健介君パパが作ったお山で楽しそうに遊び始めました。
でも…。
後をついていきます。
水をくんで…他の子たちがお山の近くにいました。
(健介君)バイバイ!バイバイ!ケンちゃんママと一緒にそこ行く?バイバイ!バイバイ!バイバイ!あ〜!バイバイ!
(泣き声)自分のシャベルを使われているのも気になるようです。
(泣き声)
(母親)なんで泣くの?そこで。
なんでそこで泣くの?
(泣き声)しばらくして…再びお山で遊びだしました。
(父親)いなくなっちゃったよ友達。
バイバイ!
(父親)いらない?お友達いらない?お友達としたら面白いよ。
誰もいなくなった隙にママと一緒に滑り台を楽しむ健介君。
パパとママが近くにいないと遊べないとかね。
「友達いらない」って言うてましたけどね。
あんな言われたらママすごい悲しくなると思うんですけども。
健介君は今まで一回もお友達と遊んだ事ないんですか?そんな事はないんですけれど。
一時保育とかで慣れた所に行けばしばらくしたら遊んでる時間もあるみたいなんですけれどただ公園とかだと「行きたくない」とかって最近言っちゃったりとか。
このまま幼稚園とかほんとに大丈夫なのかなっていうのがすごい心配ですね。
岩立さんVTRご覧になっていかがですか?私は見ていてあまりご心配いらないかな。
よく育ってるなと思いましたこの年齢では。
というのは1歳代から2歳代にかけて遊びたい内容のイメージがはっきりしてきたり欲求が高まってくるんですね。
でもそれは自分に共感してくれる人と遊びたいんです。
ですからそれ以外の人は侵入者にどうしてもなってくるんですね。
ですから排除したいというのが一般的な姿だと思いますね。
砂場で見ていても大変周りの子に関心もありますし大体遊ぶ力があるっていいますか。
ですから遊びを広げたり深めたりしていく中でお友達も広がってくると私は思います。
大丈夫だと思います。
(佐藤)ありがとうございます。
今いろいろお話聞きましたが。
めっちゃ安心したんちゃいます?そうですね。
じゃやっぱり私としてはこんなに集団イヤがっちゃうからっていって公園とか最近連れていかなくなっちゃったんですね。
それよりかはイヤがっても連れてった方がいいんでしょうか?他の友達と遊ばせようと別にしなければいいんじゃないでしょうか?それがイヤなのか子どもはね。
だから親の中にどっか他の子とつなげなきゃいけないとかっていうふうな意識があると見えちゃうと思うので。
まだ遊べなくていい年なんですか?
(大豆生田)2歳児や3歳児はそうですよ。
それは当たり前の事なんだ。
もちろん子どもによってはものすごく社交性のあるタイプの子もいるからそういう子たちがバンバン目に入っちゃうから焦るんですよね。
でもそれはそれぞれの子のタイプですから。
だからゆっくり離れてくタイプの子もいるので。
ただそこをあんまり焦らせちゃうとやっぱ不安不安不安になっちゃうんですよね。
ず〜っとこのままかって思っちゃうわけですよね。
多分ママからするとね。
でもめちゃめちゃ遊んでますから大丈夫です。
そうや。
安心しましたか?なんかすごく安心しました。
ほんとありがとうございます。
ちょっと泣きそうだったんで。
それでは次の疑問にいきましょう。
続いての疑問はこちら!今日は近所のお友達と公園遊び。
いつも初めは仲良く遊んでいるんですが…。
やだ!滑り台に飽きたのか…やめなさい!階段を上ってくる子たちを押しのけて強引に下へ。
更に…。
あ〜!あ〜!や〜だ!ねえ。
乗っちゃえ乗っちゃえ。
すてき。
仲良しじゃない?乗らないの!じゃ順番にする?順番にする!ボール遊びの時も…。
(美玖ちゃん)キャー!駄目!駄目!駄目!駄目!駄目!みんなで遊ぼう。
美玖ちゃんは…う〜ん。
かわいいですけどね。
自分ちの子だとやっぱり心配になっちゃいますよね。
大変やと思いますわママは。
いつも謝って回ってる感じですか。
そうですね。
やっぱり知らない子とかが突然来ちゃうとただ見てるだけなのにもう「駄目!」とか押しちゃったりとか。
もうギャー叫んだりとにかくひどいです。
岩立さん美玖ちゃんのように手が出てしまう子の場合どう対応したらいいですか?発達的に見ると3歳3か月ですとなかなか相手の子の気持ちにも気づかないしまた公園の物でねみんなで使わなきゃいけない事とかブランコの階段は一方通行とか気づきにくいんですね。
だからどうしても「自分が自分が」って事を主張する時期でもあるんです。
ただ今後に向けては少しずつやっぱり相手の子どもの気持ちに気づいていく必要があるのでお母さんが今一生懸命やってらっしゃるんですけども手が出てからあるいはトラブルが起こってから後から後から行ってお母様だけが謝られてもなかなか美玖ちゃんが学べないのでもう少し気を付けていて手が出そうだなと思った時抱きとめてあげたり。
ペンしたら相手の子が痛いよというような事も少しずつ少しずつ伝えていく。
その時には聞けなくても積み重ねでだんだん美玖ちゃんだったら覚えていけるんじゃないかなって思えるので少しそういう事を意識してちょっと関わられて理由を言ったりあるいは相手の気持ちに関心を向けさせたりっていうような言葉がけもしていかれたらいいんじゃないかと思います。
大豆生田さんはいかがですか?
(大豆生田)今のVTR見せて頂くと美玖ちゃんが何かをする時って必ず理由があるんですよね。
例えば滑り台は別に滑れないわけじゃなくって後ろからポンって押されたからイヤだったんだよね。
そうだしだからやっぱり「イヤだ」って言って「いやこうしたい」ってしてたわけですね。
それからボールもあれは美玖ちゃんのかしら?はいそうです。
(大豆生田)自分の使ってたボール使いたいというのみんなが取ってっちゃうっていうとやっぱりやだとかっていうふうに。
やだったんだよね。
一つ一つに理由があるんですよ。
やっぱり美玖ちゃんの気持ちを受け止める場面っていうのも必要かなって。
子どもが育ってく上でやっぱり自分って結構すてきなんだとか「あっこれもママなら分かってくれるんだ」って事がある事が他の子の気持ちも分かるようになってく事なので。
それが子どものタイプによっていろいろ違うんですよ。
その事にとっても時間をかけながら。
でも後々になったらすごく個性的で人との交渉力も出てくるような子もいっぱいいるんです。
子育てってすっごく長期戦だから今他の子と比べてどうこうだけでいっちゃうのはすごくやっぱり…ここで否定ばっかりになっちゃうのはすごくかえってマイナスかなというふうに思いました。
ここで河野さんから子どもの受け止め方についてこんな質問。
おもちゃの取り合いなどで明らかにお友達が悪い時でも…そういう時には相手のお子さんにも何か諭してあげた方がいいんでしょうか?岩立さんいかがでしょうか?私もそういう経験があるのでそうだなと思って聞いてました。
ちょうど私は息子が2歳の時にお気に入りの電車を持って砂場に行ったんですね公園の。
そしたら活発な男の子が来てもぎ取って行ってしまった。
その時に「はるちゃんずっと使ってたんだから貸してあげようよ」みたいな事を言って。
うちの子はワーッと言う方ではないので黙ってそのまま自分の電車をこうやって見ていてその子を追っていたんですけど急にワーッと泣きましてものすごくイヤだったんだなって後から思ったんですね。
ですからやっぱり私はいい母親として思いやりとかを押しつけちゃったかななんて後から反省したんですけどやっぱり後から来た子が取ってしまったんであれば当然「それははるちゃんのよ」と。
「使ってたから返してね」ってやっぱり言ってあげてもよかったかなって思いました。
そのように言えればいいですねって事でなかなか言えない気持ちも分かりますけれども。
大豆生田さんはいかがですか?
(大豆生田)難しいですね。
親の関係で言いにくいのであれば「そっかイヤだったね。
そうか。
じゃ他のもあるかね」っていうふうにその子がつらかった気持ちは受け止めるって事が大事かなっていうふうに思いました。
(河野)やっぱり子どもの気持ちを受け止めてあげるっていうのが一番大事なんだなと思いました。
上司の子どもとかじゃないですよね?
(河野)じゃないです。
それ考えただけでイヤ!「すぐ渡しなさい!」とかって。
確かに子どもの気持ちを分かってあげるっていうのはすごく大事ですよね。
続いて無津呂さんから質問がありました。
保育園でお友達に「チビ」などと言われても言い返せない恒靖君。
自分で「やめて」と言えるようになるには?岩立さんいかがでしょうか?保育士さんにそのような事言われたらお母様としては大変心配になると思います。
切なくなるというか。
うちの長男もそうなので。
なかなか「イヤだったら『イヤ』って言うんだよ」って言っても言えないんだと思います。
優しいんじゃないですか?ちょうど4歳ですと相手の気持ちまだ気づきにくいですしお互い探っている時期というか。
試行錯誤でいろいろ学んでいるんですね。
仲間入りって結構難しくて相手の気持ちとか入るタイミングとかどういう言葉で言うかとかお母様方が考えてるよりずっと難しいんですね。
ですから探りつついく時期なので「イヤだったら『イヤ』って言っていいよ」っていう事。
あとは先生に言ってみたりというような事を助言されていけばいいと思います。
あとは保育士さんに少しお話ししてよく見てもらう。
あまり上下関係とか出来てくるようでしたら少し介入して頂いて援助してもらえば。
ただ遊び方見てると非常にしっかり遊びますし。
内気な感じにも見えないんですけどね。
主張もできてくると思いますね。
まだこれぐらいの年齢って言葉化できない事っていっぱいあるんです。
これから先も思ってても言葉化できない事ってあるので。
でも言えないなりの折り合い方ってのもあるんです。
その中で自分がその時言われちゃう事もあるけれども他の場面では自分の存在感を出すような折り合い方もあるので。
私たち大人もそうですよね。
いつもいつも自分たちが主張するばっかりではなくって。
でもこの中でうまく折り合うような折り合い方を自分なりにすごく子どもって探してるんですよ。
この人たち全然小さいからコミュニケーション下手なんじゃなくて自分なりのその子たちとの折り合い方をやってるんです。
ここは黙りながら折り合うという折り合い方も小さいながらに子どもってすっごくやってるんですよ。
だからそう考えるともしかするとすごく頑張ってるのかもしれないという。
だから言えるだけがコミュニケーションではない。
もちろん言えた方がいいですけれども。
うちでは言いたい事言ってるのでそこで折り合いをつけてるのかなと思いました。
ここで子どもの対人関係力を伸ばすために親はどう関わったらいいかポイントをご紹介しましょう。
まず最初のキーワードはこちら。
友達関係はけんかなどの…これ絶対急がば回れです。
急がば回れです。
これやっぱり長期なんです。
子どもの幼稚園保育園の子たち見てても明らかです。
あの入れなかった子がこんなに入れるようになったんだって事がたくさんある。
でもその時何が大事かってその時々が何かにしっかり充実していたりちょっとした関わりが生まれてきたりそういうプロセスを大事にする。
一気に一足飛びではないって事だと思います。
安心しますね。
どうしても結果を求めてしまいますからね。
続いては親がお友達とのやり取りのモデルを示す。
親が上から目線で「ああしなさいこうしなさい」と「駄目でしょ」って言ってもなかなか子どもの耳には入りにくいんですね。
ですからやっぱり「入れて」とかねいろんなモデルを示してあげるっていうか。
「なんで入れてくれないの?」って言って物ともせずにちょっと聞いてしまうとか。
そういったモデルが示せるとそこですぐには子どもは言えるようにならないんですけれどもそれをず〜っと見ていきますのでやっぱり成長とともに言えるようになると思います。
「入れて」って言いなさいじゃなくて自分が「入れて」って言ったら子どもがそれを見てるって事なんですね。
続いてはトラブルは人間関係の経験の一つと考える。
子ども自身も社会の中でもまれながら育ってく面が大事だっていう事。
でもそれがマイナスばっかりでも駄目です。
やっぱりイヤだったって事が…イヤだっただけで終わらない事も大事でちゃんとそれを話したらなんか分かってもらえる人がいたとか代弁してくれる人がいたっていう事がそのイヤな経験がイヤだっただけで終わらない。
次の成長へつながってくステップになるのかなと思います。
さあ残念ながら時間の方がなくなってしまいました。
皆さんありがとうございました。
親も子も周りの人もみんなで対人関係力を磨いていきましょう。
番組ホームページでは子育てに関する疑問質問を募集中!アンケートにお答え頂くと番組出演のチャンスがあるかも!?どしどしご応募下さい!そんなふうに思った事はありませんか?そこで…チャージしてくれるのは理科を教えて40年…日本各地で理科の実験教室も開催しています。
今回先生に教わるのは…今日は…まずは…次に魚型のしょうゆ入れにもおもりとなるナットをつけて水を入れます。
この時…
(塚平)よ〜く見ててよ。
はいほら。
(園児)うわっ!こここうやって押してこうやって広げてた。
ペットボトルを押すと魚は沈み離すと浮き上がります。
実は魚が浮いたり沈んだりするのは重力と浮力のバランスが関係しているんです。
下行ってるやろ。
…ピッ!ピー!魚!その理論は中学や高校で勉強するのですが今は分からなくても大丈夫。
(園児)なんかお魚みたいこれ。
お魚やろそれは!ここで…お父さんもお母さんもそういう…その時に…これにて…「これも知りたい!」のコーナーです。
東京都の佐々木さんからこんなメールを頂きました。
「子育てを経験され卒業された子育ての専門家の先生に伺いたい事があります。
うちの息子はまだ4歳なのですが…」「子育てを経験したからこそできるアドバイスあれば教えて下さい」という事なんですけども。
スタジオの皆さんにも聞いてみたいなと思うんですけども。
英語の本を買い与えて絵を見ながらですけど練習をしたりですね発音させたりはしてます。
スポーツをやらせたいんですけど何歳ぐらいからやらせたらいいのかなというのが今悩んでるところですね。
パパ何かやってたんですか?自分は柔道をやってました。
お子さんには?柔道をやらせたいなと思ってるんです。
岩立さんいかがでしょうか?うちの子2人は全然お稽古事で続いたものはなかったんですけれども。
ただ私は今経験として一番大事だなと思っているのはやっぱり読み聞かせですね絵本の。
やっぱり私も風邪ひいてても子どもが「もう一回もう一回」って言うので喉が痛くても読んだなという経験があるんですけども。
子どもは本好きになりまして大きくなってますけども本は好きなんですね。
やっぱり本というのはいろんな教科の基礎力にもなりますので私はお勧めです。
お勧め。
へえ。
なるほど。
早速今日読み聞かせめっちゃやります!大豆生田さんはいかがでしょうか?これ私の体験から私いろんな事小さい頃やったんです。
そろばんもピアノも全部できません今。
先生自身が?
(大豆生田)僕自身が。
何にもできる事ない。
うっそ!だから僕は全く自分としてあまり必要ないと思ってます。
長男の時だけスイミングとかやったんですけどそれも別に大した事はないですね。
やっぱりそれはその後その子が好きになった事が一番です。
今一番下の子小学生の女の子はチアダンスに夢中ですけどもこれ一色ですけどこれはね親が見てても幸せです。
やっぱり本人が選んで本人が幸せになってくもの。
だから何かやらせる事はいいんだけどやっぱり楽しみぐらいでというところは大事かなと思いましたね。
ちなみに何歳からサッカーは始められた?2年生ですね。
それはどういうきっかけで?いやもう漫画が始まったからですよあの有名な。
サッカー漫画がはやってやりたい!自分がやりたいっていう気持ちが大切なんですね。
なるほど。
以上「これも知りたい!」でした。
最後に番組からのお知らせです。
「すくすく子育て」では子育ての疑問質問悩み事「すくすく575」「すくすく写真館」でご紹介する写真をホームページで受け付けています。
どしどしお寄せ下さい。
それではお送り頂いた取って置きの写真を見ながらお別れで〜す。
(水内くわばた)さようなら〜!バイバーイ!2015/02/06(金) 10:30〜11:00
NHKEテレ1大阪
すくすく子育て「子どもの対人関係力を伸ばす」[字][再]
お友だちの輪に入れない、自己主張が強すぎてトラブル続き…など、「将来わが子は人とうまくやっていける?」と不安になるパパママからの質問に専門家がお答えする。
詳細情報
番組内容
お友だちの輪に入れない、自己主張ばかりして友だちとトラブル続き…など、「将来わが子は人とうまくやっていける?」と不安になるパパママの質問に専門家がお答えする。「人間関係を結べるような子に育てるには親はどうかかわればいい?」「お友だちに嫌なことを言われても言い返せない。きちんと主張できるようになるには?」「気に入らないことがあると手が出てしまうわが子。親はどう接したらいい?」などの質問にお答えする。
出演者
【講師】東京学芸大学教授…岩立京子,玉川大学教育学部教授…大豆生田啓友,早稲田摂陵中学校・高等学校シニア講師…塚平恒雄,【司会】水内猛,くわばたりえ,【語り】大山尚雄,加納千秋
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – その他
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