違法献金か:西川農相側に300万円 補助金交付4カ月後
毎日新聞 2015年02月13日 06時30分(最終更新 02月13日 14時15分)
西川氏の事務所は違法の疑いが強い2012年の300万円について「今年1月の1、2週目あたりに返金した」と話す。毎日新聞が林野庁にこの問題の取材を始めた時期だ。一方、政治資金収支報告書における返金処理は15年分の報告書で行うとしている。
◇西川氏と献金、補助金の経緯
12年5月 木材加工会社に7億円の補助金交付が決定
12年9月 同社が300万円を献金
12年11月 同社に7億円の補助金支出
12年12月 衆院選で西川氏が国政復帰
13年1月 社長個人名で100万円献金
13年6月 同社が100万円分のパーティー券購入
◇森林整備加速化・林業再生事業
林業振興や間伐材利用による温暖化対策として2009年、補正予算に1238億円が盛り込まれ、各都道府県に基金が創設された。自治体や森林組合、加工業者などで作る都道府県単位の協議会が、一定の条件を満たした事業に基金から補助金を支給する。当初は3年間だけの措置だったが、東日本大震災が起きた11年に復興対策の補正予算として1399億円を基金に積み増し、さらに3年の延長が決まった。一方で、使い勝手の良さから復興対策以外の事業に流用されていたことが13年に発覚した。