「チョイス」。
それは選択肢。
人生にはさまざまな分かれ道があります。
就職結婚住まい。
私たちは節目節目で選択をしています。
これは人生の一大事病気になったときも同じです。
例えば関節リウマチ。
ひどくなると手足の関節が変形。
元に戻らなくなってしまいます。
そのため日常生活に支障を来し補助道具が欠かせません。
更に…
高齢者になってから発症するかと思いきや実は…
関節リウマチは若い頃から始まっているんです
気付いた時には関節の骨同士がくっついて関節が壊れてしまうという事も
でもチョイスがあるんです。
4年前手足の痛みに襲われ歩く事も難しくなったこの男性。
あるチョイスで関節の破壊を食い止めるのに成功!現在はジョギングができるまでに回復
本当に自分がリウマチなの?って思う時も多々あって…。
今日は関節リウマチをいち早く対処するチョイス。
そして女性が要注意のポイントも紹介します
特に女性という事を考えた時には…それが一つのポイントだと思います。
(星田)さあ今日は「関節リウマチ」。
まあよく聞く言葉よね?僕のイメージだと温泉とか行ったら絶対効能に「リウマチ」ってあって…。
でもよく聞くけど何が起こるかっていうのはいまいち知らない病気。
そうそうそう。
聞くけど身近なところにいないから…。
お年寄りがなって痛むとか変形するってのは分かってたけど…。
(小山)そういうイメージの方多いと思うんですよ。
今あったとおり30代から50代のところで発症する発病するって人が多いんですね。
まさに私たち。
そうそう。
で痛いだけじゃないんですよ。
関節が痛いだけじゃなくて骨まで破壊してしまうという病気なんです。
破壊?何が骨の中で起きているのか。
それを知りたいのよ。
こちらです。
ここです。
今VTRにもありましたけれどもここですね。
関節の境目がもうほとんど見えなくなってるんですね。
本来そこには軟骨があるからちょっと隙間が…。
はい。
この指を見ますとまだこう関節がここにあるのが分かりますよね?ちゃんと節が分かる。
2本の骨がくっついてるんやっていうのが分かるよね。
粉々に中…骨がなっているという事ですね。
極度に曲がってなければ本当見た目普通ですもんね。
この関節リウマチになった時どんな事に生活の中で直面するのかご覧下さい。
進行した関節リウマチを患う…
関節リウマチで亦野さんの手は大きく変形しています
(取材者)もう開かないんですか?
(亦野)これで目いっぱいですね。
手の関節だけでなく全身の関節も傷ついています
膝だけでなく肘や足首も人工関節を入れています。
関節リウマチのために関節が傷ついてしまいました。
これは関節リウマチが進んだ人のX線写真です。
丸で囲った部分。
軟骨関節の骨も破壊されている事が分かります
亦野さんはさまざまな道具で手の機能を補っています
その一つが…
(亦野)こういう形ですね。
ペットボトルの蓋を開ける時に使います
もう一つの道具が…
手の代わりにこういうふうに持っていきます。
このようにして脱いでおります。
肩の関節も傷ついているため洋服を脱ぐ時や洗濯物を干す時に使っています
関節リウマチのもう一つの症状は激しい痛みです。
西原英理子さんは28歳の時突然痛みに襲われました
ここをこう…刃物で刺されたような痛みが走って…。
すぐに病院へ行きました。
血液検査などで詳しく調べたところ痛みの原因は関節リウマチである事が判明したのです
そんなに重く考えてなかったです最初は。
西原さんの予想に反して痛みは広がっていきました
肩の次にはよく言われるのが手足。
両方の同じ所が腫れたり痛くなったりしていきましたね。
これは当時の膝の写真です。
赤く大きく腫れています。
関節に炎症が起こっていたのです
炎症が最初に起こるのは関節の中にある滑膜という部分です。
骨と軟骨を包み込むようにある厚さ1ミリもない膜です。
ここに体の免疫細胞がやって来てなぜか滑膜を攻撃してしまいます。
これが炎症の始まりです。
炎症が続くと滑膜が厚くなっていきます。
更に炎症が続くと骨に滑膜がくっついてしまいます。
すると骨の破壊が進んでいくのです
西原さんが今痛みを感じているのは股関節です。
定期的に股関節の精密検査を受けています
西原さんは一生この関節リウマチとつきあう覚悟を決めています。
その理由は…?
今リウマチの治療薬って随分進歩してきましてかなり強く病気を抑える事はできるようになってますけどもただなかなか…まあ上手につきあうっていうか薬がなしで済むっていうのはなかなかない事だと思います。
まず痛みとともに腫れるという事でしたね。
関節が。
その痛みも半端やない痛みでしたね。
いきなり刃物で刺されるっていうぐらいの…。
だって骨と骨がくっついて砕けるってもう…。
軟骨がね。
悪くなると骨の破壊につながっていって更に骨が変形してしまうと。
手足変形しますと元には戻らないという事なんですね。
だから体の中で自分たちがみんなが持ってる外敵…病原菌が来たら守るための自分の兵士が自分に向かって謀反を起こすっていうか攻撃してくるっていう…。
スペシャルチョイスアドバイザーお招きしました。
伺いましょう。
東京女子医科大学膠原病リウマチ内科の田中栄一さんです。
どうぞ。
(2人)よろしくお願い致します。
先生これ思ってる以上にやっかいっていうか…。
いわゆるずっと痛い痛いって言うてる方もいらっしゃるって事ですか?
(田中)そうです。
うわ〜。
かなり経験するとものすごくつらい痛みですね。
でもこれ原因が分からないですよね。
原因に関してはですねいろいろな研究も進んでおりましてある遺伝的な遺伝子を持ったっていう一つの要因とまた環境要因っていうのがあってその2つが組み合わさった時に発症するのではないかっていうのが言われております。
ただはっきりとした原因というのはまだ分かってないと。
もうちょっと先生頑張って下さい研究。
何が起きているかというのは分かっているんですね。
自分の体を守るべき免疫っていうのが人には必ずあるんですけれどもこの免疫が何らかの原因で暴走して本来自分を守るべき免疫がこの関節の中の滑膜という所を攻撃していくと。
免疫なんか…免疫細胞がないといわゆるもっといろんな病気にかかってしまうから絶対なければいけないもので…。
それが過剰に発現してしまうっていうか…。
その免疫細胞が増えてしまって滑膜を攻撃するんですか?そうです。
増えもしますしその増殖した滑膜からいろいろな物質が出てですねその物質がまた骨とか軟骨をどんどん壊していくという悪循環。
うわ〜!攻撃された滑膜が「嫌だ〜!」って言って何か出してしまったので…。
う〜!どんどん悪いサイクルで…。
大変な攻防がここで起きている。
何かやっぱり滑膜が何かしたとしか思われへんけどね。
意地悪を何かしたん違うの?怒られるような事を…。
変わってしまった。
「昔と違うわ滑膜君」っていう感じで…。
滑膜君…どうなんですかね?滑膜君が悪い事してるのはちょっと分からないんですけど…。
これ例えば指が痛くなりますよね。
次肩が痛くなるっていう事は指の痛みはとれないんすか?痛いまま痛いとこが増えていくって事ですか?とれないケースもありますしいろいろな所の痛みが流れて動いていくケースもあります。
関節リウマチはまず関節に痛みが出ますよね。
1〜2か月で別の場所が痛みだすんですって。
全身に広がっていくという事なんです。
2年くらいでもう関節が変形すると。
うわ〜恐ろしい。
関節リウマチはまず関節の痛みから始まります。
それから1〜2か月後に痛みは全身の関節に広がっていきます。
更に1年後には骨の破壊が始まります。
そして2年すると関節が変形し始めるのです
そうですね。
今かかったらなんとかそれを止めるっていう…。
そのとおりです。
言い方悪いですけどちょっと事故に遭ったぐらいのイメージって事ですね。
かかるっていう事は…。
なってしまってからね。
これでも例えば肩が痛くてって言うて痛いな〜病院行こうかなって思ってても移る訳でしょ?でこの痛みが消えたらあっ治ったわって…でまたこっちがどっかが痛くなっても「また何かな?」っていう…。
移っていくから病院行かないよね。
なかなか。
別のものかなと思いますよね。
つながってる思わないもん。
それがリウマチのせいだとするとやはり…これやっぱり痛みってさみんな…。
まあ外科的にどっかぶつけた痛みもあるしなかなかすぐにリウマチだっていうとこって…。
絶対誰もがリウマチなんかすぐには思わない。
思わない!誰でもなりえる?誰でもなりえます。
ここで一つ大きな注意点があるんです。
経験。
えっ?ある経験をするとこの関節リウマチになるきっかけになってしまうんです。
えっ何だろう?一体どういうタイミングなんでしょうか?
ある事を境に関節リウマチになった…
篠原さんは11年前に長男を出産しました。
出産から2か月後突然手に痛みを感じました
(篠原)ここの節の関節の皮膚がパンパンに伸びきって節が見えなくなるくらい…。
一番ひどい時には赤黒い色の所もありました。
激しい痛みとともに指を曲げられなくなりました
ここがひどい痛みに襲われた関節です。
正常な関節と比べると関節のスペースがなくなっている事が分かります。
関節リウマチによる炎症が起こっていたのです
この時篠原さんは選択に迫られました。
痛み止めを使うと母乳に薬の成分が出てくるために子どもに母乳を飲ませる事ができないと言われたのです。
悩んだ末篠原さんは母乳で子どもを育てるため…
痛みとただ闘うだけでした。
「自分よりも守らなきゃいけないものがある」っていうふうに多分母親なのでその気持ち一つで11か月は乗り越えてたんだと思います。
当時篠原さんの診察を担当した竹内勤医師です。
実は出産が関節リウマチの発症に大きく関係していると言います
それが一つのポイントだと思います。
どうして関節リウマチが出産と関係するの?
まさにこれ今私!ハマジVTR中に悲鳴上げてたよ。
アハハ!どうしたの?今ねここが本当に痛いんですよ。
出産して今…?2か月ぐらい。
ずっとだっこだっこでず〜っとおっぱいの時ももく浴の時も支えるからここに負荷がかかって今曲がらないんですよ。
ずっと「けんしょう炎やねん」って言うてたよな。
そうそう。
友達とか「絶対けんしょう炎になるからさ」って言うから「私もけんしょう炎なんだ」と思って。
これ先生危ない事ですよね?痛みが残存する場合にはやはり専門医の診察を受けた方がいいかなと。
多くの場合はやっぱり出産後はかなり手を使うのでそれに伴ってけんしょう炎になる方も結構いますし一部の方でリウマチの人が隠れてる事があると…。
VTRの方もそうやったから…。
まさに恐れているのが病院に行って痛み止めや湿布が出された時に母乳をしてるんですけどおっぱいあげられなくなるのが嫌でそれもあって「ハハッけんしょう炎だよ」って思ってるんですよ。
いつごろなるんですか?出産後…。
VTRでもあったように…本当に痛いの。
痛み残存してるでしょ?ずっと痛いって言ってたもんね。
何週間も…。
ちょっと動かすと本当に痛いんですよ。
これ以上動かないの。
あとで診察します。
う〜!まずいですね。
まずい!とにかく出産なんですって。
女性の場合は出産がきっかけで関節リウマチになる。
なるからね…。
だから先生。
出産っていかにやっぱり女性っていうか人間のすごい作業かっていう…。
しっかりと解明されてる訳ではないんですが基本的に関節リウマチっていうのは女性に非常に多い病気で…。
割合で言ったらどれくらい…?女性が8割。
女性が8割男性2割。
え〜どうしてですか?ホルモンの関係ですか?そうですね。
女性ホルモンが何らか関与してるのではないかとよくいわれてるんです。
でもその関与のしかたも研究でもまだ分かってないんですね。
何らかの関与は絶対してるであろうと。
妊娠中の免疫はですね結局お父さんの遺伝子とお母さんの遺伝子が子どもに来るんですけれどもお母さんにとってはおなかの中にいる子どもっていうのは全く自分と同一ではないので非自己自分じゃないものになるんです。
なので一般的になんですけど妊娠中は母親の母胎の免疫力はちょっと落ちるといわれております。
なるほど!子どもを攻撃しないようにちょっと落ちる訳ですね。
出産を契機に元の免疫に戻る。
それに加えて出産っていうのはすごくストレスですしストレスもかかりますし実際手もたくさん使うという事でそういう事がいろいろ複雑に入り交じって恐らく出産後にリウマチになる方が多くなるんではないか。
もちろんみんながそう起こる訳ではなくて先ほど言ったある遺伝子を持ってる方とか本当に一部の人にこう…なると。
異常に過剰に免疫がこう…なるって事になります。
出産今ご紹介しましたけれどももう一つ更年期。
これもですね関節リウマチが起きる時期なんですね。
ホルモンがガラッと変化する時期ですもんね。
50代60代も比較的好発年齢ではあるので閉経をきっかけにリウマチを発症される方もいますし更年期障害で関節痛っていうのは起こる事がよくあります。
その一部に関節リウマチがいらっしゃるという事なんです。
やはりホルモンっていう事なんですね。
あの〜それが全てではないんですけど何らかの関与をしている可能性があるという事ですね。
この関節リウマチがある程度進んでしまって骨が破壊されているという場合。
でも多少の破壊であれば…チョイスがあるんです。
これをしますとですね悪くならずにここでとどめる事ができるんです。
破壊されているのに?治りはしないのよね。
でもそこでとどめる事ができる。
そうなんですよね。
この骨の破壊を抑えるというチョイス。
どういう事なんでしょうか。
関節リウマチの治療のチョイスをしている…
以前は痛みに襲われていましたが今では痛みもなく1時間のウオーキングも大丈夫。
もちろん骨の破壊も防いでいます
本当に自分がリウマチなの?って思う時も多々あって…。
ただ時折やっぱりちょっとこう…関節がズキッとする時は多少なりともあるので…。
泉谷さんの治療のチョイスとは?
そのチョイスは抗リウマチ薬治療。
3年間続けています
泉谷さんの主治医田中さんです。
いくつもある薬の中からある薬を選びました。
それは免疫抑制剤メトトレキサートです。
関節の中で暴走している免疫細胞を抑えようと考えたのです
しかし3か月たっても…
若干やっぱり数値は下がったんですがそれでも炎症度合いがCRP数値が下がらないので「このままだと関節の破壊が収まらないので生物学的製剤の投与を勧めます」というふうに言われたんです。
そこで田中さんはアダリムマブを使う事にしました。
実はこの生物学的製剤の登場が関節リウマチ治療を大きく変えました
日本では2003年から使われ始めてますけれどもいろいろな治療法でなかなかリウマチがコントロールできなかった方が結構いらっしゃったんですけどもそういった方々も生物学的製剤を用いる事で本当にいい状態なんですけれどもその状態が本当に現実的にゴールとして目指せるようになったというぐらい画期的なお薬ですね。
関節の中の滑膜の炎症は免疫細胞たちの攻撃で起こります
攻撃する時免疫細胞はサイトカインという物質を出し滑膜を攻撃します。
生物学的製剤はこのサイトカインとくっつきます。
すると滑膜は攻撃されなくなり炎症を抑える事ができるのです。
泉谷さんは抗リウマチ薬に加えて生物学的製剤を使ったところ…
1か月か2か月ぐらいの間に劇的に症状が緩和されまして手の腫れも収まってきましたし時折関節の痛みはズキズキっていうのはあったんですがもう劇的に回復しました。
泉谷さんはある決断をしました。
生物学的製剤をやめたのです。
一体なぜ?
それと生物学的製剤をうつとどうしても体に対しての副作用ってのがあるっていうふうに聞いておったのでその両方ですかね。
一番は薬価代っていうのがあったんですが…。
生物学的製剤の費用は自己負担3割で月5万円程度かかったのです。
多くの患者が治療費と薬の効果のはざまで悩んでいます
泉谷さんは抗リウマチ薬だけにして1年がたちました
幸い最新の検査結果では炎症を示す数値は正常に収まっています
いや〜もうこの病気になってから思ったのは…うれしかったですね。
泉谷さんは骨の破壊を抑える事に見事成功!今ではひどい痛みもありません
大変なお薬のようなんです。
これが登場した事で…。
10年ほど前なんですってね出てきたのが。
骨の破壊多少あってもここで治療ができて関節の状態を保つ事ができると。
あの〜武器を取り上げると。
刀狩りっていうかね。
自分に刃向かわんようにみたいな。
その武器を取り上げたら攻撃するすべがないからっていう…。
でねそれだけじゃなくて治していけるかもしれないお薬なんですって。
本当に画期的なお薬でしてこれまで本当に既存のいろいろなのみ薬とか抗リウマチ薬の組み合わせでやってもどうしてもリウマチが抑えられなかった方っていうのは結構いたんですけれどもそういう方もこの薬を使う事によってですねピシャッとそこで止められる可能性がやっぱりかなりあるという事で非常にいいお薬です。
ただ…あれは何て言うの。
金銭的な攻撃がすごいよね。
確かに。
月5万って…。
月3割負担で約5万円。
年間60万円でしょ。
先生これやっぱりやる分には一生っていう事ですか?そうですね。
基本的にリウマチの治療というのは一旦発症したら死ぬまでずっと一生続けないといけないっていうのが今のリウマチの医療ですね。
月5万円なんかいわゆる家賃ですよ。
本当そうですよ。
高いですよ。
家と別にもう一軒一生借りてるようなっていう負担は…。
関節リウマチの治療は抗リウマチ薬と生物学的製剤の投与を続けて関節の破壊を抑えいい状態を保つ事が基本です。
泉谷さんの場合は生物学的製剤を1年間投与したあとやめる決断をしました。
再び悪化する心配はないのでしょうか?
でも1年続けてやめてまた痛みが出ないというか進行を食い止められたのは本当によかったですね。
これはまれな事ですか?今ちょうどそこの研究っていうのは全世界で進んでおりまして一部の患者さんでは生物学的製剤を使っていい状態になった時にやめられる方がうまくそのままやめたままでずっとうまくいける場合はあります。
一部ってどれぐらいですか?えっと報告にもよりますけど大体3割から5割ぐらいは…。
ただし免疫抑制剤はしっかりとのみ続けながら生物学的製剤だけやめるっていう事になりますね。
7割から5割ぐらいの方は生物学的製剤じゃないと駄目な方が…。
やめちゃうとまた再燃する方も一部いらっしゃるので…。
これねでも泉谷さんの今のこの治療の例というのが今後の治療の基本ベースになっていくかもしれない。
つまり今まだそういう研究が行われてる段階の病気なんですね。
原因から含めてね。
これ逆にずっと続けてる間にどんどんどんどん感染症のリスクが上がっていく事はないんですか?どんどん免疫が弱くなっていってっていう…。
通常ですね…やはり最初の免疫が大きく動く時ですかね。
これ見てみましょうか。
まず痛み止めになりますね。
ステロイド。
痛みを止めるっていう事ね。
僕たちがよく温泉で見る効用っていうところが「この痛みを抑える」っていうとこですか?はい。
あくまでそこの局所の炎症をとるだけ痛みをとるだけであって残念ながら骨破壊を止める事はできません。
この2つが骨の破壊を抑える治療のお薬という事になるんです。
特徴として「感染症になりやすい」というもの。
感染症っていうのは具体的に言いますとどういうものが…?いろいろな感染症が日本全国でも統計とられてるんですが大体生物学的製剤を使われてる方の約5%20人に1人が入院を要するような副作用が起こってるんですけど結核であるとか重篤な肺の感染症肺炎であったりとかいろいろな各種感染症というのが問題になってると…。
やっぱそこのリスクはあるよね。
あとやっぱね薬代がね…。
こう言うたら何ですけど金持ちでしか受けれない治療だと思うもん。
大体2〜3年に1回ぐらいずつちょっとずつ下がっていって生物学的製剤の種類によっては今は大体3万円を切るぐらいでひとつき当たりのものも出てきてますので一時の5万近くっていうのよりは少し下がってるものもあります。
これでできれば少しずつ薬価が下がっていけばいいなと思ってるんですけれども。
これ手術入院もしないで通院なんですね基本。
ですから医療保険も利かないのが多い。
ほとんど利かないんですよね。
そうやな。
泉谷さんなんですけれども元気に暮らしている理由は今の状態に合った治療をしっかりこうやって受けられたという事がまず一つありました。
でもそれだけじゃないんですね。
ここで…もっと早く見つけるという事。
治療を成功に導いていくためには早期発見するっていう事が大事。
これも泉谷さんはできてたんです。
わあ〜見つけたいそれは。
どういう事を泉谷さんしてたんでしょうか。
関節の破壊を見事に防いでいる泉谷さん。
どうやって早期発見したのでしょうか?最初の異変は2011年10月の事でした
あの〜少しすれば痛みもとれるのかなと思っておったんですが1か月もしないうちにあの〜右手の親指の付け根が痛みだして足の指の関節という関節が痛みだしましたのでこれはやっぱりちょっと自分の体に何か異変が起こってると。
それから4か月後泉谷さんは早期発見のチョイスをしました
自分でリウマチ専門医を探し診察をしてもらう事にしたのです。
その理由は?
全身がこわばりだしたのでこれはリウマチに…リウマチを発症したんではないかというふうに疑いを持ったんです。
泉谷さんが訪ねたのがリウマチ専門医の田中さんだったのです。
田中さんは関節リウマチを疑いすぐに検査を始めました。
まずX線で痛みがある関節の部分を調べました。
ところが…
手に関しては今のところ…
画像検査では関節に異常は捉えられませんでした
しかし血液検査で異常がありました
炎症の程度を示すCRPとESR。
滑膜の状態を示すMMPー3。
いずれも高い数値を示していました
触診で。
触ってです。
田中さんは触診で関節の腫れを確認。
全てを総合して田中さんは泉谷さんの痛みの原因は早期の関節リウマチと診断したのです
非常に難しくてですねこれは関節リウマチをずっと見てた専門医であればある程度習得はしてるんですがなかなか…一般のって言ったらあれですけども普通のお医者さんではなかなか関節をしっかり診れるって事はなかなか難しい。
やっぱりいろいろ最近では早期発見早期治療っていうのがよくテレビやインターネットなりいろいろ情報番組見てますとあったのでやっぱりそういった部分は気持ちの中であったからこそ多分早く治療を行ったというのがあったんではないかなと…。
更に触診で診断が難しい時に活躍する検査があります
その検査とは関節の超音波検査関節エコーです
今現在腫れてる状況をリアルタイムで見れるという事がエコーの利点の1点目ですね。
一体どのように見えるのでしょうか?
(花岡)ここが皮膚ですね。
ここが皮膚でここが骨の線になります。
これは関節エコーで見た正常な関節と関節リウマチで炎症を起こしている関節です。
赤く囲んだ部分に滑膜が確認できます。
関節リウマチでは滑膜が腫れているため黒い部分が膨らみ滑膜が見えるのです。
更に別の変化も関節エコーで捉える事ができます
明るく光って見えるのは血流です。
滑膜で長く炎症が続いていると滑膜に新たな血管が出来るためです
(花岡)その血流を感知するモードがドプラモードになります。
関節エコーを駆使すると早い段階で発見できる大きな武器なのです
触診っていうのは分かるもんなんですが?触るって事で分かるんですか?関節の所に炎症が起こってるって事なので炎症が起こっていればやはり関節は触った感じ熱いですし明らかにプヨプヨした感じっていうか腫れを自覚して感じる事はできます。
ちょっとハマジ見てもらったら?ちょっとお願いできますか?私の今のこの育児けんしょう炎どうですか?アイテテテ…。
痛いの?ここがね特に痛いんですよ。
先生やっぱ関節を触ってはんのや。
明らかな関節の腫れはやはりないですね。
よかった〜!本当にそこに滑膜炎が起こってるかどうかっていうのを診るのの大事な検査が先ほど出ていた関節超音波検査なので触って分からないような関節の…本当に炎症が中に起こってるかどうか診るのにそれが役立つツールですね。
例えばこれをほっといたらここからリウマチに発展する可能性もありますか?ゼロではないです。
残念ながら。
だからそこに本当に滑膜炎が起こってるかどうかっていうのをきちっと検査をする必要があります。
リウマチ専門医に診てもらうという事ができるかどうかですね。
そうそうそう。
そこをだから俺ははっきりと「そこはやらないよみんな」って思うの。
大半が。
そこなんですよ。
そう思いつかない。
なるべく早く見つけてもらいたいのでその早期発見のチョイスをしてもらうための早期発見のポイント。
それが欲しかったんよ!自分でチェックしてもらいたいところがあるんです。
1つ目まず「腫れた関節に痛みがある」。
関節リウマチの診断はやはり関節の腫れというのが一番大事な症状ですのでここは外せないですかね。
2つ目「3か所以上」。
はい。
本当にごく早期の超早期であれば1か所2か所の場合ももちろんあるんですけれども通常の関節リウマチの場合はたくさんの手足を中心とする関節に炎症が広がるっていうのが一般的なリウマチですので3か所以上っていうのが一つのキーワードになるかなと思います。
左右対称に起こる可能性があるって事ですか?そうですね。
へえ〜知らなかった!…で朝ですよね。
思ったのがこわばりに対して「あっ何かいつもと違う」って思ったのが早期発見につながったんですかね?こわばりは関節リウマチの発症した時の早期の症状の一つです。
こわばるってどういう事ですか?朝起きた時が多いんですけれども起きた時に特に手なんかが動かしづらい曲げづらいそういう状態です。
あるっちゃあるよね。
朝って…。
何か手こっちに入って寝た時とかどろ〜ん落ちてくるよ何か。
自分の手じゃないみたいに。
しびれじゃなくてですか?こわばりもあるよ。
何か…何か握りにくいとか…。
通常関節リウマチの場合のこわばりは大体1時間以上は続くというふうにいわれてるので…。
こういうのちょっと心当たりがあるという方は…これが自分でチェックできるまず今考えられる入り口ですね。
これ先生ちっちゃい…例えば人さし指中指親指っていう場合もあるって事ですか?もちろんです。
これで123?3か所って事ですね?それで3か所ですね。
(2人)はあ〜!へえ〜。
なるほど。
こういうチェックポイントを見逃さないで頂きたいし泉谷さんも最初起こったのは肩の関節。
激痛だったんです。
で整形外科をやはり受診したそうです。
四十肩だって言われたんですって。
やっぱりそうやってお医者さんでさえも見落とすっていうか…。
リウマチの専門医を探す時のポイントです。
日本リウマチ学会日本整形外科学会がそれぞれ認めた専門医がいます。
関節リウマチが心配な時は掛かりつけ医に紹介してもらいましょう。
ほかにもインターネットなどでも検索できます
あの質問なんですけどもし家族で…うちの旦那さんが例えばなったとしたらどういうケアをこちら側はしてあげたらいいんですか?関節リウマチが発症した時というのは本当に全身に関節の痛みとかこわばりとか本当につらいので特にその炎症が強くてまだ治療がしっかりと奏功してない時期っていうのはなるべく無理をさせないようにするってのが大事で基本的にはやはり安静っていうのが一番大事ですしきちっとした治療を専門医と一緒にやってですねそれである程度よくなったら筋力を維持するためにリハビリだとか運動だとかっていう事になりますかね。
ちょっと印象変わりませんでした?関節リウマチ。
うん。
関節リウマチっていう病気は残念ながら今の時点では何か治療すればそれでもう終わりっていう病気ではなくてですねやはり一生ずっとその病気と共に一緒につきあっていかなくちゃいけない病気なんですね。
なので医師と患者さんがですね互いの信頼関係がなければなかなかいい治療っていうのはできないのでしっかりとした信頼関係の中で薬の選択であるとかというのも全部含めてですねいろいろとやっぱりやっていく必要があるって事ですね。
そこが一番大事だと思います。
でも今日お話を伺ったら最先端のねどんどん今まさに進歩してる。
今後だから原因究明されたりしたら薬もやっぱり飛躍的にもっとすごいのが出来て結局完治するっていう病になりえる可能性はあるから…。
そこを目指してやっていく必要があると思います。
番組の一番初めにお伝えしました関節リウマチで手の骨が変形してしまったという亦野さんいらっしゃいましたが亦野さん病気を経験してあるチョイスをしました。
関節リウマチで手の骨が変形してしまった亦野律子さん。
関節リウマチのあと亦野さんはあるチョイスをしました
リウマチ友の会に参加しました。
同じ関節リウマチで悩む人たちの助けになろうと思ったのです
同じように悩んでる方から「今こういう手でとっても苦しいけどどうしたらいいですか?」って相談も受けます。
その時に自分の経験を通してね「こういう時はこうだった」とそういうふうに言うと「ありがとうございました。
とっても参考になりました」って言って頂けるうれしさ。
それがとっても今心地いいですね。
2015/02/06(金) 13:05〜13:50
NHKEテレ1大阪
チョイス@病気になったとき「関節リウマチ」[解][字][再]
手足の関節が激しい痛みに襲われる「関節リウマチ」。進行すると関節が変形するため、くい止めることが何より大切だ。関節リウマチの治療と検査の大切なチョイスに迫る。
詳細情報
番組内容
手足の関節が激しい痛みに襲われる「関節リウマチ」。進行すると関節が変形するため、くい止めることが何より大切だ。関節リウマチの治療と検査の大切なチョイスに迫る。
出演者
【ゲスト】東京女子医科大学講師…田中栄一,【司会】星田英利,浜島直子,【リポーター】小山径,【語り】佐藤真由美,江越彬紀
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:30299(0x765B)