお好きとか玉にきずとかそういうの書いててそれを清野さんが見て悦ちゃんがちょうど通りかかったときにこの意味は何ですかってことを清野さんが聞いて悦っちゃんがマスターに聞いてくださいつってお客さんで入ってくれて座った席で僕が清野さんを見たときにちょっと異様な雰囲気だったわけよ。
(山下)清野さんが?僕その時「ヤングジャンプ」っていう雑誌を読んでて『ハラハラドキドキ』っていう作者を思い出したときにたまたま浮かんだのが『ハラハラドキドキ』の作者じゃないですかって言ったらなんでわかるんですかって言うので。
一発で清野さんの職業当てたんです。
それ清野さんが描いてる漫画もたまたま読んでたんですか?読んでました。
あっそうなんですか。
どっちかっていえば漫画は好きですね。
私はやっぱりなかなかそこまでいかなかったんですけどね。
清野さんはそれだけ鬼才だっていうそういう発想があったんですよ。
ああ。
天才じゃなく鬼才のほうで。
鬼才のほうで。
鬼のほうで。
それでマスターピンときたんですか?ピンときたんです。
マスターも漫画。
ああ描きますよ。
そうですよね出てます。
僕描きますよ。
あの「サイコロマン」。
(悦子さん)これはもう一生やっぱりね残してくれたなって。
「サイコロマン」って何?漫画で。
あるんですか?あるんすよ。
漫画で出てくるんですよマスタ−が描いた漫画なんです。
ああそうなんですね。
『ザッ!サイッ!コロ!マン!』はいはいちょっと見ていいですか?
(悦子さん)一応歌もあるんですけどね。
マスターはじゃあこれは何年前ぐらいに描いたんですか?これは11年くらい前です。
(悦子さん)もう正確には。
(山下)昔から漫画は?いや清野さんにお会いしたときに僕挨拶代わりに漫画描きますつって清野さんに漫画あげたんですよ。
(山下)いやすごいチャンス。
(悦子さん)そうなんです。
私ね見ててね素人ここまで描けるかな…。
ね?山田さん。
(山下)山田君真剣に読んでるけど。
いやすごいちゃんと割りができてるなと。
これもやっぱり清野さんのいろんな漫画見て。
胸にね7つのアザがあるんですよ。
サイコロマンやっちゃえばいいじゃないですか。
(山下)やっちゃう?やっちゃえばいいじゃないですか。
やっちゃうっていうと?服を着て。
やっていいっすよ。
Tシャツとサイコロさえあれば大丈夫。
でもどうやるの?ですよね大変ですよね。
これを山田君がやる。
Tシャツ。
さすがに山田君もプロの俳優さんなんでね。
ある程度準備しないとたぶんこういうのは。
え?やってみます?Tシャツとサイコロあればできるっちゃできますよね。
やってみましょう。
いいですか?大丈夫ですかね山田さん。
僕は全然やってみたいです。
丁半やりましょうよ丁半。
将来かけて。
いいえ将来なんてもう何も…。
でもファンがいっぱいいるんで山田さん。
崩さないようにファンを。
カネはないけど俺の命ならあるぜっつって。
ちょっと書いたほうがいい。
カレンダーだけどいい?カレンダーもちろん。
俺はカネはないけど命をかけるぜ。
いやサスペンスが好きだから似たような…。
俺はカネはないけど命はかけるぜ。
それで闘うわけ?これ山田君的にはどう?こういう流れはどう?別にそれはちゃんと…。
だからアンタは何の役なの?俺は大ボス。
大ボス大ボス。
清野さんはちょっとチンピラみたいな感じで。
そうそう。
清野さんチンピラ。
清野さん来ないとダメですね。
来ないとダメですね了解です。
丁半で勝負だ。
丁半で勝負だ。
サイコロマンが俺を甘く見るなよ。
サイコロマンがはい。
で胸が熱いぜ。
あっまだあったんだすみません。
一発で勝負は決まるんですか?一発で決まります。
一発でああなるほど。
だからそれはもうある程度置いちゃっといて。
一発じゃおもしろくなくない?だって一発じゃなんかさやらせみたいじゃん。
サイコロ勝負は一発なんだよ丁か半は一発なんだよ。
だけどそれを…だから変えて何度かやりゃいいじゃん。
丁か半は一発勝負なの。
だから12がダメでじゃあ3回目が勝負だっつってやれば。
丁半は一発勝負なの。
最後ハグで決めてください。
悦ちゃんハグで。
はいはい。
場所はどうする?何か当てある?場所。
あの公園見てみますか近くの。
公園でじゃあ了解了解。
まず設定でいうと僕サイコロマンで悪のボスです。
でチンピラです。
チンピラですかわかりました。
悦ちゃんをこういう感じで連れてってほしいんですよ。
こういう感じで。
はい。
それでマスターやられるわけですね?うわ〜。
やられるでしょそのあとこっちは…。
そのあと来たほうがいいかもしれないですね。
そのあとサイコロマンが来てチクショウ覚えてやがれ的な感じですよねチクショウみたいな感じでいったら…。
それでありがとうっつってこうやる。
いちばん長いセリフがこれです。
はい。
俺は弱いものをいじめたり汚ねえヤツは許さねえ。
わかったか。
これがちょっとドスの効いた感じで。
(悦子さん)倒れてもらっちゃう。
どこで屋上に変えるかですよね。
(悦子さん)アンタ描いてたの役に立ったんだね。
冗談で描いてたのねぇ清野さん。
昔描いたヤツですか?そうそう。
これでできました。
えっそれだったっけ?うん。
この真ん中のあれは?いらないいらない。
柵があってちょうどいいかもしれないですね。
すみませんじゃ。
荷物はここらへん…。
了解ですじゃあまずカット1からやらせてください。
えっと清野さん。
はい。
清野さんがえっとママを屋上に引っ張って連れてくる。
そこにはもうボスがいる。
これで言ったそのまま動いていったらこっちになりますけど。
ああそっかそうしよっか。
じゃあボスそこにいてもらって2人は…。
こっち2人につけてる感じですか?その子を離せって言ってるのを聞いたあとくらいで…。
来い。
やめて!来るんだよ。
その子を離せ。
やめて〜。
はいカット!はいいいですね。
今みたいな感じ?ばっちりですよ。
やめて助けてやめて。
っていう流れです。
なんか画になってますよ。
なってる?はえてましたよすごい。
じゃあもう1回だけやらせてください。
この子の親のカタナを借金のカタをかりにかえかえかえしとけ。
(笑い声)
(悦子さん)おいおいおいおい。
おいやってんだからマジメにやってよ。
え〜とこの子を離してほしけりゃ親の借金の肩代わりをしろ。
(清野)自分で描いたんでしょうよ。
これ手にちょっと書いていいですか?命をかけるぜでなんかちょっと…。
俺にはカネはないけど命をかけるぜ。
ああいいと思う。
(山下)そうですね結構疲れますよね。
こんな寸劇でこんな疲れるんだ。
こういうのをまあ…。
1日やりますね。
16時間。
よし!なら丁半勝負だ。
カット!はいオッケー。
ダンダンダンどう撮ろうかな?どかんどかん!もうちょっとこっちに向けたほうがいいですね。
今から勝負だぜ。
チチクショウ。
はいオッケー!あっごめん2人ともごめん映ってた。
もう1回そうそうそこで…ごめんなさいごめんなさい。
もう1回やっていい?ウソ悦ちゃん勘弁してよ。
はいいきます今の流れでここ1カットで。
1カットでいきます?いっちゃおうかなって。
はい。
終わりにしたいね。
もうしんどいですよねマスターね。
これこっちです。
こっちにします?あこれ置いときますね。
これが邪魔だな。
はい。
これは?マスター。
世の中すてた…「も」と「じゃ」と「ん」がまざってますね。
すてたも…んがねえ。
ああ本当だ。
でも単純に楽しかったです。
みんなとこう…。
すごい瞬発力があって。
パッとやりましょうっつってできてまったくわからない中でもこういうのどうですか?とかって提案できたのが…。
一緒にできたのがすごく楽しかったですね。
じゃあこれで結構あれかなまたお芝居に向かえそうな感じ?向かえるっていうかいけそうな感じ?いやまあそういうあれじゃなくてとにかくまあ今日は楽しかったなと思いましたね。
すごく。
撮影のやり方とか内容に関してもいろいろ山田君のほうから話しかけてきてくれたのは意外だった。
いや楽しかったですねやっぱ普段それはできないですからね。
言ってしまえばそういうの映画の現場とかで言ったらお前が言うことじゃねえよって話じゃないですか。
なんかでもこれが一緒にこう最初の段階から提案したところから作れたっていうのがすごく楽しかったです。
雨降んなくてよかったですね。
雨降んなくて。
まあそれだけが救いだ。
〜「世の中すてたもんじゃないぜ」「もんじゃ焼き」「ギリギリでもいいんだぜ」「だせだせだせ」「ときめくことが大事さ」「サイコロマン」来い来いったら来い。
やめて!やめてやめて助けて。
その子を離せ。
来るんだよ来るんだよ。
やめて。
来るんだよ。
この子を離してほしけりゃ親の借金の肩代わりをしろ。
俺にはカネはないけど命をかけるぜ。
よし!なら丁半勝負だ。
俺を甘く見るなよ胸が熱いぜ!えっ。
おぉ。
(山下)ババーン!勝負。
丁。
半。
ぴんろくの半。
チチクショウ。
俺は弱いものをいじめたり汚ねえヤツは許さねえんだ。
わかったか?ああ。
チクショウ覚えてろよこの野郎。
ありがとう。
「ザ・サイコロマン」「ザ・サイコロマン」「あ〜あああ〜」なんか合わなかったな。
(山下)はいカット大丈夫ですよ大丈夫ですよ。
なんで合わなかったっていうんだよ。
一発でオッケーだったじゃん。
あがってます。
あがってました?終わったら…終わる前に言っちゃダメだよ。
マスターも芝居をしてるプロじゃないからもう普通に人としての意見が出てくるじゃないですか。
まだやるの?とかもうきついとかって。
でもあれってあることじゃないですか実際。
例えばめんどくせえ女優とか大御所の俳優とかでそんな何回もできないよみたいな。
俺は機械じゃないんだからみたいに言う人いるじゃないですか。
なんかそれとはまた違うけどただ限界があるっていうその限られた中でいかに効率よくというかうまくそこを操作しながらやっていくっていうのはあこういうことなんだなって。
これはすごい大変だろうなって思いましたねその現場で監督がやることとかプロデューサーがやったり助監督さんも俳優の感じを見ながらやったりするじゃないですか。
(山下)それはだから山田君も作り手の…作り手というか作ってる側に一瞬まわったからわかったことみたいな?そうですね俺なんかだから今まで結構限りなくあそこに近かったんじゃないかなと思いましたね。
2015/02/07(土) 00:52〜01:25
テレビ大阪1
山田孝之の東京都北区赤羽 第五話「山田孝之、ザ・サイコロマンになる。」[字]

2014年夏に俳優・山田孝之が赤羽で過ごした様子を記録。“本当の山田孝之”を求めて葛藤する“誰も見たことのない山田孝之”を映し出す。

詳細情報
◆ストーリー
赤羽での歓迎会で怒られて以来初めてジョージさんに会いに行く山田。山下監督を連れて訪問すると、ジョージさんは意外にも温かく迎え入れてくれる。そのあと、ちからのマスターと悦子ママの家にも訪れた二人は、マスターが昔書いたという漫画『ザ・サイコロマン』を見せてもらう。内容は、正義の味方サイコロマンが丁半勝負で悪を倒すというもの。真剣に見入る山田に、マスターは「ザ・サイコロマンを演じてみないか」と誘う。
◆出演者
山田孝之
◆監督
松江哲明、山下敦弘
◆音楽情報
【オープニングテーマ】
「中庸平凡パンチ」スチャダラパー
(ZENRYO RECORDS/SPACE SHOWER MUSIC)
◆関連情報
【番組公式ホームページ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/akabane/

【番組公式Twitter】

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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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