神山純一
2015年2月13日21時01分
円安を受け、自動車や電機を中心に大企業の業績が伸びている。東京証券取引所第1部に上場する企業の2015年3月期(14年度通期)の純利益は前年より約3・5%増え、26兆5千億円前後になる見通し。2年連続で過去最高を更新しそうだ。ただ、小売りや卸売業などでは輸入する原材料の価格が上がったことや個人消費の伸び悩みが響き、業績の悪化が見込まれている。
■消費は伸び悩み、小売りは苦戦
SMBC日興証券が、14年4~12月期の決算発表を12日までに終えた1355社(全体の96・6%)のデータに、これからの発表分も加味して推計した。
純利益の見通しを発表済みの企業について業種別にみると、電機が前年より42・1%増、自動車などの輸送用機器が5・4%増と製造業が好調だ。
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