バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「シゴト体験(1)聴覚障害者×接客業」 2015.02.06


障害者のための情報バラエティー…なるほどね〜。
まあ早い話僕も大好きなんですけども「仕事ハッケン伝」の障害者バージョンみたいな感じなんですよね。
でもねえ吉木さん。
そういえばあなたその「仕事ハッケン伝」出てはりました。
(吉木)そうなんですよ。
私はバスガイドの添乗員をさせて頂いたんですけれども添乗員といっても当日ご案内するだけじゃなくて企画からそのお店との交渉からプランから全てをね任されて。
もう後半私もうボロボロで髪もグッチャグチャのままもうがむしゃらに働いてたんですけど。
いやでもね働けてよかったです。
これね「仕事ハッケン伝」から別にこの企画を思いついた訳じゃないんです。
この番組は前から「視聴者の皆さんと一緒に作りましょうよ」っておせっかいな事言うてますがその視聴者の方からメールで企画が寄せられた。
はい。
九州国際大学の舌奏真さんです。
どう?イケメン!いやいやいや。
どうして企画を送ってくれたんですか?大学で障害者のための仕事体験企画っていうのを実際に作ってまして。
あ作ってる実際。
それでもうモニター体験はやったんですけどももう是非とも「バリバラ」さんでこの企画を実現してもらいたくて今回応募しました。
舌さんには今回コーディネーターとして参加して頂きました。
それでは体験者をご紹介します。
はい。
聴覚障害の岡伸彦さんで〜す。
イエ〜イ!岡さん。
よろしくお願いしま〜す。
よろしくお願いしま〜す。
手話通訳は志村治能さんです。
志村さんよろしくお願いします。
志村けんさんと親戚なんですよ本当に。
さあ手話もできるそうですけどもやっぱり言葉…しゃべってる口を見て分かる口話がお得意なんですね。
はい。
もうふだんは口話でしゃべってます。
あそうですか。
さあそんなですね岡さん。
どんな仕事に挑戦されたんですか?接客。
接客。
会話するのが好きやいうのが伝わってきましたね。
さあシゴト体験は4日間。
まずは初日です。
さまざまな苦労があったみたいです。
ご覧下さい。
シゴト体験の2日前。
コーディネーターの舌さんが岡さんの自宅を訪問。
事前に体験者の不安をリサーチするためだ。
不安ポイントは2つ。
今回岡さんがシゴト体験するお店がこちら。
黒毛和牛や有機野菜の鉄板焼きを手ごろに味わえるカジュアルなお店。
オーナーシェフの…今回シゴト体験の依頼を快く引き受けてくれた。
(ディレクター)おはようございます。
(ディレクター)何ですか?あ緊張してますか。
早速ユニホームのエプロンをつけてもらいスタッフの一員として迎えられた。
続いてオーナーから仕事内容が伝えられた。
オープン前にスタッフが接客の流れを説明する。
お昼の…最初のお客さんが来店。
岡さんの初仕事。
水とおしぼりを運ぶ。
その間にほかのスタッフが注文を取り始めた。
無事に水を出し終えた岡さんだがなぜかテーブルで立ち尽くしている。
既に注文を取り終えていた事に気付いていなかったのだ。
(玉木)お水出してたから見えてないから。
次の注文を取りに行く岡さん。
スタッフが気にかけて確認。
ちゃんと注文を厨房に伝える事ができた。
しかし緊張のせいかお客の方をなかなか向けない。
するとオーナーがさりげなくフォロー。
岡さんも慌ててテーブルにたまっていた皿を下げる。
トレーの持ち方が。
初めてのバイトで。
カチコチ。
ここでオーナーからひと言アドバイス。
初めての接客に奮闘する事2時間。
なんとかランチタイムを乗り切った。
しかし夜の営業は岡さんにとって厳しい試練が待ち受けていた。
お〜何やろう。
夜のメニューは食べ物が100種類飲み物が150種類に及ぶ。
見慣れないお酒の名前もずら〜り。
果たして岡さんは注文を的確に取れるのだろうか?次々としゃべりだす3人。
口を読み取るのが間に合わない。
更に…。
知らないドリンクメニューも飛び出した!そしてこちらのテーブルでも…。
慌ててメニューの確認をしていると…。
は〜い。
は〜い。
後ろから声をかけられてもなかなか気付けない。
は〜い。
もう一つお願いします。
はい。
岡さん初日はどうでしたか?いや〜何かこっちがドキドキした。
ドキドキしちゃいましたね。
手に汗かいちゃいました。
ね〜。
吉木ちゃんどうでしたか?もう岡さんのカチッコチっぷりがかわいかったです。
岡さんどうだったですか?いや〜本当に初日は緊張しまくりで。
いろいろ…いやこのVTRを見て初めてなんですよ。
自分が知らない間に呼ばれてるとか。
あ〜そうか。
もうVTRであっこんなシーンがあったんだとか思いましたし最初のパッソア?パッソアのくだりなんか本当にもう分かんなかった…。
あんまり聞き慣れない言葉となると何か…。
そらそうやんな。
(瞳)さあスタジオには鉄板焼き店の店主毛利行介さんに来て頂いてます。
ありがとうございます。
よろしくお願いします。
まあズバリね…初日ですから大変ですけど岡さんの接客はいかがだったですか?正直初日から全然仕事ができる。
ハハハハハハハ!やった〜!言った事をすぐ自分で理解して自分なりにやるっていう事がすごい早いんですよね。
は〜。
だからスタッフみんながびっくりしてました。
みんなが。
へえ〜。
でもあれやんね戸惑いませんでしたか?会うまではどれぐらい聞こえないのかとか本当に全く聞こえないっていうのも知らなかったのでどうフォローしていいか分からなかったんですが働いてみるとこう会話が成立してしまうので…。
つまり岡さんが聞こえてないという事を忘れてしまうんですか?忘れるんですはい。
それが逆にネックになったりしてしまうんですかね〜。
なるほどね〜。
VTRの中で自分が聞こえないっていう事を伝えないかんと思ってたって言ってたけどそれをいつどうやってっていうのは考えたと思うんやけど。
最初悩んでたのはそこでして本当にタイミングが分からないんですよね。
ふだん自分が食べに行ったとしても自己紹介をされる事ってほとんどないと思うんですよ。
あ〜。
自分の特徴を説明する人いないと。
だから自己紹介されたらびっくりするかなとか思っちゃったりしまして。
あ〜。
初日の反省やなと思ってます。
なるほどね〜。
さてこのあと岡さんは障害をお客さんにうまく伝える事ができたのでしょうか?体験2日目3日目をご覧下さ〜い。
岡さんは接客でのある秘策を考えてきた。
実は名札で自分の障害をお客さんに伝えようと考えたのだ。
結局ニックネームにシンプルなコメントを加えた。
OKです!この日の夜は11人の団体予約が入っていた。
予約のお客さんが来店。
岡さんこれだけの人数を前に自分の障害を伝える事ができるのか?はい分かりました。
了解で〜す。
自分の障害とともに具体的な手助けの方法も伝えた。
お客さんもええお客さんやな。
複数の注文も間違える事なく対応する事ができた。
岡さんは名札のほかにもう一つ工夫を考えていた。
それは立ち位置。
常にお客さんの動きが見渡せる位置をキープ。
そうすると呼ばれればすぐに対応できる。
かわいい!かわいい。
こうして団体の接客を滞りなく終える事ができた。
店にはその日の限定メニューがありお客さんに薦めている。
中でも牛のせせりはイチ押し。
岡さんスマホで詳しい内容を検索。
さておすすめメニューを使って岡さんならではのコミュニケーションがとれるのか?
(一同)あ〜。
珍しい。
じゃそれも是非…。
いっちゃいます?ありがとうございます。
説明もばっちり。
牛のせせりの注文ゲット!せせり?おすすめをきっかけに会話が弾む。
何でやねん?得意の手話を交えて岡さんならではのおもてなしをする事ができた。
わ〜吉木ちゃん。
VTR見ながら盛り上がっちゃいましたねこっちが。
完全に今の奥様方おかぴーのファンになってますよ。
もう完全にね。
まあでも興味持たれたんやね完全にね。
そうなんですよ。
でもやっぱり最初の自己紹介あれいいですね。
「おかぴー」って言った瞬間に何か皆さん「おかぴー」って言うんですよ。
そのあとで「耳が聞こえません」と言うと「あ〜」という感じで結構すんなりと入っていけた感じがあって。
「聞こえない」って言ったら最初引かれるかなという思いもちょっとはあったんですけどそんな事もなく。
ちょっと女子から見てああいう店員さんいたらどう?分かる。
次行ったら…「おかぴーいる?」みたいな。
そうそう。
「おかぴーちょっとお願い」って。
グレースはどうでしたか?すごい盛り上がっていらっしゃったんですけれども一方で盛り上がってほかの席とかの対応とかで大丈夫だったのかな…。
盛り上がって楽しいなと思う一方こっちの方をちょっとほったらかしにしちゃってるかなというのがあってまあちょっとしゃべりつつも引き際を探すみたいな感じでは意識してましたけど。
なるほど。
毛利さんはどう見てたんですか?その辺。
その日はまあゆっくりめの営業もあってあとスタッフもほかにはいるのでどっかで盛り上がっても誰かがフォローができるっていう感じだったんで。
チームワークやね。
それはもう全然大丈夫でした。
いや毛利さん的にはああいう…女子の人たちと店員が楽しげに話してる風景は大丈夫なんですか?岡さんの最終目標。
それはお客さんに居心地がよかった。
また来たいと思ってもらえるような接客をする事だ。
早速1組目のお客さんが来店。
会社の同僚の女子会だ。
仕事帰りのお客さんには「お疲れさまでした」とねぎらいの言葉。
得意の手話でつかみはOK!こちらのテーブルではおすすめメニューをプレゼン。
ありがとうございます。
注文を頂きました!すると…。
この日一番の団体客総勢21名。
未体験の領域だ。
これだけの人数の注文をさばききれるのか?やった!お好み焼きや!飲み物と料理を休む間もなく運び続ける。
呼びかけにはすぐさま反応。
はい!はい。
だんだんと店内におかぴーコールが飛び交い始めた。
実はこちらのお客さん老舗の食品メーカーの販売員。
岡さんの接客はどう見えたのか?接客のプロからも太鼓判を押してもらった。
岡さん最後のお見送り。
4日間のシゴト体験これにて終了!いや〜すごい!すご〜い。
何か…何かすごいこっちが温かい気持ちになってきた。
吉木ちゃんどうやった?ね〜何かほっこりしちゃって。
ちょっとうるっとするぐらいで。
そうやな。
温かくなりましたね心が。
ね〜。
いやでもこれは…。
ちょっとおかぴー。
すごい事なってた。
びっくりしましたね。
びっくりしたんや。
やっぱり「おかぴー」と皆さんから呼んで頂くようになってで何かちょっと…こう会話を重ねるごとにもう自然と会話ができる雰囲気というのが生まれまして最終的に帰る時なんかもう…え〜っ!コーディネーターの舌さん。
今回のシゴト体験見ていかがだったですか?いや本当に僕の出番がないぐらい岡さんすごかったですね。
2日目から導入した名札とあと自己申告とかがすごい後々利いてきて岡さんの手話でお客さんの心つかめてたんで本当にすごいよかったと思います。
ぶっちゃけ毛利さんにテレビやからってええ格好なしでどう思いました?そういう障害がある人でもこらいけるんちゃうかあるいはいやでもやっぱり実は難しいとこもいろいろ感じたでと。
うちぐらいの規模でしたら多分全然大丈夫ですね。
岡君が終わってから…
(毛利)人足りへんしなって…。
おかぴーさん。
あなた自分の才能に目覚めたんじゃないの?正直目覚めつつあります。
もう帰り際にお客様から…そういうふうに言って下さったり…「会いに来る」言うてるやん!本当にそういう言葉を頂けるってすごくいい仕事やなと思ったんですよ。
来週もシゴト体験第2弾だよ。
お楽しみに〜!2015/02/06(金) 21:00〜21:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「シゴト体験(1)聴覚障害者×接客業」[解][字]

テーマは「就労」。障害が理由で限られた職種にしかつけていない障害者は多い。そこで本当にやりたかった仕事を体験してもらい、就労の可能性を探る。2週シリーズの前編。

詳細情報
番組内容
テーマは「就労」。現状では、障害が理由で限られた職種にしか就けていない障害者は多い。でも本当にそうなのだろうか?番組では障害者に自分がやりたい仕事を体験してもらい、就労の可能性を探る。第一弾は聴覚障害者がレストランのホールスタッフに挑戦!もっと人とコミュニケーションをとる仕事をしたいのが理由だ。障害の壁、周囲とのコミュニケーションの壁。4日間の体験の結果は?【ゲスト】吉木りさ
出演者
【ゲスト】吉木りさ,【出演】大橋グレース,【司会】山本シュウ,【コメンテーター】玉木幸則,【リポーター】大西瞳,【語り】神戸浩,伊藤愛子

ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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