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最終更新:2015年2月13日(金) 20時27分

窓ガラスフィルム「断熱効果に根拠なし」 措置命令へ

 窓ガラスに貼ると「夏は涼しく、冬は暖かい部屋になる」というシーグフィルムという商品。ご家庭やホテルなどで広く使われているものですが、この商品がうたう断熱効果に根拠がないことが消費者庁の調べでわかりました。

 東京・文京区のフィルム製造メーカー「翠光トップライン」が作る断熱フィルム「シーグフィルム」。窓ガラスに貼るだけで高い断熱効果などが得られると宣伝していて、大学や公共機関も納入していました。例えば東京大学は弥生キャンパスの講堂に使用、東京芸術大学は美術学部の絵画棟に使っています。

 「シーグフィルムは石こう室に使っている。1、2階の方です」(東京芸術大学 設備担当者)

 ホームページによりますと、経済産業省や国立公文書館などの官公庁や公共機関、さらに東京高等裁判所に7500平方メートルも納入しています。しかし、メーカーが宣伝する「断熱効果」に消費者庁が待ったをかけたのです。

 翠光トップラインは、窓に貼$k$@$1$G!VNdCHK<8zN($,#3#0!s$+$i#4#0!s%"%C%W!W$H9b$$CGG.8z2L$r6/D4$7$FHNGd$7$F$$$^$7$?!#$7$+$7!">CHqCHq
 「シーグフィルム」は、1平方メートルあたりの価格が工事費込みで1万5000円ほど。断熱効果に加え91%の高い透明度が人気でした。景観を損ねないことからANAインターコンチネンタルホテルやロイヤルパークホテルなどの首都圏の高級ホテル、都内の美術館にも使われています。納入先の大学は・・・

 「価格自体が安いものではないので、そういう性能がないなら遺憾」(東京芸術大学 設備担当者)

 メーカーの系列会社は省エネ対策の助成金についての情報をホームページに掲載しフィルム購入の助けになると紹介していました。断熱効果や紫外線対策で一般家庭にも広がる窓ガラス用フィルム。今後、メーカー側は消費者へ表示の誤りを周知し、再発防止策を求められることになります。

 一方のメーカー側は「製品について問題はない。消費者庁への弁明についてはコメントできない」と話しています。(13日17:27)

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