赤と黒のゲキジョー・スペシャルドラマ 瀬在丸紅子の事件簿〜黒猫の三角〜 2015.02.06



(浅野)嫌!やめて!
(紅子)完全なる密室殺人ということですわね。
(機千瑛)では犯人はこの中にいると?差出人は彼女の知り合いである可能性の方が高いでしょうね。
(林)ホシは6月6日ゾロ目の日に11歳22歳33歳のゾロ目の年齢の女性を3年連続で殺害している。
(静江)実は私今日44歳になりますの。
(練無)あぁ!今窓のそばに男がいた!
(朋哉)うわー!犯人は必ず私が追い詰めてみせるから。
(紅子)機千瑛。
晩餐会の用意を。
(機千瑛)えっ!そんな急な…。
(静江)いつまでお嬢さま気取りなのかしら。
没落貴族が。
(保呂草)遊びで人を殺してるってことですか?何を驚いてるの?遊びで殺すのが一番健全よ。
(長治)あの猫なら犯人の顔を見ているかもしれないね。
なるほど。
尾行してるみたいだね。
(紫子)尾行?
(練無)しこさん!分かりましたわ。
犯人があなただということが。

(立松)警部間もなく始まります。
(渡辺)いよいよですね。
(林)ああ。

(鳥のさえずり)
(酒本)あのう頭がキンキンすると静江さまがおっしゃってますので止めてもらえますか?
(紅子)嫌だ。

(静江)はぁ…。
ジョルダーニの素晴らしさを分からないとは。
これだから成り金は困る。
あのねぇいいかげんにしてくださらない?ここはもうあなたのお屋敷じゃないんですよ。
言われなくても知っております。
だったら離れに戻ってちょうだいあなたの家あっちでしょう!
(機千瑛)これはまた失礼いたしました。
(静江)お願いしますよ根来さん。
もう勝手にうちの庭に入らないでください。
(機千瑛)はい。
紅子お嬢さまにはよーく言って聞かせておきますから。
さぁ。
さぁ。
(静江)離れに住まわせてやってるだけでも感謝してほしいもんだわ。
いつまでお嬢さま気取りなのかしら。
没落貴族が。
(機千瑛)まったく。
瀬在丸家のご令嬢ともあろうお方が嘆かわしい。
何が?お嬢さまにお仕えして40年この根来機千瑛今日という今日は言わせていただきます。
あぁ聞いてやろう。
思う存分言ってみろ。
瀬在丸家は衰退しかつての栄光は見る影もございません。
私の家にあの成り金が住んでると思うだけで気分が悪い。
お屋敷を売却して手に入れたお金もいずれは底を突きます。
坊ちゃまのためにもどうかまっとうな仕事に就きまっとうな生活を送ってくださいませ。
(機千瑛)お嬢さま!子供のころよりチョウよ花よと育てられたこの私がいまさら社会の荒波にもまれて働けるわけがなかろう。
ではこの離れを間借りし続けるおつもりですか?科学者として大発明をしていつか屋敷を買い戻してみせよう。
あぁ…。
使用人で残ってるのはお前だけだ。
その心意気を買って機千瑛にも楽をさせてやるぞ。
またそんな子供みたいなことを。
ちょっと出掛けてくる。
どちらへ?阿漕荘の皆さんとマージャンだ。
(機千瑛)またでございますか。
唯一の息抜きだ。
好きにさせろ。
毎日息抜きではございませんか。
えっ何か言ったか?いえ。
今夜は小田原家の静江さまがバースデーパーティーを開くそうでお誘いを受けておりますが。
行くわけなかろう。
どうだ?似合うか?
(機千瑛)ええ魅力的でございます。
く…く…悔しいくらいに。
うん。
では行ってくる。
《今思うとまったくもって腹立たしいのはあの日6月6日という特別な日をこの私がまったく意識していなかったことである》《3人の女性が殺害されたあのゾロ目の日を》
(林)今日のために井草西荻久我山の3署から応援が入った。
かいつまんで説明しておく。
(林)始まりは3年前の6月6日だ。
杉並区内の公園で近所に住む小学生高木理香が塾から帰宅する途中で殺害された。
死因は頸部をプラスチック製のベルトで絞められたことによる窒息死。
当時彼女は11歳だった。
2年前の同じく6月6日。
最初の現場近くの橋の下で井口由美の絞殺死体が発見された。
死因は同じプラスチック製のベルトによる窒息死。
当時彼女は22歳だった。
そして1年前の6月6日。
同じく杉並区内の寺の敷地内で近くの会社に勤める久野慶子が殺害された。
当時彼女は33歳。
犯行時刻は全て夜だ。
遺体の状況や凶器が同じであることからこれら3件全て同一犯の犯行とみてほぼ間違いない。
ホシは6月6日ゾロ目の日に11歳22歳33歳のゾロ目の年齢の女性を3年連続で殺害している。
つまり!このままだと6月6日の今夜44歳の女性が殺されるということだ。
リーチ。
(練無)嘘!
(保呂草)またですか?強いなもう。
(紫子)現物。
(練無)通せ!
(保呂草)はいもしもし。
あぁ静江さん。
保呂草さん。
ちょっとご相談したいことがあるんですけど。
どうかされました?電話ではあれですので1時間後にお伺いしてもよろしいかしら?ええ。
では後ほど。
《あのときあの奇妙な連続殺人についてもっと早く気付いていれば最悪の事態は避けられたかもしれない》勝負です。
ロン。
ゾロ目。
うわー!またチートイですか紅子さん強いなぁ。
(練無)見てください。
僕これダブルですよ。
すいません散らかってて。
(静江)あぁいいえ。
(練無)誰?あれ。
(紫子)知らないの?そこのお屋敷に住んでるお金持ちでこのアパートの大家さん。
(練無)へぇー。
(静江)こんなものが届いたんです。
失礼。
過去の殺人事件の新聞記事ですか。
差出人は?宛名だけで家のポストに入ってたらしいんです。
何かお心当たりは?いいえまったく。
フッ。
単なるいたずらじゃないですかね?あまり気になさらなくてもいいのでは?でも今日はちょうど6月6日ですよね。
あっそういえばこれ6月6日。
全部今日起きてる事件だ。
しかも被害者の年齢がゾロ目?このままいくと今日44歳の誰かが殺されるってことですよね。
もう私何か気持ち悪くて。
怖いし。
どうしてそんなに心配なんですか?実は私今日44歳になりますの。
(林)杉並区内の44歳の女性はおよそ4,500人。
その全てを警護するのは不可能だ。
余計な不安をあおるわけにもいかない。
よって区内全域を警戒対象とする。
これは警察に届けた方が。
私は学習塾を経営してるんですよ。
あなたが親御さんだったら経営者が命を狙われてるような塾に子供を通わせたいと思います?思いません。
でしょ?それに誰かがいたずらしただけかもしれませんし。
まぁ確かに。
本気で殺すつもりだったらわざわざ予告状なんて出す必要ないですもんね。
でもこのまま放っておくというのも。
それで保呂草さんにお願いしに来ましたの。
警備をしてくださらないかしら?警備?今夜誕生日パーティーがあるんです。
人目も多いし大丈夫だとは思うんですけど念のために。
いいんですか?僕なんかで。
あなたは仕事がしっかりしてるし何より口が固いから。
アハハ…。
分かりました。
そこまでおっしゃっていただけるなら。
はい。
ただ僕一人じゃ人手不足なんで2人ほど助手をつけてもいいですか?助手?入って。
この2人をバイトとして一緒に雇ってもらってもいいですか?
(紫子・練無)えっ?ここの住人の小鳥遊練無君と香具山紫子さん。
阿漕荘の住人なら身元も分かってるし安心でしょ。
あなたどうしてそんな格好してるの?ほられんちゃんちゃんと説明して。
その質問をされたとき僕はいつもこう聞き返してるんです。
あなたはどうしてそんな格好をしてるんですか?私何かおかしいかしら?あぁいえ全然。
でもその格好をしている理由はありますか?いいえ別に。
同じです。
僕もこの格好をしている理由は特にありません。
アハッ。
ゾロ目殺人か。
(紫子)何かすごいことになってるでしょ。
うんそれは面白い。
(機千瑛)お嬢さま不謹慎ですぞ。
面白いものを面白いと言って何が悪い。
機千瑛ドレスの用意を。
私もバースデーパーティーに出席する。
(機千瑛)えっ行かないんじゃなかったですか?気が変わった。
ミステリー好きの没落貴族にとってこれほど楽しみなイベントはそうはないだろう。
お前も早く支度を。
あっそうなんですね。
えっじゃあアイロン…。
アイロンはどこだったかな?早く。
(機千瑛)まったく!フフッ。
…でわざわざそのことを教えるために私の所に?さすが紅子さーん勘がいいな。
実は保呂草さんに頼まれちゃって。
これ。
紅子さんに渡してって。
オペラはお好きでしょう?って。
ごめんね悪いけど返しといてくれる?えっどうして駄目なんですか?理由が知りたい?うん。
ぜひ!絶対言っちゃ駄目だよ。
うん。
絶対言わない。
私ね保呂草さんのことが大っ嫌いなの。
(練無)あぁー紅子さんすてき。
僕もそんなドレス着てみたいなー。
ありがとう。
取って置きのイベントにしてはちょっと地味だったかしら。
(練無)アハハハ。
ウフフ。
うん?行かないって。
ありがとう。
…で保呂草さん警備の計画は?まずパーティーの会場ではしこちゃんが護衛。
小鳥遊君は表の駐車場に止めてある僕の車から屋敷と正門を監視。
僕はこの玄関周りにいて建物の入り口をチェックします。
お互いの連絡手段は?無線を使います。
ボタンを押してしゃべればみんなに聞こえます。
それからあそこが静江さんの書斎なんですが今日はパーティー会場とあの部屋以外には行かないようにしてもらいます。
素晴らしいわ。
では私は安心してパーティーを楽しませていただきます。
フフッサプライズは起きるのかしら?ウフフフウフフフフ。
ハハ…。
(静江)この部屋には誰も入れないことにしてますの。
主人も立ち入り禁止なんですよ。
僕は大丈夫なんですか?私が選んだお客さまですから。
それは光栄です。
外からもこの窓は監視してますが一応鍵は開けないように。
分かりました。
それで今回の報酬なんですけど…。
あっごめんなさい。
今回はバイトさんたちもいるし少し多めに用意したんですけどこれでいかがかしら?ありがとうございます。
お任せください。
失礼します。
(ドアの開閉音)
(紫子)うわー何かカルチャーショック。
こんなブルジョアな生活ってあるんだ。
あちらのご年配の方が静江さんのお父上で数学者の小田原長治先生です。
あちらの男性が静江さんの旦那さま政哉さん。
その隣にいるのが息子の朋哉さんですな。
あの2人は?あぁ東尾さんと浅野さん。
あのうっとうしいひげの方が東尾さんであいつは単なる怠け者よ。
浅野さんは大学の先生。
助手だけどね。
静江さんのお友達なんですか?ううん。
この屋敷に住んでるだけみたい。
つまりは居候ってこと。
私も同じだけどね。
フフッ。
お嬢さまお嬢さま。
瀬在丸家はちゃんと家賃を払っております。
断じて居候ではございません。
そう。

(ドアの開く音)
(静江)皆さんこんばんは。
見て。
センス最悪のドレス。
確かに。
あのう特に何もするつもりはございませんの。
お料理もできましたしまずはシャンパンを。
(浅野)おめでとうございます。
ありがとう。
(政哉)えー皆さまグラスは行き渡りましたか?それでは。
静江お誕生日おめでとう。
(一同)おめでとうございます。
(拍手)皆さんどうもありがとう。
(拍手)ことのほか愉快なパーティーだこと。
今玄関前に隠れてるけどこちらは異常なし。
小鳥遊君は?
(練無)正門も異常なし。
誰も入ってきませんよ。
了解。
あっ小鳥遊君。
今車の屋根に猫が乗っかってるんだけどちょっとどかしてもらえるかな。
いつも足跡付けられて困ってんだ。
えっ?あっ。
こらこら。
(威嚇する声)こら!
(鳴き声)ニャーッ!ありがとう。
それとこちらからは静江夫人の部屋の中は見えないんだけど小鳥遊君はどうかな?見えますよ。
真っ暗で中は見えないけど。
(紫子)パーティー会場も異常なしです。
もしかしたらあの殺害予告って内部の人間が書いたものなんじゃないですか?静江さんを狙ってる以上差出人は彼女の知り合いである可能性の方が高いでしょうね。
えっ!では犯人はこの中にいると?でも何であんなこと?犯人が正常な思考を持ってると仮定するならゾロ目殺人に便乗したと考えるのが妥当でしょうね。
(紫子)便乗?別の狙いがあるってこと。
(紫子)別の狙いって…。
小田原夫人の身に危険が及んでいると脅かしておいてそれによって注意が向けられなくなる別のポイントを狙ってくる。
例えば大切な宝石を狙うとか。
(紫子)なるほど。
あのうお嬢さま。
私の意見をお話ししてもよろしいですか?許す。
(機千瑛)ありがとうございます。
あの探偵の保呂草という男なかなかの好男子。
何度か仕事を依頼するうちに小田原夫人の気持ちは高まり寝ても覚めても保呂草さま。
あぁ保呂草さま保呂草さま。
もう一度会いたいなぁ!機千瑛。
(機千瑛)はい。
もっとかいつまんで話せないのか?あ…つまりですね小田原夫人が保呂草氏の気を引きたい一心で考え付いた狂言ではないかと私は思うわけでありまして。
すごい根来さん!私もあのおばさん怪しいと思ってたんですよ。
それってずばり当たってるんじゃないかな。
あぁ絶対それだ。
あっあの人。
静江さんのお父さん。
(機千瑛)あっ。
パーティーに疲れたんですかねぇ?
(紫子)私見てきます。
ちょっとここお願いしていいですか?いってらっしゃい。
殺人が起きたら飛び切り大きな声で悲鳴を上げるから安心して。
あっ今静江さんのお父さんが外に。
OK確認した。
しこちゃんは戻っていいよ。

(猫の鳴き声)私は少し部屋で休みますが皆さんはどうぞゆっくり楽しんでくださいね。
(客)ありがとうございます。
連絡して。
あっ。
今静江さんが部屋に引っ込みます。
小鳥遊君見える?
(練無)部屋の電気つきました。
静江さんも見えますよ。
お料理はいかがですか?ええとってもおいしいです。
感動しました。
あぁそりゃよかった。
さっき根来さんから聞いたんですがうちのアパートにお住まいだそうですね。
阿漕荘。
ええ。
何かお困りのことはありませんか?
(紫子)2階は女が私だけなんです。
これちょっと不幸だと思いませんか?あぁなるほど。
しかし今あそこは満室だからお部屋をお取り換えすると…。
そうだ。
よかったらこの屋敷に引っ越してきませんか?
(紫子)えっ?あそこにいる浅野さんも最初は阿漕荘にいたんですよ。
(紫子)あっそうなんですか。
(政哉)ええ。
どうしてまたこちらに?どうしてなんでしょうね。
フフフ。
よかったらホントにここで暮らせますよ。
家賃は?
(政哉)もちろんタダです。
タダ!?
(政哉)好きなお部屋をあなたの自由にお使いください。
浅野さんもそうしていますから。
もしかして東尾さんもそうなのかしら?あ…さぁそれはどうなんでしょうか。
それは家内に聞きませんと。
奥さまに?
(政哉)はぁ…。
あらすてきなリングですわね。
ハイビスカスかしら。
あぁ最近沖縄に行きましてね。
その記念に。
あぁ。
フフフ。

(物音)今何か音がしたんですけど分かります?小鳥遊君部屋の中は?
(練無)見えますよ。
特に異常は。
(練無)うん?あぁ!どうした?
(練無)今窓のそばに男がいた!ホントかい?僕の所からは確認できなかったけど。
あっ電気が。
僕も確認した。
部屋から出ていったのかな。
うん。
たぶん。
(紫子)えっ。
でも静江さん出てこないけど。
誰か他に人が入った?ううん誰も。
(練無)男の人がさその部屋に入ったはずだよ。
さっき見えたもん。
男の人?そんなはずないと思うけどな。
どっちにしても今部屋の灯りは消えてるのに出てこないのは変じゃないかな?しこちゃん一度2階の部屋に行ってのぞいてきてもらえるかな。
分かった。
(政哉)どうされました?あっ。
さっき部屋の方から音が。
(政哉)そうでしたか?私音の原因について興味がありますの。
ちょっと見てきますわ。
(政哉)あぁそれなら私が。
静江。
静江?静江?酒本さん鍵を持ってきてくれますか?
(酒本)はい。
(機千瑛)どうされたのですかな?
(政哉)あっ中から鍵が掛かってるみたいで。
きっと疲れて寝てるんでしょう。
静江さん?静江さん?
(政哉)ちょ…ちょっと!静江さん!静江さん!
(政哉)ちょっと!寝てるだけですって。
大丈夫です。
あっ皆さんお戻りください。
(東尾)いやでもその部屋さ誰も入れない部屋だろ。
一度中を見せてもらいたかったんだよ。
(東尾)この僕でさえ入れてもらったことがないんだよ。
この僕でさえ。
(鍵の開く音)静江。
静江?静江。
あっ。
(朋哉)母さん?静江?静江。
あっ!あぁ…ひぃ!静江!あぁ…。
あぁ…。
ソムリエナイフを。
(酒本)えっ?早く!あ…はい。
機千瑛。
(機千瑛)急いで救急車を。
(酒本)はい。
何があった?静江さん…。
えっ?あぁ…。
静江さんは?あれはきっと死んでる。
しこちゃん大丈夫?う…うん。
(練無)しこさんどうしたの?小鳥遊君正門見張っといてくれ。
それともうすぐ警察と救急車が来るはずだ。
(練無)えっどうしたんですか?静江さんが殺された。

(サイレン)
(機千瑛のため息)
(機千瑛)えらいことになりましたな。
でもどうやって…。
小鳥遊君は駐車場から。
僕は玄関前から静江さんの部屋を監視してたけど誰かが窓から潜入する様子はなかった。
うん。
絶対窓からは誰も入ってないはずだよ。
ということは犯人は別の場所から入ったっていうことになるけどあの部屋の出入りは窓の他にはあの扉しかない。
《今静江さんが部屋に引っ込みます》でもドアから部屋に入ったのは静江さんだけだったんだよね?うん。
絶対他の誰も入ってない。
じゃあ犯人はいつ部屋に入ってどうやって脱出したんだろう?つまり完全なる密室殺人ということですわね。
見た?見ました。
首には?プラスチックの輪っかが。
ぎざぎざの付いたやつ?とても風変わりなネックレスですわね。
俺のヤマだ。
よかったわね。
お幸せに。
誰ですか?
(紫子)紅子さんのお知り合いですか?私の前の旦那さまです。
(一同)えっ!捜査一課の警部なの。
(紫子)めちゃくちゃカッコイイじゃないですか!そうなのよ。
否定しないんですね。
(紫子)お名前は何て?林さんって。
木っていう漢字を横に2つ並べて「はやし」って読むの。
それくらい知ってますよ。
ウフフ!ご苦労さん。
(渡辺)ご苦労さまです。
(渡辺)凶器はやはり荷物の梱包やケーブルを束ねるときに使うプラスチック製のベルトですね。
(立松)材質もサイズもこれまでのものと一致してます。
首を絞めたとき余った部分をはさみで切るという手口も同じですね。
クソ。
4年連続か。
だが屋内は初めてだ。
ただ部屋のドアと窓は内側から鍵が掛かっていました。
しかも小田原静江が部屋に入ってから遺体で発見されるまではほんのわずかな時間でドアの外には来客たちがいました。
外にも見張りがいたそうです。
(林)見張り?
(林)トランシーバーまで使って見張っていたそうですね。
ええ。
暑い。
なぜそんなことを?静江さんに頼まれたからです。
ほう。
小田原静江さんが。
小田原静江さんはなぜそんなこと頼んだんですか?
(林)依頼主の秘密は明かせない。
そういうことですか?一応探偵なんで僕の口からは言えません。
ちょっといいかしら?
(林)おい。
いったい何だ?そんな横柄な口を利かれる覚えはありませんわ。
悪い。
仕事中に呼び出したりするからだよ。
色々とお尋ねしたいことがあるのです。
やっぱりね。
目の前で事件が起きて君が放っておけるわけないもんね。
何しろ君はプロの僕でさえ…。
まず死因は何でした?小田原静江のことか?当たり前です。
クレオパトラの死因をこんな所で聞いてどうするんですか。
あれは毒殺だろ。
絞殺だよ。
2階の部屋で何か見つかりました?何も。
ペンチかニッパーは?ベルトの余った部分を切った道具か。
そうです。
(林)さすがだね。
普通そこまで冷静に観察できるもんじゃない。
お答えは?ない。
それが自殺じゃない証拠だ。
ではどうやって犯人は外に出たと思われます?うーん。
今調べてるよ。
そんなことよりも紅子。
呼び捨てはやめてください。
フッ。
悪い。
そんなことよりも紅子さん。
はい。
(林)あの保呂草ってやつは君の知り合いか?ええ。
小田原夫人はなぜ彼に警護を頼んだのか。
彼女はどうして身の危険を感じていたのか。
やつは言おうとしないんだよ。
それなら脅迫状が届いたからですわ。
脅迫状?ええ。
(林)ホントにそんなものが?何て書いてあったんだ?さぁ?この屋敷のどこかにあるんじゃないかしら。
お探しになったら?
(林)ありがとう!
(ため息)相変わらずね。
朝からどうしたの?だって保呂草さんしか新聞とってないから。
スポーツ紙だけどそこは我慢。
(紫子)うわ出てる!「6月6日杉並区内でゾロ目の年齢の女性が過去3年連続して殺害されており昨夜も44歳の女性が殺害された」
(紫子)あれ?何これ。
密室のことが書いてない。
重要な捜査情報だからね。
秘密にしてるんじゃないかな。
これ犯人が読んだら怒るだろうな。
せっかく密室にしたのにね。
あっ!またあいつ。
いつもこの部屋に来てるけど保呂草さん餌とかあげてるんですか?まさか。
自分が食べるだけで精いっぱいだよ。
なら前にここに住んでた人が飼ってたのかな?かな。
じゃあ俺仕事行ってくる。
(記者)昨夜杉並区内で学習塾を経営している小田原静江さんが44歳の誕生パーティーの最中に殺害されました。
とんでもない事件に巻き込まれてしまいましたよね。
(浅野)ちょっと酒本さん。
ベーコンかりかりにしてっていつも言ってるでしょ。
すみません。
今新しいのを…。
(政哉)おい。
どうした?朋哉。
母さんが殺されたのに何でそんな普通でいられんだよ!・
(練無)こんにちは師匠。
(機千瑛)あぁ小鳥遊君。
また君はそんな格好して。
(練無)師匠。
スカートってどこから蹴りが出るか分からないから意外と実戦向きなんですよ。
(機千瑛)ふん!
(練無のため息)
(練無)いつかきっと師匠にもスカートの素晴らしさに気付いてもらえますよ。
(機千瑛)ほう。
それほど言うのならちょっと試してみようか。
さぁどっからでも掛かってきなさい。

(紫子)はいそこまで!あのう機千瑛さん。
紅子さんは?
(機千瑛)まだお休みになっています。
昨日あんなことがありましたからね。
あっあの人確か亡くなった静江さんのお父さん。
(鳴き声)
(紫子)今の黒いの野良猫ですか?
(長治)あれはデルタさ。
(紫子)デルタ?
(長治)目の上の所に白い三角があるからそう呼んでる。
黒猫のデルタ。
愉快な名前だろう?こんにちは先生。
(長治)あぁ紅子さん。
先生昨日の夜は…。
静江のことで慰めは無用だぞ。
人にはみんな定めというものがあるものだ。
一つ聞いてもよろしいでしょうか?先生は昨晩パーティーの最中に外に出られましたよね?
(長治)ちょっと外の空気を吸おうと思ってね。
それから部屋に戻って寝たよ。
そのとき静江さんの部屋をご覧になりましたか?ああ見た。
(猫の鳴き声)
(長治)静江の部屋の窓の外に黒猫がいたな。
あの猫なら犯人の顔を見ているかもしれないね。
(紫子)何あれ。
自分の娘が殺されたっていうのに。
変わった人だね。
悲しみを心にしまわれているだけでしょう。
決めた。
今夜みんなを招いてうちで推理大会をしましょう。
推理大会?
(紫子)面白そう。
機千瑛。
晩餐会の用意を。
えっ!そんな急な…。
林さんも呼んでおいてね。
(機千瑛)えっ?はや…。
(機千瑛)隠し扉などはございませんよ。
(林)アハハ。
ご無沙汰しております。
この屋敷のことを知り尽くしている根来さんがそうおっしゃるなら間違いありませんね。
アハハ。
ここはかつてお嬢さまのお部屋でございました。
それがまさか殺害現場になるとは。
紅子も…。
旦那さまにお嬢さまからの伝言をお伝えしに参りました。
根来さん。
その旦那さまっていうのはもうよしてください。
今夜夕食会を開きますので旦那さまにもぜひお越しいただきたいそうです。
保呂草氏やゆうべここにいた他のメンバーも集まりますので事件の話をしましょうと。
(林)分かりました。
ただ仕事ですので部下も連れていきます。
ハハーそう言うだろうとお嬢さまもおっしゃってました。
何でもお見通しなんですね。
ではお待ちしております。
あのう。
一つお聞きしてもよろしいですか?根来さんは僕のことを嫌ってらっしゃるんですよね。
お嬢さまにもう近づいてほしくないのでございます。
じゃあ今夜の夕食会やめましょうか。
いえいえそれは来ていただかないと。
お嬢さまのたってのご要望ですので。
(林)はぁ。
では失礼します。
(ため息)ビタミンはとても大事な栄養素なのよ。
(へっくん)トマトはリコピンも豊富だもんね。
紅子さん。
ちょっと。
あのうへっくんは?読みたい本があるから自分の部屋で食べるそうです。
しゃべりたかったのですか?そりゃまぁ血のつながった息子だから。
戸籍上親子の縁は切れてますけどね。
先週の面会をすっぽかされたから怒っているのかも。
それは反省しているよ。
でもゾロ目殺人の6月6日の前でばたばたしていて…。
(機千瑛のせきばらい)
(機千瑛)お嬢さま。
お料理の準備が整いました。
では皆さん乾杯いたしましょう。
あっお嬢さま。
人が亡くなったばかりなのですよ。
献杯の方がよろしいのでは。
だったらワインなど用意するな。
誰のためでもなく何のためでもなく誰にも願わず何も祈らず乾杯!
(一同)乾杯!酔っぱらってしまう前に早速本題に入りましょうか。
林さん。
捜査の進捗状況私たちに教えてくださらないかしら。
まず犯人が送ってきたと思われる過去の事件の新聞の切り抜きですが殺された静江さんの書斎から発見されました。
使用されていた封筒やペンのインクなどから差出人を割り出そうとしていますが特定できていません。
密室の謎は?捜査中です。
(紫子)なーんだ。
まだ何も分かってないってことか。
(練無)しこさん。
ですが一つ進展がありました。
何ですか?ゾロ目殺人の被害者4人のつながりです。
1人目の犠牲者高木理香は殺害された当時小田原静江が経営する学習塾の生徒でした。
2人目の犠牲者井口由美も一時期臨時講師としてその塾でバイトしていたことが分かりました。
また3人目の犠牲者久野慶子は小田原家に居候している浅野美雪と関係がありました。
久野慶子は浅野が助手をしている大学教授の社会人講座を受講していた。
つまり小田原静江が殺されたことで小田原家と塾を中心に4人の犠牲者が初めてつながったというわけです。
でも非常に薄い線だし犯人を絞り込むには程遠いようですわね。
(林)まぁそうですがね。
このままだと来年は55歳再来年は66歳778899と女性が殺されることになるのか。
そうなると犯人は被害者を探すのも一苦労ですわね。
(練無)そもそもそのゾロ目の数字にこだわっているというのは何か理由があるんですかね?どうでしょう。
まっとうな理由があるとは考えられませんが。
あら簡単なことよ。
そんなの単なる語呂合わせでしょ。
(紫子)語呂合わせ?そう遊びよ。
遊びで人を殺してるってことですか?何を驚いてるの?遊びで殺すのが一番健全よ。
仕事で殺すとか勉強のために殺すとかそういう理由よりはずっと普通だと私は思うけど。
(機千瑛)お嬢さま。
それはお言葉が過ぎます。
じゃあ復讐に燃えるとか恨みつらみがあればそれで殺人が許されるとでもいうの?少なくとも人情的には理解できます。
理由が分かれば世の中の人々は安心いたします。
殺人者の気持ちが分かったら安心?バカバカしい。
私は殺人者の気持ちなど理解したくもないわ。
(林)しかし人を殺すからには何らかの動機があるはずです。
(練無)動機かぁ。
まぁ静江夫人が死んで一番得をするのは夫の政哉さんですかね。
そうだろうね。
そうなると遺産が入るからね。
あっそういえばあのおじさん気味悪かったなぁ。
一緒に住んでもいいですよって。
えー!もう何かさあの家おかしくない?
(紫子)うん。
(練無)居候の人がいたりして。
そもそもなぜ浅野美雪と東尾繁があの家に住むことになったのか。
2人については今調べてます。
あらそんなこと調べる必要なんてありませんわ。
あの2人が何者かなんて簡単に分かるでしょう?浅野美雪さんは小田原政哉さんの愛人ですわ。
(一同)えっ!じゃ同じ屋根の下に愛人を囲ってたってことですか。
いつでも会えますし実に効率的ですわね。
それは君の勝手な想像だろ。
相変わらず鈍い方ですわね。
浅野さんの肩には日焼けの痕。
その指には真新しいリングが輝いていました。
そして同じ柄のリングが政哉さんの指にも。
《すてきなリングですわね》おそらく一緒に沖縄にバカンスに行ったときに買ったんじゃないかしら。
それにそもそも小田原政哉さんからは美雪さんの香水の匂いがぷんぷんしていました。
みんな気付いてると思ってましたわ。
(機千瑛)しかしもしそれが本当だとすれば奥さまの小田原静江夫人がさすがに気付くはず。
そうですよ。
夫の愛人と同居するなんて許すはずないですよ。
っていうかそもそも政哉さんは婿養子なんですよね?もちろん静江さんも気付いてました。
でも黙認してたのよ。
自分も同じことをしてたから。
同じこと?あっもう一人の居候東尾繁は殺された小田原静江の愛人だったってことか?多少はまともな推理もできるのね。
(紫子)あっそっか。
(政哉)《好きなお部屋をあなたの自由にお使いください》《浅野さんもそうしていますから》《もしかして東尾さんもそうなのかしら?》《それは家内に聞きませんと》
(紫子)だから政哉さんはあんなこと言ってたんだ。
ええ。
2人揃って屋敷に愛人を住まわせるなんて何とも気の合うご夫婦ですわね。
まったく狂ってるとしか思えませんな。
でもこれで小田原政哉さんと静江夫人の夫婦関係は冷えきっていたということが分かりましたよね。
少なくとも小田原静江を殺害する動機が政哉にはある。
ちょっと奥さまが亡くなったばかりでしょ。
これで邪魔なのがいなくなったね。
(浅野)フフッ。
(政哉)フフフフ。
(紫子)おやすみなさい。
またね。
あのう。
オペラのコンサートってどうしても駄目ですか?今はゾロ目殺人に興味がありますの。
ではでは2人で飲みに行くっていうのは?全ての謎が解けて万が一あなたと飲みたくなったら私からお誘いしますわ。
(ため息)
(政哉)底面積掛ける高さ掛ける3分の1だ。
(立松)容疑者の一人だった小田原政哉ですが過去の3件の事件について調べた結果2件についてはアリバイがあることが分かりました。
2年前の6月6日小田原政哉は北海道へ出張中でした。
また3年前の6月6日は病院に入院していたことが確認されました。
以上です。
(捜査員)ことしもホシを挙げられないんじゃないか?
(せきばらい)これってあの黒猫のですか?うん。
どうもあの猫はこの車が好きらしいね。
(紫子)あのう。
うん。
事件のことなんですけど。
小田原政哉さんにはアリバイがあったって紅子さんが。
あっそう。
あの元旦那の刑事さんに聞いたのかな?じゃあこれで事件はまた振り出しに戻ったってことだね。
(紫子)うん。
にしてもゾロ目にこだわる理由が謎だなぁ。
そうかな。
えっ?僕は分からないでもないなぁって思う。
どうして?子供のころさ突然神様からの指令を受けてデジタル時計の11時11分11秒を絶対見なくちゃ!とか思ったりしたんだよね。
そういうのなかった?ないな。
まぁ僕が言いたいのは例えば数字が揃うとかそういうどうでもいいことにこだわってしまうっていうのはそんなに不思議じゃないってこと。
(紫子)ふーん。
あっそういえば紅子さんも遊びで殺した方が健全だとか言ってたけどそれと似てますね。
そうそう。
僕と紅子さんはすごーく価値観が似てると思うんだよね。
悪いわね付き合わせちゃって。
(練無)何の実験ですか?これ。
炎色反応。
金属元素特有の炎を見ていると落ち着くの。
事件の謎解きが行き詰まってるからちょっと脳をほぐそうと思って。
事件の謎解き?ベイズ確率フェルミ推定データマイニングとか数学的アプローチで解こうとしてみたけど結局駄目ね。
きっとこの犯人は適当で公式も法則も当てはまらないんだわ。
あのう紅子さんっていったい何者なんですか?バツイチで子持ちで貧乏そんなところかしら。
はあ。
機千瑛紅茶。

(機千瑛)はいただ今。
(練無)あっあいつ。
えーっとデルタ。
そんな名前なの?小田原長治先生から教えてもらったんです。
ここに三角があるからって。
そういえば小田原先生は黒猫のデルタとは愉快だって言ってたけど。
愉快?小田原先生が?うんそう。
愉快だって。
あぁなるほど。
フフッ。
意味分かったんですか?
(デルタの鳴き声)
(練無)あれ?政哉さん。
何か様子がおかしいわね。
周りを気にしてるみたいだし政哉さんが出掛けるんなら車を使うんじゃないかと思って。
駐車場は逆でしょ?ああ。
行きましょ。
(練無)えっあっはい。

(鳴き声)あっあれって政哉さん?うん。
(紫子)紅子さんとれんちゃんも。
尾行してるみたいだね。
(紫子)尾行?僕たちも行こうか。
あっちょっ…。

(練無)あれ?・
(紫子)紅子さんれんちゃん。
(練無)しこさん保呂草さんもどうしたんですか?紅子さんたちが政哉さんをつけてたみたいだったんで。
ええ何だか怪しかったので。
でも見失ってしまいましたわ。
じゃあ手分けして捜しましょうか。
僕たちは向こうへ行きます。
行こうしこちゃん。
はい。
じゃあ。
はい。
いた。
どこ行くんだろう?・
(爆発音)うわーびっくりした。

(銃声)今の音って…。
行こう。
何?何の音?分かんない。
小田原さん!
(紫子)保呂草さん。
頭を撃たれてる。
しこちゃんは救急車を。
(紫子)えっ保呂草さんは?近くにまだ犯人がいるはずだ。
君たち誰か見なかった?
(児童)見てない。
そう。
あれ?あそこの電気って…。
(児童)さっき消えたけど。
しこちゃん!えっ保呂草さん?しこさん!救急車!はい!
(林)では小学生に話を聞いているとき背後で神社の倉庫の灯りが消えたことに気付き急いで戻ったと。
ええ。
しこちゃんの首にあのベルトが巻かれて倒れていたんでこれで外して心臓マッサージと人工呼吸を。
(渡辺)いつも持ち歩かれているんですか?便利屋稼業をしてると何かと重宝するもので。
逃走した犯人の姿は?見てません。
そうですか。
小田原政哉さんは?亡くなりました。
(医師)大丈夫ですよ。
迅速な応急措置がよかった。
後遺症も心配ないでしょう。
もう意識もしっかりしています。
よかった。
話せますか?
(医師)ええ少しでしたらどうぞ。
(練無)しこさん!
(紫子)れんちゃん紅子さんも。
もう大丈夫よ。
保呂草さん私…。
よかったよホントに。
(林)すいません。
いきなりで恐縮なんですが襲ってきた相手の顔は見ましたか?何か覚えていることは?何も。
電気が消えてすぐ後ろから襲われたんで。
あっでも猫がいました。
(林)猫?
(紫子)はい。
デルタっていうあの辺りでよく見る黒猫です。
(林)保呂草さんが倉庫から出た後誰かが外から入ってきたんですか?いえ。
私は怖くて政哉さんには背を向けて入り口の方を向いてましたけど誰も。
(林)では中で誰かが隠れていた?いなかったと…思いますけど。
大丈夫よ。
あーあ。
こいつが証言できればな。
事件を全て見てるのに。
もしかして誰か犯人の目星でも?分かりましたわ。
まさか政哉さんまで殺されるなんて。
(東尾)しかし殺されたご夫婦の愛人だけが家に残っているなんて何とも妙な状況ですよね。
フフッ。

(長治)朋哉。
(練無)保呂草さんの事情聴取まだ終わらないんですかね。
どうしました?紅子さん。
犯人はどうやって香具山さんに近づいたのかしらね。
それに保呂草さんが戻ってくる前にどうやって逃げたのかしら?また新しい謎ができちゃいましたね。
そもそもおかしいのよね。
今日は6月6日でもないし政哉さんも年齢はゾロ目じゃないのに。
まったく違う犯人なんでしょうか?あのベルトを凶器に使ったっていうことは何か関係してるはずだと思うんだけど。
あっデルタ。
ハハッ。
ホントによく顔を出す子ね。
あーあ。
こいつが証言できればな。
事件を全て見てるのに。
というかこいつは事件が起きるのを察知してるのかもしれないな。
どういうこと?静江さんが殺害される前も保呂草さんの車の屋根の上にこいつがいたんですよ。
屋根の上?
(練無)保呂草さんに追い払ってくれって無線で言われて。
もしかしたらあれは事件が起きるのを知らせようとしていたのかも。
ふーん。
そうね。
何だか何でも見抜いているような深い瞳をしてるわねこの子。
うーん。
もう眠くなっちゃったから今日は帰ろっか?
(練無)もうちょっと飲みましょう。

(浅野)やめてって。
(東尾)いいじゃないですか。
お互いにもうフリーなんですから。
(東尾)本当は愛人から解放されてほっとしてるんじゃないんですか?よく分かりますよその気持ち。
いいのかい?こんなとこでレコードなんか聴いていても。
小田原家の人に怒られるんじゃ…。
静江さんも政哉さんも亡くなったのよ。
誰も怒る人なんていませんわ。
もしかして君が犯人かい?動機はご近所トラブル。
過去3件の事件についても明確な動機を見つけたら逮捕させてあげますわ。
(ため息)ずいぶん疲れてますわね。
あれから2週間何の進展もない。
捜査本部もすでに人員削減だ。
ことしも駄目だったって諦めてるやつもいる。
とにかく何も残ってない。
このままじゃ完全犯罪だよ。
君はもう事件に興味がなくなったのかい?もしかして誰か犯人の目星でも?何で話してくれなかったんだよ君の推理。
もしもそれが正しいならとても悲しい結末なので自ら進んで口にしたくなかっただけです。
誰なんだい?君が目星をつけてる容疑者は。
朋哉君です。
小田原家の息子?彼はまだ中学生だぞ。
そもそもゾロ目にこだわってる時点で犯人には幼児性が感じられました。
しかも朋哉君は最初に殺された高木理香さんと同い年です。
同じ塾に通っていれば知り合いだった可能性が高い。
そして恋愛感情のもつれか逆恨みかとても幼稚な理由で殺してしまった。
次に殺された井口由美さんは一時期塾の講師を務めていました。
何らかのきっかけで朋哉君の犯行に気付き殺されたのかもしれない。
久野慶子さんとの関係は分かりませんがここまで来ればただゾロ目の法則に従って殺害しただけかも。
そして彼は最後に愛人を自宅を住まわせている狂った両親を殺した。
うんその可能性はあり得る。
私は心配なの。
もしも朋哉君が犯人なら彼は今死んだ両親の愛人と同じ屋根の下で暮らすというゆがんだ状況下にあるわ。
さらに追い込まれて新たな犯行に及ばなければいいけど。
だからこうしてここでこうやって見張ってるのか。
やっぱり君も子を持つ親なんだね。
他人事みたいに。
あなたのそういうところが許せないのです。

(浅野)嫌!やめて!
(林)あっ紅子!
(朋哉)うわー!
(東尾)やめろやめろやめろ!うわー!誰か助けてくれ!頼む頼むやめてくれ!あぁー!やめてくれ!やめなさい朋哉君!どけ!どきません。
未来あるあなたに無用な罪を犯させるわけにはいかないわ。
(朋哉)放せ!放せよ!こいつらが…こいつらが全部うちの家を駄目にしたんだ。
(朋哉の泣き声)
(東尾)あぁあぁ…。
これまでの犯行やったのは君だったのか?ごめんなさい。
やっぱり違ったみたい。
えっ?だって彼が犯人ならいまさらナイフなんて物騒なもの振り回したりしないはずだから。
(林)うん…。
あぁ今表の駐車場か?屋敷まで来てくれ。
一人連行したい。
(渡辺)はい。
(林)パトランプは外しといてくれ。
あまり騒ぎを大きくしたくないから。
(渡辺)はい分かりました。
大丈夫安心して。
お父さんとお母さんを殺した犯人は必ず私が追い詰めてみせるから。

(ドアベルの音)こんばんは。
待ってましたわ。
どうしたんですか?いきなり。
言ったじゃないですか。
あなたと飲みたくなったときには私から誘いますって。
ハハッ。
紅子さんから誘われるなんて光栄ですね。
聞きましたよ。
今日朋哉君が東尾さんを刺そうとしたんですってね。
ええ。
あんなにおとなしそうな子が人を殺そうとするなんて。
大丈夫ですわ。
小田原先生が一緒に警察に付いてきましたから。
あの子はきっと立ち直れます。
それはよかった。
すいません。
そもそも人殺しって何なんでしょうね。
えっ?だってこの国じゃ年間3万人近い人が自殺してるんですよね。
人間は誰もが競争して誰かが誰かを蹴落としてそして敗者が自ら死を選んでるってことですよね。
何がおっしゃりたいのかしら?ハハッ。
たまに思うんですよ。
つまり人間は誰もが皆間接的には人殺しだといえるんじゃないかって。
だから人を殺してもいいとおっしゃるの?いいえ。
でも殺してはいけないという理由が陳腐だと思うんですよね。
紅子さんなら分かってもらえますよね?私は絶対に殺人など認めません。
なぜですか?簡単なことです。
自分が殺されたくないからです。
水割りですか?いいえロックにするわ。
もうちょっと酔わないと駄目なの。
だってこれから5人もの人間を殺したお話を伺わなくちゃいけないんですもの。
5人の人間を殺した話?言ったじゃないですか。
事件の謎が解けたらあなたを飲みに誘うかもしれないって。
謎が解けたんですか。
ええ分かりましたわ。
謎が解けたんですか。
ええ分かりましたわ。
犯人があなただということが。

(ママ)あら林さん!お久しぶり。
(林)紅子は?
(ママ)えっ?来てないわよ。
こっちじゃなかった。
なぜ僕が犯人なんですか?もともとちょっと気になってたんです。
何が?あなたの部屋にある色紙の文字。
「林選弱桑」あれは弱い桑の木の周りを選んで林ができるという四文字熟語。
お金持ちだけど弱い人間の周りには人が群がってくるという意味ですわね。
だけどあの色紙にはもう一つ意味がある。
「林」には11「選」には22「弱」には33「桑」には44。
ゾロ目の数字が順番に隠されているの。
あぁー確かにそれは面白い偶然ですね。
でもそれだけでは僕が犯人だとは言えないのでは?ええそのとおりですわね。
だけどそれだけじゃないんです。
全てを教えてくれたのは黒猫のデルタですわ。
黒猫のデルタ?静江夫人が殺された夜保呂草さんは静江夫人の部屋の下つまりお屋敷の玄関先で見張りをしていたんですよね?ええそうですよ。
そのとき保呂草さんは小鳥遊君がいる車の屋根を見て無線で連絡しましたよね?《小鳥遊君今車の屋根に猫が乗っかってるんだけどちょっとどかしてもらえるかな?》
(練無)《えっ?》《いつも足跡付けられて困ってんだ》《あっこらこら》それがどうかしましたか?デルタが証明してくれたんです。
あなたの嘘を。
嘘?今日私見たんです。
玄関先から駐車場の方を。
だけど障害物があって車は見えませんでした。
つまりあの夜保呂草さんが玄関先にいたとしたら車の様子も屋根の上のデルタも見えなかったはずです。
では保呂草さんはなぜデルタが車の屋根の上にいることが分かったのか。
それはあなたの視線がもっと上にあったからです。
つまり保呂草さんはあのとき玄関先ではなく静江夫人の書斎に潜んでいたのですね。
《今車の屋根に猫が乗っかってるんだけどちょっとどかしてもらえるかな?》《いつも足跡付けられて困ってんだ》だから駐車場を見ることができた。
そう考えれば密室の謎は解けますわ。
《失礼します》保呂草さんはパーティーが始まる前に静江夫人の書斎に入り密室となるその現場に最初から隠れていた。
(紫子)《今静江さんが部屋に引っ込みます》そして部屋に戻ってきた静江夫人を殺害。
《うっ!うっ!うっ!うぅ…》
(紫子)《今何か音がしたんですけど分かります?》《小鳥遊君部屋の中は?》
(練無)《見えますよ》その後わざと自分の影を小鳥遊君に目撃させ…。
《あぁ!》《どうした?》
(練無)《今窓のそばに男がいた!》《ホントかい?僕の所からは確認できなかったけど》
(練無)《あっ電気が》《僕も確認した》《しこちゃん一度2階の部屋に行ってのぞいてきてもらえるかな?》《分かった》ホールにいた香具山さんに連絡して部屋に踏み込ませた。
(政哉)《静江》そして全員が静江さんの遺体に注目している中さも今玄関前から駆け付けたように息を切らして姿を現した。
《何があった?》《静江さん…》もともとは別の方を殺そうとしてたんです。
でもそんなとき小田原政哉さんが僕のところにやって来て妻を殺してほしいと依頼してきたんです。
(政哉)《あいつが死ぬと遺産が入る》《君には報酬として3,000万払おう》確かに僕は便利屋ですけどお金で人殺しなんて趣味じゃありません。
最初は断るつもりでした。
でも…。
《来月妻の誕生パーティーがあるんだ》《そのときなんかどうかな?》《誕生パーティー?》《その日なら君も怪しまれずに屋敷に入れるし》《いつですか?誕生日》《えっ?6月6日だけど?》《6月6日》《奥さまはお幾つに?》《44だけど。
それが?》もちろん政哉さんは紅子さんと違って僕がゾロ目殺人の犯人だとは知らなかった。
なのにちょうど6月6日に44歳になる女性を殺してほしいと言ってきたんですよ。
これはもう神様からの指令だと思いました。
だから僕はその依頼を引き受けたんです。
過去にゾロ目の女性が殺されているから同一犯だと思わせればこちらに疑いが向かない。
そう政哉さんを説得して新聞の切り抜きを入れた脅迫状を。
そしたら静江さんは僕に相談してくることは分かってました。
あの人は面倒なことはいつも僕に任してましたから。
そして小鳥遊君としこちゃんを誘った。
アリバイづくりです。
そもそもなぜゾロ目殺人なんて?最初の女の子だけはホントに偶然だったんですよ。
あの日無線の道具を買おうとたまたまあのベルトを買ったんです。
店を出たらたまたま女の子がいた。
だからあのベルトで殺してみようかなって。
純粋なインスピレーションです。
そして殺した日付がたまたま6月6日で殺した相手の年齢がたまたま11歳だった。
それはもう間違いなく神様からの指令だったんですよ。
だから1年後の同じ日にもう一度同じことをしようって。
ずいぶん勝手なのね。
それ以外に道はなかったんですよ。
2人目の女性は塾で講師をしていたときに静江さんから内偵調査を依頼されたので年齢を知っていました。
3人目は便利屋のバイトで大学教授主催の勉強会の受付をしたときたまたま見掛けた女性です。
受講届に年齢が書いてあったんでそれで選びました。
ただそれだけです。
でも警察は必死に被害者を関連づけようとした。
無理な結び付きを求めるから捜査が混乱するんですよねぇ。
紅子さんの言うとおり犯人の気持ちなんか理解する必要ないのに。
僕の行為には理由なんかなかった。
ただ美しい数列をつくっていくことに意義があった。
真実というのは固定観念を超えたところにあると思いませんか?なぜそんな美意識にこだわるあなたが政哉さんを銃で殺したのかしら。
フフッ。
何を思ったんでしょうねあの人。
自分も人を殺してみたいって言いだして。
《まさか君が本当にゾロ目殺人の犯人だったとはね》あの人は僕が静江さんの犯行に使ったベルトと過去の犯行で使われたベルトが一致したことを知って本当に僕がゾロ目殺人の犯人だと悟ったんでしょうね。
それで提案してきたんです。
《私にもやらせてくれないかな?あのベルトで》《パーティーに来てた女の子がいたね》しこちゃんを殺したいと言いだしてちょっと危険な状態だったので彼を殺すことにしました。
政哉さんに芝居を打たせたのね。
あのとき政哉さんは死んではいなかった。
《小田原さん!》《しこちゃんは救急車を》
(紫子)《えっ保呂草さんは?》《近くにまだ犯人がいるはずだ》そして保呂草さんが外に出た後…。
でもそこに戻ってきた保呂草さんが…。
《すげぇよ。
死んじゃったよ》最後にあなたは香具山さんを懸命に蘇生した。
目撃者として自分のアリバイを語ってもらうため。
保呂草さん私をコンサートに誘われたでしょう?さすがですね。
それも気付きました?あのときは気付かなかったけれど思い出したんです。
(紫子)《紅子さんに渡してって》《オペラはお好きでしょう?って》確か日付は8月8日で席は8列の8番でしたわね。
せっかく用意したのに。
残念でしたわね。
私ライブで聴くならロックがいいわ。
ブリティッシュ・ロック。
あなたがOKしてくれてたら…。
私を殺すつもりだった。
ええそうです。
静江さんの代わりに。
私41よ。
理由もなくルールを破ろうと思ってました。
それだけの価値があなたにはある。
都合のいい方ね。
ええ。
だからこうします。
騒がないでくださいね。
スナックのママに罪はないですからね。
これからどうなさるおつもり?迷ってます。
あなたがこれからも僕のすてきな理解者でいてくれるかどうか。
フッ。
おかしな方。
どうして私に直接聞かないの?信用できませんから。
こんな状況なら誰だって命乞いをするし「一緒についていくわ」って平気で嘘をつく。
フフフフフフフフフ。
何がおかしいんですか?私たちは一生分かり合えませんわ。
だってあなた私のこと理解していないんですもの。
私は瀬在丸紅子です。
命乞いなど決していたしません。
そもそも私には息子がおりますし研究しなければならない課題も山積みなんです。
あなたに付き合ってる暇などありませんわ。
残念です。
僕のことお嫌いですか?ええ。
私あなたのことが大嫌い。
帰らせていただきます。
あっ送っていただかなくて結構よ。
紅子さん。
銃を捨てろ。
あなたにはもう興味がない。
ぐあっ!あっあぁ…。
あぁ…。
遅かったわね。
まさかお店間違えたの?思い出のあの店ってもったいつけるから。
だってその方がロマンチックでしょ。
入ってきたときのあなたの顔すてきでしたわ。
紅子…。
うっ…。
根来さん。
ボディーガードよ。
丸腰で来るわけないでしょ。
どうだ機千瑛女装とやらをした感想は?なるほど。
これは小鳥遊君の言うとおりでございますな。
上段回しが出しやすい。
とう!だったらもっと早くやっつけてくださいよ。
(機千瑛)攻撃は一撃必殺。
タイミングが重要です。
それにあの場面お嬢さまのことは旦那さまが命に代えても必ずお守りするだろうと思っておりましたので。
じゃあ僕はどうなってもよかったと?ええ。
正直申し上げて私はあなたが大っ嫌いですから。
(笑い声)
(林)逮捕されたあの男の本名は秋野秀和。
前は自衛隊員だったそうだ。
いつから保呂草と名乗ってたのかしら?
(林)うん。
秋野は友人の保呂草潤平が海外に行くときこの部屋をまた貸ししてもらいそのまま保呂草の職業だった便利屋も引き継いだそうだ。
えっそれで誰も気付かなかったんですか?もともと本物の保呂草という人物は無精ひげで髪も長くそれをさっぱり切ったんだと思いだーれも気が付かなかったそうだ。
朋哉君はどうなりました?未遂だったし観察処分で済んだよ。
小田原教授があの屋敷を出て朋哉君と一緒に田舎に移り住むらしい。
そう。
あっデルタ。
(練無)そういえば小田原先生は何で黒猫のデルタを愉快だって言ってたんでしょう?理系の小鳥遊君なら知ってるはずよ。
黒猫のデルタにそっくりな単位マトリクスの定義。
あっクロネッカーのデルタ?そう。
何ですか?それ。
ドイツの数学者が発見した有名な定義でねその数式は数字のゾロ目にも関係があるの。
へぇー。
じゃあ今回の事件を暗示してたみたいな?おいで。
この子が本当に事件を解決に導いてくれたのかもしれないわね。

(ノック)はーい。
えっとどちらさま?もしかして本物の保呂草さん?
(鳴き声)2015/02/06(金) 21:00〜22:52
関西テレビ1
赤と黒のゲキジョー・スペシャルドラマ 瀬在丸紅子の事件簿〜黒猫の三角〜[字][多]

檀れいによる新ヒロインが誕生!美貌の没落貴族が密室殺人の謎に挑む!
出演・檀れい 萩原聖人 神保悟志 千葉雄大 相楽樹 川上麻衣子 長塚京三ほか

詳細情報
番組内容
 かつて栄華を極めた瀬在丸家は没落し、その令嬢であった瀬在丸紅子(せざいまるべにこ・檀れい)は、売却したかつての屋敷の離れに居候し実験にいそしみながら一人息子のへっくん(田代輝)、そして40年来の執事・根来機千瑛(ねごろきちえい・長塚京三)とともに生活をしている。発明で一獲千金をもくろむ自称科学者だが、その実態はミステリーを読みふけり、近所のアパート・阿漕荘の面々とマージャンばかりしている。
番組内容2
 とある年の6月6日も阿漕荘で「保呂草探偵事務所」の看板を掲げる探偵・保呂草潤平(ほろくさじゅんぺい・萩原聖人)、そしてその事務所に出入りしている小鳥遊練無(たかなしねりな・千葉雄大)、香具山紫子(かぐやまむらさきこ・相楽樹)の3人と雀卓を囲んでいた。そんななか、保呂草に一本の相談電話が入る。電話の主は紅子が居候する屋敷の現住人・小田原静江(川上麻衣子)。6月6日に44歳の誕生日を迎えた静江は、
番組内容3
当日、自分の誕生日パーティーの準備のさなか、ポストに投函(とうかん)された静江宛ての封筒に気が付く。切手も消印もない封筒の中には、ここ3年連続、6月6日に起こっている連続ゾロ目殺人の新聞記事が入っていた・・・。
出演者
檀れい 
萩原聖人 
神保悟志 
千葉雄大 
相楽樹 
川上麻衣子 
長塚京三 

ほか
スタッフ
【原作】
森博嗣「黒猫の三角」(講談社文庫)より 

【脚本】
黒岩勉 

【編成企画】
羽鳥健一(フジテレビ) 

【プロデューサー】
遠田孝一(MMJ) 
八巻薫(MMJ) 

【監督】
星野和成 

【制作】
フジテレビ 

【制作著作】
MMJ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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