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景気ウォッチャー調査 2か月連続上昇2月9日 16時59分
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働く人たちを対象に内閣府が行った先月の「景気ウォッチャー調査」で、原油価格の下落などから景気の現状を示す指数が2か月連続で上昇しました。
景気ウォッチャー調査は、小売店の従業員やタクシーの運転手など、全国の現場で働く2000人余りを対象に、内閣府が毎月景気の実感を聞いて指数化しているものです。
それによりますと、景気の現状を示す先月の指数は45.6で、前の月を0.4ポイント上回り、2か月連続で上昇しました。
回答では、原油価格の下落でガソリンや灯油が値下がりしたため業績が改善したという声や、燃料代以外に出費を充てることができたという声が運送業や美容室などから寄せられたということです。
その一方、円安による食品や原材料の値上がりなどから消費者の節約志向の高まりを懸念する声も多く、内閣府は「このところ回復に弱さがみられる」という景気の現状判断を維持しました。
また、景気の先行きを示す指数は50ちょうどと、去年8月以来、5か月ぶりに景気の横ばいを示す50に達し、ことしの春闘で賃上げの期待が高まっていることが背景にあるとみられています。