木曜ドラマ『五つ星ツーリスト・第5話』前妻めぐる男のバトル! 2015.02.05


(紅葉)じゃん!見て下さいこれ。
(京香)お昼から豪華ですね!表のお弁当屋さん割引セールしててランチタイム終了間際に行ったから買えたんですよ。
実は私も…。
(紅葉)あっかわいい!へへ…。
川端さんさっきから何なんですか?お腹すいてるんですか?お昼ごはんも食べてなかったし。
(川端)いや別に…は〜あうっ!
(お腹の鳴る音)給料日前だからお財布ピンチだったり?んなんじゃねえよ!そういえば佐竹さんが昨日のランチ川端さんにたかられたってぼやいてましたけど。
チッあの野郎…。
よかったらどうぞ。
いいや…大丈夫です。
(紅葉)私は絶対にあげません。
だからいらねえっつってんだろ!この野郎!ったく…。
(お腹の鳴る音)う〜ん!おいしい!ほんとおいしいですね!
(紅葉)何これおいしい。
うん。
う〜んおいしい〜。
(紅葉)幸せですねほんとに。
私この魚が…。

(桜庭)んん…。
それはとっておいたんです。
痛…。
(宮田)佐竹このキャラメルマキアートなんや?
(佐竹)えっ?いつも通り買ってきましたけど。
(宮田)はあ…俺の声聞いてわかれへんの?チッ…朝から喉の調子めっちゃ悪いねん!普通シロップ多めに持ってくるとかするやろ?えっ?いやさすがにそこまでは。
そういう気遣い出来へん奴うちの部署にはいりません。
えっ?処理場もよう出入りしてるからそっちの空気の方が合うてんちゃうか?いやそれは…。
あっ!体力もあるから掃除もうまいやろ。
行ってこい!あっ…すぐに取ってきます!
(丸山芽衣)こちらに川端哲男って人働いてませんか?
(紗枝)営業部に川端さんなんていたっけ?
(田所)いやわからないですね。
あの川端さんなら…。
(ドアの開く音)おじゃましま〜す!あ川端さんにお客さんが来てますけど。
えっ俺に?丸山芽衣さんっていう大学生くらいの…。
芽衣がどうして?誰なの?その芽衣って人。
いやいや…俺の娘だよ。
娘さん!?いや可愛らしい子でしたよ。
川端さんとは似ても似つかない。
なんだこの野郎。
すいません。
まあ今日のところは帰ってもらえ。
いやでももう部屋の前まで待ってますから。
え〜!確か川端さんのご家族って東京でしたよね?わざわざ京都まで会いに来たんですからちょっとぐらい会ってあげてもいいんじゃないですか?会えない理由でもあんの?会社クビになったこと前の家族に話してないとか…。
(紅葉)やっぱり…。
(芽衣)佐竹さん!そろそろ入ってもいいですか?ヤバイ!ちょっと…待って!いててて!後のことはお前…任したぞ。
いてて…痛い!ちょっと!ねえ川端さんちょっと待って下さいよ!失礼しま〜す。
ほんとだ。
全然似てない。
お母さん似なんですかね。
えっ?あっちょっと!嘘!えっ?あれ?父は?あっごめん!川端さん今出かけちゃってるみたいで。
そうなんですか。
どうぞ。
失礼します。
で今日は川端さんに何か用?実は私川端の娘なんです。
おぉ〜そうなんだ〜!京都の大学に合格して春から通うことになったんです。
で新し家を探しに来たついでに寄りました。
京都の大学を選んだって事はお父さんと近くにいたくて?いやそれは全くありません。
合格祝いをもらいに…。
そういうことか。
(芽衣)あのここが父の職場なんですか?そうだけど…。
何か?聞いてたイメージとちょっと違うので…。
父はエリート中のエリートで会社の中心人物だって。
そんな嘘まで…。
た…確かにお父さんは中心人物だよ。
ここは中央管理センターっていう部署だからね。
(芽衣)中央管理センター?そうそう。
会社のエリート達が集まる部署だよ。
この部屋が会社の隅っこにあるのは社内の秘密兵器的存在だから。
苦しい言い訳…。
父がいないなら今日は帰ります。
はあ…。
(芽衣)母が心配してたって伝えておいて下さい。
最近電話しても出てくれないし仕送りも遅れてるので。
喋りやがった…ったく。
それでお金が…。
あともうひとつ大事な報告が…。
何?
(芽衣)あいや…。
それは父に直接話します。
でっ出た壁ドン!でも大事な報告があるんなら僕が責任持って伝えるから。
あそうですか…実はうちの母親再婚しようとしてる彼氏がいるんです。
(ぶつかる音)はあ…。
(芽衣)お父さん!おう芽衣。
あ〜ちょうど今戻ってきたとこなんだよ。
お前何でここにいんだよ?おうみんなご苦労!ご苦労!おうっおうっ!っていうか何でジャージ?川端さんは偉い人だから服装は自由なんだよ。
誰にも縛られないポジション。
そうそうそうそう。
んで何?何?お母さんに彼氏が出来たって?そう。
相手は公認会計士さん。
お母さんより20歳年下のイケメン。
私も何度か会ったけど真面目そうな人だよ。
再婚してもうまくいくんじゃないかな。
あっそうそう来週ね私の新しい家を見に来るついでに2人で京都を旅行するって言ってたよ。
そこでプロポーズでもされたりして…。
芽衣お父さんにそのツアー任してくんないか?
(紅葉・佐竹)えっ!?えっどうして?ここはエリートが集まる部署だ。
俺がお母さんに最高のプラン提案してやっからよ。
川端さんって器デカいっすよね〜。
前の奥さんの為にひと肌脱いであげるなんて。
ほ〜んと超意外。
しかも奥さんに気使ってプラン考えたこと内緒にするなんて。
甘いな。
俺はそんな人間できちゃいねえ。
あいつだけ幸せになるなんてよ…。
あっ!許せるわけがねえだろ。
そういうこと?どういうこと?あいっ!毎月なけなしの金送らせて若い男とイチャイチャしてるなんてお前ふざけんなっつうんだよ!こっちはお前こんな暗い部屋でよ地味に生活送ってんだからよ。
川端さんが勝手に来てんでしょ。
今回のツアーの裏テーマは…美穂とその若造の仲を引き裂くことだ。
最低だ。
最低。
極悪非道言語道断成敗…。
そんな目的のツアーだったら協力したくありません。
え〜?だってそのツアーに参加する2人は不幸になるんですよね。
いやいや頼むよ。
嫌です。
だったら京香ちゃん俺と結婚してくれねえか?はあ!?何でそうなるんですか?今の俺の気持ちを抑えられるのは元嫁以上に幸せになることしかない!だから俺と結婚してくれ。
最低なプロポーズですね。
そもそも川端さんはどうして奥さんと離婚したんですか?どうせ川端さんが浮気してたんでしょ?バカ野郎!俺が一途な人間だって知ってんだろ!なあ?京香ちゃん。
私に言われても…。
浮気じゃないなら何が原因なの?まあボタンの掛け違えってやつだな。
お互い仕事で忙しくてよ顔を合わすたんびに喧嘩だよ。
とにかくあんなキツイ嫁若造には手に負えない。
チッ俺みたいな器のデカい男じゃねえとな。
(紅葉)川端さんの器こんくらいのくせに。
はあ!?わかりました。
やりましょう。
えっ?俺と結婚してくれんの?いや…そっちじゃなくて前の奥さんと彼氏のツアーの方です。
マジで?紅葉さんと佐竹さんも協力お願いしますね。
(紅葉・佐竹)えっ!?きれいな人ですね〜川端さんの元奥さん。
どこがいいんだあんな男。
俺と全然タイプが違うじゃねえか。
すごくスタイルもいいですよね。
でもどうして今は京香さんの事が好きなんですか?それどういう意味ですか?じゃあみんな!作戦通り頼むぞ〜!は〜い…。
お待たせ致しました。
本日ツアーを担当させて頂きますサンセットツアーズの高瀬と申します。
佐竹と申します。
(丸山美穂)丸山です。
よろしくお願いします。
(孝彦)よろしくお願いします。
お車ご用意してますのでどうぞ。
(美穂)すいません。
皆さん川端哲男っていう人ご存知ですか?誰?ん?前の旦那。
サンセットツアーズで働いてるの。
川端さんのことは本当に尊敬しています。
仕事もできるし人間的にもとても温かい方で。
ほんとに?面倒くさい人でしょ?やたらと声が大きくて顔も暑苦しくて。
ええそれは確かに。
パァ!痛〜い!それでは出発しま〜す。
こちらです。
こちらは地主神社です。
良縁の神様と呼ばれている大国主命を祀っていることから江戸時代から男女が大勢詰めかけたと言われている縁結びのスポットなんです。
へえ〜。
ちなみに…。
こちらの恋占いの石はあちらにあるもうひとつの石まで目をつぶって辿り着ければ恋が叶うと言われています。
よかったら挑戦してみます?え…。
ちょっとやってみようかな。
頑張って。
ではおさい銭を。
頑張って。
あっ孝彦君!大丈夫?
(孝彦)あのこれって一回目を開けちゃうともうダメなんですか?それはまあ…。
美穂さんごめん。
別にいいのよ。
ほら立って。
では改めまして次の場所までご案内致します。
はい。
どうぞ。
(美穂)随分静かなところね。
静かというかちょっと不気味な感じしない?うん。
こちらは首塚大明神と言いまして…。
首塚…。
何かといわくつきの名所なんです。
へえ〜。
あ〜っ!出た!えっ?彼女は今回のツアーガイドです。
(紅葉)沢村紅葉と申します。
もうなにビビッてるのよ。
ツアーガイドさんだって。
それではご案内致します。
(美穂)ほら行こ!彼氏相当ビビッてるな。
オバケが苦手だっていう情報は正しかったんですね。
ああ。
っていうかお前行かなくていいのか?僕はいいです。
あっお前もしかしてお化け…。
僕はいいんです。
それアジシオだろ。
えっ?平安時代中期源頼光らが鬼を退治し死体を京へ持ち帰ろうとした際首が突然重くなり動かなくなってしまったそうで。
仕方なくその場で鬼の首を切り落とし埋葬したとされている場所なんです。
それが…。
(美穂)ほらほら。
こちらの首塚です。
(美穂)へえ〜。
こここに首が?
(鳥の飛び立つ音)
(カラスの鳴き声)
(孝彦)わっうわぁ〜!
(美穂)ちょっとどうしたのよ?
(孝彦)あそこに首吊り死体が…。
(美穂)えっ?何にもないじゃない。
えっ?でも確かに…。
イテテ…。
桜庭さんナイス!
(カラスの鳴き声)
(孝彦)ちょっと腰が…。
(美穂)えぇ〜?もう情けないわね。
でも結果密着しちゃってますよ。
しかも京香ちゃんにまで。
羨ましいですか?ギャー!アーッ!アーッ!アーッ!アーッ!桜庭さん急に現れるの止めて下さいよ。
あ〜ごめんごめん。
ほどけない…。
川端さんすいません。
立てなくなっちゃいました。
あ〜?もう大丈夫です。
すいません。
もう〜孝彦君がこんなに臆病だと思わなかったわ。
ごめんなさい。
(携帯のバイブ音)あっ!どうしたんですか?メールの着信だった。
もうやだ〜。
すいません。
(琴子)こちらがお部屋でございます。
(美穂)すいません。
(美穂)へえ〜。
あ〜っ!うわぁ〜素敵なお部屋ね。
ねっ?孝彦君。
えっ?あっそうだね。
大丈夫?うん。
ご夕食なんですが美穂さんのご希望通り湯葉会席コースをご用意しております。
湯葉会席?食べたかったのよ。
美穂さん僕ちょっとお腹の調子悪いから行ってきていいよ。
え〜?でも…。
楽しみにしてたんでしょ?湯葉会席。
わかった。
(百合)大倉様もしよろしければおかゆさんでもご用意いたしまひょか?お願いします。
かしこまりました。
孝彦さん大分ダメージくらってましたよ。
旅行中に恋人にグッタリされると引くよね〜。
そっかそっか。
で京香ちゃん。
明日はどんなプランで行く?まだ続けるんですか?そんなに仲引き裂きたいの?そりゃあなうん。
もしそうしたいならあとは川端さんが正直に行動するだけですね。
正直ってどういうこと?川端さん今でも美穂さんのこと好きなんじゃないですか?えっ?できることならもう一度やり直したいんじゃないですか?そうなんですか?バカなこと言うなよ。
俺は今でも京香ちゃんに一途なんだから。
だったらどうして今でも見栄を張り続けてるんですか?頼まれてもいないのに奥さんにお金を送り続けてるじゃないですか。
そもそも前の奥さんの旅を妨害しようって発想が嫉妬以外の何者でもありませんからね。
ことあるごとに孝彦さんと自分を比べて夫に戻りたい気持ち丸出しでしたしね。
やっぱり一途なんですね。
うるせえな。
あっ!イテテ…。
でも川端さん。
私は川端さんにそういう思いがあったからツアーに協力したんです。
えっ?ただ単に奥さんに不幸になってもらいたいだけだったら私達は協力できる事はありません。
京香ちゃ〜ん。
らしくないですね〜川端さん。
桜庭さん。
かつて営業の鬼と呼ばれたあなたらしくないなと思ったんですよ。
東京本社営業部の川端さんと言えば有名人でしたからね〜。
思い立ったらすぐ行動する。
粘り強い交渉で全社で1〜2位を争う営業成績を残していたって。
それが離婚の原因ですよ。
仕事のことばっかり考えて嫁を気遣う余裕が無かった。
でも離婚後西日本本社に異動になった時もその営業スタイルは変わらなかったと聞きますが?理不尽な要求ばっかりしてくる取引先の人間を殴るなんて事はなかなか出来る事じゃありませんよ。
その話は止めましょ。
そのせいでこんな立場にいるんですから。
まぁ会社としては問題社員という評価だったのかもしれませんが私はその1件を聞いてあなたは信頼できる人間だと思ったんですよ。
後先考えずにガーッとアクセルを踏み込む。
そんな川端さんが私は好きですけど。
あっウソ!今日は剣舞同好会の集いがあるんですよ。
こんなことしてる場合じゃない。
では私はアクセルをふかして失礼しますよ。
おう久しぶり。
あ〜こっちだ。
ハイボール。
(マスター)はい。
でいいんだよな?ええ。
へえ〜意外ね。
あなたがこ〜んな素敵なお店を知ってるなんて。
俺はエリートだからよ。
こういう店じゃねえと肌が合わねえんだよ。
相変わらず自己主張が強くて暑苦しいわね。
早くも胸焼けがするわ。
相変わらず口が悪いなぁ〜。
全然変わってねぇ。
そんな嫌味言うためにわざわざ呼び出したの?
(マスター)お待たせしました。
何回か連絡くれたろ?俺に話があんじゃねえのか?あっそうそう。
再婚するかもしれなくって。
その報告をしようと思ったの。
再婚?相手は?今一緒に旅行してる人。
20歳年下の会計士さん。
ふ〜ん。
でもちょっと無理みたい。
そっかぁ。
まぁ俺と比べちゃうとな。
まぁいっそのことよ。
そんな奴と別れて俺とやり直さねぇか?
(美穂)彼は素敵な人よ。
いつだって私の事を気遣ってくれて本当に優しいの。
誰かさんとは大違い。
うるせぇよ。
でもね結婚となるとね。
彼も大分迷ってるみたい。
だって向こうは未来のある若者よ。
バツイチ子持ちのおばさんと人生を共にしたくないんじゃないかな?この旅行中プロポーズされるかもなんてちょっと期待してたけどきっと無理ね。
だって旅行中ず〜っとつまんなそうな顔してるんだもん彼。
とりあえず飲むか。
フーッ。
(百合)失礼します。
はいどうぞ。
おかゆの器を下げに参りました。
お願いします。
大倉様何かお困りのことがおありどすか?えっ?どうしてですか?食欲はお戻りのようなので何かお悩みになってはる事があるのかと思いまして。
ほら〜なっ!近道だったろ?送ってくれてありがとう。
ここでいいわ。
なあ美穂。
お前が…引け目を感じる必要ねえぞ。
久しぶりに会ったけどやっぱりお前はいい女だと思ったよ。
酔っ払ってんの?そうかもな。
じゃあおやすみ。
おやすみ。
(美穂)ただいま〜。
久しぶりに会った前の旦那さんはどうだった?全然変わってなかったわね。
孝彦君との事も報告して来たわよ。
(孝彦)そっか。
(孝彦)ねえ美穂さん。
ん?
(孝彦)俺と…別れてくれないかな?えっ?ずっと考えてたことだったんだ。
うん。
わかった。
理由は聞かないの?大体わかるわよ。
うんそうしよ。
お風呂行って来るわね。
おおいおはよう!川端さんおはようございます。
昨日はあれからどうだったんですか?何が?前の奥さんに会ったんですか?うん。
(紅葉)でどうなったの?復縁の方は見事に玉砕?別に。
あっ痛い!
(携帯の着信音)もしもし百合さん?どうしたんですか?丸山美穂様と大倉孝彦様なんどすけど今日以降の宿泊をキャンセルされると先ほど。
美穂さんが宿泊をキャンセル?どういった経緯がおありかわかりまへんけどすでに美穂さんは宿を出て行かはりました。
そうですか。
ありがとうございます百合さん。
こちらで確認してみます。
でも途中で旅行やめるなんて相当もめたんじゃないんですかね。
あっ!これって「別れさせる作戦」成功ってことっすよね。
(芽衣)「別れさせる作戦」ってどういうこと?芽衣!私今日お母さん達と合流して観光する予定だったのに。
急にナシにして欲しいってメールが入ったの。
孝彦さんとも別れると思うって。
えぇ?事情を知りたくてここに来たらお父さんが仕組んだことだったのね。
いやそれは…。
お母さんああいう人だから自分の弱い所とか見せないけど離婚してからホントに苦労してた。
自分で仕事もしながら私の大学受験も応援してくれてさ。
そんなお母さんがやっと自分の幸せを考えられるようになったのになんでお父さんが邪魔するわけ?いや違うんだよ芽衣。
ホント最低!
(芽衣)どこ行くの?お母さんに会ってくる。
待ってよ!芽衣さん!ここは私に任せてもらえませんか?えっ?失礼します。
サンセットツアーズの高瀬です。
どうぞ。
(孝彦)連絡せずに申し訳ありません。
差し支えなければ理由を教えて頂けませんか?僕たち別れることになったんです。
えっどうして?前々から思ってたんですよ。
僕らには年齢差もあるし仕事だって…僕と美穂さんでは…恋人として釣り合ってないんじゃないかって…。
そういう事なんで…帰りの切符取ってもらえますか?
(百合)またおこしやしておくれやす。
ああ京香はん大倉様たちの今日以降の宿泊はもうキャンセルという事でよろしおすか?あっそれはもう少し待って下さい。
かしこまりました。
あの〜百合さん…昨晩のお2人に何か変わったことはなかったですか?変わった事どすか?実は大倉様がこんなことを…。
何かお悩みになってはる事があるのかと思いまして…
(ため息)嘘をつき続けるのって…苦しいですよね嘘…ですか?
(ため息)何その格好?んっ…ああ。
今日は仕事休みなんだよ。
どうしてここに?んっ。
お前結婚してる時…安倍晴明にハマってたろ。
よく覚えてたわね。
で…何か用?芽衣から聞いた…別れる事になったんだって?そうよ。
あなたの望み通りにね。
芽衣から聞いたの。
今回のツアープランあなたも関わってたんですって?私たちを別れさせたくて。
そんなに前の嫁が幸せになるのが悔しいの?相変わらずちっちゃい男!ホント離婚してよかった。
前々から最低だと思ってたけどそれ以下だったわ!なあ美穂…。
言っとくけど私たちはもう他人なの中途半端な気持ちで首を突っ込まないで!嘘…嘘…。
嘘…。
紅葉さん…京香さんどうしたんですかね?パズルに没頭してんのはいつもの話でしょ。
いやでも何か気持ち悪いですよ!
(ドア開閉音)川端さん昨日奥さんと会えたんですか?うるせぇな佐竹!空気読めよ〜このクソッバカ世間知らず!女ったらし!!言い過ぎでしょ質問しただけなのに…。
わかった。
奥さんと寄り戻せそうにないから不機嫌なんでしょう?そうなんですか?うるせぇな!そうだよ!!どっちにしろ最初っから無理だったんだよ!俺はあいつにまだ…サンセットツアーズの社員だって嘘をついてんだからな。
嘘…。
ああっ。
前々から思ってたんですよ僕らには年齢差もあるし仕事だって…僕と美穂さんでは…恋人として釣り合ってないんじゃないかって…嘘をつき続けるのって…苦しいですよねはまった…。
えっどうしたんですか?川端さん!んっ?やっぱり美穂さんのこと幸せにできるのは川端さんしかいません!えっ?お前が大倉孝彦か?あなたは?丸山美穂の元旦那…川端だ。
ああ…どうも。
一発殴らせろ。
えっ!?てめえ本当は公認会計士なんかじゃねぇだろ!暴力だけは絶対にやめて下さいハァ…。
嘘をついてた事は反省してます。
でも美穂さんを騙すつもりはなかったんです!今年の会計士試験で合格してたら本当の事を話してプロポーズするつもりだったんです。
でも…?ええ…この旅行中に結果が来ました。
不合格だって…だから別れる事にしたんです。
これ以上美穂さんに嘘をつき続ける訳にはいかなかったから。
でも信じて下さい。
美穂さんへの気持ちは本気だったんです!美穂は俺が貰うからな。
えっ…。
文句ねぇだろ?お前と美穂はもう他人だもんな。
申し訳ありません。
大倉様。
あっ…。
帰りの切符を手配したんですが早い時間がいっぱいでで…お詫びと言ってはなんですが出発までの時間にいくつか名所をご案内させて頂きたいんです。
こちらは八大神社です。
あちらにある一乗寺下り松古木はあの宮本武蔵が吉岡一門数十人と決闘をして勝利したと言われている場所に生えていた松です。
(孝彦)そうなんですか。
ちなみに縁結びの神社としても信仰されています。
(孝彦)それは…もう必要ありませんから。
そういえば…この宮本武蔵なんですが彼も決闘前に自らの勝利を祈願しようとしたんです。
でも神仏に頼ろうとしている自分の弱さに気づき寸前でやめたという逸話が残ってるんです。
何かに頼りたくなる気持ちもあると思いますが…最後に頼れるのは自分自身…自分が信じた道をひた走るしかありませんからね。
美穂さんへの気持ちは本気だったんです!美穂は俺がもらうからな…ほら!こっちだこっち!よいっしょ…。
(美穂)もうどこまで連れてくつもりなの?いいじゃねぇかよ〜。
お前昔はよ〜こうやって2人でのんびり観光する機会もなかったんだから。
まあね。
俺…反省してんだよ。
今思うとさ…お前は俺に歩み寄ろうと努力してくれたしな…。
2人の記念日は必ず覚えてくれてたし…よく2人で飯食い行こうって誘ってくれたしな。
何よ。
そんな謙虚なあなた気持ち悪いわ。
俺…お前に真剣に伝えたいことがあるんだ。
えっ?今でも…お前のことが好きだ!ただ本当は会社もクビになって契約ドライバーなんだ。
でも俺のことより…とにかくお前を幸せにしたい!最後に頼れるのは自分自身…自分が信じた道をひた走るしかありませんからねだから俺と…やり直してほしい!
(孝彦)ちょっと待った!
(美穂)孝彦君…?おい別れた彼氏が今さらノコノコと…。
(孝彦)どいて下さい!美穂さん…ごめんなさい!僕…ずっと美穂さんに嘘をついてました!えっ?僕…本当は公認会計士なんかじゃないんです。
まだ試験も受かってないんです。
美穂さんに振り向いてもらうために必死で…嘘をついたんです。
今年の会計士試験に受かってもうすぐそれが本当になるはずだったんです。
でも…それも失敗してだから別れようって…。
自分が本当に情けない!でもそれ以上にそんな理由で美穂さんのことを諦めようとしてたことが情けない。
でも…でも…そんな情けない僕でも…。
(孝彦)この人より美穂さんを幸せにしたいと思ってます!だから…僕と結婚して下さい!孝彦君…本当に私でいいの?はい。
美穂さんほど素敵な女性は他にいませんから。
ありがとう。
よろしくお願いします。
こちらこそお願いします!ちょっと何か文句あるの?いや俺も…お前とまだやり直そうかなって。
何で今さらあなたと寄りを戻さなきゃいけないのよ。
ろくに連絡もよこさなかったくせに!まあそ…そうだけど。
ごめんね。
一足先に幸せになるから。
まあ…まあ気にすんなよ。
どうせダメ元だったんだからよ。
うんそれに…最近俺には気になる子がいてな。
えっ?彼女だよ。
えっ!?見てろよお前。
俺はな…あの子と結婚してお前たちより絶対幸せになってやっかんな!うんわかった。
いくぜ京香!えっ!あっ…。
あっ…。
バイビー!ほら…。
あっ。
なっ京香!川端さんマジで見直しましたよ〜。
奥さんの幸せのためにライバルになりきるなんて。
ホント。
自分のことしか考えてないのかと思ってた。
(ドアの開閉音)あ〜っ。
(芽衣)お邪魔しま〜す!あっ芽衣ちゃん!おいおい…おいどうしたんだよ?お母さんと孝彦さんの結婚式の日取りが決まったからお父さんに伝えに来たの。
バカヤロウお前…前の旦那がお前…結婚式に出れる訳ねぇだろ。
でもお母さん感謝してたよ。
お父さんのおかげで孝彦さんと仲直りできたって。
えっ…。
だってお父さん孝彦さんを奮い立たせるためにお母さんに告白したんでしょ?バレてたんだそれ。
ホント私…お父さんのこと見直しちゃった!京香さん。
こんな父ですがよろしくお願いします!ゲホッゲホッゲホッ…。
待って下さい…私たちそういう関係じゃないんで!ゲホッ…。
えっ泣いてんの?
(すすり泣き)実は…ちょっとだけ期待してたんだよ…美穂が俺を選んでくれないかって…。
マジっすか?
(すすり泣き)川端さんそういう人だもんね。
褒めて損した!ああ…ただこれで踏ん切りがついた。
今まで以上に俺は…京香ちゃんに向けてアクセル踏んでいくぜ!勘弁して下さい!もう…お前しか見えねぇんだよ京香!私はそういうつもりで協力した訳じゃないんです!やめて下さい!キャ!何…何何!?京香!俺のフェロモン感じろ!おい!やめてよ〜!やめて…やめて下さい!京香!京香!キャ〜キャ〜やめて!
(桜庭)川端さんらしいですよ。
ああいい。
京香!2015/02/05(木) 23:59〜00:54
読売テレビ1
木曜ドラマ『五つ星ツーリスト・第5話』前妻めぐる男のバトル![字][デ]

毎回、旅行会社にやってくる厄介なクレーム客たち…。京都を舞台に、渡辺直美演じる高瀬京香ら個性的な窓ギワ社員たちが、ワケあり客に立ち向かうヒューマンドラマです!

詳細情報
出演者
渡辺直美
山本裕典
高月彩良
綾田俊樹
星田英利
ちすん
天翔りいら
ロバータ
***
有森也実
寺島進

【ゲスト】
伊藤かずえ
小久保結
中林大樹ほか
番組内容
【第5話】
契約タクシードライバーの川端哲男(寺島進)は、別れた妻の丸山美穂(伊藤かずえ)が再婚すると聞き、心穏やかでない。ある日、その美穂が、恋人の大倉孝彦(中林大樹)と京都旅行に来ることになり、川端は、高瀬京香(渡辺直美)らを巻き込み、そのツアーを担当しようとするが——
原作・脚本
【脚本】
森ハヤシ
監督・演出
【演出】
村松弘之
音楽
井筒昭雄
【主題歌】
「Stop the time」MYNAME
番組ホームページ
【番組公式サイト】
http://www.ytv.co.jp/fivestar/
【番組公式facebook】
https://www.facebook.com/fivestars.tourist
【番組公式instagram】
http://instagram.com/ytv.drama
【番組公式Twitter】
https://twitter.com/ytvdrama
#五つ星ツーリスト
おしらせ
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
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