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「イスラム国」に呼応 各地で過激派のテロ相次ぐ
2月9日 6時59分

イスラム過激派組織「イスラム国」はインターネットなどを通じて世界のイスラム教徒に対し、戦闘員として組織に参加するよう勧誘しているほか、欧米諸国の市民を殺害するよう呼びかけていて、これに呼応したともみられる過激派によるテロが各地で相次いでいます。

このうちエジプトでは東部のシナイ半島で先月、「イスラム国」への忠誠を誓う過激派組織「エルサレムのアンサール団」が軍や警察の施設を攻撃し、兵士などおよそ30人が死亡しました。
また、北アフリカのリビアで先月、「イスラム国」に忠誠を誓う武装勢力が首都トリポリのホテルを襲撃し、外国人を含む9人が死亡したほか、アルジェリアでは去年9月、「イスラム国」の系列を名乗る武装勢力がフランス人の男性を拘束し、殺害する映像をインターネット上に投稿しました。
西アフリカのナイジェリアでも西洋の教育を否定する過激派組織「ボコ・ハラム」が「イスラム国」の影響を受け、去年8月、アフリカにイスラム国家を樹立すると宣言して北東部の町や村を襲撃したり、隣国カメルーンなどへの越境攻撃を仕掛けたりして、支配地域を拡大する動きを見せています。
さらに先月、フランスで起きた新聞社や食料品店を狙った連続テロ事件では、容疑者の1人が事件は「イスラム国」が攻撃されたことへの復しゅうだと主張する映像がインターネット上に投稿されました。
残る2人の実行犯も中東イエメンに拠点を置く過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」とつながりがあったとみられ、各国は過激派の動きの広がりに警戒を強めています。
アジアでもフィリピンやインドネシアの一部の過激派組織が「イスラム国」への支持を表明しています。

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