首相 農協改革など骨抜きにせず実行2月9日 13時46分
安倍総理大臣は、総理大臣官邸で開かれた政府与党連絡会議で、焦点の農協改革に関連し、日本の成長力を高めるため、農業や雇用などの改革を骨抜きにすることなく法案化し、着実に実行していく考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は「景気回復の実感は、地方に暮らす方々や中小・小規模事業者の方々にはなかなか届いていないことも事実だが、足元では全国で街角の景況感が上昇するなど、景気回復の兆しもみられる」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は、焦点の農協改革に関連し「成長戦略の成果を結実させ、わが国の成長力を高めるため、農業、医療、エネルギー、雇用といった分野での改革の実現に向けた法案を骨抜きにすることなく、さらに前に進めるものとなるよう全力で準備を進める」と述べ、改革を着実に実行していく考えを示しました。
また、公明党の山口代表は「改革を断行するということで、もろもろのテーマがあるが、それぞれ国民生活や国の在り方にとって重要なので、丁寧に議論し、国民の理解を求める運びが必要だ。また、いよいよ新年度予算案の国会審議を迎えるが、審議日程が厳しい状況なので、政府与党が結束して、年度内成立を目指し、野党にも協力を求めていきたい」と述べました。
「きょう中に決着つけたい」
自民党の谷垣幹事長は記者会見で「きのうまでに相当JA全中と自民党の農政関係議員の間で荒ごなしが進んできた。どういう中身か十分把握しているわけではないが、自民党としてもそろそろ議論を収束させなければならないときに来た。安倍総理大臣の施政方針演説もあるので、きょう中に決着をつけたい」と述べました。