イエメンの治安状況が悪化の一途を辿り、フースィー派のクーデタが合意に基づく移行プロセスに甚大な影響を及ぼす中、「アル=カーイダ」の武装集団は昨日(12日)、イエメン軍「第19歩兵旅団」の基地を襲撃した。同基地はシャブワ県バイハーン郡に位置している。武装集団は基地内にあるすべての軍事物資を押収した。その後、同基地から戦車や重火器類が運び出される前に、戦闘機がこれらの機器を破壊すべく空爆を実施した。
フースィー派は、イエメンの野党連合が議会の解散と暫定国民議会の設置に合意する中、自身らの発した「憲法宣言」により解散となった議会のメンバーに対し、来週の月曜日(16日)に共和国宮殿で話し合うよう呼びかけた。一方、藩基文国連事務総長は安保理の特別会合において、フースィー派は権力をあるべき場所に返還すべきだと述べた。また、同事務総長は、「イエメンが目の前で崩壊していくことをただ見ているだけであってはならない」と述べた。同時に、駐サナアのジャマール・ビン・ウマル国連特使は、イエメンの移行プロセスは強い向かい風を受けていると述べ、「アル=カーイダ」イエメンの「安全地域」に潜伏しているかもしれないと警戒を促した。
「アル=カーイダ」は「Twitter」上で、第19歩兵旅団の基地に対して襲撃をかけた際、5人のイエメン軍兵士を殺害したことと、味方の武装集団の一人が死亡し、9人が負傷したことをつぶやいた。戦闘は数時間に及んだ。また、同組織は軍の重・中火器類や貯蓄物資、車両を押収したことを指摘した。地方・軍部情報筋が本紙に述べたところによると、部族間の調停システムが両者間の交渉を進めた結果、第19旅団の降伏と引き換えに、同旅団の司令官らの安全と捕虜にされた兵士らの解放が保障された。
al-Hayat紙(2015年02月13日付) / 翻訳:辰巳新
■本記事は「日本語で読む世界のメディア」からの転載です。
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