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タイの議会選挙「早ければ年末に」2月9日 18時10分
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日本を訪れているタイのプラユット暫定首相は9日、都内でNHKの単独インタビューに応じ、国内の安定を維持するため現在出している戒厳令を当面続けるとしたうえで、民政に復帰するための議会選挙については、早ければことしの終わりにも実施できるという見通しを示しました。
この中でプラユット暫定首相は、去年5月のクーデター以降デモや集会を禁止するため出している戒厳令について、「タイでは政治的な対立によって社会的な分断が進んでいる。戒厳令があることで国を平和に保つことができる」と述べ、当面戒厳令を続ける考えを示しました。
そのうえで、民政に復帰するための議会選挙の実施について「現在取り組んでいる憲法を起草する作業などが順調に進めば、ことしの終わりか来年の初めごろには議会選挙を行うことができる」と述べ、早ければことしの終わりにも実施できるという見通しを示しました。プラユット暫定首相はまた、「日本の経済力を信じている。タイ、そしてASEAN=東南アジア諸国連合をより強くするために、これからも日本と協力していきたい」と述べ、鉄道建設をはじめとしたインフラ整備での日本の協力に期待を示しました。