NHKニュース おはよう日本 2015.02.05


おはようございます。
7時になりました。
イスラム過激派組織イスラム国によってパイロットが殺害されたヨルダンでは、追悼の礼拝が各地で行われました。
国民の間で、イスラム国への報復を求める世論が高まっています。
一方、有志連合を主導するアメリカでは、次の国防長官に指名されたカーター氏が、議会での公聴会に出席しました。
イスラム国を巡ってどのような発言をしたのでしょうか。
さようなら、あなたは英雄だ。
殺害されたパイロットを追悼する礼拝。
首都アンマンなどヨルダン各地で行われました。
イスラム教の聖典コーランを読み上げながら、殺害されたパイロットの死を悼みました。
イスラム国がヨルダン軍のパイロットを殺害したとする映像がインターネット上に投稿されたのは、日本時間のきのう未明でした。
投稿はヨルダンのアブドラ国王がアメリカを訪問しているさなかのことでした。
アメリカのオバマ大統領は、急きょアブドラ国王と会談。
イスラム国の壊滅を目指して、結束して対応していく方針を確認しました。
また、有志連合の一員、イギリスのキャメロン首相は。
イスラム国と対決していく姿勢を改めて強調しました。
パイロットの殺害に対する報復措置として、ヨルダン政府は、イスラム国が釈放を要求していたリシャウィ死刑囚らの死刑を執行しました。
パイロットの父親は4日、心境を語りました。
アブドラ国王は、訪問先のアメリカから予定を早めて帰国しました。
空港の周辺には、政府の呼びかけで大勢の市民が詰めかけ、国旗や国王の写真を掲げて、イスラム国と断固戦うとする政府の方針に支持を表していました。
日本政府の対応です。
ヨルダン政府がイスラム国への報復措置を取ったことを受けて、政府内では報復が連鎖するおそれがあるという見方が出ています。
政府は、テロには決して屈しないとして、引き続き中東地域の安定に貢献していくことにしています。
政府は、中東地域の安定に向けて、イスラム国対策として表明したおよそ2億ドルの支援を増額する方針で、今後、具体策の検討を進めることにしています。
ヨルダンにある現地対策本部で指揮を執っている中山外務副大臣。
日本時間の昨夜、アブドラ国王と会談しました。
イスラム国がインターネットなどを通じて発信しているラジオは4日、拘束されていたヨルダン軍のパイロットを、イスラム国が殺害したことを認めました。
この中では、イスラム国がムアーズ・カサースベ中尉を殺害する様子を映したビデオを撮影したとしています。
ヨルダンの首都アンマンには島崎記者がいます。
島崎さん、ヨルダンではパイロットの殺害に激しい怒りの声が湧き上がってるようですね。
そうです。
ヨルダンの人々は拘束されたパイロットの一日も早い解放を求めてきました。
それだけに、極めて残忍な方法で殺害されたことが突如明らかとなり、大きな衝撃とともに、イスラム国への激しい憎悪が一気に広がりました。
国民の間では2人のテロリストの死刑の執行では不十分だとして、最大限の報復措置を求める声が強まっています。
急きょ、アメリカから帰国したアブドラ国王も、早速、軍の責任者らと対応を協議しました。
今後、有志連合の一員として、対イスラム国の軍事作戦への関与を一層強めていくものと見られます。
しかし日本人2人も殺害された一連の事件を通して、ヨルダンにとってもイスラム国の脅威の深刻さが改めて浮き彫りになったのは間違いありません。
また、シリア、イラク両国と国境を接するヨルダン国内にも、イスラム国に影響を受けた過激派が少なからず存在しています。
軍事作戦の前面に立つということになりますと、今後、国内でテロを誘発するようなリスクも否定はできません。
ヨルダン政府は引き続き、難しい対応を迫られていくことになります。
ここからは、中東情勢に詳しい放送大学教授の高橋和夫さんに伺います。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今の中継にもありましたが、ヨルダンでは国民が怒りにわいているということですね。
この状況をどうご覧になりますか?
これまでは実はヨルダンの世論は、この対イスラム戦争にあまり乗り気じゃなかったんですね。
アメリカの戦争じゃないか、なぜヨルダン人がそんなとこ行くんだという議論が強かったんですね。
特にパイロットが撃ち落とされるというような事件もありました。
ところが今回、これほど残虐な映像が出てきたということで、世論がやっぱり振れてきたと思いますね。
これはやっぱり戦うべきだ、復しゅうすべきだっていう雰囲気が出てきて、アメリカにしろ、ヨルダンの王様にしろ、国民の世論が強くて、この戦争への参加を続けられないんではないかというような懸念を持ってたんですけれど、それは恐らく吹き飛んだように思いますね。
そうなんですね。
そうした国民の意識の変化に、ヨルダン政府は今後、どのように対応していくんでしょうか。
もう、明らかに強い態度を取るんだ、国民は報復を求めている。
やっぱり象徴的だったのは、ヨルダンのアブドラ国王が出てこられて、国民に強い訴えをしたんです。
ご覧のように、背広を着ていますよね。
普通は背広でごあいさつをなさるんですけど、アラブのクフィアという赤い布を巻いていますよね。
これはアラブの象徴といったことで、自分はアラブの戦闘部隊の指揮官なんだという強いメッセージで、戦争のとき、危機のときなんかはこの姿で現れるのが普通なんですね。
ですからもうこの映像を見ただけで、王様は本当だ、本当に国民を率いて立ち上がるんだというようなメッセージが伝わると思いますね。
結束を呼びかけるということですね。
こちらのアブドラ国王がアメリカから帰国して、早速、軍の関係者と協議したという情報が入ってきています。
ヨルダン、さらなる軍事行動にこのあと、出るんでしょうか?
強い反応をという国民の声はあるんですけれども、ただ、ヨルダンの軍事力は限られていますし、ヨルダンが単独で陸上部隊を送り込んで戦うということはないと思いますね。
そういう意味では、やはりアメリカなど、有志連合の一員として、しっかり責任を全うしていくというのが、ヨルダンの政策だと思います。
そういう意味では、有志連合から抜けそうだったのに抜けないというのがやっぱり、今回の事件の大きなインパクトだったと思いますね。
高橋さんにはまた後ほど伺います。
有志連合を主導するアメリカは今後、どう動くのでしょうか。
次の国防長官に指名されたカーター氏は、イスラム国の壊滅にはアメリカ軍による空爆と同時に、地上で戦う部隊が重要になるとし、イラク軍やシリア人部隊の訓練を進めていく方針を強調しました。
アメリカ議会上院の公聴会に出席したアシュトン・カーター氏。
次の国防長官に指名されています。
カーター氏は中東では最も差し迫った脅威として、イランとイスラム過激派組織イスラム国を挙げました。
カーター氏は、重要なのはアメリカ軍などが空爆を続ける一方で、イスラム国を打ち負かす能力を持つ現地の地上部隊を速やかに育成し、支配された地域を奪い返すことだと述べ、イラク軍やシリアの穏健派の反政府勢力への訓練を進め、その後、本格的な地上作戦を行う方針を強調しました。
そして、現地の部隊の育成のためには、ヨルダンなど近隣諸国との連携が必要だとして、有志連合の結束を重視する方針を示しました。
ではワシントン支局の禰津記者に聞きます。
禰津さん、公聴会の発言から、イスラム国に対するカーター氏の戦略は分かりましたか?
公聴会は開始からおよそ6時間ほど続いて先ほど終わりましたが、基本的にはオバマ政権のこれまでの戦略を踏襲した形です。
イスラム国を差し迫った脅威と位置づけ、有志連合と結束しながら、アメリカ軍などによる空爆を続けると同時に、イラクやシリアで現地部隊の育成を急ぎ、地上での戦いを進める必要性を示しました。
ただ、共和党側からはイラクやアフガニスタンからの撤退を掲げたオバマ大統領の方針が、イスラム国に対する対応の遅れにつながり、混乱の拡大を招いたという批判が根強いだけに、カーター氏はホワイトハウスと調整しながら、イスラム国との戦いをどう進めるのか、手腕が注目されます。
では、具体的にアメリカはどのように対応していくんでしょうか?
アメリカ軍はきのう、イラク北部の都市キルクークでイスラム国を撃退したとしていて、イラクでは攻勢をかけています。
きょうの公聴会でも、カーター氏はアメリカが訓練したイラク政府軍が、今後、数か月以内に支配地域の本格的な奪還作戦に転じる見通しを示しました。
中でも去年6月に奪われ、イスラム国の勢力拡大につながった、イラク第2の都市モスルの奪還作戦を、いつ始められるかが焦点となりそうです。
一方、シリアはさらに情勢が複雑です。
アメリカが鍵とするのが、穏健派の反政府勢力によるシリア人部隊の育成ですが、反政府勢力はイスラム国よりもアサド政権の打倒を重視し、アメリカと必ずしも利害が一致するわけではありません。
このため部隊の育成は難航するのではないかという見方も出ていて、その場合、共和党側からはアメリカ軍の地上部隊を派遣する必要があるという声が高まることも予想されます。
引き続き、放送大学教授の高橋さんに伺います。
次の国防長官のこのアメリカのカーター氏が示した姿勢ですが、どうご覧になりますか?
基本的には現実的にアメリカができることを述べたなと、そういう意味では、これまでのオバマ政権の政策を当然のことながら、オバマ政権の国防長官ですから、踏襲したということで、それよりは大幅に前に出るものではなかったと思います。
特にカーター次期国防長官が強調なさった空爆の続行ということですね。
日本の識者は空爆は効かないというような議論をなさってて、確かに空爆がイスラム国をひっくり返すほどの効果を上げてないんですけれど、現在、行われている空爆の規模というのは、1日十何発程度ですよね、ですから湾岸戦争とか、イラク戦争、1日何百発を行ってますから、そのほんの一部ですから、空爆は限定的で、限定的な空爆ですけれども、限定的な効果をあげていると思いますね。
それによってイスラム国の領土的な面での拡大は止まりましたよね。
例えばコバニという都市の激戦があったんですけど、そこはイスラム国、取れなかったですし、そういう意味では、空爆はそれなりの役割を果たしてる。
問題は、じゃあ、誰が陸上部隊として戦うかということで、アメリカが進めているのは、シリアの自由シリア軍、そしてイラクの中央政府軍、そしてまあ、イラク北部のクルド人部隊ということですね。
ただ地上部隊の育成というのは大変時間がかかりますから、あした、あさってすぐに作戦を始められて勝てるという問題でもないんですね。
もうイラク軍というのは、実はアメリカがイラク戦争から13年間訓練をしてきて、成果が上がらなかった。
自由シリア軍も、もう3年間おつきあいしてるんですけども、まあそんなに強くなってない。
そういう意味では期待できるのがクルド人の部隊で、最近は連勝が続いてるんですね。
ただ、クルド人の部隊があまりに強くなると、イラクから独立しようというクルド人の動きも出てきますから、うまくいかないといけないんですけれども、うまくいくとその次にまた問題が待っていると。
なかなか難しい状況ですね。
複雑ですね。
一方のイスラム国は、有志連合にどのように対抗していくというふうに見られますか?
戦場レベルでは、現地レベルでは明らかに劣勢に立ち始めたんですね。
ただ、彼らにとってはやはり世界各地でこのイスラム国を支持しようという、過激派の動きが見えますから、世界各地の過激派にテロ活動を行うようにと呼びかけを行ってますね。
それが懸念されますね。
イスラム国を弱体化させるために、有志連合側として取れる、ほかに有効な手だてというのはどうでしょうか?
報告にもあったように、有志連合国家が必ずしも一枚岩ではないんですね。
特に重要なポイントは、このトルコの役割で、長い国境線をある意味、イスラム国と接していて、この国境線が必ずしも完全に封鎖されてないというのが、やはり問題を難しくしているんですね。
じゃあ、なぜトルコはそうなのかということになるんですけども、トルコのエルドアン大統領の考え方は、問題はイスラム国じゃなくてイスラム国が出てくるような状況を作ったシリアのアサド政権だと。
だからまず、アサド政権を倒すんだというのが議論なんですけど、アメリカは…、アサド政権も重要だけれど、今はイスラム国の問題だろうということで、今の敵が誰かということで、必ずしも有志連合国家にコンセンサスがない。
それがなかなかアメリカ、あるいは有志連合全体の戦略を難しくしていると思います。
ここまで放送大学教授の高橋和夫さんに伺いました。
ありがとうございました。
失礼しました。
では、次のニュースです。
低気圧と寒気の影響で、きょうは西日本から東北にかけての広い範囲で雪が降り、太平洋側の平地でもあすの朝にかけて積雪が多くなるおそれがあります。
路面の凍結や交通への影響などに十分注意が必要です。
では山梨県甲府市と東京の四ツ谷駅から中継でお伝えします。
NHK甲府放送局前です。
甲府駅の周辺で雪が降り始めたのは、およそ2時間前です。
放送局の前の低い木に、うっすらと雪が積もった状態です。
雪の強さは強くなったり弱くなったりを繰り返しています。
今、ちょうど弱い状態です。
最初はかなり大きな粒の雪が傘に当たって、あっという間に水に変わってしまうような、そんな湿った雪だったんですけれども、次第にですね、雪の粒、小さくなって、軽い雪になっています。
きょうの山梨県内、今夜遅くにかけて、広い範囲で雪となって、山地を中心に大雪となるおそれがあります。
今のところ、県内を走るJR線、今、甲府駅北口の様子ですが、平常どおりの運転をしているということです。
NHK甲府放送局前からお伝えしました。
東京・四ッ谷駅前です。
駅から出てくる人、そして駅に向かう人の中には、傘を差す人の姿が増えてきました。
先ほどから雨が降り始めました。
粒の細かい雨です。
そして時折、冷たい風が体に吹きつけてきます。
この時間、四ツ谷駅に乗り入れている鉄道にダイヤの乱れなどはありません。
きょうは大学の中には、入学試験を行うところがあります。
近くにある上智大学でも、きょう一日でおよそ4000人が受験する予定だということです。
受験生の付き添いで来たという母親は、雪が降っていなくてよかったです。
あとは自分の力を精いっぱい発揮してほしいですと話していました。
大学では今のところ、入学試験の時間などに変更はありませんが、変更があった場合には、ホームページで周知していくということです。
以上、東京・四ツ谷駅前から中継でお伝えしました。
きょうは前線を伴った低気圧が本州の南の海上を東へ進み、上空に強い寒気が南下するため、近畿から東北南部にかけての広い範囲で雪が降る見込みです。
沿岸部など、日中雨が降る地域でも、夕方以降は次第に雪に変わり、今夜遅くにかけて、雪の降り方が強まる所がある見込みで、太平洋側の平地でもあすの朝にかけて積雪が多くなるおそれがあります。
さらに、あすの日中は冬型の気圧配置となるため、日本海側の山沿いを中心に雪が降る見込みです。
あすの朝までに降る雪の量は、いずれも山沿いの多い所で近畿北部で40センチ、中国地方で35センチ、長野県で25センチ、関東北部や岐阜県、それに山口県で20センチなどと予想されています。
また東北南部と関東、東海、それに近畿中部の平地では、5センチから10センチと予想されています。
寒気の影響で、中国地方や北陸ではこれから今夜遅くにかけて大気の状態が不安定になり、落雷や竜巻などの突風が発生するおそれがあります。
気象庁は、路面の凍結や交通機関への影響、電線や樹木などへの着雪などに十分注意するよう呼びかけています。
山陽新幹線と東北、秋田、山形、上越、長野の各新幹線は、始発から平常どおり運転しています。
また首都圏のJRの在来線のほか、主な私鉄や地下鉄も始発から平常どおり運転しています。
一方、国内の空の便について、きょう、羽田空港を発着する便には、すでに影響が出ています。
では、雪への備えを進めている、東京・港区のJAF・日本自動車連盟から中継でお伝えします。
時折、小雨が降りますが、こちらも雪にはまだ変わっていません。
このあと雪が予想されていますが、雪で車が動かなくなったなど、救援依頼に応えるための受け付け指令室です。
関東甲信越1都9県からの問い合わせにはすべてこちらに寄せられます。
24時間態勢。
けさは大雪に備えるために、日中のオペレーターにも早めに出てきてもらうなど、態勢を厚くして臨んでいます。
きのうからきょうにかけてですけども、関東甲信越でいうと、山梨県、長野県ではすでに何件か雪による凍結と、動かなくなった、スリップしたという問い合わせが寄せられています。
オペレーターの皆さんの目の前、一番目立つ所に置いてあるのが、こちら、気象レーダーです。
どの地域で事故が起きやすいのか、目安にするために使っています。
受け付け主任のくらむねこういちさんです。
くらむねさん、この状況、どういうことに注意してますか?
今現在、神奈川県内で雨雲がかかっていますが、都心部では雪道に不慣れな方が多いため、救援依頼が、雪が積もりますと、救援依頼が急増するため、雪の降る時間帯、量など私ども注視しております。
こちらでは雪が降ったときに、こういうことを呼びかけています。
急発進、急ハンドル、急ブレーキ、急が付く運転は事故につながります。
そしてスタッドレスを過信しない。
長く使っていると溝がすり減って、性能が落ちてしまうことがあります。
こちらも要注意だということです。
7時を過ぎて問い合わせ、かなり増えてきました。
受け付け指令室からお伝えしました。
では気象情報担当の檜山さんとお伝えしていきます。
檜山さん、最新の情報でも大雪のおそれというのはありますか?
ありますね。
東京も含めて広い範囲で、やはり大雪のおそれがあります。
まず今のレーダー、様子見ますと、南の海上を進むものと、あと日本海、2つあります。
低気圧、南岸を進む低気圧で、東海から関東でまずこれで降ります。
それから山陰沖にも低気圧があって、こちら上空、強い寒気を伴っていますが、これも西日本から東日本に進みます。
特に関東甲信では2段階で降るということになりますね。
それではその関東甲信の予想を見てみます。
午前9時を過ぎますと、もう雪となりそうですね。
動かします。
午前中はまだ降り方弱いんですが、午後、本降り。
ですからこれ、ちょっと雨の予想もありますが、雪のまま降りますと、午後になると、もう積もり始めるということになりそうです。
そして特に夕方以降です。
この西の低気圧の雲がかかってくると、こちらで本格的な雪になって、今夜にかけて雪が積もりやすくなりそうです。
さらにこの雪があすの明け方にかけて降るということになりそうですね。
きょう特に、帰りの時間の雪というのも心配ですよね。
そうですね、夜は広い範囲にちょっと影響が出て来そうですね。
それから西日本のほう見てみましょう。
西日本は特に午後です。
動かします。
中国地方は昼過ぎから、四国や近畿、あるいは北陸なども夕方から降る所が多くて、強く降る所もありそうです。
こちらは落雷など、突風などにも注意が必要ということになりそうです。
予想される雪の量ですが、近畿から東北にかけて広く大雪のおそれがあって、平地でも多い所、5センチから10センチの予想となっていますね。
本当に広い範囲できょうは積もりそうですが、東京都心などでも結構積もると考えておいたほうがいいですか?
東京23区も多い所は10センチの予想となってますんで、最悪の場合はおととしの成人の日くらいになりますね。
去年の2月ほどの大雪にはならないと見られます。
雪に慣れていない地域で雪が積もりやすいです。
こういった注意点、きょう、雪、歩けるような靴を用意しておいてください。
雪道を歩く場合は靴の裏全体を地面につけて、歩幅を小さくするようにしてください。
ペンギンのように歩くイメージありますよね。
これ、覚えておいてください。
車の運転はチェーンなどを用意するようにしてください。
交通への影響も心配です。
きょうはお帰り、なるべく早めにしたほうがいいかもしれませんね。
そうですね。
ちょっとあすの朝まで影響残りそうですね。
ありそうですね。
檜山さんとお伝えしました。
台湾できのう、乗客・乗員合わせて58人が乗った旅客機が川に墜落した事故は、これまでに31人が死亡しました。
台湾の当局は、現場で捜索を続けるとともに、回収したフライトレコーダーなどを解析して、事故原因の調査を進める方針です。
きのう台湾の台北発、金門島行きのトランスアジア航空の旅客機が、台北中心部の空港を離陸した直後、近くの川に裏返しになって墜落しました。
旅客機には、乗客・乗員合わせて58人が乗っていて、これまでに31人の死亡が確認されました。
また、15人が救助されましたが、依然として12人と連絡が取れなくなっているということです。
現場では昨夜、消防や軍などが大きく壊れた機体を川岸に引き揚げるとともに、行方不明者の捜索を続けています。
台湾のメディアによりますと、旅客機は離陸しておよそ2分後に乗組員から空港の管制官に、エンジンが故障したなどと緊急事態を知らせたあと、連絡が途絶えたということです。
航空当局は、事故当時、現場周辺の天候は曇りで、フライトに影響はなかったとしており、現場から回収されたフライトレコーダーなどの解析を進めるとともに、引き上げた機体を詳しく調べるなどして、事故原因の究明を進める方針です。
旅客機が墜落した現場には、吉岡記者がいます。
吉岡さん、現場は今、どんな様子でしょうか。
墜落現場は私のすぐ後ろの川の中央付近です。
あちらの明るい照明の左手に、機体の残骸が見えます。
墜落した旅客機は機体が大きく壊れ、昨夜から未明にかけて、胴体の後ろの部分、機首の部分と相次いで引き上げられました。
時折、小雨が降って冷え込む中、救助隊員などが、機体の中に取り残された人がいないか、捜索を進めるとともに、乗客の荷物などを外に運び出す作業に当たっていました。
また夜明けとともにダイバーが墜落現場から下流にかけて、水中の捜索を再開するものと見られますが、川の流れもあり、作業は難航も予想されます。
一方、事故の原因を巡って台湾のメディアは、墜落の直前に旅客機から管制塔に、エンジンが故障したという連絡があったことなどから、機体になんらかの異常が起きたのではないかという見方を伝えていて、今後、本格的な原因究明が進む見通しです。
国を挙げて、女性社員の登用を進める動きが高まっています。
しかし、こちらをご覧ください。
企業の管理職に占める女性の割合を見ますと、日本は11%余りと、ほかの先進国などに比べて、大きく後れを取っています。
こうした中、企業は働く女性にさまざまな配慮を始めていますが、その配慮が、かえってキャリアアップを妨げているという声も出ています。
働き続けたい女性をどう後押しするのか。
企業の模索を取材しました。
大手空調メーカーのセミナーです。
育児休職中や、復帰直後の女性社員の本音を、直属の男性管理職に聞いてもらうものです。
働く時間に制約があることや、育児中であることが理由で、簡単な業務しか担当させてもらえないなどの不安を打ち明けました。
この会社がセミナーを開くようになったのは、かつて必要以上の配慮をして、女性社員の意欲をそいだことがあったからです。
部品の買い付け部門で働く、堅川教見さんです。
堅川さんは高度な知識を求められるバイヤーに27歳で抜てき。
女性初の海外出張をこなすなど、キャリアを積んできました。
しかし、子どもを産んでから状況は一変。
子育てと両立は無理だろうという会社の配慮で、バイヤーから、そのサポート業務へと担当を変更させられました。
その際、意向を聞かれることはありませんでした。
実家の手助けなどを得て、出張もできる態勢をみずから整えた堅川さん。
会社は配慮が行き過ぎていたとして、1年後、元の仕事に戻しました。
NHKが女性を対象に、インターネットで行ったアンケートでは、全体の2割の人が、必要以上の配慮を受けたことがあると回答しました。
この空調メーカーでは、過去の反省を生かし、女性の声を取り入れた新たな取り組みを進めています。
2人の子どもを育てながら、去年、職場に復帰した賀川みちるさん。
8時半から5時までのフルタイム勤務で、精密機器の部品の研究開発をしています。
緊急の事態に備えて、会社は2人の社員がお互いに業務の状況を共有する、ペア社員という仕組みを進めています。
取り引き先の突然の要望に対応するときや、子どもの病気などで急に退社するときにも、スムーズに業務を進めることができるようにしているのです。
会社は、賀川さんの早期の復帰を後押ししてくれました。
賀川さんが仕事に復帰したのは、子どもが生まれて5か月後。
6か月までに職場復帰した人は、従来の3倍となる、年間60万円の補助を受けられます。
保育園の料金だけでなく、親を呼び寄せる費用もその中に含めることができます。
仕事がヤマ場のときや、子どもの病気が長引くときには、長野に住む母親を呼びます。
長野から大阪まで、往復1万6000円の交通費を、会社が負担してくれるのです。
年間60万円のコストを積んでも、賀川さんのように専門性の高い社員に早く復帰してもらうことは、利益につながると会社は考えたのです。
労働時間の在り方を見直すことで、女性を登用する機会を増やそうとしている会社もあります。
化粧品などを扱う、外資系の生活用品メーカーです。
この会社では、勤務時間によらず評価できる人事制度を取り入れています。
たとえ成果を上げても、残業が多すぎれば効率が悪いと見なされ、改善を求められます。
逆に、育児中などで勤務時間に制約があっても、十分な成果を上げれば、評価されるのです。
6歳と1歳の子どもを育てながら、アジア各国の広報戦略を担っているこの女性。
会社の主軸となる商品のPR企画を成功させたことなどを評価され、日本支社からアジアエリアの拠点となるシンガポールへ転勤。
管理職にも抜てきされました。
仕事と家庭が両立できるよう、会社は同僚である夫も一緒に転勤させました。
現在、女性管理職の割合は34%。
日本の平均のおよそ3倍です。
国際機関によりますと、女性がもっと働けるような取り組みが進めば、日本のGDPは最大で8%上昇すると試算されているんですね。
まずは育児をしながらでも働ける環境を整えること、これが大前提ですが、その上で、キャリアを重ねたい人が活躍できるような選択肢を増やしていくということも、今後必要になりそうですね。
そうですね。
そして男性の側も、介護をしながら働くことなどが増えるといわれていますし、企業の側も、どこまでを配慮するか、ここをしっかりと見極めて、効率よく働けるようにすることはますます大事になってきそうですね。
スポーツ、西堀アナウンサーです。
おはようございます。
サッカー日本代表の監督についてですね。
日本サッカー協会は、アギーレ監督の解任を受けて、後任選びに乗り出しました。
しかし、人選は難航する可能性も出ています。
後任の人選に当たって、日本サッカー協会では、候補者のリストアップを近く本格的に進めます。
後任監督の条件としては、代表チームやクラブチームでの指導経験が豊富なこと、それに日本のサッカーへの理解などを求めています。
しかし候補となりうる指導者の多くは、すでに海外の代表チームや、シーズン中のプロリーグで指揮を執っていることなどから、人選は難航する可能性も出ています。
アギーレ監督の下で戦った選手たちの反応は。
日本サッカー協会は、4か月後に迫ったワールドカップ予選を見据えて、来月下旬の強化試合から、新しい監督で臨みたいとしていますが、大仁会長は、間に合わせるための人事はしたくないとも話しています。
そうですか。
とにかくこの半年間の強化が、むだにならないようにしてほしいですね。
ここまでスポーツ、お伝えしました。
続いて気象情報です。
きょうは太平洋側の広い範囲で雪が降るということですが、東京・渋谷は今、どんな様子でしょうか。
渡辺さん。
この時間、こちら、雨が降っているんですが、先ほど1時間ほどぐらい前に比べると、ちょっとずつ寒くなってきたなという感じがします。
このあと、雪に変わりますから、油断ができません。
それに備えて私も雪用のブーツ、きょう、履いてきました。
ない方は、このようにゴム底で裏がごつごつした滑りにくい靴をぜひご用意して履くようにしてください。
ちょっと寒くなってきたと言いましたが、気温がちょっとずつ下がってきています。
このあとも気温の低下とともに、雨が、特に夜は雪になって、この雪、強まる所も出てきそうなんです。
ふだん雪の降らない近畿から東北南部にかけての太平洋側でも、平地で雪が積もる所、出て来そうです。
ではその見通し、詳しく見ていきます。
午前中は関東や東海地方で雪の降る所が多くなりそうです。
降り方はこの時点でまだ弱いでしょう。
ただ、昼過ぎ、そして夕方以降は雪の範囲が広がり、油断ができません。
西日本も雷を伴って、雪が強まる所もありそうです。
そして今夜は、西日本から東北南部で広く雪になり、平地でも積もる所が出てくるでしょう。
あす朝までに降る雪の量は、太平洋側平地でも東北南部と関東地方、東京23区も含めて10センチとなっています。
このように今夜は雪の強まる所が多くなりそうです。
早めの帰宅をお勧めします。
では、予報です。
けさお伝えしているニュースです。
ヨルダン政府は、イスラム過激派組織イスラム国への軍事的攻勢を強めていく方針を示しました。
さようなら、あなたは英雄だ。
殺害されたパイロットを追悼する礼拝。
首都アンマンやヨルダン各地で行われました。
イスラム教の聖典コーランを読み上げながら、殺害されたパイロットの死を悼みました。
一方、ヨルダン政府のモマニメディア担当相は4日、報道陣の取材に対し、ヨルダンはテロを粉砕するため、集団的な取り組みの強化を協議していると述べ、アメリカなど有志連合各国と協力して、イスラム国への攻勢を強めていくことを確認しました。
安倍総理大臣が戦後70年と2015/02/05(木) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

「イスラム国」への対応は?ヨルダンの動き最新情報▼米次期国防長官カーター氏の公聴会での発言は?▼太平洋側の平地でも積雪のおそれ。交通への影響と雪の見通しを解説

詳細情報
番組内容
「イスラム国」が殺害したとするヨルダン軍パイロットの追悼式が開かれます。ヨルダンは「イスラム国」にどう対応するのか現地からお伝えします▼アメリカの次期国防長官カーター氏が議会上院の公聴会に出席します。注目される「イスラム国」への対応に関する発言についてお伝えします▼5日は東日本、西日本、東北の太平洋側の平地でも雪が積もるおそれがあります。通勤・通学への影響と雪の見通し、注意点などを解説します。
出演者
【キャスター】阿部渉,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】西堀裕美,【気象キャスター】渡辺蘭

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

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