伝える極意「おどろきのハンドパワー〜スピーチ〜」 2015.02.06


(テーマ音楽)
(小山茉美)ちょっと質問です。
気をつけのしせいのままで話をしていませんか?手を動かしながら話す。
それだけであなたのスピーチがもっとわかりやすくなります。
でもただなんとなく動かしてもだめなんですよね。
京都橘大学の池田修さん。
わかりやすい授業をするために心がけているのが手の動きを使うことです。
そのためにいつどんな時に使えばいいのかくふうを重ねてきました。
(池田)だからどうしても言葉だけで語ろうとする。
言葉でやろうと思うんですけど言葉でないところに力があるっていうことに気づいてほしかった。
少しでも自分の思いをわかりやすく伝えたい。
そのために上手に手を動かしましょう!そう!手にはおどろきのハンドパワーがあるのです。
4年1組の教室にやって来た池田修さん。
よろしくお願いします。
(一同)お願いします。
はいすわってください。
黒板に書き始めたのは…。
「手には力がある」。
どんな力なのかいよいよ明かされます。
手には力があります。
今から本当かどうかやってみましょう。
先生の住んでるのは琵琶湖のほとり滋賀県ですが琵琶湖って実はとってもきれいなんですよ。
そのおくのほうに不思議な場所があります。
舟に乗って石を持っていってその石を湖の中心のポイントに大きな石で重たいんですけどそれをドボンと落としたんですね。
さあどういうわけかその石がもぐったりしずんだりもぐったりしずんだりするんです。
何でかわかる?もぐったりしずんだりもぐったりしずんだりするんです。
何でかわかる人?何で?ハハハッ。
もう1回言うよ。
よく見てね。
大きな石があって石を湖に落としたらもぐったりしずんだりもぐったりしずんだりしたんだよ。
はい!わかったね。
はい!わかった人は手を下ろして。
わかった?わかった!君たちはなぜか石が湖の中でこうなっているように思って不思議だなと思わなかった?ああたしかに。
うん。
何で?ほら見ろ。
それでしずんだりういたりみたいに見えた。
ああだからか!これやったら「えっ?不思議」と思ったでしょう。
手に力がある。
手を動かすことで強い印象が残ります。
まさにハンドパワーです。
自分の原稿にこの手の力を付けられる場所はどこにあるだろう?「あっここに手の力が付けられそうだな」というところにえんぴつで印を付けましょう。
みんなにはあらかじめ池田さん特製のプリントが配られていました。
あなうめ式になっていて書きこむとスピーチ原稿になります。
テーマは「変わりつつある私」。
2つのことを話します。
一つ目は新しく好きになったものをスポーツ動物遊び芸能人音楽本の中から1つ選びその理由を自分の言葉で書きます。
二つ目はこれから成長したいことを体心かしこさの3つの中から1つ選んで理由を書きます。
書き上げると手を動かしたり身ぶり手ぶりジェスチャーを入れる場面が何度も出てくる原稿になります。
みんなが最初に注目したのはバレエやけん道など。
動きがあるものは手で表しやすいことに気づきました。
印を付けたらさっそく手を動かしたくなったようです。
「私はマラソンが好きです。
その理由は毎日やるとよくねむれるし」。
「私はサッカーが好きです。
その理由はもともとボールをけることが好きだったからとスポーツが好きだからです」。
おお〜!満野さんはみんなとはちょっとちがう部分に印を付けました。
「一つ目」「二つ目」という数字の部分です。
「変わりつつある私について2つのことを話します。
一つ目は新しく好きになった本です。
私は『ダレン・シャン』が好きです」。
はいご苦労さまでした。
感動してます。
あのねすごいわ君ら。
しゃべる時に手が動かない人っているんですよ。
でもいなかった。
すごい。
ジェスチャーの中でもっとも基本的でもっとも効果があるジェスチャーのしかたをしている人もいました。
「ナンバリング」って言うんだけども数字のところやってたよね?やってたよね?やってた。
「一つ目」「ニつ目」って。
これができるのはすごいな!「ナンバリング」と言うのは「全部で話がいくつあります。
2つあります。
一つ目は…二つ目は」とやると聞いてる側が「これから何個の話をするのかな?今何番目なのかな?」ということがわかりやすいんです。
聞く側が安心して聞けるときちんと伝わるんです。
そのためにナンバリングでジェスチャーっていうのはとても有効な方法なんですね。
あとジェスチャーには大きく2つのやり方があります。
それをもうやっている人がいるんですけれどみなさん気づいているかどうかです。
何と何だと思うかな?気づくかな?もう言ってるんだけども。
そう!動きだよね。
体の動きや心の動きを表す動作。
動作のところのジェスチャー。
もう1個あるんですね。
それさっきそこでやってたね。
何だと思う?「こうだったのにこう」とかやったよね?ああ成長。
「こうだったのがこう」。
でも「こうだったのがこう」もあるよね?うん?何?たっきゅう。
ピンポン!ハハハッ。
わかってくれた?正解です。
「変化」。
じゃあやってみようか?みんな。
「数字」「動き」「変化」というキーワードでもう一度原稿を見直します。
そして「わくわく」「成長」など目に見えない心の動きや変化にも注目し始めました。
「どんどん悪くなっている」って変化だよね?聞いてよ。
変化だと思います。
聞いてよ。
手の動きが付けられるところがどんどん見つかります。
「成長した」が…。
教室のあちこちで手だけでなく体をめいっぱい動かしてのスピーチ大会が始まりました。
「私はかしこさを成長させたいなと思っています。
今の私は想像力がゆたかではないので」。
「その理由はようちえんの時もずっと背の順でいちばん前にしかなったことがないからです」。
「私は短きょり走が好きです。
理由は長きょり走は体力がもたないので短きょり走なら体力がもつからです。
だから短きょり走が好きです」。
「いろんな友達と楽しくやっているからです。
だからけん道が好きです。
二つ目は」。
みんな手を動かすことにいっしょうけんめいです。
「前より心ががまん強くなってきたのでこれから1年間で」。
「1年間で」。
みなさんの見ていましたらすごく手が動くようになりました。
一つは私が「うんうん」って。
ぎゃくに動きが大きくなりすぎているんです。
まったく動かなくても「何が言いたいの?」。
動いていても「何が言いたいの?」となるとその間を取りたいよね。
それには手を置いておく位置がある。
じゃあどこに置いたらいいか?立ってみましょう。
右手を出して左手で重ねてす〜っと下りてきて女の子はおへそよりちょっと下。
男の子はおへそのちょっと上をおさえます。
これを話す時のホームポジションと言います。
女の子はなぜおへその下に下ろすかと言うとかたの線が少しやわらかく出るんです。
男の子はここ上げると少しむねをキッとはって力強さが出るんです。
さあ話を始める時にこの形から始めてジェスチャーをしましょう。
大事なのはここ。
あなたがいちばん伝えたいところにジェスチャーを入れよう。
それが大事だよ。
どこを伝えたらみんなが「は〜!」「へえ〜!」と思ってくれるのかいちばん伝えたいところを追いかけて。
スタート!「変わりつつある私について2つのことを話します」。
ホームポジションを意識するとどこに動きを入れればいいのか考えるようになります。
「本の世界に引きこまれたような気がしておもしろかったからです」。
「私はマラソンが好きです。
その理由は毎日やるとよくねむれるし起きたときすっきり起きられるからです」。
みんないちばん伝えたい部分に手を使うようになりました。
「私が成長したいことです。
私は心を成長させたいなと思っています」。
最後にみんなの前で発表です。
ちょう戦してください。
みなさんならできる!いってみよう!「二つ目はこれから私が成長したいことです。
私はかしこさを成長させたいなと思っています。
今の私は時間が自分で管理できていないのでこれから1年間で自分の生活のリズムを作れるという私になりたいです」。
「変わりつつある私について2つのことを話します。
一つ目は新しく好きになった本です」。
スピーチをする時手を動かしてみましょう。
あなたの思いがもっとはっきり伝わります。
「もっと大きくなりたいのでこれから1年間でみんなより大きいという私になりたいです。
その理由はようちえんの時もずっと背の順でいちばん前しかなったことがないからです。
以上2つのこと。
変わりつつある私でした」。
(拍手)すごいな〜!池田流の極意。
話す中身がいくつあるのかをはっきりさせておくとわかりやすいスピーチになります。
目に見えない心の動きや変化もジェスチャーで表現できます。
手はいつもホームポジションに置きましょう。
いちばん伝えたいことを話す時に動かすと効果的です。
放課後。
スピーチの練習をしているグループがありました。
「早く行きたい」。
じゃあ「早く行きたい場所」?「今の先生は」ってすぐこうやって。
ハンドパワーを使ってスピーチする。
池田さんによれば練習をすればするほど上手にできるようになるそうです。
「いっぱい」。
「いっぱい」のときこうやっていいかな?2015/02/06(金) 01:20〜01:35
NHKEテレ1大阪
伝える極意「おどろきのハンドパワー〜スピーチ〜」[解][字]

小学校高学年向け国語・総合的な学習の時間のための番組。子どもたちが文章、話し方、映像などの表現手法に挑戦、自分の考えを伝える「極意」を、表現の達人に学ぶ。

詳細情報
番組内容
スピーチをするとき、手の動きを加えるだけで自分の思いをもっとわかりやすく伝えることができる。いつ、どんなふうに手を動かしたらよいのか? その極意を教えてくれるのは、京都橘大学准教授の池田修さん。毎朝、順番に1分間スピーチを行っている小学4年生が、初めて手を動かしながら話すことに挑戦。極意を教わることで、効果的な手の動かし方ができるようになるのだろうか?
出演者
【講師】京都橘大学准教授…池田修,【語り】小山茉美

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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