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イケメンに生まれたらそれだけで女子にモテモテになりリア充な生活を過ごすことができ、ブサメンに生まれてしまったら女子と話すことすらハードモード。そう、人の世は残酷なことに不平等なのだ。

そんな残酷な人生を35年間過ごしてきたと話すのは、彼女いない歴=年齢の山崎ゆうすけさん(35・仮名)という男性。彼はいままで女性と話したことも数回しかなく、職場では女性はおろか男性と話すことすら少ないという。

だが、山崎さんは非常に晴れやかな顔で「そんな僕でも今まで生きてきて女子にされて嬉しかったことはたくさんあるんです。それが今の僕の生きがいです。だってそういった思い出があるのだから、これからに希望を持てるんですよ」と語る。

・山崎さんの思い出とは

山崎さんの幸せな思い出とは一体何か? 記者に「今まで生きてきて女子にされて嬉しかったことベスト10」を教えてくれたので、その内容を詳しくお伝えしたいと思う。ランキングは以下のとおりだ。

10位:授業中に落ちたペンを拾ってくれたこと

「授業中にペンを落としてしまうことはたまにありますが、僕の場合友達もいないので、ほとんど誰も拾ってくれることはありませんでした。しかし小学6年生のときにクラスで一緒になったとある女子が、自然にペンを拾って机に置いてくれたときは涙が出るほど嬉しかったです。」

9位:残した給食のシューマイをくれたこと

「僕はけっこう体が大きいので給食が足りないということがあったんですが、そんなときにシイタケが入ったシューマイを残した女子数名が、10個ぐらい一気に僕のトレイにシューマイを放ってくれたんです。嫌いだったのかもしれないですけど、とても嬉しかったですね。泣きながら食べましたよ。」

8位:すれ違うときに露骨に距離が空くよう避けなかったこと

「中学に入ると僕はキモメンと呼ばれる部類のカーストになってしまったため、女子からは露骨に避けられるようになりました。廊下ですれ違うときも必要以上に距離を取られていたんですが、とある黒髪ロングのS美さんだけは50センチ程度に収めてくれた。いまでもS美さんの写真が載った卒アルは僕の宝物です。」

7位:掃除のときに雑巾を絞ってって頼んでくれたこと

「帰りのホームルームが終わったあとの掃除当番で、まれに女子3名と僕だけの4人組になることがあったんです。そんなときに男の力を借りたいのか、3人分の雑巾を絞ってと言われたときは “頼りにされてるんだ” とやる気がすごく出ましたね。まるでスーパーマンになった気分でした」

6位:消しゴムをくれたこと

「中間テストのときに消しゴムを忘れ、困っていたときに隣の女子に勇気を出して『消しゴムを貸してくれませんか……』と頼んだとき、引きつった顔をされた気がしたんですが消しゴムを貸すのではなく、くれたことにはマザーテレサのような優しさを感じました。いまでもその消しゴムは、筆箱のなかにしまってあります。」

5位:フルネームを間違えずに呼んでくれたこと

「友達がほとんどいなかった僕は、小中高とほとんどのクラスメイトがフルネームを覚えてくれることはありませんでした。ですが記憶力が良かったのか、日直で一緒になったY子さんだけはフルネームで1度だけ僕を呼んでくれたんです。いまでもY子さんの写真が載った卒アルは僕の宝物です。」

4位:運動会のリレーでコケて周りが大爆笑しているときに笑ってなかったこと

「僕は運動が大の苦手だったのに、なぜかクラスの投票でリレーのアンカーにさせられたことがあるんです。抜かされると物凄い勢いで罵倒されるので必死に走ったんですが、頑張りすぎてコケてしまい、周りは大爆笑。そんなときに1人だけ笑っていなかった名も知らぬ女子の顔は、いまでも忘れられません。」

3位:修学旅行のときに1人だけグループに入れなかったときに入れてくれたこと

「よくある話ですが、友達のいない僕は1人だけ修学旅行のグループ作りのときに余ってしまったんです。そんなときに入れてくれた女子2名の優しさには、とても感動しました。ただ、男子は物凄く嫌な顔をしていたので物凄く申し訳なかったです……。」

2位:修学旅行のときにわざと置いて行かれそうになったときに次の行き先が分かる紙をこっそり渡してくれたこと

「そして修学旅行が始まったあと、京都のとある観光スポットでグループの他メンバーに撒かれてしまい、迷子になったことがあるんです。でも絶望のなかリュックサックを見てみると、次の行き先が女子が書いたらしき文字で書かれていたのには感動しました。泣きながらバスに乗りましたよ。」

1位:卒業文集に同級生それぞれに送る言葉に自分だけろくなことが書かれていなかったのに「ほんとは優しい人だと思う」と書いてくれたこと

「卒業の文集で同級生それぞれに贈る言葉のコーナーがあったんですが、僕のところだけ “存在感ゼロ”、“知らない”、“しゃべってるの見たことない” などろくなことが書かれていなかったんですが、R恵さんだけは “ほんとは優しい人だと思う” って書いてくれたんです。もしその言葉が無かったら、僕は普通に生きることができず、修羅道に入っていたかもしれません。いまでもR恵さんの写真が載った卒アルは僕の宝物です。」

――以上である。なんだか聞いている途中で涙がこぼれてしまったが、モテない男性なら一度はこういう経験があるのかもしれない。みなさんはこんな思い出、実際に体験したことはあるだろうか?

執筆:なかの
Photo:Rocketnews24.