サラメシ 2015.02.05


紀州…今日最初のサラメシは冬の海からお届けします。
こんにちは中井貴一です。
冬に旬を迎える熊野の海の幸何かご存じですか?実はこちらサンマです。
おいおいおいサンマの旬は秋でしょ?…ごもっとも。
でもね世界遺産で知られるここ熊野の辺りではサンマの旬は冬なんです。
北海道沖にいたサンマが例年12月から3月にかけて熊野灘の沖合に南下。
そのサンマを熊野の人たちは天日干しに。
こうやって軒先につるされる光景は冬の熊野ならではなんですって。
ここのサンマは冬が旬!熊野灘に面する遊木町。
この町のサンマ漁は歴史が古く江戸時代の古文書にも記述があるほど。
毎年冬になるとサンマの水揚げで大忙し。
こちらがサンマの干物を作っている…冬のサンマは余分な脂が抜けていて干物向き。
熊野では昔からそのサンマを開きにはせず丸干しにしてきたそうです。
サンマの丸干しを作る浜口さんの仕事は港での仕入れから始まります。
狙うのはいつも朝取れのサンマ。
朝に取れたものはおなかがすいてるからだそうですがうん?おなかがすいてるサンマ?狙いのサンマを競り落とすため浜口さんは加工業の仲間の出方を探ります。
札に書かれているのは1キロ当たりの値段。
高い値段を書いた業者からサンマを選べる仕組みです。
仕入れたサンマはすぐに港近くの加工場へ。
仕事はいつも家族そろって。
忙しい時期は親戚にも手伝ってもらいますがふだんは妻と2人の娘と家族4人で働きます。
サンマの丸干し作り最初は塩もみから。
味付けに使うのはこの塩だけ。
ちょっとした加減が仕上がりを左右します。
せ〜の。
1234…。
「12」ってお〜いなかなか豪快!見るからに結構な力仕事ですがいつも妻の幸美さんが担当だそうです。
「よりおいしな〜れ」っつって。
塩をもみ込んだサンマは1晩寝かせます。
…で翌日。
今度は余分な塩分を水で洗い流し串に刺していきます。
ポイントは裏山から引いた天然水で何度も何度も洗う事。
こうすると嫌な雑味がなくなり味がまろやかになるんだとか。
ふんだんに湧き出る天然水の恵みが名物を支えます。
最後は山から吹き降ろす冷たい風が仕上げてくれます。
寒風にさらす事2日。
夜の冷え込みで身がギュッと引き締まりうまみを凝縮。
海のそばに山がある。
豊かな自然が生み出す冬の味覚。
さあそろそろサラメシタイム!冬の忙しい時期はいつも作業場でお弁当。
みそ汁だけはその場で熱々を。
これが熊野の浜口さん一家のサラメシ。
朝幸美さんが作ってきたおかずを家族みんなでシェアします。
この日のメインは牛肉シメジスナップエンドウを合わせた炒め物。
家族みんなが口をそろえて「欠かせない!」という筑前煮。
更にサツマイモの天ぷらも!そうこなくちゃサンマ!よかった〜ちゃんと出番あるんですね。
えっそこから持ってくんだ?こんな硬いの。
こんな音するやつ。
うわ〜カチカチ!かめばかむほどうまみが増すそうです。
実は浜口さん一家にとってサンマはシメの一品。
うん?ごはんをもう一杯?手でほぐすって事はあ〜ああああれですねあれ!なるほど。
シメのお茶漬け。
凝縮されたうまみがだしとなりほのかな肝の風味もたまらない!しかも1人1匹ずつとはぜいたく。
シメだけど何杯もいけちゃいそう!午前中水仕事で冷えた体をお茶漬けで温める。
これで午後からの仕事ももうひと頑張り。
(取材者)思いやりを持って?思いやり。
ですよね〜!家族であってもそうじゃなくても働いていればお互いイライラする事ってありますよね!そんな時はまず食卓を囲んでみる。
冬の熊野で出会った温かいサラメシごちそうさまでした!働くあなたのランチに突撃!すみません。
NHKの「サラメシ」っていう番組なんですけど…はあ…。
これから行かれるランチにご一緒させて頂いてちょっとお話をお伺いしたいんですけどいいですか?はい。
いいですか!おっおいしい予感!では今日はこちらの方と。
ランチを挟めば心が開く!聞かせてほしい働くあなたの心の声を。
だから今日もあなたとさしでサラメシを!今回の「さし飯」舞台は東京・秋葉原。
向かった店は並んでも食べたいとオフィスを出る前から決めていたんだそうで…。
おっおっおっおっ!並んでなさそうラッキー!改めまして本日のお相手畑さんはコンピューター関連会社にお勤め。
企業向けの営業を担当しているそうです。
3か月前にオフィスが移転し日本橋からここ秋葉原へ来たばかりなんだとか。
(取材者)「ふだん会わないような」?
(取材者)なるほど。
秋葉原といえば電気街。
更にアニメやアイドルの街ってイメージですけど最近は駅前の再開発でオフィスビルも建ちだいぶ様変わりしているそうです。
サーロインステーキを300gでございます。
お待たせしました。
ええっ昼からステーキ!?うわ〜おいしそう!何でも畑さん今日はどうしても「肉!」と決めていたんだとか。
いやそれにしても300gって食べきれるんですか?ガッツリいきますね!ねっ言ってたんだけど…ステーキパク〜ッて。
これ見られてます。
ちょっと言い訳に聞こえるけどまあランチぐらいは好きなものを自由に食べたいという男心分かります!…っていうか畑さん食べるな〜。
いつの間にやらサーロイン300g完食。
エヘヘヘヘ本当だ。
ごはん残してる。
奥様残してますよちゃんと。
まったま〜にの好物で仕事へのやる気チャージ!でも健康第一家内安全でいきましょうね!畑さんありがとうございました。
誰にでも昼は来る!弁当のためなら日本全国どこへでも。
都心から電車を乗り継ぎ2時間。
やって来たのは自然豊かな東京都青梅市。
目指すは標高929mの御岳山。
あ〜暖かい!あっ来た来た来た!
(警笛)お目当ては麓と山頂を僅か6分でつなぐ御岳登山鉄道の…野鳥や昆虫植物の宝庫といわれる御岳山。
四季を通じてさまざまな表情を楽しめるため登山客はもちろん山頂にある武蔵御嶽神社を訪れる観光客も多いといいます。
朝7時30分山頂からの始発電車に乗っていたのはランドセルを背負った子どもたち。
おっ速い速い!おい逃げるなよ…。
実は御岳山の山頂にはおよそ160人が暮らしておりケーブルカーを通勤・通学の足として利用しているんです。
恥ずかしい。
阿部さん見てるこっちの方が恥ずかしい。
さあ弁当を探しに山頂へ!
(車内アナウンス)「御岳山の上から参ります武蔵号の擦れ違いです」。
車掌を務めるのは…もともと鉄道が大好きで30歳を機に転職したんだそう。
これは何なんですか?今回は東京御岳山の大事な足ケーブルカーを運行する皆さんのお弁当をのぞき見です!まずは山頂御岳山駅の裏手にある技術部の事務所へ。
あっカメラマンの阿部と申します。
原島です。
迎えてくれたのは入社20年の原島さん。
この日は月に2度行われるレールの点検日。
特別に同行させてもらいました。
(ボルトをたたく音)あ〜…いや皆さん違い分かります?レールの長さは2,000m以上。
1つずつ丁寧にボルトをたたき音を聞き分ける。
そんな地道な作業の積み重ね。
東京とはいえ山頂付近は1,000m近い標高。
積雪も侮れません。
ケーブルカーが運休すれば山頂で暮らす人たちの生活が滞ってしまう。
去年2月大雪に見舞われた時は早朝から社員総出で除雪作業。
しかしケーブルカーは8日間運休せざるをえませんでした。
一日の運行本数はおよそ30本。
麓と山頂をつなぐ大切な足を社員29名の力が支えています。
さあお待ちかねお弁当の時間です。
失礼します。
もちろんランチタイムもケーブルカーは運行中。
だからお昼ごはんは交代制。
車掌の伊藤さんは一人事務所の休憩室で。
これ丼飯一膳…。
「実は結構大食いなんです」という伊藤さん。
自分で作った今はやりの握らないおにぎりおにぎらずと温か〜い卵スープを持参。
これは何ですか?
(伊藤)麦ごはんとか玄米ごはんとか結構好きなんでケチャップライスにしてみて卵挟んでみてオムライスみたいにしてみたりとか…。
そんなお昼どきの少し前山頂にある展望レストランからリフトで下りてきたのは…。
なぜか鍋抱えてます。
いい匂いですよ。
うわっ!及川さんたち営業部は構内にある売店部門も兼務。
通常業務の合間に販売用の汁物を作り寒い日は従業員たちにもお裾分け。
続いて技術部の事務所にやって来たのはバイクに乗った女性。
受け取ったのは…あら原島さん?原島さんの自宅は山頂の集落。
だから妻の美由紀さんいつも昼どきに合わせて出来たて弁当を持ってきてくれるんですって。
優しい!お先。
(阿部)これは何ですか?あっ山芋なんですか。
はい。
原島さんの弁当にはシシャモや手羽先のから揚げなど毎日好物がギッシリ!その上出来たてで言う事なし!こうやってる訳ですか。
やってます。
そう。
実は原島さん休日や祭事の時には神主に。
去年10月に行われた御岳登山鉄道80周年の記念式典では安全祈願を行いました。
いや〜それにしてもすごい「二足のわらじ」ですよね。
羨ましいですよね。
毎日奥さんが作ったものを奥さんが届けて…。
そうですか?
(阿部)僕はそういう経験がないんであれですけど…。
阿部さんのお弁当気になりますよね。
何かそう言われるとちょっとてれくさい。
ごちそうさまでした。
体力勝負な整備の仕事。
温かいお弁当が日々の働く力になる。
今日も作ってくれる人に感謝して…。
それでは今日はこの辺で。
お相手は中井貴一でした。
2015/02/05(木) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
サラメシ[字][再]

三重県熊野市の冬の味覚、さんまの丸干しをつくる家族のとっておきランチをのぞき見! 東京・青梅市、御岳山のケーブルカー運行を支える人々のあったか弁当。ほか。

詳細情報
番組内容
▽三重県熊野市の冬の味覚、さんまの丸干しをつくる家族。寒い中での作業の合間に食べる、とっておきの絶品ランチをのぞき見! ▽東京・青梅市にある御岳山。ケーブルカーの運行を支える人々のあったか弁当。 ▽ランチをはさめば心が開く「さし飯」は東京・秋葉原で働く男性とステーキランチ。
出演者
【語り】中井貴一

ジャンル :
情報/ワイドショー – グルメ・料理
バラエティ – 料理バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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