イチローファンがよくいう
「守備走塁」
走塁=盗塁 ということを考えてみると
盗塁は1つ塁を盗むことです。
しかし、ここから重要で
盗塁には成功と失敗の確率論がつきまとうので
決してシングルヒットから2塁盗塁成功で二塁打と同じとはなりません。なるなら、2塁に盗塁成功=二塁打 と記録されるはずですから。
同じといえる場合は
100%成功という「絶対」がついて、はじめて成り立つものです。
色々、盗塁に関して考えてみました。
世界の盗塁王 福本豊氏を例に出してみます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E6%9C%AC%E8%B1%8A
1000の盗塁成功に300の失敗。
大雑把にこう判断しておきます。
1000の盗塁を記録していますが
1・・・シングルヒット→2塁盗塁の割合
2・・・二塁打→3塁盗塁の割合
3・・・ホームスチールの割合
これを見る必要があるが、正直わかりません。
一番価値があるのは3です。
当たり前で、自分の脚で自らホームを奪っていますから。
1点をチームにもたらしている。
1と2は正直、価値はないです。
点ももたらしてないし、ただアウトの危険性を冒して
次の塁を奪っているだけの行動です。
そこにどういう価値を見出すかも考える必要があるんですが
「点を取る」ということに価値を見出したら
「無い」という答えは自ずと出る。(詳しくは後述)
こう指摘すると
ファンや盗塁の多い選手が好きな人は激怒するでしょうが
実際、指摘は間違ってないと思いますよ。
説明します。
福本は1000の盗塁をしていますが
そのうち、自らの脚で生還した回数(3の条件)はほとんど無いと思います。
ほとんど1と2の割合ではないでしょうか。(それでもやはり1が多いと思います)
それに300の盗塁死ということは
1つの塁を奪うために300のアウトを
相手チームに献上していることになる。
考えてみてください。
300のアウトがなければそれだけ可能性が閉ざされなかったわけですから
もっとチームは良い方向へ行けたのではないか
ということも考えられるわけです。
こういうことです。
1アウトになってしまったせいで
2アウトランナー3塁で後続が凡打。チェンジ。
でも盗塁失敗で1つアウトになってなければ
まだチェンジにならないわけですから、次の打者が
3塁ランナーを還したかもしれない(チームは好転した可能性も否定できない)
盗塁の失敗は
こういう好転も逃してしまう可能性がある。
2塁に盗塁、3塁に盗塁はいくら成功したとしても
後続の打者が凡打してしまえば意味がなくなります。
必ず後続が還してくれることがわかっているなら
アウトの危険性を顧みず積極的に次の塁へと狙う価値はあると思います。
しかし
仮に3塁まで進んでも
後続が還してくれる保証は無い。(ホームスチールなら話は別)
ここが重要なんです。
1点に繋がらない(後続が打つ保証がない)未来のために
アウトの危険性を冒してまで2塁、3塁を狙う行動は
正直、やりすぎだということもいえると思います。
(ただし、自分がホームスチールし、成功する=確実なら話は別)
そこまでやるなら
純粋に打撃オンリーで点を取る行動のほうが
リスクも少なく、安全である
ということです。
早い話
先頭打者でも、打率に優れホームラン(長打)も打て、バットで点が取れる打者を置いて、バットを振って1点を狙ったほうが、安全である ということ。
極端に言うと
どの打順も打率に優れホームラン(長打)が打て、バットで点が取れる打者を置くのが最良である
ということです。
まあ、それが一番理想ですよね。
当たり前ですが。
過去にこういうことを書いたはずです。
http://ameblo.jp/miumalovely/entry-11251767208.html
こういう打線です。
コレが一番理想です。
(投手王貞治というのは、元々投手出身ということで入れてるだけ)
これは元・ヤクルトV1監督でもあった広岡氏も言ってたことです。
「一番理想的なのは、どの打順も確実性がありホームランが打てる打者を置くこと」とね。
確か、「私の海軍式野球」という氏の書籍内だったかな。
しかし
打率に優れ、ホームラン(長打)も打てるというのは
野村克也氏も指摘していたように、才能であり、努力では養えないものなので歴代でも非常に人数が少なく、そんな打者を8~9人備えているチームはまず無いのですが。
だからどうしても
1番・・・脚が速い打者
2番・・・クリンアップにつなげられる打者
3番・・・打率が高くそれなりに長打もある打者
というように振り分けてしまうんです。