当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫金曜日の「報道ステーション」です。
今日のゲストをここでご紹介いたします。
「里山資本主義」を提唱し続けるおなじみの藻谷浩介さんにお越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
まず最初のニュースです。
和歌山県の紀の川市小学校5年生の森田都史君が殺害されました。
森田君のなきがらは今日、ご自宅に午後無言の帰宅をされたようです。
有力な目撃情報が出ています。
≫現場付近には空き地ですとか使われていない建物がたくさんあるんですけれども警察がこのように、長い棒を持って隅々までまだ見つかっていない凶器の捜索を始めています。
≫和歌山県の静かなベッドタウンで小学5年生の森田都史君が自宅近くで殺害された。
≫和歌山県紀の川市で起きた凄惨な殺人事件。
殺害された森田都史君は小学校5年生まだ11歳だった。
全速力で駆けていく子どもたち。
去年9月運動会でのワンシーンだ。
この中に森田都史君の姿がある。
両腕を大きく振り都史君も力いっぱい駆けていく。
≫森田都史君の遺体を乗せた車が自宅へと帰ってきました。
司法解剖の結果ですが死因は心臓を貫かれたことによる失血死と判明しました。
≫右胸の傷は心臓にまで達していた。
ほかにも、頭の2か所に深い傷腕にも複数の傷があった。
都史君を殺害した犯人は今も逃走中だ。
都史君を知る人は…。
≫事件は都史君の自宅のすぐ近くで起きた。
紀の川沿いに畑が広がり新しい家が立ち並ぶ新興住宅地。
店舗なども少なく地元以外の人がこの地域に入ってくることは少ないということだ。
≫午後4時14分を過ぎました。
犯行時刻と同じ時間帯です。
まだかなり明るいのがわかります。
この辺りは近所の方によりますと人通りも車通りもこの時間帯は少ないそうです。
そして、ご覧のように行き止まりになっていますのでこちらも子どもたちがよくサッカーなどをして遊んでいた場所だということです。
≫都史君が殺害されたのは午後4時過ぎとみられている。
犯人とみられる不審な男を現場近くに住む人が庭の手入れをしていたときに見かけたという。
その目撃者によれば犯人とみられる男は道路ではなく空き地を抜け都史君の自宅前を通り過ぎていった。
その後、まもなく男が歩いていった方向から人の声が聞こえてきた。
目撃者が改めてその方向を見てみると男は小走りで西に向かい角を曲がって北へ向かったということだ。
犯人とみられる男は左手に凶器らしきものを2つ持っていた。
そのうち1つはナタのようなものだったということだ。
だがその後の男の足取りについて目撃情報は確認されていない。
都史君を襲った男は紺色の作業着とジーンズ姿。
年齢は30歳前後身長は170cmくらい。
特徴としてゴーグルのようなものを身に着けていた。
実は、現場周辺では不審者の目撃情報が多数出ている。
≫ほかにもある。
≫都史君の家を男がのぞいていたという目撃情報もある。
≫これは1日の話。
そして、翌日の2日にも。
≫凶器はまだ見つかっていない。
警察は、100人態勢で捜査を続けている。
ぷっつりと足取りが消えた容疑者。
近年、容疑者の特定に威力を発揮している防犯カメラについては…。
≫現場付近は田んぼや空き地などが点在する住宅街です。
学校までは600mほどなんですがこの辺り一帯はまったくといっていいほど防犯カメラをつけているお宅そして工場はありません。
≫最寄りの駅には取材で防犯カメラが設置されていることを確認した。
更に、駅近くのコンビニエンスストアには警察が確認に来たということだ。
警察は、現場周辺の複数の防犯カメラの映像について回収を急いでいるという。
小学5年生の男児の殺害。
事件の影響は計り知れない。
≫都史君が通う小学校では今日児童の登校に父母が付き添っていた。
≫午後7時緊急保護者会が開かれた。
ほぼすべての家庭から保護者が参加し今後の子どもたちのケアについて話し合われた。
≫紀の川市の現場から富川悠太アナウンサーです。
そちらからお願いします。
≫犯人は現場付近をどのように動いたのか目撃証言から追います。
都史君の家の横の空き地を、まず犯人と思われる男は歩いていきました。
そしてちょうど私がいる位置から左に曲がります。
今度は家の前を横切る形になります。
このとき、犯人はゆっくりと歩いていたといいます。
そして、左手には2種類の刃物を持っていました。
1つは、鋭い刃物そして、もう1つは重い刃物のように見えたそうです。
こちらがナタだと思われます。
そして、50mほど歩きますとまた、空き地が見えてきます。
この空き地というのは都史君が普段からお兄ちゃんと遊んだり友達と遊んでいた場所なんですね。
ただ、昨日に関してはたまたま1人で遊んでいたそうです。
目撃者のほうからこちらを見ますとちょうど建物に隠れてこの辺りが見えない、死角であるということがわかります。
つまり、犯人はこちらの空き地に入ってからは誰にも見られていないということになります。
一方で、犯人からしますとこの場所というのは突然、都史君の前に現れることができる場所でもあります。
実は、この場所というのは袋小路になっていましてちょうど30m先に十字路があるんですがあの画面右手ちょうど今、車が入ってきた方向右手からしかこちらに来ることができないんです。
それでも犯人は直接入って来ずにぐるっと回り込んであえて、遠回りをしてここに来たということがわかります。
つまり、犯人はこの辺りの地理に非常に詳しいそして、計画的な犯行であったということが想像できます。
その犯人は現在も逃走中です。
凶器も見つかっていません。
この辺りの住民の方々は普段は鍵を閉めないで生活をしていらっしゃる方が非常に多くいらっしゃるんです。
それが昨日からは早めに家に入って鍵を閉めて、不安な夜を過ごしていらっしゃいます。
≫現場から富川さんでした。
ありがとうございました。
≫それではかわって次のニュースをお伝えします。
≫今日午前10時25分ごろなんですが徳島県南部でマグニチュード5.0の地震がありました。
最大震度5強も観測したんですが幸いなことに怪我人などの報告は今のところないということです。
ただ、そこで気になってくるのが南海トラフで起きる巨大地震との関連。
どうなんでしょうか。
≫これは震度5強の揺れが襲った徳島県牟岐町の様子。
棚が左右に揺れて商品が床に落ちた。
この辺りは、まさに南海トラフの巨大地震の恐れがある地域だ。
気象庁は今回の地震とその巨大地震との関連についてこう述べた。
≫そもそも南海トラフの巨大地震は海側のプレートが陸側のプレートに沈み込む境界面で起きるとされている。
今回の地震は震源が地上からおよそ10kmプレートの境界面はおよそ30kmと離れているため巨大地震との直接の関連はないとみられる。
ただ、海側のプレートは年間数センチほど移動しているとされ陸側には常に海側から押される力がかかっている格好だ。
こうした力が地面の中で複雑に入り乱れ阪神・淡路大震災などの内陸型の地震を引き起こしている。
また、今回地震が起きた近くでも去年3月瀬戸内海を震源とする地震が発生し愛媛県で震度5強を観測。
2年前は淡路島で震度6弱を観測する地震が発生している。
だが、こうした地震が海側にあるプレートに影響を及ぼし南海トラフの地震を引き起こすのかそれとも、海側のプレートにかかる力を解放し、次の巨大地震を先延ばしにするのか誰にもわからない。
≫少なくとも数日は余震に気をつけなければいけないということなんですが藻谷さん全国を回られているのでこの辺りもよく知っていらっしゃるんじゃないですか。
≫とても明るいところでサーフィンが好きな人が移住してきて本当に普段はいいところですが歴史的には何度も津波がきているということで住民の方はよく警戒をしていらっしゃると思います。
≫それでは次のニュースまいりましょう。
これはどういうことかと思っちゃいますよね。
≫東京・三鷹市で起きたストーカー殺人事件ですが1審は裁判員裁判で懲役22年だったんですが今日、やり直しを命じる判決が出ました。
このやり直しの裁判も別の裁判員裁判で行われます。
≫おととし10月元交際相手の女子高校生を殺害し1審の裁判員裁判で懲役22年の判決を受けた池永チャールストーマス被告。
今日東京高裁は1審判決を破棄し差し戻し、つまりもう一度地裁でやり直す判決を出した。
≫池永被告は被害者をナイフで刺し殺したばかりか交際中に撮影した被害者のプライベートな画像を殺害前、更に殺害後にもインターネット上の掲示板に投稿。
いわゆるリベンジポルノ行為を行っていた。
この画像投稿自体については起訴されなかったが一般市民による1審の裁判員裁判では被害者の社会的存在も傷つけたことは卑劣で殺害行為に密接に関連して考慮する必要があるとして重視。
懲役22年の判決を出した。
ところが、今日の東京高裁は画像投稿を重く見た1審判決について情状として考慮してよい限度を超え起訴されていない名誉毀損罪を処罰する趣旨で刑の重さを判断した疑いがあると指摘し裁判のやり直しを命じた。
≫差し戻し審は地裁でまた裁判員裁判で行われる。
1審では一般市民6人が参加し朝10時から夕方近くまで4日間にわたって審理が行われたがそれも無に帰する。
被害者の家族がコメントを出した。
≫藻谷さん、私は遺族は本当にやりきれないだろうと思いますし裁判員だってこれだけやってきて全く振り出しに戻ってしまうのはどういうことだと思うんですけどそれだけの考えが過熱しちゃいけないんですかねやっぱり。
≫法律の世界では、これは従来だと専門家だけだと…。
裁判員裁判をしたおかげでリベンジポルノ部分も入れて起訴すべきじゃないかという部分に逆に専門家が気づいたということなんですね。
だから本当に当事者の方には申し訳ないんだけど日本の長い裁判制度の歴史の中でむしろこういうのを生かして考え直すほうがプラスです。
当事者の方には本当に申し訳ないと思うけれどもプロの方もちゃんと考え直していい方向に持っていく。
裁判員制度のいい面だとむしろ僕は思います。
≫ある部分ちょっとずさんとも言っていい部分が法廷の、そういう司法の在り方がこういう裁判員制度で見えたととらえてもいいわけですね。
≫素人が入ってくることによって専門家の方もはたと気づくと。
ちゃんとそういうことも含めて起訴しておくべきだと。
ただ、一方で量刑をどんどん重くしていくというのは1つの件だけ見てもそうだけど被害者全体のバランスを考えますから。
ただ重くすればいい≫このところ、自称イスラム国そちらのほうに目を奪われていたところも正直あるわけです。
そういう中でちょっと今年に入ってからウクライナの東部ルガンスク州とドネツク州の一部といってもかなりのエリア。
ここが大変なことになっているわけですね。
そして、今年に入ってからだけじゃなくて去年の4月から考えますと、このエリアでなんと5000人の方が亡くなっている。
そして、5000人というふうにすぐ数字で我々は伝えるんですがどなたが亡くなったのかこちらをご覧ください。
≫これは、人権監視団体が先月下旬ウクライナ東部のドネツク州で撮影した映像。
棺に横たわるのは4歳の男の子だ。
ウクライナ政府軍の砲撃で死亡したとみられている。
その葬儀のさなかにも爆発音が響く。
同じドネツク州の住宅地。
先月13日ロケット弾が撃ち込まれ2歳の女の子が死亡した。
撃ったのは親ロシア派とみられている。
≫ウクライナ東部の状況が急速に悪化している。
親ロシア派とウクライナ政府軍が主にドネツク州とルガンスク州で激しく衝突している。
去年9月の停戦合意が事実上無視されている。
国連によると今月1日までの3週間で少なくとも市民224人が死亡し545人が怪我をしている。
戦闘激化の背後には親ロシア派を支援しているとされるロシアの存在がちらつく。
ウクライナ政府は、停戦合意後にロシア軍兵士700人以上が侵入してきたと主張している。
≫こういった指摘に対しロシアのプーチン大統領はウクライナ軍はロシア封じ込めのために戦っていて軍隊というよりはまるでNATOの外人部隊だと反論している。
対立激化を受けNATOは緊急時に派遣する即応部隊の規模を1万3000人から3万人に倍増させた。
即応部隊の拠点は東欧など6か国に置く予定でロシアをにらんだ布陣となっている。
更に、アメリカも…。
≫アメリカはこれまでロシアに配慮して暗視ゴーグルなど殺傷力のない物資の支援にとどめてきたが方針を変えようとしている。
≫フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相は5日そろってウクライナを訪問。
更に6日にはモスクワに飛んでプーチン大統領と会談する予定だ。
≫オランド大統領らは和平案として全員が受け入れ可能な文書を用意したとしている。
和平案の中身については原油価格の低迷に苦しむロシアに和平を迫る内容になる可能性を指摘する専門家もいる。
一方、ドイツやロシアのメディアは逆にウクライナ政府側が譲歩する内容になると報じている。
≫2歳のお子さんを亡くされたお母さんの悲しみの涙。
≫普天間基地の県外移設などを要請するため沖縄の翁長知事上京しています。
総理や菅官房長官との面会を希望していましたが今日会えたのは官房副長官でした。
≫外出する菅官房長官。
その脇で取材を受ける翁長知事。
今回も安倍総理や菅官房長官との面会はかなわなかった。
≫対応したのは事務方トップ杉田官房副長官。
面会時間は10分間。
限られた時間の中で翁長知事は普天間基地の県外移設などを要請した。
≫これに対し杉田副長官は普天間の危険除去という意見では一致している。
ただ、その方法は政府としては辺野古移設しかないと応じたという。
≫抗議のカヌー船がフロートを乗り越えることができないようにということでこのオイルフェンス状のものが今回用意された模様です。
≫辺野古では最近も抗議する人たちと海上保安庁や警察がたびたび衝突。
過剰な警備だという声が上がっていて怪我人も出ている。
政府高官によると今日の面会で辺野古の警備の問題も話題に上ったという。
杉田副長官は政府としては法令にのっとってやっていると応じたという。
今日の沖縄県庁。
仲井真前知事が辺野古の埋め立てを承認した経緯や法的に問題がなかったのかを検証する第三者委員会の初会合が開かれた。
翁長知事は報告書の内容を尊重し承認取り消しも辞さない構えだ。
≫藻谷さん、どうでしょう。
≫私、最近沖縄に仕事で行く機会があっていろんな人と話をしたんですが沖縄の人は非常に怒っています。
そして、僕は不思議なんですがこれ、誰にとって得になるんでしょうか。
つまり、沖縄の知事というのはやっぱり米国占領時代の政府の主席と同じで日本の知事じゃなくて沖縄県民みんなが注目している存在です。
沖縄県知事がどういう扱いを受けているかというのは沖縄の人は自分がどういう扱いを受けているのかと同じようにとる。
ですから、もしここで最初に会いに来られたときにいろいろと違いがあるけどお話を聞きましょう。
よくぞきてくれましたと対応をしてると逆に、沖縄の人は振り上げた拳をどうしようということになったわけです。
だから会わないということは逆に沖縄の人が一致団結して一体なんなんだと怒るのは明白だと思うんです。
だからどうして会わないのかが私にはわからないんです。
もしかして話を止めたいんですかね。
むしろ逆なのかと思ってしまいます。
本部の皆さんもぜひ考えてほしいんですけども基地が一方的に偏っていることに怒っているのであってそのとおりなんです。
長い間、自分たちだけ占領されて偏っているし自分のこととして本土の人たちも考えてほしいと沖縄の人は言ってるわけですから政府はもちろんこういうことをしているけれども沖縄県民以外の人も自分のこととして考えなければいけないと思うんです。
≫そして、何回も取材に行かせてもらった立場で言うと単純に辺野古の海のあの浜辺の砂波打ち際の海の風情そして美しい海あそこでどんどん着工が進んで自然が壊れていくということはちょっと私は耐えられない気持ちになりますね。
≫これしかないとおっしゃるんだけどもちろん、非常に21世紀最悪の自然破壊になるのは間違いないです。
本島沿岸では一番きれいなところですから。
そういうこともあるし私は津波も心配な地域だと思っています。
沖縄の東海岸ですから。
そういうことを総合的に≫4つニュースを続けてお伝えします。
まずタレントの小向美奈子容疑者が覚せい剤を所持していたとして逮捕されました。
これで3度目の逮捕です。
≫うつろな目でおぼつかない足取り。
マンションから抱えられるように出てきたのはタレントの小向美奈子容疑者。
自宅で覚せい剤およそ0.1gを所持していた疑いで現行犯逮捕された。
逮捕時、小向容疑者は泥酔状態だったという。
小向容疑者は、6年前当時交際していた男性の自宅で微量の覚せい剤を共同で所持していたとして逮捕され、有罪判決を受けた。
≫しかし、その2年後イラン人から覚せい剤を譲り受けたとして小向容疑者は再び逮捕される。
そして、今回が3度目の逮捕。
厚生労働省の麻薬取締部は入手経路の特定を急いでいる。
≫3年に一度改定される介護報酬。
今回は特養への基本料金が6%弱引き下げられるなど全体で2.27%減らされる中在宅の訪問介護のサービスは手厚く配分されている。
≫介護報酬の引き下げは年10兆円に膨らむ介護費用の伸びを抑える狙いがあるがサービスの質を維持できるか懸念する声もある。
その中で訪問介護など在宅支援では24時間態勢で介護を必要なときには看護も提供する場合は新たに加算される。
しかし、介護の現場では慢性的に介護職員が不足しており職員の賃金を1万2000円増やしたとしても必要な人数を確保できるかという課題が残る。
≫台湾での旅客機墜落事故で6日午後台湾当局が会見を開きエンジンが2つとも動力を失って墜落したことを明らかにした。
≫フライトレコーダーには片方のエンジンの出力が低下したあとクルーが別のエンジンを手動で再起動させようとした記録が残っていたという。
台湾当局は音声記録は公開していないが機長と副操縦士がエンジンの出力が低下した場合どう対応すればよいかと話し合う様子が記録されていたと述べた。
今回の墜落事故ではこれまでに35人の死亡が確認され15人が怪我をしている。
依然8人が行方不明のままで捜索活動が続いている。
≫パイロットの殺害を受けてヨルダンはアメリカとともにイスラム国への攻撃を拡大させる構えだ。
ヨルダン空軍は5日イスラム国が支配するシリア北部のラッカなどを空爆した。
ヨルダン軍によると戦闘機10機を出撃させイスラム国の武器庫や訓練施設を破壊した。
空爆に向かう戦闘機のミサイルにヨルダン軍兵士はコーランを引用してこう書き込んだ。
≫中東の衛星テレビ局などによるとヨルダン軍はシリア北部のほかにイラク北部のモスルも攻撃しイスラム国のメンバーを少なくとも35人殺害したという。
≫冬景色の中きらきらと輝く氷の結晶。
太陽に照らされて光の柱のように見えることからサンピラーと呼ばれています。
旭川では3日連続で最低気温がマイナス20度を下回りました。
そしてこちら、郊外の江丹別ではマイナス29.1度と、全国で一番の寒さとなったんです。
この冷え込み明日も続きそうです。
日曜日には2つの前線がやってきて列島をサンドイッチするように雲ができます。
このため、日本海側では雪太平洋側の沿岸部では雨になりそうです。
≫ここでスポーツいきましょう。
青山さん、お願いします。
≫お伝えします。
プロ野球からです。
宮崎でキャンプを行っているのはこちらの5球団なんですが連日取材を続けている稲葉さんここまで4球団を回りました。
今日は最後の1チーム西武です。
ここには稲葉さんイチ押しの選手がいるんです。
≫いってきます。
≫稲葉が会いたかったのは森友哉。
2年目、19歳。
去年、高卒ルーキーながら…。
3試合連続ホームランを記録した逸材だ。
≫森君がいよいよ…。
フルスイングしてるな初球から。
たいしたもんだ。
どうしてもバッターって率を上げたいからフルスイングじゃなくなっていくんですね。
だんだん。
でもそれを怖がらずにああやってフルスイングできるところは魅力的だし。
誰でもできるものじゃないから。
≫一方でキャッチャーの森には大きな壁がある。
10年目の炭谷銀仁朗。
去年の盗塁阻止率は12球団ナンバーワン。
侍ジャパンの経験もある。
≫稲葉はその炭谷も直撃した。
≫日本ハム大谷翔平がブルペン入り。
侍ジャパン、小久保監督が鋭い視線を送る中ピッチングを披露。
続いて、グラウンドへ。
今度は打者としてフリーバッティング。
次々と場外弾を放った大谷。
このあと初の実戦の紅白戦にも4番として出場した。
DeNAの2軍キャンプ。
選手に語りかける巨人OBの松井秀喜さん。
視察といえどその姿は熱心そのもの。
身振り手振りのアドバイスを送る。
すると練習後マウンドへと向かう松井さん。
打席には61歳、中畑監督。
≫日本サッカー協会はアギーレ監督の解任を受け、今日新監督について臨時会議を行った。
≫具体的な名前は明かされなかったが候補者は5人ほどに絞られたという。
来週、再び話し合いが行われる。
≫協会は理想としては3月7日から始まる≫次は、小川さんが取材に行ってきました。
お願いします。
≫安倍政権が掲げる看板政策の1つ地方創生というのがありますが今日は、すでに自分たちの力で地域を元気にしているある集落をご紹介します。
市町村ではない本当に1つの小さな集落なんですが国からの補助金に頼らず自力で財源を作って地域を活性化しているんです。
≫小川さん、藻谷さんの専門領域。
≫直結していく。
≫あたかも藻谷さんのゲストに合わせて取材に行ったような。
そういうことなんですけどね。
≫まず手がけたのがこちらの焼酎なんですね。
これから取り組もうとしているのがトウガラシなんです。
私が取材に行ってきました。
≫キムチにチャンジャ。
世界有数のトウガラシ消費国、韓国。
1人あたりの消費量は年間4kg。
巨大トウガラシ市場に参入を狙う日本の集落があった。
鹿児島県鹿屋市にある柳谷集落。
やねだんとの愛称で呼ばれるわずか280人の集落だ。
そこに全国から人々が押し寄せている。
≫皆さん、黄色い法被をおそろいで着ていらっしゃいますね。
20代、30代の方が多いんでしょうか。
女性の方も多くいらっしゃいます。
≫集結した黄色い人々。
多くは過疎や高齢化などの問題を抱える地方自治体の職員だ。
≫これでもか、これでもかこれでもか…。
というふうに僕は、みんなに魂をあげたいから。
≫行われていたのは地方の活性化を牽引するリーダーの養成塾だ。
塾長は元銀行マンで地域のリーダーとして20年近く住民を引っ張ってきた豊重哲郎さん。
やねだんにある公民館の館長だ。
行政や補助金に頼らない地域づくりを掲げてきた。
≫深夜3時。
こうしたやり取りが延々7時間続いていた。
塾生たちに徹底してたたき込まれる理念。
≫補助金に頼らず代わりとなる財源を生み出し住民に還元する。
そうした取り組みは「報道ステーション」でも取り上げてきた。
住民総出となって耕作放棄地でサツマイモを栽培。
醸造した焼酎を国内で販売した。
更に地域づくりに感動した韓国の企業が「やねだん」という名の居酒屋を韓国国内に出店。
やねだんは焼酎の輸出も始めた。
今では年間500万円ともなった自主財源。
国の補助金と違い使い道を縛られない。
例えば公園に作られた健康器具。
高齢者が体を鍛えることで病院に行く回数が減った。
20年近く寝たきりの高齢者がいないという実績もある。
実際、医療費や介護給付費は市内のほかの地域に比べ年間で4000万円少なくなる効果が出た。
≫地域の福祉に使える財源を自ら生み出す、やねだん。
新たな財源として目をつけたのがトウガラシだった。
安定した生産を目指し5年前から試行錯誤を繰り返してきたものだ。
狙うのは、本場韓国への輸出だ。
≫やっぱりありますね。
こちら山盛りのトウガラシです。
ここ韓国テグにある市場に来ているんですが魚ですとか、いろいろな食材が並んでいます。
こうした食材と組み合わせて必ず韓国の食卓で使われるのがトウガラシだということなんですね。
≫巨大市場への参入に勝算はあるのか。
実は今韓国ではトウガラシが足りず中国産など外国産がおよそ5割を占めている。
≫韓国で売られているトウガラシの大半は農薬が使われている。
やねだんは韓国産の3倍中国産の7倍の値段であっても売れると期待している。
≫実はやねだんではあらゆる農作物が無農薬で作られているのだ。
独自に開発した無化学肥料を使い病気に強い作物を作ることができるからだ。
ただし、決して楽な道のりではなかった。
大雨になったとき十分に水はけができず根が腐るなどの苦労もあった。
試行錯誤の結果たくさん作れるようになり採算のめどが立った。
やねだん産トウガラシがついに韓国に初上陸した。
≫看板もネオンも当然のことながらハングルだらけなんですけれどもあそこ、見てください。
ひらがなで「やねだん」って書いてありますよ。
≫韓国の居酒屋「やねだん」に届いたトウガラシのサンプル。
早速料理に使ってみる。
出来上がったのはトウガラシをふんだんに使ったチゲ鍋だ。
≫これ、日本産でしかも無農薬のトウガラシなんです。
≫瓶詰めにした商品も含め評価は上々だ。
焼酎「やねだん」の輸出で培った人脈が更なる可能性を広げている。
≫果たして、生み出した財源を一体何に使うというのか。
≫新たな試み。
それが、お葬式だ。
公民館を増築し、集落挙げてのお葬式を執り行う。
目標はお葬式にかかる一切の費用を無料にするというもの。
誰一人寂しくあの世へはいかせない。
≫自主財源確保の先に見えてきたお葬式無料化計画。
トウガラシの本格的な栽培は今年の5月からだ。
しかも農作業はやねだんの住民にうってつけだという。
≫自主財源にこだわるやねだん。
そのDNAを全国に広げようとするのが8年にわたって続けてきた地域のリーダーの養成塾だった。
≫地方の、しかもわずか280人しか住んでいない1集落から推し進めるという国造り。
3泊4日、みっちりとしごかれた地方公務員らは目の色が変わっていた。
≫地方の自立を目指したやねだんのDNA。
全国へと広がり始めた。
≫いいお話だったなと思います。
ただ、藻谷さんと小川さんに取材した後ほどこのことについて伺いたいんですが。
ちょっとここでお伝えしなくてはいけません。
先ほどANN速報が入ったと思いますが和歌山県紀の川市で小学校5年の男の子が刃物で刺されて殺害された事件で警察が近所に住む20代の男から事情聴取をしているということがわかりました。
また、男の自宅についても捜索令状を請求したということです。
まもなく男の自宅に捜索が入るというようです。
そして、容疑が固まれば逮捕という方針。
森田都史君が殺害された現場付近には身長1m70cmくらいの男が刃物のようなものを複数持って歩いているというのが目撃されたわけです。
現場の富川アナウンサー何かわかったことがあるでしょうか。
そちらはどうでしょう。
≫つい先ほどから現場は騒然としています。
午後10時53分ごろにパトカーが2台入ってきました。
そして、警察官がその間にいた我々をぐっと両サイドに押し出して今このように手を広げて我々が入らないように止めているという状況です。
古舘さんがおっしゃったように岩出署の捜査本部が20代の近所の男に任意で事情聴取を行っています。
その容疑が固まり次第逮捕ということですがこの規制線が両サイド引かれましてこの間にある自宅に住んでいる近所の20代の男に今、任意で事情を聴いているということです。
この場所近所のどこかといいますと反対側、ちょっと行ってみますとすぐそこに、奥にワゴン車があると思うんですが30mくらい行ったところが犯人と思われる男が北に逃げたという分岐点。
十字路でした。
わずか30〜40m来たところにある。
つまり駅の方向に向かって逃げたと思われていたんですが現場からすぐ先の家に戻っていたという可能性も出てきました。
≫そうしますと、駅方向に逃げた可能性をいわれながらパタッと途中から目撃情報が絶えてしまったということと重なってしまうところがあるわけですね。
≫そのとおりです。
警察は防犯カメラを数台回収して今、確認作業を続けているということだったんですが、この辺りには防犯カメラはないんです。
できるだけ国道に近づくと国道沿いですとかコンビニエンスストアにある防犯カメラを調べているということなのでそこに、ひょっとして映っていなかったということなのかもしれません。
≫まだ逮捕されてませんので軽々なことは申し上げることはできないわけですが近所の方々はもし事情聴取を受けている人間だとすると本当にごく近所の方なので顔見知りの方が多かったということになりますね。
≫そうですね。
何人かそういう目撃したという方のお話は聞いたんですけれども特徴は大体同じでした。
すぐ近くに土手があるんですが土手でナタを振り回していたり木刀を振り回していたという目撃情報もあったのでその人物と一致するのかどうかはわかりませんが住民の方はやっぱり気になって見に来ているほど不安で寝られないという夜を過ごしていらっしゃるようです。
≫わかりました。
ありがとうございました。
詳しいことはこれから出てくるんじゃないかと思われますがここで、がらっと切り替えまして先ほどの話に戻らせていただきますが藻谷さん、やねだんというのは頑張っていらっしゃいますね。
≫本当に皆さんが今こういうふうにニュースが錯綜してこういう悲しい残念なニュースとやねだんの、お年寄りの表情をご覧になってすごく明るいですよね。
どっちが本当の日本なんだろうと思われると思いますが全国飛び回っている私から申し上げますと本当の日本はやねだんにあります。
今、私たまたま島根県で講演をして戻ってまいりましたがまた明日島根県に戻るんですがそこも本当に山奥ですが同じように生き生きと暮らしている人がいて自治会の定年を60歳にして退いて、若い人にどんどんやらせてるというようなことをしているんですやねだんのリーダーも50代からリーダーをとられている。
周りの人と一緒で表情がやさしかったでしょ。
公務員の人に対しては君たち税金でやってるんだからって厳しく言ってるけど本当に農業やっているときは優しい顔をしていました。
土に根ざした本当に優しい顔がある。
ぜひ、皆さんも行ってみてほしいし全国の地域おこしの方々現場に行かないと2015/02/06(金) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]
和歌山で小5男児を刺殺、犯人は逃走…捜査進展は▽「補助金」に頼るな!奇跡の集落、新たな一手…唐辛子の本場に進出へ▽プロ野球キャンプ!今日は西武▽稲葉篤紀
詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
【コメンテーター】
恵村順一郎(朝日新聞論説委員)
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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