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新年度予算案が今週提出 国会での論戦活発に2月9日 4時13分
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国会では今週、新年度・平成27年度予算案が提出され、政府与党は来週から衆議院予算委員会で実質的な審議を始めて早期成立を図る考えなのに対し、野党側は「公共事業中心の問題が多い予算案だ」などと批判しており、社会保障の充実や財政再建などを巡り、活発な論戦が展開される見通しです。
新年度・平成27年度予算案は今週12日に国会に提出され、政府・与党はその日のうちに安倍総理大臣の施政方針演説など政府4演説を行う方針です。
そして、与党側は速やかに衆参両院の本会議で施政方針演説などに対する各党の代表質問を行ったうえで、来週中には衆議院予算委員会で新年度予算案の実質的な審議を始めたいとしており、景気への影響を避けるとともに4月の統一地方選挙に向けた準備に万全を期すため、予算案の早期成立を図る考えです。
これに対し、民主党は「安倍政権の経済政策・アベノミクスで格差が広がっている」として、公共事業費を圧縮し、医療や介護、子育てなど国民生活に直結する分野に予算をまわすべきだと厳しくただす構えです。
また、維新の党は「予算案では不要な公共事業が多い一方で、公務員の給与の削減など身を切る改革に踏み込んでいない」と指摘しています。
さらに共産党は「社会保障の改悪など暮らしを犠牲にし、格差を一層拡大させる予算案だ」として、抜本的な組み替えを求めることにしています。
このように野党側は「公共事業中心の問題が多い予算案だ」などと批判しており、社会保障の充実や財政再建などを巡り、活発な論戦が展開される見通しです。