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幸福感や充実感 数値で表す技術を開発2月9日 15時28分
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身につける情報機器、いわゆるウエアラブル端末を使って集めた体の動きのデータを基に、職場などの幸福感や充実感を数値で表す技術を大手電機メーカーが開発しました。
この技術は「日立製作所」が開発したもので、体の動きを測定する加速度センサーや無線通信の機能が搭載された、名札の形をしたウエアラブル端末を使って「歩く」、「立つ」、「話す」といった日々の活動のデータを集めて分析します。
この会社の研究によりますと体の動きと幸福感や充実感の度合いには一定の関係があるということで、今回開発した技術を使うと、職場など組織の幸福感を0から100までの数値で表すことができるとしています。
この会社は、再来月からこの技術を実用化して職場環境や業務の改善につなげるビジネスとして提供することにしており、将来的には、「利益率」などと同じように職場全体の「幸福感」を経営目標の指数の1つとして普及させたいとしています。
開発した日立製作所の矢野和男主管研究長は「飲み会などでコミュニケーションをとれば職場も明るくなるし、仕事もはかどるとされてきたが、その根拠がなかった。目に見えない社員の気持ちをデータ化することで、生産性向上につなげたい」と話しています。