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脳波を読み取り走る車いすを披露
2月9日 20時28分

脳波を読み取り走る車いすを披露
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車いすを自分で操作することができない人たちのために、脳波を読み取って目的地まで車いすを走らせるシステムを開発している金沢工業大学の研究チームが、石川県白山市でこれまでの成果を披露しました。

システムを開発しているのは金沢工業大学の中沢実教授らの研究チームで、9日、白山市にある大学の研究棟でデモンストレーションを行いました。
研究チームによりますと、人が頭の中で何かを思い浮かべるとそれに応じて脳波が変化するということで、車いすに乗る人の頭には脳波を読み取るセンサーを取り付けます。
研究棟の3つの部屋の前にはそれぞれ数字が書かれていて、車いすに乗った人がそのうちの1つを思い浮かべるとセンサーで脳波を読み取ります。
車いすに設置された動作を制御するコンピューターには地図が入力されていて、思い浮かべた数字の部屋に向かって、壁や障害物を避けながら最適なルートでたどり着くことができます。
中沢教授によりますと、これまでの実験ではおよそ80%の確率で正しい目的地に到達できたということです。
研究チームは改良を重ねたうえで、将来は数字ではなく、目的地の写真などを思い浮かべるだけで操作できる車いすの開発を目指すことにしています。
中沢教授は、「障害のある人が介助者に頼らず自立した生活を送れるよう、技術の精度を上げていきたい」と話しています。

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