ANAHD:スカイマーク支援に意欲

毎日新聞 2015年02月13日 17時55分(最終更新 02月13日 19時49分)

ANAホールディングスの伊東信一郎社長=矢頭智剛撮影
ANAホールディングスの伊東信一郎社長=矢頭智剛撮影

 全日本空輸を傘下に持つANAホールディングス(HD)の伊東信一郎社長は13日、経営破綻したスカイマークに対する支援について「一貫して大いに関心を持ってみている。日本の航空業界がどうあればいいのか、我々がどうあればいいのか検討している」と述べ、支援に意欲を示した。東京都内の本社で開いた社長交代記者会見で述べた。

 ANA首脳が支援に前向きな姿勢を示したのは、スカイマークが1月末に民事再生法の適用申請をして以来初めて。

 後継の社長に就任する片野坂真哉副社長は、スカイマークが大手2社に対抗する「第三極」の必要性を訴えていることについて、エア・ドゥやスカイネットアジア航空など新興航空会社もANA傘下で存在感を発揮していると指摘。そのうえで、「スカイマークもそういう地域航空会社の中(の一つ)。第三極というのはあまり支持しない」と述べた。

 スカイマークは事業再生を進めるために幅広い企業を対象にスポンサー探しをしている。ANAも、スカイマークが持つ羽田の発着枠を活用したいとの思惑があるとみられる。

 ANAHDは同日、片野坂氏が4月1日付で社長に昇格し、伊東氏が代表権のある会長に就くトップ人事を発表した。大橋洋治会長は相談役に退く。【横山三加子、永井大介】

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