2月13日に放送された日本テレビの情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」で、

「緊急企画 他人事じゃない!あなたのスマホ覗かれてるかも」

と題したスマホハッキング特集があったのですが、そのなかでパケットキャプチャツールである「Wireshark」が「スマートフォンのデータ覗き見ソフト」であるかのように紹介されました。

番組では、スマホ覗き見の実態を紹介。

悪意のある者が設置した無料のWi-fiスポットに安易に接続すると、その通信データが読み取られたり、遠隔操作アプリをインストールさせられて遠隔操作されてしまう、という内容を伝えました。


これがスマホ覗き見ソフトだ!


番組ではナレーションで

「ある方法を巧みに使い、私達の知らない間にデータを根こそぎ奪い取っていくのだ」

と説明。通信内容を閲覧されたり、スマホのカメラなどを勝手に操作されていまう、という例をVTRで紹介しました。

そしてスタジオには、ネットワーク犯罪評論家の石川英治さんが登場。石川さんは日本初のネットセキュリティ専門会社を起業したことで知られます。

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スタジオでは、読売テレビの野村明大デスクの進行で、石川英治さんがノートパソコンを使ってスマートフォンの通信傍受を実演。女子アナがスマートフォンの操作をして、その内容を石川さんが覗き見る、という流れでした。

そして石川さんは間もなく覗き見に成功。

そこで野村さんが「これ今、パソコンの画面にいろんな文字列がでてるんですよ・・・石川さん、これって写しても大丈夫ですか?」と石川さんに質問。石川さんが「大丈夫」と言うと、スタジオの大画面に石川さんのパソコン画面が大写しになりました。


無料で手に入ります


そのパソコン画面には、Wiresharkのウインドウが。

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画面はイメージ。Wiresharkについて詳しくは下の書籍などを参照ください。



野村さんは、このWiresharkの画面について「これね、実は石川さんが覗き見作業をスタートして、もうちょっとで行けそうだという状況なんですけども」と説明。

そこで、経済評論家の森永卓郎さんが

「この覗き見ソフトって売ってるんですか?」

と質問。スタジオでは「売ってないですよね?」と心配の声が飛ぶなか、石川英治さんは

「えっと、売ってるどころか無料で手に入ります」

と発言。

その発言にスタジオは「うわー!!」「怖っ!」「やめてよー!」などという声が飛びました。

確かに、Wiresharkは無料でダウンロードできます。

覗き見、と言ってしまえば覗き見ですが、普通はパケットを解析して通信機器やソフトのテスト、障害などの解析や原因を突き止めたりするのに使います。

ネットでは、あたかもWiresharkが「スマホ覗き見ソフト」であるかのように紹介されたことが話題になっています。

ネットの声を聞いてみましょう。



石川英治さんが(若干ドヤ顔で)「売ってるどころか無料で手に入ります」という言い方をしたのが、いろんな誤解を招いた気がします・・・・。